多重クロス作品世界で人外転生者が四苦八苦する話 作:VISP
・スペースノア級悲喜交々 時系列不明
「やはり次世代主力艦艇最有力はスペースノア級か…。」
「えぇ、この艦の性能に各種技術。今後の技術革新にもよりますが、この位揃えないと移民船団は安心して送り出せませんからね。」
「とは言え、コストも高くなったんで数揃えるには少々問題ですけどね。」
「その辺はいつもの対応で良いだろ。」
次期主力艦艇群を見ての連邦軍担当者らの一幕。
スペースノア級、それは地球人類種存続のために設計された箱舟である。
太陽系防衛、そして予定されている移民船団の主力艦艇として運用される事を目的に設計された同級は、るくしおん級に並ぶA.I.M.製艦艇の代名詞とも言うべき存在だった。
しかし、建造コストが新技術を多数用いた事で高騰してしまい、結局数的主力は巨人族の艦隊に頼り、それを補佐する形でるくしおん級、純粋な母艦たるグァンタナモ級宇宙空母に汎用性の高いノーザンプトン級ステルスフリゲート等が配備された。
後に組織される長距離移民船団では、巨人族の艦隊と共に宇宙へと種の存続のために漕ぎ出し、地球に帰る事なく銀河へと広がっていくのだった。
なお、いつもの対応=A.I.M.にブン投げである。
・スペースノア級悲喜交々その2 時系列不明
「でも、やっぱりクロガネはその…。」
「言うなよ。私だって同じ思いだ…。」
「余りに趣味的で役立つ場面がな…。」
クロガネを見ての連邦軍担当者らの一幕。
そして、一際目を引く奇妙奇天烈摩訶不思議なスペースノア級3番艦の存在は否応なく関係者の注目を集めた。
だってこいつだけ役に立つ場面が殆どないんだもん。
防御力こそ確かに高いのは認めるが、それは装甲の追加やバリア出力の向上で果たせるし、態々戦艦で格闘戦をするとか危険過ぎる。
何より、態々ドリルを付けなくてもDFやブレイクフィールドを展開して体当たりすれば、戦艦の質量と運動エネルギー、衝突角度如何では十分にダメージを与える事が出来る。
つまり何が言いたいのかって言うと、ドリル戦艦とはどっかのモンスター同様に「作りたいから作った」的な代物でしかなかったのだ。
少なくとも建造当時においては。
・スペースノア級悲喜交々その3 時系列不明
「だって欲しかったんだもん。」
太陽系最大のお金持ちで権力者な見た目お嬢さんはそう宣って反省のはの字も無かったと言う。
確かにお金も資材も人手の殆どもオタクらが出したけどさぁ…(呆れ)
・スペースノア級悲喜交々その4 時系列不明
「かと思ったら次の4番艦は凄いまともというか普通だな。」
「普通ですね。」
「普通で良いじゃないですか。使い所の分からないもの積むよりは。」
シロガネを評しての連邦軍担当者らの一幕。
シロガネとマクロスのアームド級のデータから、後にグァンタナモ級宇宙空母が。
他にもるくしおん級やクラップ級、巨人族の艦艇のデータからノーザンプトン級ステルスフリゲートがそれぞれ開発される事になる。
これらの艦は全てプロトカルチャー由来の技術を随所に導入しており、巨人族の兵器同様に極めて高い信頼性と耐久力、軽度の自己修復能力を兼ね備え、補給の困難な長距離移民船団においても長く活躍する事が可能だった。
設計に関してはA.I.M.や連邦軍だけでなく、巨人族(男女双方)に各大企業群、共和連合に太陽系防衛用無人機動部隊も参加した正にオールスターだった。
・スペースノア級悲喜交々その5 時系列不明
「是非あのクロガネを映画撮影に使わせて頂きたく…。」
「今は戦時中です。」
唐突にやってきた特撮関係者に対しての連邦軍広報部の一幕。
戦中にキワモノとは言え最新鋭戦艦を映画撮影に使える訳が無いだろうという正論によってきっぱり断られた。
しかし、言うまでもない事だが、彼らがそれで諦める事は無かった。
・スペースノア級悲喜交々その6 時系列不明
「ちゃんと諸々の許可取って来ました!お願いします!」
「」
後日、またも広報部に突撃してきた特撮関係者と窓口の一幕。
第一次α終了後、毎度恒例のメインスポンサーたるA.I.M.からの紹介状や根回しと共にもう一回やって来て担当者を絶句させるのだった。
なお、タイトルは「怪獣王ゴジラVS万能軍艦轟天 ~今、母なる海の最強が決まる~ 」であった。
勿論、一緒にガルガウとパイロットの撮影への協力が要請されている。
・共和連合四方山話 時系列不明
「あがががががg」
「何でこのサイズでこの性能が出せるの???」
「野獣回路って…え、もしかして精神のエネルギー転換装置?」
「何であの文明レベルでこんなもんが開発できるんだ!?」
地球連邦政府と同盟締結後の共和連合技術者達の一幕。
軍事に転換するのが苦手なだけで、その国力相応に高い技術力を持っている彼らをして、格下に見ていた地球連邦の軍事技術のレベルの高さには度肝を抜かれた。
同時に彼らはこのままでは民生分野は兎も角として、軍事分野では追い抜かれるという恐怖に怯える事となる。
・共和連合四方山話その2 時系列不明
「このサイズ、この性能でこのお値段って嘘でおじゃろ???」
購入した各種地球産量産型機動兵器を解析したゴライクンルの担当者の一言。
同時に、それは共和連合で最大規模を誇る戦争商人であるゴライクンルにも大きな衝撃を与えた。
彼らは共和連合政府や軍部、その中の各派閥と違い、チューリップ型ゲートを備えたターミナルコロニーを始めとした超技術の存在から、地球側の技術面での発展を以前より大きく評価していたが、まさか同サイズの機動兵器においては単一恒星系の国家に既に一部凌駕されている事態に直面するとは想定していなかった。
その際、驚愕の余りキャラが行方不明となっていたと言う。
・共和連合四方山話その3 時系列不明
「だ、だが民生分野はそこまでではないぞっ。」
「いや、その手のは余程のものでない限りは安価な自国産を買うだろう?関税がかかるのだし。」
「調べてみたが、軍事技術は最先端技術を惜しげもなく注いでいるが、民生分野への応用は控えめだな。」
「資源に関してもだ。エネルギー資源は兎も角として、純粋に鉱物資源が不足しがちの様だな。後は食料。」
「身を守るためとは言え、軍事偏重の皺寄せか…。」
「我々が利益を出すにはそこが狙い目か。」
何とか地球連邦政府の経済活動に食い込めないか議論を重ねるゴライクンルの役員会議での一幕。
そして、商人らしくしっかりと地球連邦の弱点を見抜いていた。
食料生産に関してはコロニーや他の星系に輸出できる程生産出来ているのは、一部の例外を除けば太陽系内では地球のみだった。
また、鉱物資源に関してもガンガン採掘しているものの、どう足掻いても消費に追い付いていないのが現状だった。
希少金属類に比べれば比較的安価でとても頑丈なチタン系素材も、ゼロから生み出す事はまだ出来ない。
これらを解決するには一心不乱の宇宙開拓が必要なのだが、そのためのリソースを軍事に割り振っている現状、ゴライクンルの分析通りに食料生産や資源採掘に関しては困っているのが地球連邦だった。
例外はA.I.M.の庭と化している火星と木星であり、そこから各種資源を輸入して何とか凌いでいた。
食料に関してはA.I.M.製食料生産コロニーをフル稼働して、辛うじて太陽系全土の人々の食料を賄っているのが現状であり、今直ぐどうにはなる事はないが年単位でこの現状が続けば、何れ餓死者や栄養不足を原因とする病気が増加する懸念があった。
・共和連合四方山話その4 時系列不明
「という事でして。」
「ふむ…分かった。議会の方にはその様に通しておこう。」
「ありがとうございます。」
(これで地球連邦に攻め入って技術を吸収しようと言う輩を抑えられるな。)
(金持ち喧嘩せず。互いに儲けられる機会があるのなら、怨恨の残る独占よりも共有こそが勝利の道。)
以上の分析をゴライクンルは共和連合枢密院へとしっかり伝えていた。
枢密院はこれを受け、地球連邦政府に対する戦時国債の買い取りと合わせて経済的植民地化、或いは敵対的行動の抑止策を取る方針を固めた。
地球連邦側の敵対する余裕なんてねぇよ!という悲鳴を聞き流しつつ、それはそれとして国家として分かり易い明確な安全措置を必要とした結果だった。
後日、各種審査を経ての話だが、共和連合並びにゴライクンルからの申し出により、地球連邦政府は大量の食糧並びに鉱物資源等々を輸入するようになる。
・共和連合四方山話その5 時系列不明
『という事でして。』
「了解致しました。こちらでもそれに合わせて対応致しましょう。」
『おおきに。所で次の商談なんですが…。』
「勿論、代金としてそちらに良いお話をさせて頂きます。」
勿論、あのゴライクンルがそんな情報を得ておいて、他に流さないなんて事はなく。
太陽系随一のお金持ちたるA.I.M.へとその情報を流し、しっかりと代価を受け取るのであった。
そしてA.I.M.としても共和連合側との経済的結び付きが強化されるのは歓迎する事態だった。
金の繋がりは時として長年の友好関係やイデオロギー的対立よりも強固な楔となって両者を繋ぎ止める故に。
・共和連合四方山話その6 時系列不明
「よし、地球側の技術解析が大体終わり!」
「これなら夢にまで見たウユダーロ級の小型化だって夢じゃないぞ!」
「小型化、それは即ち低コスト化の第一歩…!」
「低コスト≒量産性の向上!更なる増産や他分野への資本投下だってあり得る!」
以前から流入していた地球側の兵器の解析が一段落した共和連合技術者達の一幕。
特にブラックホールエンジンの進化形とも言える縮退炉の情報は彼らにとって長年の悩み(=バルマー製量子波動エンジンに対して低出力)を解決するものであり、心底欲していたものだった。
これにより開発されたのが、新型の高出力かつ小型なMBHエンジン並びにウユダーロ級戦略砲艦の機能を機動兵器サイズにまで小型化に成功した傑作機バラン=シュナイルである。
事実、これ以降の共和連合は新型エンジンやバラン=シュナイルの配備が広がるに連れて対バルマー戦においては多くの場合好転し始めるのだった。
尚、バルマーの戦略兵器たるネビーイームやズフィールド等が投入された戦場はその限りではない。
そのため、更に戦局を有利に進めるべく、ウユダーロ級の次世代型の本格的な設計に踏み込むのだった。
・共和連合四方山話その7 時系列不明
「へぇ、これが新型か?」
「えぇそうです。地球側の技術情報と運用思想を解析して各所に採用した最新型の有人人型兵器グレイターキンです。地球連邦軍との共同での作戦行動を考えて、ある程度地球製のパーツを使用できるようになってます。」
「右肩の妙な武装は何だ?サンダークラッシュ?」
「電撃兵装ですよ。チャージすれば広範囲攻撃兵器として使用できますし、あの破壊者にも有効なのは確認済みです。剣状の部分は機体側の補佐でオートでビットとして使用でき、破壊されない限り幾らでも再利用できます。」
「ほーん。で、欠点は?」
「ビット部分が破壊されるとサンダークラッシュのチャージに支障が…。」
「分けろよなそこは…。」
「何分試作機でして…。」
枢密院特使メキボスの専用機受領の際の一幕。
この世界でのグレイターキンは原作同様地球製の技術を積極的に導入した試作型機動兵器だ。
共和連合にはない運用思想の機動兵器ノウハウを取り込むことを目的に製造されており、共同作戦時の整備補給に困らないように飛行機関にテスラドライブを装備するなど地球製のパーツを使用できるように配慮がされている。
最大の特徴は右肩部に装着された高出力プラズマ発生機構を用いる「サンダークラッシュ」。
元々電撃に弱い宇宙怪獣に使用するべく開発されていた兵器なのだが、魔神覚醒事件後に地球からもたらされたグレートマジンガーのサンダーブレークのデータを参考に改良が加えられた結果破壊力が向上。
その威力は実戦テスト中に遭遇した宇宙怪獣混合型数体を一撃で感電死させることが可能な程の威力を誇る。
威力を重視した結果右肩部がやや大型化するなどのデメリットも存在するが、それを補って余りある能力を発揮した本機は小改修の後に一定数が量産され、そのデータを元により扱いやすく改良を加えた機体としてグレイターキンⅡが開発される事となる。
なお、装甲材質にはA.I.M所属のカッシュ博士やザパト博士らが提唱した自律型金属細胞の基礎理論(自己再生・自己増殖・自己進化のアレ)を元に高い再生能力のみを持つ「ラズムナニウム」を採用し、ビーム吸収機構と合わせて高い持久力を持つ。
・共和連合四方山話その8 時系列不明
「で、あっちはガルガウの改良型か?」
「え、えぇ。新型を開発した所、地球から購入の打診があった奴でして…。」
「…何かあったのか?」
「…実は、映画撮影に使いたいとの事でして…。」
「???」
上記と同時に搬入されたガルガウの新型についての一幕。
新たに開発されたガルガウ系の新型、その名もガルガウ=レクス。
「敵機と誤認する」という理由で地球での採用を逃したガルガウだが、その勇壮な外見や強力な武装の数々は地球・共和連合の双方で一定の評価を獲得した。
そこで開発されたガルガウの強化発展機がこの「ガルガウ=レクス」である。
ガルガウとの外見上の差異は背負う形で両肩に装備された共和連合お得意のドライバーキャノンと背部の大型推進用ブースター、全身に装備されたギガブラスター用のエネルギー供給用クリスタルパーツであり、カラーリングはメタルシルバーに変更されている。
ドライバーキャノンはライグ=ゲイオスのものより更に大口径でその分威力は高い(=取り回しが低下)。
また、腕部のバリアブルクローはグレートマジンガーのドリルプレッシャーパンチを参考にドリルクローへの変形が可能となり、背部の推進用大型ブースターを吹かした突撃はバルマーのフーレを一撃でぶち抜く破壊力を秘めている。
口腔部にはガルガウではミサイルランチャーが設置されていたが本機では取り外され、変わりに仕込まれた超振動クラッシャーファングを用いて敵に噛みつくことが可能と、その特異な外観による精神的圧力を意識した武装等にグルンガスト等の地球産接近戦特化型特機の特徴が垣間見える。
加えて、ライグ=ゲイオスのものを更に発展させたギガブラスターも装備している。
全身のクリスタル状のパーツからエネルギーを放出、全面に集中させて強力なビームを放つ、というのは同じだが本機の場合はあえて集束させずそのまま全方位に撃ち出したり凪払うことが可能であり、正しく全性能が強化されている。
レクスはラテン語で「王」を意味する。
なお、地球連邦軍が購入したのはモンキーモデルであり、共和連合で運用する機体のみ本来の性能を発揮している。
が、結局映画撮影用に色々手を加えられるので、あんまり意味は無かったりする。
・共和連合四方山話その9 時系列不明
『ふん、地球人共も小賢しい。まさか商人共と手を組むとはな。』
『仕方ないさ。向こうの打つ手の方が早かった。』
『しかし、これではっきりしたな。』
『確かに、そうとも言える。』
『地球はこの宇宙の癌だ。我々が特異点を送り込む必要など無い。あの星はただあそこにあるだけで無数の破滅の可能性をこの宇宙に呼び込んでいる。』
『僕達が管理するか、或いは破壊しなければ、この宇宙に安寧は訪れない。』
共和連合側のラスボス組=対地球過激派の秘匿通信での一幕。
お前らあんな修羅の星をどうにか出来るとか本気で思ってるの???
・共和連合四方山話その10 時系列不明
『所で、地球側からの情報で、奴らもまだ発掘していないプロトカルチャーの遺跡があるらしい。』
『何?あの連中にしては珍しい。』
『この状況じゃ、リソースが足りないんだろう。ま、一恒星系国家としてはよくやってる方さ。』
『して、何処にあるのだ、その遺跡は?』
『バロータ星系にあるらしい。近々極秘で調査部隊を出す予定だ。』
『面白い。私も一口乗らせてもらおう。』
おいばかやめろ(ガチ)。
原作を遥かに超える大馬鹿をやらかすフラグを立てた過激派の明日はどっちだ。
グレイターキンとガルガウ=レクスはムロンさんから頂いたオリジナル機体です。
この世界版グレイターキンと地球側技術で更に強化されたガルガウの新型。
武装等は後日の機体説明にて解説します。
なお、バロータ星系にはとある劇ヤベー連中が封印されております(白目)