多重クロス作品世界で人外転生者が四苦八苦する話   作:VISP

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機体設定その7

 ○アテネ級

 

 全長約800m、艦艇用大型縮退炉を主機関にスペースチタニウム製の装甲を採用した上でDFを搭載し、巨人族系兵器と同様の高い耐久性・信頼性を実現しているため、同サイズの地球圏の艦艇としてはとてもタフになっている。

 武装面は艦首大型バスターキャノン×1、40cm連装衝撃砲×6、誘導収束ビーム砲×20、多目的多連装ミサイルランチャー×6、対空ビーム機銃×多数に加え、高い艦載機運用能力も持ち、更に新時代の艦艇とすべく各種フォールド技術も採用され、単独での超長距離フォールドも可能となっている。

 開発はヴィックウェリントン社。

 次世代の宇宙艦を設計するには10万年単位の運用実績を持つゼントラーディ艦を手本とするのが合理的であると判断した同社がマクロス級のデータと自社の宇宙艦建造技術を組み合わせて建造した宇宙戦艦。

 基本的にマクロスをダウンサイジングして更に簡略化したような構造をしており、後に遭遇するメルトランディ系砲艦(マクロス級の原型)により近い外見となっている。

 新型の縮退炉の搭載、エネルギー伝導回路の見直し等によって主砲のバスターキャノンの威力はマクロスより20%の向上を果たしている。

 なお変形機構は存在しないが、量産性を高めるためブロック工法を採用している都合上、原作のように無理やり人型にする事は可能。

 但し、その場合は足にあたる部分が極端に短くなってしまう。

 

 外見は『超時空要塞マクロスII -LOVERS AGAIN-』に登場したヘラクレス級戦艦に酷似。

 ただしあちらと違ってやたら頑丈なのであっさり沈む事は無い。

 

 

 ○ガリア級

 

 全長3700m、艦艇用大型縮退炉二基を主機関、サブにプラズマリアクター二基を搭載、スペースチタニウム製の装甲とDF、更に各部がディストーション・ブロックで保護され、巨人族系兵器特有の耐久性・信頼性も合わさって凄まじい所か異常なタフネスを誇る。

 武装は艦首大型バスターキャノン×1、200cm4連装衝撃砲×5、誘導収束ビーム砲×多数、多目的多連装ミサイルランチャー×多数、対空ビーム機銃×無数、ホーミングレーザー発振器×4、更に高い艦載機運用能力を持つ。

 場合によってはマクロス級同様、内部に街や工廠すら設ける事の可能な容量も併せ持ち、大艦隊の旗艦としても申し分ない性能を持つヴィックウェリントン社製の艦隊旗艦用宇宙戦艦。

 A.I.M.との交渉で手に入れたゼントラーディ軍4000m級中型指揮用戦艦を地球側の技術を追加して改装する事で開発された。

 アテネ級の開発経験から得られたエネルギー高効率化技術と縮退炉や新開発のプラズマリアクターからの膨大なエネルギー供給能力により、艦首バスターキャノンは原型艦の数倍の威力を有する。

 その他にもスペースノアに装備された衝撃砲を大幅にスケールアップした200cm4連装衝撃砲や多数のミサイルランチャー、シズラーシリーズに搭載されていたホーミングレーザーを装備するなど、単艦で艦隊に匹敵する砲火力を持つ。

 原型となったゼントラーディ軍4000m中型指揮用戦艦よりも300m程小さいのは艤装がまだ完全ではなく、艦首の装甲やセンサー系、艦尾の推進機関等のパーツが足りてなかったため。

 それでも十分な性能だったため、ものは試しと試験航海を行ったのだが、その部分をうっかりゼ・バルマリィ帝国監察軍第7艦隊副司令分艦隊の指揮官機であるアンティノラに攻撃され中破、偽マジンカイザー投棄作戦を予定よりも早く繰り上げて撤退させられる事となった。

 が、普通アンティノラの様なバルマー系の特機とも言える機体に攻撃されたら他の既存艦だと一撃で撃沈すら有り得るのに耐えて撤退に成功、後に修復されて復帰する辺り、本級の異常極まる耐久性の証左と言える。

 後に修復ついでに完全に艤装を終えた際には原型と同様の4000mとなり、以降本級はこれが基準となる。

 

 外見はセガが作った本格スペースオペラゲー「無限航路」の「ゼー・グルフ級」。

 

 

 ○FAガーリオン

 

 本機はガーリオンを主体にリオンそのものを改装したバックパックを装備し、機動性と火力、出力の向上を実現した機体である。

 装備は基本実弾中心だが、AM系らしく低コストで仕上がっている。

 反面、操縦難易度がガーリオンよりもやや悪化してしまったが、武装面において大型レールガン(ランドリオンの装備)×1、ミサイルポッド兼シールド×1、翼部懸架式マイクロミサイルランチャー(VFと共通)×2、バックパック直結式ツインビームキャノン(エルアインスの装備)×1、脚部三連装中型ミサイル(ランドリオンの背中の装備)×2、胸部マシンキャノン×2、腕部ビームサーベル兼ビームガン×2から来るAM系としては破格の大火力を持つ。

 また、バックパックとは分離・再合体を行う事も出来るため、トリッキーな戦術を取る事も可能だが、その場合の操縦難易度は有線サイコミュ兵器並みになる。

 複座式の機体も存在し、そちらはメインパイロットと火器・通信管制で分担し、先の分離・再合体を活かしたトリッキーな戦術も難易度が大きく下がる。

 

 

 ○グスタフカール

 

 アナハイムのガンダム開発計画の内、GP-02のデータをジェガン系に流用して開発された核・反応弾等を運用するための機体。

 ジェガン系にしては素で重装甲・高出力の機体であり、ゲシュペンストに匹敵する頑強さを持つ。

 機体の性格上、核攻撃時には物理的・電気的に外部から遮断される構造となっており、メインカメラやエアインテークにはシャッターが設けられ、核攻撃時には閉鎖される

 主武装の大型バズーカは光子バズーカや反応弾頭の他、宇宙要塞にすら壊滅的打撃を与える事のできる戦術核弾頭Mkー82型弾頭を使用できる(その場合は専用の大型シールド装備が義務付けられている)。

 ほぼ全てのパーツがジェガン系と共通の上、そうでないパーツも至近距離の放射線被爆に備えるためのパーツとなっている。

 一応それらがなくても整備・運用可能だが、その場合は普通のMSとして運用する。

 こそした通常仕様の場合はその重装甲を活かして要人護衛・重要拠点防衛に回されている。

 

 

 ○デストロイド・モンスター・敷島スペシャル

 

 早乙女研究所でも一のマッドな敷島博士と巨砲主義の権化たるケーニッヒ博士の二人が対地底種族連合向けに直々にカスタマイズを施した色物の中の色物(俯き)。

 武装はそのままで、火力と装甲を一切損なう事のないまま、エネルギー伝達効率の30%UPに成功している。

 そのため、本来のデストロイド・モンスターよりもチャージ時間が少なく、出力を落とした状態ならば連射も可能になっている。

 その火力は地底種族連合に遺憾なく発揮された後、現在は第二新東京市へと配備されている。

 もし使徒がエヴァや首都防衛隊を突破してきた場合、こいつの最大火力が火を噴くだろう。

 

 

 ○VA-1ブルーガー

 

 「うちの息子のために…分かっていますね?」

 「全力を尽くします。」

 

 そんな会話の結果、A.I.M.北米本社で設計されたのがこの可変攻撃機(Variable Atacker)ブルーガーである。

 勿論、本家の様な偵察や救助活動、機動兵器の支援のための多目的戦闘機ではない。

 一見VF-1バルキリーに似ているが、バトロイド形態への変形機構をオミット、ファイターとガウォーク形態のみになっている。

 その分の空いた容量を主に装甲と火力の強化へと割り振っている。

 反面、空力特性への配慮は余りされていない。

 両腕部がデストロイド・シャイアンやトマホークの武器腕と交換可能であり、パイロットの神宮司の好みなのか、専らトマホークのビームキャノンに交換されている。

 他にもVFの共通装備(ミサイルポッドやガンポッド等)はアーマードパックやスーパーパックを除いて装備可能となっている。

 結果的に空飛ぶデストロイドとも言うべき火力支援機になっている。

 カラーリングに関しては派手なトリコロールになっているが、後に全機が青と白に統一されている。

 

 なお、モンスターの武装や装甲等は重過ぎ・デカ過ぎで装備できない。

 

 

 ○シャムシェル

 

 第二新東京市に辿り着く事すら敵わず光子爆弾による爆撃でボコボコにされ、最後は精肉業者に解体されるが如く身体の6割を切り取られ、コアとその周辺のみBF団に回収された不憫の代名詞みたいな使徒。

 遠距離兵器はATフィールドと2本の200mはある鞭で切り払う事で防御できるのだが、巡航形態時にうっかり鞭の発生器を破壊されたのが運の尽きだった。

 まぁあってもなくてもジガンスクードⅡならばタイマンで勝てる程度でしかないのだが。

 シャムシェルは二度と元の姿へは戻れなかった…。

 生物とエネルギー生産機関の中間の存在となり、永遠にBF団に酷使されるのだ。

 そして死にたいと思っても死ねないので、シャムシェルは考えるのをやめた(カーズ並感)。

 

 




次は機体設定その8でアインスト系オリ機体を紹介します。

最初のアテネ級・ガリア級に関してはムロンさんから頂いた設定を採用したものです。
ムロンさん、毎度の感想とメッセージありがとうございます!

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