多重クロス作品世界で人外転生者が四苦八苦する話   作:VISP

42 / 188
機体設定その3

 MS-06A-1A 高機動型ザクⅡ

 

 ジオン公国軍製MSの代名詞となるザクⅡの高機動型の制式量産仕様機であり、陸専用の装備は全て排除されているため、宇宙専用となっている。

 内部に関してはザクⅡF2型をベースに更なる機動性を獲得すべく改修されており、殆ど再設計に近い。

 外観は胸部回りの装甲が強化されている他、この世界のファースト系列が基本的にオリジン仕様であるため、胸部に30mmバルカン×2、オプションで腕部に30mm連装バルカンを備える。

 また、高機動時にも自機の位置を見失わないようにセンサー系が強化され、一般機でもブレードアンテナ装備となっている。

 武装面に関しては通常のジオン製MSが使用可能な共通装備は全て使用可能であるが、ビーム兵器はジェネレーター出力の関係で使用できない。

 一年戦争中盤から終盤まで、ベテランやエース向けに約100機程生産された。

 性能面においてはドム程のパワーはないが、ドムよりも高い反応速度からエースやベテランからの信頼は終戦まで常に厚かった。

 原作との相違点は、ベースとなったF2型がラケーテン・ガルデンという増槽を両脇に装備できるのと同じく、大型バックパックの両脇に大容量プロペラントタンクを装備する事で増加した推進剤の消費量へと対策している。

 名有りのジオンのエースパイロット達の多くがパーソナルカラーとエンブレムで塗装したこの機体に乗った。

 後にゲルググ並び高機動型ゲルググが配備開始されると、徐々にその姿を消していった。

 が、後に一部がリビングデット師団にてサイコザクとして蘇る事となる。

 

 

 ……………

 

 

 MS-06G ザクⅡG型

 

 本来の歴史ならグフと命名される筈だった機種であり、J型と並んで重力戦線の数的主力を務めた。

 本家のグフとは異なり、あくまでザクの派生型として開発されたため、半分近いパーツをザクⅡJ型と共有している。

 性能面に関してはほぼ史実のMS-07B3だが、スパイクアーマーや固定兵装を削除した分だけ軽量かつ出力に余裕があり、信頼性・整備性も高い。

 最大の変更点はその両腕部にあり、生産性・信頼性・整備性向上を目的として固定兵装の一切が排除されている。

 これは初期試作機で想定されていた武装では貧弱かつ使い辛く、補給も計画通りに届かない重力戦線での運用を考慮したものであり、火力の貧弱なフィンガーバルカンや用途が極端に限定されるヒートロッドはパイロットからも不評で、その構造上故障発生率の高さや整備性・信頼性の悪化を招いた。

 固定兵装ありきの初期試作機と無しの後期試作機で幾度も演習した所、その点が大きく浮き彫りになり、現在の後期試作機に若干の手直しをしたものが制式採用された。

 また、重力戦線における悪路や野戦での歩行移動、地雷やトラップへの対策として下半身の装甲と間接部が強化されている。

 固定武装は頭部30mmバルカン砲×2のみであり、これは対MS戦では牽制、それ以外では対歩兵・軽装甲目標として使用された。

 武装はジオン製MSが使用可能な共通装備は全て使用可能となっている他、ヒートソード(大振りのアーミーナイフに酷似)を標準装備している。

 

 

 ……………

 

 

 MP-02A オッゴ

 

 本来は「練度やMS操縦適性の低い兵士でも扱えるMSに準ずる艦載機」として開発され、旧型ながらも未だ数が多く2線級の部隊では現役のザクⅡF型や使い先の無くなったJ型・G型のパーツや装備を主な材料とした空間戦闘用モビルポッド。

 搭乗しているのが適正の低い・経験の浅いパイロットである事から積極的に前に出るのではなく、試作型艦隊防衛用モビルポッドとも呼称されていた通り、主に宇宙要塞並び艦隊の防空を担う「三次元機動もまぁ出来る移動砲台」という扱いだった。

 特徴的なドラム形状から生産性・整備性も高く、機体両横の回転式アタッチメントに武装を接続する事で使用するため、攻撃可能範囲も広く、更にアームには両手で大型の盾を持たせた事で連邦のボールに対しては3:1程度の有利を誇った。

 ア・バオア・クー攻略戦並び巨人型異星人艦隊との偶発的戦闘においてはその役割を存分に発揮し、艦隊防空並び異星人艦隊旗艦への両軍のエース達の突入を支援した。

 ドズル中将指揮下の一個中隊が有名であるが、それらは異星人艦隊との偶発的戦闘にて全機撃墜されている。

 武装はジオン製MSが使用可能な共通装備は全て使用可能となっている他、航宙機用のミサイルポッドやロケット弾ポッドを搭載・装備可能となっている。

 

 

 ……………

 

 

 YMA-08 グレートジオング

 

 実はこのグレートジオングという名称は、別に正式名称という訳ではない。

 別口のNT専用重火力MA開発プランの機体とたまたま本機のシルエットが似ている事、正式名称も決まってない事からその名前を借りて、それでいてサイズが倍どころではない程に差があるので、便宜上付けられた名前に過ぎない。

 本機は複数の大型MA開発計画を統合され、新技術実証のために試作一号のみ生産が許可された機体である。

 しいて正式名称を付けるのならば「試作マルチロックオン拡散・収束切り替え可能メガ粒子砲搭載型拠点防衛用巨大MA」となる。

 長過ぎる上、実際は「試作マルチロックオン拡散・収束切り替え可能メガ粒子砲搭載型ジャブロー攻略用MA」であったアプサラス計画以外の戦局打開のための大型MA開発計画も統合したせいでどんな名前を付ければ良いのか最早誰にも分らなかった。

 生産に関わった中で最も階級の高いギニアス技術少将をして「こんなもの私のアプサラスではない」として、その名前の使用を禁止した程である。

 当時の技術者らは平然とこの機体を「継ぎ接ぎ」と呼んでいた事からも、その開発によって得られたデータは兎も角、戦力としては殆ど期待されていなかったとされる。

 一説にはギレン総帥が指揮系統を自身に統一するため、ドズル中将を拘束するための方便であったとも言われる。

 名前の由来は兎も角としてその性能、特に火力と防御面に関しては本物である。

 機体総重量は測ってない上にちょくちょく変化してしまうので不明だがそのサイズは約200mと、小型艦艇に匹敵するサイズを誇る。

 機動兵器の分類の中では先ず間違いなく当時の太陽系で(少なくとも公式に記録された中では)最大と言って良い。

 下半身は元試作型超ド級MA構想の概念実証機(コスト肥大にて開発中断。ビグラングのアレ)の下半身を流用、Iフィールドの死角を補う自動砲台或いは随伴歩兵の役割を担うMPオッゴ一個中隊との連携のために補給・応急修理設備を備え、一機ずつ搭載して簡易修理・補給を行う。

 胴体部はジャブロー攻略用試作型巨大MAビグザムのボディを流用しているが、その機能の殆どは残っていない。

 ビグザムのボディの全方位に配された26門ものメガ粒子砲群は「無駄な上にコストと信頼性と耐久力を著しく損なう」と言うギレン総帥の一言により撤廃、大型メガ粒子砲に関しても本来のアプサラスのそれを改良したものを搭載したため、本当に外側と大出力核融合炉、そして両肩に移設されたIフィールドジェネレーターしか流用されていない。

 大型メガ粒子砲の威力たるや、ヨルムンガンドを除いた両軍の通常兵器の中で最大の火力を誇るだけでなく、マルチロックオン機能を持った拡散メガ粒子砲へと切り替える事が可能で、同装備を持つ艦隊防空用ムサイと並んでミノフスキー粒子散布下にあっても極めて高い対空迎撃能力を持つ。

 左右に広がる特徴的な大きい両肩は、Iフィールドジェネレーター並び専用核融合炉を搭載したがために大型化したもの。

 元々はビグザムの装備だったのだが、ビグザムにしてもエネルギーが足りずに活動時間が極端に短くなってしまう欠点を大型化と追加ジェネレーターの搭載によって無理矢理解消したものだった。

 そして、両腕部は名前の元となったジオングを始めとしたNT専用機を参考に、機械的補助並び専用操縦士を用意する事で通常のパイロットでも操作可能とした有線式疑似サイコミュシステムである。

 巨大な腕部には四本のクローが備わり、その中心にビーム砲と大型ビームサーベルの放出口を備える。

 この腕部の武装レイアウトは既に実戦配備されていたビグロや水中用MSを参考としている。

 前腕部を有線で繋いだ状態で射出、搭載したスラスターで機動させ、接近してくる目標を自由な角度から攻撃する事が可能だが、それは巨体故の隙を減らすためのものであり、自衛の色合いが濃い兵装だ。

 内蔵されたビームサーベルはゲルググのものを基に大型化したもので、形成するビーム刃の長さは200mと自身に匹敵する長さであり、同系列兵器の中では最長のギネス記録を持つ。

 また、各部には動作不良やエネルギー不足になった場合に備えて30連装ビーム撹乱弾発射機×6、自衛用対空装備として6連装ミサイルランチャー(ザクのフットミサイルを連結した流用品)×8、80mm対空ガトリング砲×2、60mm近接防御バルカン×2等の信頼性の高い実弾武装も豊富に搭載されている。

 装甲は可能な限りの対ビーム・対実弾双方への対策が施されており、連邦の一般的な戦闘艦艇よりも高い防御能力を持つ。

 しかし、ダメコンがその性質上殆ど出来ないため、最終的な耐久性に関してはそこまで差はない。

 これら複雑極まる機体を運用するため、パイロットはこの機体やMAに精通した者が選ばれた。

 最終的にドズル・ザビ中将を機長に、デミトリー曹長他6名の合計7名が脱出装置を兼ねる頭部内の7人用コクピットで操縦する。

 なお、オリヴァー・マイ技術中尉も候補として選ばれていたのだが、実戦経験の少なさから辞退している。

 内訳は二人がオッゴ中隊の指揮を兼ねる通信士、三人が火器管制、一人が主操縦士となる。

 

 この様に滔々と語ったが、試作一号機しか存在しない本機が後世の地球の兵器開発史に凛然とその名を掲げているのはその性能からではない。

 ア・バオア・クー攻略戦の最中、来襲した異星人艦隊旗艦への突入の際の旗機となり、両軍のエース突入後は退路確保のために敵旗艦に開いた大穴を最後まで維持し続けた事に尽きる。

 オッゴ中隊を指揮するための管制機能、巨体故の敵からのヘイト集中に対抗する耐久力、そして近づく敵機や誘導兵器を悉く迎撃する拡散メガ粒子砲。

 これらを併せ持つが故に、この機体は想定以上の大戦果を人類史に刻み込んだ。

 最後はエース部隊脱出前後に戦闘能力を喪失、乗員脱出後に動力炉を破壊されて轟沈する敵旗艦と運命を共にした。

 しかし、その存在は後の対異星人勢力(圧倒的多数かつ高い質を持った地球外の敵性存在)への対抗戦術の元となった。

 後のISA戦術並び特機構想がこの機体の活躍より生まれたのである。

 ISA戦術はIntegrated Synchronizing Attack、空母の役割を果たす機動戦艦と、そこに搭載された人型機動兵器による電撃戦の略称であり、後に地球圏きってのエース達が集う鋼龍戦隊やトップ部隊、多くの民間所属特機の集うマーチウィンド等がこれを対異星人勢力に対して実行、多大な戦果と共に戦局を動かす事となる。

 また特機構想とは即ちMSを始めとした従来兵器で対抗出来ない敵戦力に対し、圧倒的パワーで力押しする大型の機体を開発するという計画であり、ジオンのMA等もこれに該当する。

 その性質上、MSサイズの核融合炉や縮退炉だけでは出力が足りず、民間が開発した新エネルギーがこれを補い、極東地域を中心として多くの特機が生まれ、活躍していく事となるのだった。

 

 

 ……………

 

 

 ムサイ級軽巡洋艦戦時量産仕様改装型 ムサイ艦隊防空仕様

 

 その名の示す通り、主砲である連装メガ粒子砲が三つから二つに減らされた他、一部の構造を簡略化させた戦時量産仕様のムサイにアプサラス計画によって開発された試作マルチロックオン拡散・収束切り替え可能メガ粒子砲とそのシステムを搭載する事で高い対空迎撃能力を持った艦隊防空仕様のムサイである。

 アバオアクー攻防戦に20隻が参加し、2隻を残して全艦が異星人艦隊との戦闘で轟沈している。

 ミノフスキー粒子重散布下の場合、ロックオンに必要な情報は主に事前に散布された数m大のレーザー通信のみ可能な無人の索敵衛星群を用い、その小ささと数(何とジオン本国で数千は作って周辺宙域に撒いていたらしい)から連邦側も見つけていながら排除し切れていなかったのだとか。

 それらから貰った情報とコムサイを下して変わりに積んだ各種電子装備と大型拡散粒子砲、そしてムサイの特徴とも言える艦橋の真下かつ二つのエンジンブロックの間にある空間にドム用の核融合炉を直列で三つ繋げたジェネレーターを設置する事で成り立っている。

 なお、態々戦時量産仕様のムサイを選んだのは、通常版のムサイよりも艦内スペースに余裕があり、出力も砲塔が少ないだけ余裕があったからだ。

 その装備と性質故に敵MSからの攻撃が集中すると思われるため、対空砲の増設や装甲の強化も提案されたが、接近した敵機への対応は艦隊を組む僚艦と協同する形となっている。

 本艦に搭載されたデータは後に連邦軍にも渡り、マルチロックオン可能な拡散メガ粒子砲は圧倒的物量に対抗するためのMAP兵器にして対空迎撃兵装として多くの兵器開発の元となり、最終的にホーミングレーザーとして完成する事となる。

 

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。