多重クロス作品世界で人外転生者が四苦八苦する話   作:VISP

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長過ぎぃ!
でも後半はこの話にどうしても入れたかったので投下ぁ!


第71話 皇帝VS皇帝その10

 新西暦186年9月28日 極東方面 旧光子力研究所跡地

 

 『日輪の力を借りて…今必殺のサン・アタァァァァックッ!』

 『グギャアオオ!』

 

 補給を終えたダイターン3の必殺技がギルギルガンのドテッパラに突き刺さる。

 しかし、それだけではギルギルガンの装甲を破壊しても、中身であるピクドロンまでは落とせない。

 

 『愛の心にて悪しき空間を断つ…!断空光牙剣!』

 

 実体を弾き、エネルギーを吸収する光のヴェール(粒子バリアの様なもの)を纏おうとも、空間そのものを断つ斬撃の前には余りに無力であった。

 

 『グギャアアアアアアアアアアァ…!』

 

 ギルギルガンの撃破を期に闇の帝王率いるミケーネ帝国軍の組織的行動は完全に無くなった。

 だが、先程のカイザー同士の衝突により、結構な数の戦闘獣が戦場から吹き飛ばされ、散り散りになって逃げ出していた。

 後にこの時に逃げ延びた戦闘獣の掃討と市街の復興が暫くの間連邦地上軍の仕事となるのだった。

 

 「まだグレートカイザーは見つからんのか!?」

 

 二機の魔神皇帝を除いた戦闘の趨勢が決し、掃討戦並びに生存者の救出活動が開始された頃。

 クロガネ艦長クルト・ビットナー少佐の声がブリッジ内に響く。

 

 「は、はい!本艦並びにシロガネの索敵範囲内からは消えたままです!」

 「U.T.F.にも捜索を依頼しましたが、太陽系内各地に極短時間そう思われる光子力エネルギーの反応があったらしいですが、場所が地球圏からは余りにも遠く…。」

 「何て事だ…。」

 

 このままグレートマジンカイザーの戦闘可能継続時間である10分が過ぎてしまったら。

 そうなれば、周囲の状況問わず機体が崩壊を始めてしまうだろう。

 単に宇宙とか深海とかならばまだ良い。

 問題は戦闘の決着が着く前に時間制限が来てしまい、何も出来ずになぶり殺しになってしまう事だ。

 だが、現状のISA戦隊分隊が甲児達に出来る事は無い。

 故に彼らは正規の軍人らしく自らの職分を全うする事にした。 

 

 「索敵を継続。艦の状況はどうか?」

 「ダメコンは終了。艦の姿勢制御の復旧まで間も無くです。」

 「姿勢制御復旧後、機動部隊の補給と整備を急げ。まだ一波乱あるかもしれん。」

 「艦長、シロガネから通信です。」

 

 通信士からの報告の直後、ブリッジ内のメインモニターにシロガネ艦長リー・リンジュン少佐の神経質そうな顔が映った。

 

 「リンジュン艦長、そちらの様子はどうだ?」

 『酷いものだ。VF部隊の損耗率は死者こそ少ないが機体の半数がスクラップだ。艦もこれ以上の戦闘継続は避けたい状態だ。』

 

 げっそりとした表情を取り繕う事も出来ず、端的に状況の悪さを伝えてきた。

 

 「ならばシロガネは動かせる負傷者を乗せて直ぐに退避を。載せられない機体は廃棄してくれて構わない。」

 『良いのか、新型だぞ?』

 「真に代替できんのはパイロットだ。そのための行動と言えば問題にはならんだろう。」

 

 事実、機動兵器の最も金の掛かる部位と言うものは余程特殊な場合を除いてパイロットが第一とされる。

 現状の地球の情勢を考えれば、今後も多くの訓練と経験を積んだパイロットの価値は上昇する事はあっても下降する事は無い。

 新型VFやMSと言っても、パイロットさえ生き延びれば機体を乗り換えてまた戦う事が出来る。

 加えて、現状の地球において機体の鹵獲を心配する様な勢力は殆どいないと言う事情もあった。

 BF団?アレはそもそもそんなコソ泥的な行動する必要無いし、ゼーレとかオワコンだし。

 

 『了解した。可能な限り負傷者を乗せた後、一時戦線を離脱する。』

 「うむ、頼んだぞ。」

 

 こうして、VF・MS部隊の多くを損失したシロガネは負傷者を乗せて戦場を去った。

 言外の約束として「負傷者を降ろしたら戻って来る」と言って。

 まぁこの戦闘中に戻ってくる事は出来ないだろうなーと思ったが。

 

 「艦長!今度はU.T.F.から通信が入ってます!」

 「何?繋げ。」

 

 先程のリー艦長と同じくメインモニターにU.T.F.の高級自動人形と思われる美しい侍女が映る。

 

 『こちらU.T.F.地球防衛ライン所属自動人形が一人蒼梅です。緊急事態故要件だけ告げさせて頂きます。』

 

 そして、モニターに表示されるのは、二つの物体の地球衝突の予測コースだった。

 

 『グレートマジンカイザー並びにヘルカイザーと思われる物体が光子力研究所跡地付近に落下します。』

 「落下までの時間は!?」

 『後32秒。』

 

 その内容は余りにも急だった。

 

 「総員に告ぐ!光子力研究所周辺から離脱せよ!魔神皇帝が降って来るぞ!」

 「光子力研究所周辺に落着物警報!動けない者は可能な限り頑丈な遮蔽物に身を隠せ!

 「落下まで後20秒!」

 「DF最大出力!総員、対閃光・衝撃防御急げェ!」

 

 そして、星ならぬ魔神皇帝が降って来た。

 大気との摩擦熱で赤熱しながらも尚戦闘行動を一切緩める事無く打ち合う両雄は、一切の減速無しに頭から母なる地球へとダイナミックエントリーをかました。

 その際の衝撃と閃光、轟音の大きさたるや。

 先程のヘルカイザーのルストトルネードすら上回っているのではないかと思わせるものがあった。

 

 「っ状況報告!」

 「二機の落下を確認!状況不明!」

 「本艦の被害状況は軽微!一部で転倒による怪我人が出た模様!」

 

 幸いと言うべきか、直撃でも無いし寸前にDFを展開出来た事もあり、元々同型艦の中で最も装甲の厚いクロガネは無事だった。

 これが艦載機運用特化のシロガネであったら、先のダメージもあって損害は免れなかっただろう。

 そう考えると、先程シロガネを後退させたのは不幸中の幸いだったと言える。

 

 「っ二機を光学で視認!」

 

 ボロボロだった。

 地表への落着のみならず、ここに戻ってくるまでに一体どれだけの戦闘を重ねたのか、両雄は登場時とは比べるべくも無い程にボロボロになっていた。

 全身傷だらけで一部は内部機構が見えており、無事な箇所が見当たらない。

 それでもまだ、粉塵の中からゆらりと立ち上がった両機の動きには一切の淀みが無く、その闘志もまた聊かも薄れていない。

 

 「グレートカイザーの活動停止まで、後10秒!」

 「「「「ッ!?」」」」

 

 告げられたカウントと同時、両雄は地を蹴っていた。

 眼前に映るのは己が宿敵ただ一人。

 互いの因縁と宿命に決着を付けるべく、二機の魔神皇帝は同時に踏み込んでいた。

 

 【真機械道空手奥義…!】

 

 僅かの差で、先に仕掛けたのは闇の帝王/Dr.ヘルが駆るヘルカイザーだった。

 例え肉体を失い、アストラル体になったとしてもその魂に刻まれた技巧は消えない。

 嘗て原初にして終焉の魔神に防がれてしまった時と同じ構えだが、放たれる凄みからそれが以前と同じ通りである訳が無いと分かる。

 

 【ビッグバンパンチ!】

 

 肉体を持っていた頃よりもなお精緻にして速く巧みな正拳突き。

 嘗て覚醒したマジンガーZEROにあっさりと受け止められてしまった拳は、しかし今回は防がれる事は無かった。

 武装の多くを消耗したが故に拳を握りしめての格闘戦に移行せんとするグレートマジンカイザーの左胸、人間ならば心臓に当たる部位に、その拳は命中していた。

 その結果、罅割れ、欠けていた装甲は脆くも崩れ、ヘルカイザーの右拳はグレートマジンカイザーの胸に大きく風穴を開け、背中の試作型グレートブースターの左翼をも貫いていた。

 

 【ワシの勝ちじゃぁ!】

 

 

 

 多重クロス作品世界で人外転生者が四苦八苦する話 完

 

 

 

 なんて事は無かった。

 

 「あぁ、お前の勝ちだよDr.ヘル…。」

 

 大破しながらも、しかし未だ死んではいないグレートカイザーに甲児は最後の命令を下した。

 一万年もの間、己が野望と雪辱のために死ぬ気で準備してきたDr.ヘルの執念に、今の兜甲児では勝てないと甲児は結論した。

 故に機体を使い捨て勝負に負けてでも勝ちを拾う、即ち相手の強さに自分が叶わない事を前提とした作戦を練った。

 それは祖父と父譲りの才能マンであり、年相応以上に自尊心を持っていた兜甲児にとって、余りにも屈辱的だった。

 だが、魔神覚醒事件によって一度は心折れ、さやかの支えによって立ち直り大人になった(意味深)兜甲児にとって、それは真の勝利のために飲み下すべき良薬の様な苦い事実だった。

 Dr.ヘルは、闇の帝王は自分よりも強い。

 自分が勝つにはDr.ヘルの肥大したプライドの隙を穿つしかない。

 その事実を飲み下せるだけの度量が、今の甲児にはあった。

 

 「だから、オレの勝ちだ!」

 

 自身の胸を貫くヘルカイザーの腕をそのままに、グレートカイザーはヘルカイザーに組み付いた。

 これでもう決して逃げられる事は無い。

 ガッツリと組み付いた両機の視線はほぼ同じサイズという事もあって正面から交わる。

 その状態から、これで最後だと甲児は機体の自壊すら厭わぬ限界出力での光子力ビーム発射を命じた。

 

 【お、オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオおおおおおおお!?兜、甲児ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃッ!!】

 

 Dr.ヘルの知る単純で熱血思考の兜甲児らしからぬ、彼我の実力差を正確に測れたが故の騙し討ち同然の戦法。

 これに対しDr.ヘルは全力の一撃を放った事もあって対処が遅れた。

 グレートカイザーの最後の力を振り絞った光子力ビームが、ヘルカイザーのコクピット、パイルダーへと直撃する。

 その眩しさたるや、まるで太陽が地上にもう一つ現れたが如き極光。

 これを観測していた者達の機体のカメラに自動光量調節機能が無かった場合、間違いなく失明していた程だった。

 

 「く…っ!状況はどうなった!?」

 「光学カメラ回復、メインスクリーンに回します!」

 

 ビットナー少佐の叫びに応える形で、メインスクリーンが再び二機の魔神皇帝がいた場所を映し出す。

 未だ収まりきらない粉塵の中から、瓦礫の様に細かいパーツとなって崩れていくグレートカイザーが倒れ伏す。

 そして、それを見下ろす形でヘルカイザーが未だ仁王立ちしていた。

 

 (ダメだったか…!)

 

 手負いとは言え、あの魔神皇帝に現有戦力のみで対抗できるか?

 余りの耐久力に内心で頭を抱えそうになるビットナー少佐だったが、その苦悩は無意味だった。

 未だ仁王立ちで立ち尽くすヘルカイザー。

 しかし、そのコクピットのあるべき位置は何も無かった。

 僅かな煤と余りの熱量によってやや歪になった装甲を残し、全てが蒸発していた。

 再び光子力の光に焼ける形で、闇の帝王ことDr.ヘルは絶叫と共に今度こそこの世界から消えていた。

 その様子を機体から脱出した兜甲児と弓さやかもまた見ていた。

 

 「今日まで付き合ってくれてありがとな、グレートカイザー。それと、壊しちまってすまねぇ、マジンカイザー。」

 「甲児君が悪い訳じゃないわ。悪いのはDr.ヘルなんだから。」

 「いや、こいつはケジメだよ。」

 

 余りに密度の濃い激戦で傷だらけとなった甲児は、さやかに支えてもらって立つのが漸くの満身創痍だった。

 だがそれでも、己の愛機と祖父の作品を結果的に壊してしまった事には忸怩たる思いがあった。

 

 「オレが未熟で馬鹿だったから、大勢の人々やマジンガーを魔神にしちまった。オレはこれから、その責任と向き合いながら生きていく。」

 

 それは甲児なりの過去への決別であり、覚悟であった。

 ただ罪悪感に呑まれたままでなく、己の意志で償いをしていくと言う決意。

 少年だった兜甲児はもういない。

 ここにいるのは前に進む事を決めた一人の戦士であり、男であり、罪人であった。

 

 「甲児君…。」

 「なぁに、大丈夫さ。オレにはさやかさんに弓博士、鉄也さんにジュンさん、他にも大勢の人達に助けられてるんだからさ。」

 

 

 これ以降、地球上の争乱は一旦の沈静を見るのであった。

 

 

 

 

 ……………

 

 

 

 何処とも知れない多次元宇宙にて

 

 【うぐぐぐぐ…兜甲児めぇ…!】

 

 星々の煌めきばかりがある宇宙にて、一体のアストラル体が苦痛と怨恨のままうめき声を上げていた。

 そう、我らがご存知Dr.ヘルこと闇の帝王である。

 粗製とは言え、恒星を超える出力を持つ魔神皇帝の一角の全力の一撃を受けながらも、こうしてまた生き延びていたのだ。

 だが、それが彼にとって幸か不幸かは意見が分かれる事だった。

 

 【許さぬ…許さぬ!あの様な手を使ってくる等、男の風上にも置けぬ!】

 

 自分が今まで散々色々やらかしてきた事を棚上げして、Dr.ヘルは呪詛を紡いでいた。

 

 【例え此処が何時何処であっても!必ず儂は再び戻ってくるぞォ!】

 

 そんな威勢の良い気炎を上げるDr.ヘルだったが、彼が元気だったのもそこまでだった。

 

 【ぬおおおおおおおおおおお!?】

 

 彼の真横、広大な宇宙空間を突如巨大な新緑の閃光が背後から前方へと奔り抜けていった。

 それも一つや二つではない。

 正しく無数と言っても良い程の数が広大な宇宙空間を埋め尽くす勢いで走り抜けていく。

 流星雨にも近い、美しく壮大な光景に目を奪われそうになるが、Dr.ヘルはこれが何なのか直ぐに分かった。

 

 【げ、ゲッタービームだと!?】

 

 そう、この無数の閃光は一つ一つが巨大なゲッタービームなのだ。

 彼の知るどのゲッターロボよりも遥かに巨大なゲッター線の光に、そうだと理解しながらも尚信じられなかった。

 これ程のゲッター線を発生させるには、現段階では戦艦を超えた要塞並のサイズが必要となるだろう。

 そんなものがこれ程無数に?

 どう考えてもまともな場所ではない!

 そこまで考えて背後を、膨大な量のゲッター線が放たれた方へと視線を向ける。

 そして絶望した。

 

 【あ、あ、あああああああああああああ……っ。】

 

 余りにも巨大、余りにも雄大、余りにも荘厳。

 最低でも地球型惑星サイズ、否、宇宙故の距離の誤認で小さく見えているが、本来はそれより遥かに超巨大であろうゲッターロボ(マシン?)と思しき存在が、それ未満の無数のゲッターロボ(マシン?)で構成されている大艦隊を率いていたのだ。

 その数たるや、巨人族のそれを比肩する所か凌駕しているのではないかと思う程の超物量だった。

 

 【これら全てが、ゲッターロボだと言うのか!?】

 

 そして、再びDr.ヘルの背後から正面へ、再び巨大な熱線が走り抜けていった。

 その発射元は先程ゲッター艦隊が砲撃を加えた所からであり、その熱線を一目見て理解してしまった。

 この場所には、奴がいる!!

 再び振り向いたDr.ヘルの視線の先に、それはいた。

 嘗てDr.ヘルを完膚無きまでに打ち倒し、危うく地球すら滅ぼしかけた原初にして終焉の魔神。

 あの世界から何処か異なる時空へと追放された筈の禁忌、マジンガーZERO。

 

 【か、勝てぬ!こやつらには勝てぬ!敵う訳が無い!】

 

 この時点で、Dr.ヘルの心は完全に圧し折れた。

 自分が如何に優れた天才と言えども、出来ぬ事はあるのだと、この超越的存在にまざまざと実感させられたのだ。

 だが、不幸にも彼の運は今最安値を記録していた。

 

 丁度ゲッター艦隊とマジンガーZEROの中間地点に当たる宙域にいるDr.ヘルの周辺の空間が歪曲していく。

 それが空間転移時の予兆であると一目見て理解したDr.ヘルは死んだ目で(もう驚かんぞ…)と諦観に呑まれた眼差しを向けた。

 そして、またも心が圧し折れた。

 

 【な、何だ!?何なのだこやつらは!?】

 

 現れたのは、ゲッター艦隊を超える規模の超々大規模な艦隊、そして巨大惑星サイズの機動要塞、その群れだった。

 遠目に見るだけで、それらを構成する技術が自分では到底及びも付かぬ事を理解しながら、科学者の性としてそれらを目で追っていく。

 そして、気付いた。

 まだ空間転移は終了していないと。

 

 【お、おおおおおおお…!】

 

 それは、ダイソン球と言われるものだった。

 恒星を包み込む程の超巨大な人工構造物。

 だが、コイツはそれだけではない。

 そのサイズに見合う所か遥かに凌駕する極限の性能と星の数程の機能、そして無尽蔵のエネルギー。

 この全貌を伺う事すら許されぬ程の叡智の結晶の出現に、絶望していた思考はそのままに観察に耽ってしまった。

 

 ここは無限の多次元宇宙、その中でも特に強い力を持つ者達のみが存在する事を許される特殊な場所だった。

 無限に進化する機械の化け物、ゲッターエンペラー艦隊。

 原初にして終焉の魔神、マジンガーZERO。

 そして機械の大地母神ユニクロンとTF達。

 その争いの場に、偶然にも迷い込んでしまったDr.ヘル。

 ここに悪の天才科学者の命運は絶望と共に尽きてしまう…

 

 

 『あら?誰かしらこの子。』

 

 

 筈だった。

 

 『どうやらこの空間に迷い込んで来たアストラル体の様です。』

 『如何致しましょう?』

 【ヒェ】

 

 Dr.ヘルは完全に怯え切っていた。

 あのZEROと相対して微塵も怯えもせずにいる存在がまともである訳が無い。

 完全に心折れ、屈している彼はアストラル体なのに生まれたての小鹿よろしく震えながら、ただ恐怖の原因が過ぎ去る事を待った。

 

 『取り敢えず保護して様子を見ましょう。随分と怯えさせてしまった様ですから。』

 『御意、我が母よ。』

 【】

 

 こうして、Dr.ヘルは機械達の大地母神の下で第二の人生を歩み始める事となったのだった。

 

 

 

 

 

 

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