多重クロス作品世界で人外転生者が四苦八苦する話   作:VISP

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第52話 バトル・オブ・ヨーロッパその7

 新西暦186年9月21日 地球 欧州方面 旧ドイツ領ラムシュタイン空軍基地近郊

 

 先程の軌道上からの戦略砲撃により、ムゲ帝国軍地球侵攻軍総司令部は消滅した。

 同時に欧州方面最大、つまり地球侵攻軍最大のムゲ軍の基地も消滅した。

 即ち、各地で各方面軍相手に戦っている味方の状況を把握して的確な指示を与えるための指揮系統は壊滅し、今後は補給も増援も連携もまともに出来ない前線部隊が残るのみとなってしまったのだ。

 無論、この総司令部を守るために存在する周辺の防衛ラインを形成する各基地と兵力は未だ生きているが、総司令部が壊滅した現在、混乱の渦中にいるであろう彼らに素早く増援を送る事は不可能だった。

 加えて、それらの基地には現在、戦略砲撃に巻き込まれる事を警戒して距離を取っていた五機のガンダムに黒騎士隊が攻撃を開始しており、どの道増援は絶望的な状況だった。

 基地周辺、否、最早跡地と言って差し支えの無いこの場所には辛うじて難を逃れた(MAP兵器の範囲から1マス分だけずれた)ギルドロームとデスガイヤー(こっちは半マス分だけ)、そして半死半生の親衛隊である色違いのゼイファーにデスグローム隊である。

 

 対して、ISA戦隊側の戦力を見てみる。

 先ず母艦がマクロス級(改修済み)二隻にスペースノア級4隻にヒリュウ改1隻の合計7隻。

 特機がゲッターロボ、グレートマジンガー×3、ライディーン、ダンクーガ(羽あり)、コンバトラーVにボルテスV、グレンダイザーにゴッドマーズ、サイバスターにヴァルシオーネ、正式量産版シズラー×3(沖女女性教官トリオ)、ジガンスクード(名無しのエースパイロット)×2、グルンガスト零、グルンガストの合計17機。

 準特機級戦力又はカスタム機としてヒュッケバイン×2(アムロとシャア)、アルトアイゼンとヴァイスリッター、R-1にR-2、R-3にR-GUN、ゲシュペンスト・トロンべ(謎の食通専用機)にゲシュペンストS型の合計10機。

 

 更に通常のMSとVFが…約300機である。

 

 何でそんなにおるねん!吹かしこいてんじゃねぇ!と思われるかもしれないがちょっと待ってほしい。

 作者が計算ミスってる可能性は大いにあるが、それでもまるっきり信憑性の無い数字ではない。

 マクロス級の艦載機搭載機数に関しては詳しい資料が手元に無かったので、参考に改マクロス級、即ちバトル級の数値を参考にしている。

 以下が作者が入手したバトル7の艦載機搭載機数に関するデータである。

 

 VF…450機

 攻撃機…250機

 爆撃機…9機

 偵察機…60機

 輸送機…18機

 連絡機…12機

 

 合計799機、即ち約800機である。

 で、新マクロス級を構成するバトル級(超大型可変万能ステルス宇宙攻撃空母)は普段後部に接続しているシティ部分に都市機能をまるっと分割してこの搭載機数を実現している。

 また、バトル級自体がマクロスの様な万能砲艦ではなく、ステルス空母としての面が大きいため、この数値になっていると思われる(それでも凄まじい搭載数だが、これはVFやVBをファイター形態で格納しているが故と思われる)。

 で、原作のマクロス級は避難民の住まう都市部分と格納庫・工廠部分が同じ艦内に存在する上に一回り以上小さい。

 具体的にはバトル7のサイズが巡航形態で全長1510mで、マクロスが1200mとなる。

 で、更に現在の改マクロス級とも言える改修を受けて脚部を伸長させた後の全長が1500mとほぼ同値となる。

 が、内部に兵器工廠を抱え、構造的には砲艦に近い故に艦載機運用能力はバトル級よりも低いがそれでもサイズがサイズであるため、一隻当たりの搭載機数を大分少なく見積もって200機程度としてカウントしている。

 なお、参考のために付け加えるとマクロスの両腕に当たるアームド級宇宙空母の発展系であるグァンタナモ級宇宙空母 は約400mで搭載機数40~45機であるため、どんなに少なくとも最低でも100機は搭載していると考えられる。

 それに加えて、メガロードには正式版シズラー×3、マクロスとメガロード両方を守るためのジガンスクードⅡ×2が一機ずつ搭載され、更には死角を潰すために多数のデストロイド(と砲撃用のモンスター)が搭載されている。 

 で、この二機種のサイズだが、正式版シズラーは全長150m、ジガンスクードⅡが80m近いサイズを誇る。

 どう考えても格納庫を滅茶苦茶専有する上、シズラーはスペースノア級とヒリュウ改には搭載出来ない(ジガンすら割とカツカツ)のでメガロードに搭載している。

 VFー1(ファイター)が約15m、ゲシュペンストが約20m(ブレードアンテナ含む)なので、この5機分を大雑把に差っ引いて約50機分少なくする。

 結果、マクロスとメガロ―ドの二隻でVFとMSの搭載機数は約300-50で250と考える。

 で、ここに母艦機能並びに艦隊指揮特化型のスペースノア級としては(余りに真っ当で)珍しいシロガネ(約500m)を足す。

 ここで参考に先に上げたグァンタナモ級宇宙空母の上位艦種であるウラガ級護衛宇宙空母(宇宙空間だけでなく大気圏内や水上でも航行可能で空母ながら巡洋艦に匹敵する攻撃力を備え、艦隊司令艦としても使用できる万能母艦に近い艦)を例に挙げると550mで搭載機数65~75機になる。

 サイズからシロガネはグァンタナモ級とウラガ級の中間と考えると50~60程度と考えられる。

 こうして、先の250に最低でも50機を足して、漸く300機という答えになる。

 

 なお、移民船団に最も多く配備され、船団の前衛・後衛から哨戒等も行い、多数の派生型を輩出した傑作高速艦ノーザンプトン級ステルスフリゲートは全長250mの癖して約40機ものVFを搭載可能と言う四次元ポケットみたいな搭載機数を誇る。

 つまり、何が言いたいのかと言うと…

 

 この戦闘、先制を防ごうと何しようとムゲ側の敗北は決定していたって事です(確殺)。

 

 幾ら精兵だろうと、弱った上に指揮系統壊滅した所にこの数で攻め寄せられたらねぇ…。

 殿を受け持ったデスガイヤーと親衛隊は哀れ活躍の場面もなく、ただ圧倒的多数のMSとVF、そして太陽系最強の特機集団によって蹂躙された。

 それでもギルドロームはギリギリ何とか逃し、止めはダンクーガに刺してもらったので、色々なフラグの構築には成功した。

 彼らの死兵となっての奮闘ぶりは決して無駄ではなかったのだ。

 

 「そうか…お前達が、お前達こそが宇宙を駆け巡り、果ては異界にまで辿り着いたオレの倒すべき敵!遂に、遂に見つけたぞ!ハハ、ハハハハハハハハッ!」

 

 その笑みは、まるで家に辿り着いた子供の様に晴れ晴れとしていたと言う。

 

 

 ……………

 

 

 「これは…戦場の流れが変わったな。」

 

 その頃、トレーズ准将は敏感に戦場の動きを察知していた。

 即ち、敵側の動揺、好機の到来を。

 それは通信を行う余裕の出来たISA戦隊からの通信が来る前、正に艦砲射撃が行われた直後の事だった。

 

 「閣下?」

 「レディ、私は暫し出て来る。ここの指揮を頼んだよ。」

 「畏まりました。どちらへ?」

 「何、哀れな操り人形を止めるためにさ。」

 

 そうして司令部を後にしたトレーズが真っすぐ向かったのは格納庫、彼の専用機がある一角だった。

 

 「またよろしく頼むよ。」

 

 機体を見上げながら、特徴的なロームフェラの軍服のままでトレーズは呟いた。

 まるで長年の愛馬を労わるが如き言葉だが、その視線の先には以前彼が欧州方面陥落時の撤退戦にて共に最後まで戦った愛機たる専用のトールギスⅢ、それを修復ついでにA.I.Mによって改修されたトレーズ専用トールギスⅢカスタムの姿があった。

 撤退戦で問題となった反応速度と信頼性をより高めるべく、関節部は通常のチタンセラミック複合材からスペースチタニウムへと変更、更にOSの再調整やジェネレーターを最新の小型プラズマリアクターへの交換、それに合わせた出力系の再調整を行ったのが本機である。

 追加武装として背面に戦意高揚並びに背面へのバリアにも使えるビームフラッグ、腰には細身のサーベルに似た実体剣が鞘と共に佩かれている。

 ビームフラッグは使用時にクシュリナーダ家の家紋が表示される特別製である。

 サーベルの方も光子力研究所の倉庫に残っていたマジンガーZのマジンガーブレードの試作品を手直しして搭載したものである。

 勿論、開発は兜十蔵であり、超合金Z製である。

 古今東西の刀剣を参考に生み出されたこのサーベルは折れも曲がりもせず、それでいて圧倒的切断力を誇る。

 その威力たるやマジンガーZ(通常)と同等の超合金Z製装甲を難なく両断する程。

 反面、このサーベルは扱いが非常に難しく、この試験用に収集していた達人の剣撃モーションを再現するための仮設腕部をわざわざ作成する程であった。

 加えて敵に奪取される可能性が捨てきれず、最終的に光子力研究所の奥底に保管され、倉庫の肥やしとなっていた。

 だが、欧州方面にはムゲ・ゾルバドス帝国の主力部隊が多数存在し、将軍格やエース格の操る特機級戦力に対して通常配備のMS群では不利を免れない。

 トールギスⅢも他よりマシとは言えそこに含まれた。

 そこでA.I.M.はこの装備の譲渡もしくは貸与を兜十蔵氏に要請。

 既に実用中の超合金ニューZαは流石に斬れないだろうと考えた博士はこれを承諾した(実際は使い手の腕次第で行ける)。

 そこで態々柄をトーギスⅢ用に再調整、加えて鍔部分に薔薇の刻印を施し、専用の鞘を仕立てた上でトレーズへと贈られたのが、このZサーベルである。

 

 「さぁ、行こう。父祖の大地をこの手に取り戻し、星を守るために。」

 

 そして、出撃したトレーズはトールギスⅢの既存MSの中ではギャプランに匹敵する大推力から来る高Gにすらその美貌を歪ませる事なく、エレガントなまま戦場へと突入するのだった。

 

 

 

 




書いてて思った

何かもう、色々と酷いwwwww
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