東方暇潰記   作:黒と白の人

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訂正と描写の追加をしました
すいません



第82記 寺子屋

俺と射命丸と魔理沙は人里を適当に歩く

 

「さてさて!それでは取材させて貰いますよ!」

「取材と言われても特に面白いことはないと思うがな」

「あぁ大丈夫です適当にでっち上げるので」

 

最初から捏造する気なのか……

 

「……なぁ射命丸よそれは取材の意味がないのでは?」

「文で構いませんよ、いえいえ取材の意味はちゃんとありますよ全部嘘だからダメなんです、ですから少し真実も混ぜて書くのがコツなんです!」

「あぁそうだ私も魔女っ娘じゃなくて魔理沙で頼むぜ」

 

なんで俺は文から捏造記事を書くコツを教わっているのだろうか……

 

「了解、魔理沙ちゃん、文ちゃん」

「……ちゃん付けは止めて欲しいぜ」

「……この歳でちゃんは一寸恥ずかしいですね」

 

魔理沙は黒いとんがり帽子を深くかぶり

文は目線をそらして頬を掻いている

 

「それはなんかすまないな」

「まぁそれは置いといて、何故この幻想郷に?」

 

文は両手で何かを持ちそれを横に退けるような動作をしながら言う

 

「外では生きるには少し難しくなってしまったから、と紫に呼ばれたからかな?」

「紫ってあの大妖怪八雲紫ですか?!」

 

文は驚愕の声を上げる

 

「たぶんその紫で間違いないと思うよ」

「あの境界の妖怪を呼び捨てですか、それになにかまだありそうですね?」

「まぁ一番の理由はやっぱり嫁さんに会いに来た……かな」

 

俺は少し照れくさそうに頬を掻く

 

「あややや!これはでっち上げなしで面白い記事が書けそうですよ!」

「虚の兄ちゃん既婚者だったのか……」

「まぁ……ね」

 

俺は再度頬を掻き空を見上げる

 

「おや?もしかして黄昏殿か?」

 

そう声をかけられたので視線を前に戻す

 

「アンタは確か上白沢だったか?」

「慧音で構わない、久しぶりだな」

「ならば俺も虚で構わない」

 

声の主は人里で寺子屋を開いている上白沢慧音だった

 

「こんにちはだぜ慧音先生」

「おや魔理沙も居たのかちゃんと勉強してるか?」

「当たり前だぜ魔法は学問だからな!」

「私が言いたいのは魔法ではなく勉学の方なのだがな……」

 

慧音はため息を吐いた

 

「慧音はどうしてこんなところに?」

「あぁここが私の開いている寺子屋なんだ」

 

慧音は後ろにある少し大きな平屋に目線を向ける

寺子屋は周りを植木で囲われており扉からでできた慧音の後ろから俺は寺子屋の中を覗き見る

寺子屋の庭では二十数人の子ども達がボールを投げ合ったり、追いかけっこをして遊んでいるのが見える

 

「妖怪もいるのか」

「あぁ中身はちゃんと子どもだからな、私が教育者として教えねばならん」

 

慧音は頷きながらいう

 

「慧音えらく遅いけどお客……さ…ん……虚?」

 

見慣れた白い髪の少女が扉の影から顔を出す

 

「……あーそのなんだ、久しぶり」

 

俺と慧音の名前を呼んだのは昔一緒に住んでいた少女、藤原妹紅だった、妹紅はジワリジワリと目に涙を溜めていく

 

「やっと……やっと来た……!一体どれだけ……私が……私が待ったと思ってるんだよこの馬鹿!馬鹿ぁぁ!」

 

妹紅は俺に抱きつく

俺は胸の位置に来た妹紅の頭を撫でる

 

「虚お前妹紅と知り合いだったのか?!」

「……いや、知り合いと言うと少し違うかな」

「虚は……ね私の恋人だよ……」

 

妹紅は頭を俺に擦り付けながら言う

 

「ほほぅ!虚さんの嫁とは蓬来人でしたか!」

「いやえっとだな……」

「もう何処にも行くな!絶対だからな!また私残して何処か行こうものなら今度こそ燃やすぞ!」

 

顔を上げて俺を見る目は決して嘘などはついてないと分からせる

お、おう永琳に射られる前に妹紅に炭にされる可能性も浮上したきたぞ……

 

俺は妹紅が泣き止むまで撫で続ける




アイツが居なくなってどれくらい経ったのだろう、私の目に写る光景がどんどん色褪せて私がアイツに教えてもらった火の術で妖怪や人間を殺した時みたいに残る灰色のような白と黒だけの世界、けど私は慧音に出会えた、そして少しずつ私の目に写る光景に色が戻ってきた、けどやっぱり足りないアイツが居ないからどうしても足りない

「妹紅お兄ちゃん!遊ぼう」

教室の黒板を消して少し掃除をしていると私に声をかけた人間の子ども達
こいつらが私をお兄ちゃんと呼ぶのは何故か以前聞いたことがある、理由は格好良かったからだそうだ、格好いいと言われて悪い気もしないからそのときは訂正しなかったが今では訂正しても直す気はないらしい、だからもう放っておくことにした

「ん?あぁいいよ何して遊ぶ?」
「鬼ごっこ!」

しばらくそうして鬼ごっこをした、私から子どもに鬼が移って慧音が外で話しているのを見つけた私が鬼ごっこを始めるときにはもう話していてまだ話している、私は気になり慧音に声をかけた

「慧音えらく遅いけどお客……さ…ん……虚?」

慧音と話をしていたのはずっと思い続けた虚だった

「……あーそのなんだ、久しぶり」

私はそのまま虚に抱きついた

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