多重クロス作品世界で人外転生者が四苦八苦する話   作:VISP

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本編が進まない…!
でも小ネタは出来たから投下ぁ!


小ネタ会話集その19

 ・あの人は今その1  時系列不明

 

 「さぁ、君も政治に参加しよう!」

 「生涯一パイロットなもので。」

 

 ちょっと政治家としての勉強が行き詰った元お坊ちゃまとお気楽極楽国民的英雄パイロットの居酒屋での一幕。

 場所は居酒屋鳳翔サイド3支店○○号店。

 魑魅魍魎渦巻く政界で四苦八苦する若きガルマ・ザビは親友のシャア相手に焼酎片手に愚痴を語り、最終的には一市民・一軍人としてだけでなく「一緒に政治の道を歩もう!」とお誘いするも、愛しい妻子と名誉と栄光あるパイロット稼業が好きなシャアは笑顔でそれを断った。

 キャスバル・レム・ダイクンことダイクンの遺児等、漸く落ち着きを見せ始めた地球圏に混乱を巻き起こすだけでしかない。少なくとも現在においては。

 NT能力とパイロット技能、政治的センスを併せ持つシャアなら政界においても活躍できるだろうが、妻子との時間を減らしてまで政財界に潜む魑魅魍魎共の相手なんてスゲー嫌なのが本音である。

 

 

 ・あの人は今その2

 

 『ミネバ、父は直接会えないがお前達と国民のために頑張っているからな~~!』

 「お父様ったら…それもう何度目ですの?」

 

 とある父親と娘のフォールド通信での会話。

 例え土星からだろうがフォールド通信設備ならリアルタイムでの会話も十二分に可能である。

 最近お父様の愛情過多な様子に若干辟易しているミネバ嬢だが、母と共に通信には必ず答えて時間ギリギリまで会話を続ける辺り、決して愛情が無い訳ではなかった。

 

 

 ・あの人は今その3

 

 『パプテマス様、ご指示通りバタラシリーズの生産は順調です。今日で予定の7割を達成する予定です。』

 「うむ、そのまま続けたまえ。どうせ地球連邦から直ぐに入用になる。」

 『畏まりました。それとイスルギ重工から通信が入っております。』

 「繋ぎたまえ。」

 『お久しぶりですわね、パプテマス火星支部長。』

 「そちらも順調な様だな、ローズ。」

 『えぇえぇ。お陰様で一安心ですわ。』

 

 火星支部長シロッコとイスルギ重工社長ミツコ・イスルギの通信での一幕。

 現在の戦乱とその後の大規模移民船団に向け、各大企業はその生産ラインをフル稼働させて各種機動兵器並びに艦艇を生産していた。

 A.I.M.は移民船団向けの大型艦艇並びに小型かつ現行主力MSジェガンに匹敵するバタラシリーズとその派生機を、イスルギ重工はガーリオンの生産にグラビリオンの更なる改修、そして提携企業とのデストロイシリーズとジガン系の生産に明け暮れていた。

 現行のジェガンやジムⅡ、ゲシュペンストタイプよりも生産性に長けるこれら機動兵器はもしも地球圏が現在の連邦軍だけでは戦力不足と判断されれば迅速に地球へ向けて送り出される事も考慮されていた。

 しかし、出力面でジェガンやゲシュペンストに、攻撃力や突破力で量産型特機に大きく劣るこれらの機体が移民船団向けに量産されている理由はそれだけではない。

 原作マクロスの移民船団と同様に、移民船団の地球連邦政府への反乱を警戒してのものだった。

 数はあれど機体出力や装甲材質等で制限を加えられたこれらの機体であれば、多数の特機を有する地球連邦軍なら例え艦艇類がワープを含む超長距離航行を想定した大型艦からなる移民船団相手であっても撃滅又は降伏させる事も十分可能である、と考えたからだ。

 そのため、特機に使用される様な装甲材(スペースチタニウム)や機体のジェネレーター最大出力の上限設定、搭載武装の制限等が全ての機動兵器に課されている。

 その反面、艦艇類への縛りは緩くなっていた(宇宙怪獣等の危険な巨大宇宙生物との遭遇を考慮したものと思われる)。

 反応弾や相転移砲、光子魚雷等の戦略兵器の運用は艦搭載のAIにより厳しく制限される予定だ(ただし最大保有数に縛りはあっても保有そのものは禁止されていない)。

 平時でも無許可で使用可能な戦略級兵装は旗艦とされる予定の新マクロス級(改ではなく新規設計)超長距離移民船団のマクロスキャノンを始めとした大型艦砲類だけである。

 

 

 ・あの人は今その4

 

 「漸く…漸く完成したわ…!」

 「ミゲル主任、やりましたね!」

 「えぇ、皆もありがとう。このサイコフレームは開発室皆の成果よ!」

 「早速これをMSに搭載しましょう。」

 「そうね…先ずはコクピット周辺に配置してみましょう。これでサイコセンサーよりも理論上は高い反応速度を出せる筈だわ。」

 

 アナハイム・エレクトロニクス月面支社内秘匿研究区画での一幕。

 強化人間研究の被験者にして研究者ナナイ・ミゲルをリーダーとした研究チームは今までの技術的蓄積(ジブリール派の行った人体実験含む)やA.I.M.からの技術提供(他大企業群から盗難した技術情報含む)を元として、遂にサイコフレームを形にする事に成功した。

 勿論、その特殊性から研究・製造コストは膨大なものになったが、それでも彼女らはやり遂げたのだ。

 それは同時に、遂にA.I.M.の待ち望んでいた「収穫時」が来た事を意味していた。

 

 

 ・あの人は今その5

 

 『社長、アナハイムが遂にサイコフレームの開発に成功しました。』

 「漸くですか。遅過ぎですね。」

 『これで漸くあの腐った戦争商人共に引導を渡せます。』

 「ですが、それはこの戦乱が一段落した後です。今は蟻の子一匹見逃さない様に入念に入念を重ねた準備をしておきなさい。」

 『畏まりました。』

 

 A.I.M.地球本社の社長室での通信の一幕。

 A.I.M.の地球圏に存在する全支部の統括者たる五代目武蔵社長は漸くあのクソみたいな月の連中に吠え面をかかせるタイミングが来た事を知った。

 正直シャッフル同盟の面々による社内改革が結構進んでいたが、彼らのやり方ではアホ共の逃亡や資産持ち逃げされる可能性がそれなりに高かったため、サイコフレームの完成を待って数々の違法行為を理由に連邦当局に経営陣を逮捕してもらう予定だった。

 無論これは連邦政府内でもアナハイムの息のかかっていない者達にのみ伝えられた話であり、大企業ともなれば政治家や他企業との後ろ暗いやり取りがあるのは避けられないものだが、アナハイムの横暴はその一線を当の昔に踏み越えたものばかりだった。

 無論、アナハイムそのものを倒産させるつもりはない。

 太陽系第二位の超大企業が倒産したとなれば、それは巡り巡って地球連邦軍の戦力整備に大きな影を落としてしまう事だろう。

 そんなつもりはないが、いい加減に頭に来ているというのが本音であった。

 故にA.I.M.は第一次α終結後、月のアナハイムの経営陣を逮捕する事で一新して比較的マシな地球本社の人材を据える、或いは技術部の有望な人材を根こそぎか攫っていくか、以前から密かに進めていた敵対的買収を本格化するかのどれかを行う予定であった。

 もし経営陣が逃げたら?そりゃ闇から闇よ(無慈悲)。

 アナハイム経営陣の末路が如何なるものになるかは、第一次α終結まで待つ事となる。

 

 

 ・あの人は今その6

 

 「「………。」」

 「あの、先輩?あの人達どうして黙ったまま見つめ合ってるんです?」

 「あー…よくある事だから気にするな。それよりもほれ、仕事するぞー。」

 

 A.I.M.の各支部で偶に見られる一幕。

 社員として働く高級自動人形と一口で言っても、一握りのハイエンドや古参の稼働年数が長い者達ばかりではない。

 生産したばかりの個体等はどうしても人間に対する擬態が不十分だったりする事があるのだ。

 これはその一つである「うっかり普通の人間の前で全ての会話を量子通信で行ってしまう」という凡ミスである。

 こうしたミスは稼働年数の短い者達ではよくある事で、古参や先輩らに後でネタにされてしまったりする。

 それなりの期間働いた社員らはこうした自動人形らの性質や正体に割と殆ど気付いているのだが、大抵そんな者達は自動人形らと結婚してしまうので、殆ど問題になっていない。

 産業スパイとか内通者とか買収された人間にバレたら?

 そんな人間はいない、いなかった。イイネ?

 そんな感じで太陽系最大にして最高のホワイト企業A.I.M.は今日も平常運転です。

 え、最近はブラック?

 地球人類どころか同盟関係の共和連合すら巻き込みかねない危機なんだから仕方ないネ。

 

 

 ・あの人は今その7

 

 「永い、随分永い事待ったものだ…。」

 「だが、それももうじき終わる。」

 「我が神の復活と、遂に手に入れたこの竜玉によってね。」

 

 地球上某所において、竜玉(パチモン)を手にした真龍王機の前での一幕。

 孫光龍、盛大なフラグを立てるが、それも仕方ない事だった。

 暗雲立ち込める地球圏、復活しつつあるガンエデンと真龍王機。

 バラルが地球を守る神として再び君臨するにはお誂え向きのステージと言っても良い状態だった。

 まぁガンエデンは完全復活にはまだ数年程かかるし、暫くは完全復活した真龍王機だけとなるのだが…孫光龍には寧ろその方が好都合だった。

 何せ元々ガンエデンは超機人文明からすれば元侵略者現上司であり、含むものがあったからだ。

 それでも従っていたのは偏にナシム・ガンエデンが地球と人類を守る意思が本物であり、BFやラ・ムー、ゲベル・ガンエデンら先史時代を代表する者達と共に果敢に百邪を始めとする侵略者と先頭に立って戦い続けたからだ。

 が、現在は先史時代を代表とするサイコドライバー達は消えるか、休眠状態に陥っている。

 そして現在、完全復活を果たした(と思ってる)真龍王機が存在している。

 この真龍王機は嘗てナシムやゲベル、BFらと一対一ならば圧倒できる程の戦闘力を有していた超機人文明の切り札の一つだった。

 が、ナシムと最盛期BFに竜玉を破壊された事で弱体化し、内心は嫌々ながらもその傘下に入る事となったのだ。

 そんな男がこんな好機を座視する訳が無かった。

 

 

 ・あの人は今その8

 

 「…にしてもこの竜玉、以前のものよりもひょっとしたら美しいかもしれないね。」

 

 諸葛亮孔明との取引で入手した竜玉(パチモン)を見た孫光龍の一幕。

 ソレは巨大な球体だった。

 ソレは翡翠と碧、紅玉に似た色彩に絶えず変化し、輝いていた。

 ソレは巨大な存在感を持ちながら、しかし何処か古木や穏やかな海の様な大きくとも静かで暖かな気配をさせていた。

 ソレは極めて遠く、限りなく近い場所から、全てを見ていた。

 

 

 




さぁ、皆は竜玉(パチモン)の正体は分かったかな?
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