東方暇潰記   作:黒と白の人

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第11記 諏訪子との一日

さて気づいていると思うが俺の本来の能力は

『知っている物を創造する能力』

『概念を付与する程度の能力』この二つだ

 

『知っている物を創造する能力』は都市で生活し前世の記憶も相まって色々な物を創造できるようになった

 

『概念を付与する程度の能力』

問題なのはこっちの能力

この『程度の能力』と言うもの、これが能力所持者が持つ概念そのもののようなもの

つまり端的に言えばこの『概念を付与する程度の能力』はこう言い換えることができるようになる

 

 

 

 

 

 

『能力を創る能力』

 

 

これによって俺は『程度の能力』を創り増やすことが出来る、勿論だが創造する能力によって体力の消費は上がっていく、裏を返せば限定的にすれば体力の消費は抑えられるだろう

例えば今回の『嘘と真実を操る程度の能力』は応用力が異常でありさらに能力としても凶悪なため五日は動けなくなる

この五日間は諏訪子が大慌てしていた

最初の一日は俺は部屋で倒れていたらしい

目が覚めたのは三日目からでその時に諏訪子が頭に濡れた布なので冷やして看病してくれていた

自業自得な疲労のため申し訳なかった

 

 

さて諏訪子と出会い数年の月日が経つ

 

 

 

「ありがとうございます、これで主人も狩りにいけます」

「気にしないでください」

「俺からも礼言います、ありがとう」

「これが私の仕事ですから」

 

俺は二人の夫婦から頭を下げられ礼を言われる

 

この夫婦の夫の方が狩人をしていて獣を狩っているときに狼に遭遇して脚を狼に噛まれたらしい

幸い狩人の仲間に助けられ命は無事だったが

脚が動かなくなっていたためそれを治した

 

このように現在俺は諏訪子の国で医者モドキのような事をしている……といっても傷を(無かったこと)にしているだけだ、何か騙しているようで罪悪感のようなものがある

 

社に戻り自室に帰ると諏訪子が居た

 

「おかえり虚」

「あぁただいま諏訪子」

 

少し前に俺が能力の実験で五日間程倒れたから諏訪子は俺の部屋に居ることが多くなった、やはり心配させてしまっているようだった

仕事の事を出してみたが、ならばここで仕事してやるとまで言われてしまい、さらに諏訪子の本来の姿を見れる者は社の中でも一部らしく俺は引き下がるしかなかった、以来諏訪子は俺の部屋に居ることが多くなった

 

「………」

 

諏訪子は俺を見ると目を見開く

 

「どうした諏訪子、鳩が豆鉄砲食らったような顔をして」

「アンタ何時から神になったんだい?」

 

神?俺が?

 

「は?……訳がわらないんだが諏訪子」

「人を頭イった人みたいに見るんじゃないよ」

「いや、だって……なぁ」

 

いきなり貴方は神様になりましたとか言われたら普通その人の頭を心配する

 

「神力が宿ってんだよ今のアンタには、かなり微弱で一瞬私も分からなかったけどね」

「…………なぜ?」

「そりゃアンタ…たくさんのこの国の人助けたじゃないか信仰ぐらいされるんじゃないのかい?」

「そうか?」

「そうなんだよ……きっと」

「うん、まぁ有って困るようなものでもない……よな?」

 

実際実感が湧かないしよく分からないため神を現在進行形でやっている諏訪子に訊いてみた

 

「そうだね特にないと思うよ」

 

諏訪子は頷いてそう言った

 

「ふぁ~ぁ」

 

諏訪子が大きな欠伸をする

 

「眠いのか?」

「日差しが暖かいからね…というわけで少し寝る」

 

そういって諏訪子は俺の胡座を掻いた足の上に座り俺にもたれ掛かって眠りだした

 

「寝るなら布団で寝ろ」

「虚の体温は暖かかくてちょうど良いんだよ…」

 

言葉が少し間延びしているので本当に諏訪子は眠たいようだった

 

「……せめて掛け布団くらい被れ」

「私はこれくらいがいいんだよ……虚は迷惑か?私がそばにいるの」

「それとこれとは話が違くてだな」

「虚は私のことが嫌い?」

 

諏訪子は俺の目を覗きこむように見る

 

「いや嫌いではないが…」

「なら良いじゃないか」

「おいまてっ…て寝たか…これは動けそうにないな」

 

俺はため息を吐きながら笑い、睡魔に身を委ねた諏訪子の頭を撫でた

 

 

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