多重クロス作品世界で人外転生者が四苦八苦する話   作:VISP

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第4話 激突!地底種族連合!

 新西暦186年 7月 地球

 

 『ブレストファイヤー!』

 『ゲッタービィィィィムッ!』

 『ゴォォォッド、プレッシャー!』

 

 三機の特機から放たれた熱線と光線、圧力波。

 それらが三機へと殺到する無数の機械獣、化石獣、百鬼メカ、メカザウルスを一瞬にして蹴散らす。

 しかし、蹴散らされた傍から損害を無視した突撃を繰り返す敵機によって瞬く間に残骸は弾かれていく。

 

 『オープンゲット!』

 『チェンジ、ゴッドバード!』

 

 機動力に優れる2機、否、4機は一瞬にしてその場を離れ、途中障害となる敵を貫き、蹴散らし、集まった敵へと再度攻撃を加える。

 

 『おおっと!ミサイルパンチ、ドリルミサイル、サザンクロスナイフ!』

 

 そして、先行した友軍が空けた風穴を被弾もものともせず、逆に全方位を攻撃しながら突き進むのはマジンガーZだ。

 黒鉄の城の名の通り、超合金Zの装甲は傷一つ付かせぬまま、その火力で以て強引に活路をこじ開ける。

 

 『音速の世界を見せてやる!ゲッタービジョン!』

 

 最高速度マッハ3という、現在の特機(除くA.I.M.)の中では驚異の機動性で以てソニックブームを巻き起こしながら地上の敵を攪乱、そのドリルアームで通り魔の様に貫き、斬り裂きながら蹂躙していく。

 

 『ゴッドミサイル!ゴッドサンダー!』

 

 地上の敵が蹂躙される中、空中においてもそれは変わらない。

 未だ搭乗者たる洸が未覚醒なれども、この戦場においては圧倒的性能を誇るライディーン単騎によって、この場の制空権は完全に奪われていた。

 無論、それはさせじと無数の敵が殺到していくのだが…

 

 『スピンブレイカー!』

 

 近づいてくるのを幸いにと右手の盾が刃を伸ばした状態で回転、それを構えて突撃し、逆に敵を殲滅していく。

 

 『っ、ゴッドブロック!』

 

 そして、その念動力から来る驚異的な直感によって、隙を見せたとしても即座に対応してくる。

 今も敵が機動兵器ごと艦砲射撃によって撃滅しようとした瞬間、即座に盾を構え、念動フィールドを展開、メカザウルス・グダならびガンテとグールからの艦砲射撃の直撃を貰うも、小動ぎもしなかった。

 

 『えぇいしぶとい!』

 『敵はたった三機だ。落ち着いて取り付け、それで終わる!』

 『それが出来りゃ苦労はせんわい!』

 

 弓博士らは寧ろ敵の指揮官らの叫びにこそ共感してしまった。

 既に戦闘開始から3分、200体近い敵機動兵器が屠られているのにも関わらず、未だに彼らは三機の特機のどれに対しても有効打を与える事が出来ていないのだ。

 費用対効果としてはどれだけエグい事になっているのか、敵ながらちょっと無惨な事になっていそうだとすら思った。

 無論、思っただけで打つべき手はしっかりと打っていたのだが。

 

 『ぬぅぅ、新手か!?』

 『ぬおおおお!?』

 

 飛行する多数の戦艦・要塞ユニットに対し、無数のミサイルと砲撃が直撃する。

 近隣の基地から駆け付けたVF部隊からのミサイル攻撃、そしてデストロイド部隊からの砲撃だった。

 しかも、艦載用対空射撃機としてのシャイアンではなく、重装砲撃型のトマホーク2種からの砲撃だ。

 腕部そのものが大型のビーム砲、或いは大型リニアキャノンで構成された本機は低コストながらも高い砲撃能力を持っている。

 そして何よりも、この場には怪物がいた。

 

 『撃て!撃ちまくれ!この場で確実に奴らを仕留めるぞ!』

 『これ以上あいつらだけに任せておけるものかよ!』

 

 巨大な発射音と共に、4つの砲口から亜光速に近い速度で放たれた通常砲弾が、一斉射で直撃を受けたガンテ一隻が即時轟沈、その破片と爆風で直下の敵に大量の被害が出した。

 恐るべき火力、恐るべき重量、恐るべき使い辛さを持つその怪物の名を、デストロイドモンスターと言った。

 

 『何で宇宙用の機体がここにあるんだ?』

 『何か今日のためだけにパーツ状態で持ち込んだらしいぞ。』

 『うわぁ…。』

 

 冗談みたいなデザインの地底種族連合が、存在そのものが冗談みたいな怪物の砲撃によって次々落とされていく姿は何というか……実にシュールだった。

 

 『ハハハハハ!すげぇなアレ!』

 『ヒュー!オレも一回撃ってみたいぜあんな大砲!』

 

 が、これまた存在が冗談みたいなゲッターチームからは好評だった。

 

 『うわぁ……。』

 

 しかし、一番冗談染みたライディーンのパイロットたる洸はドン引きしていた。

 

 『えぇい何をしておるか!』

 『仕方ない、メカザウルス全機発艦!出し惜しみは無しだ!』

 『ガンテは敵増援に対し黒い稲妻を発射!』

 『グダは敵増援に対し砲撃開始!敵を調子付かせるな!』

 

 そして、冗談みたいな火力の応酬が始まった。

 特機三機には当たらない?

 なら、その周囲の敵を狙おう。

 普通にやれば倒せるし、三機がカバーに入って足手まといになってくれるのなら尚良し!

 

 『Gテリトリー展開!』

 

 そんな思いで放たれた攻撃は、しかし、何とか間に合ったジガンスクードⅡの改良された重力障壁によって悉く防がれた。

 更に大型化された両腕の盾型のDブレード、大型化された脚部に搭載された2基のプラズマリアクターの出力もあって、展開されたGテリトリーは生半可な砲撃ではビクともしない。

 

 『ジガンスクード!改修が間に合ったか!』

 『えぇいじれったい!無敵戦艦ダイよ、予定より早いがマグマ砲発射だ!』

 

 が、切れた恐竜帝国帝王ゴールの号令と共に、地上を闊歩する無敵戦艦ダイがその巨砲を稼働させる。

 

 『、危ない!逃げて!』

 

 洸の危険を知らせる声を聞き、デストロイド部隊は後退を開始するが、モンスターを始めとして元々砲撃専門の彼らは足が遅い。

 旋回するマグマ砲の砲塔から逃れる事が出来ず、ジガンスクードⅡが前に出る。

 

 『マグマ砲、発射ぁ!』

 

 途端、凄まじい轟音と共に斉射された砲弾がGテリトリーへと突き刺さり、一瞬、視界の全てがホワイトアウトする。

 敵も味方も着弾時の衝撃に一時戦闘不能となり、即座に視線を動かせば、敢えて前に出てデストロイド部隊を庇ったジガンスクードⅡが擱座していた。

 一見して大破よりの中破といった損傷だが、パイロットは気絶して動けない様だった。

 

 『くはははは!さぁ次弾装填だ!』

 

 太陽系で(一部の頭おかしい勢を除けば)最も頑丈な特機と言っても良いジガンスクード、その改修機の倒れ伏した姿に帝王ゴールが哄笑を上げながら、次撃の準備をする。

 

 『馬鹿が。二度もさせるかよ。』

 

 が、勿論ながら二度もさせる訳がない。

 

 『光子魚雷、大気圏内運用出力に設定して装填。レールガンの出力も上げておけ。』

 『りょ、了解!』

 

 自分達を守ってくれたジガンⅡの仇討ちに燃える機長の一言と共に、砲撃手が顔を引き攣らせながら光子魚雷の用意をする。

 

 『照準、敵地上戦艦!』

 『誤差修正、完了!』

 『全砲門一斉射、撃てぇ!』

 

 そして、亜光速で放たれた4つならぶ光子魚雷の砲弾は、正確に無敵戦艦ダイの中央へと突き刺さった。

 

 『『グギャあああああああああああッ!?』』

 

 砲弾そのものの直撃時の衝撃、そして発生した超小型ブラックホールによって自身を構成する装甲と肉の6割を4つの連なる球体状に抉り取られた無敵戦艦ダイの1番艦は、その真価を発揮せぬままに倒れ伏し、絶命した。

 

 『だ、ダイぃぃぃぃぃぃ!?』

 

 これには流石の帝王ゴールも絶叫した。

 

 『き、貴様らよくも我がダイを!2番艦、仇を討て!』

 

 そして、空かさず2番艦へと命令を下すも、砲撃準備が完了する前にその砲塔へと攻撃が殺到した。

 

 『な、マグマ砲を!?』

 『待たせたな!』

 

 攻撃を行ったのは、漸くこの戦場に駆け付ける事の出来た他のスーパーロボット達、そしてそのサポートメカ達だった。

 

 ダンクーガ。

 コンバトラーV。

 ボルテスV。

 ダイターン3。

 

 どれもこれも、現在極東方面軍の委託を受けて活躍している押しも押されぬスーパーロボット軍団だった。

 

 『さぁやってやるぜ!』

 『もう容赦しねぇぞ地底種族連合!』

 『貴様らとの戦いも、これで最後だ!』

 『この日輪の輝きを恐れぬのならかかってこい!』

 

 こうして、この戦いの趨勢は決した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「頃合い、じゃのう。」

 

 

 

 

 

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