この春、この日が俺の・・・俺たちの運命の日だった。
時計の音が鳴り響く、今でも頭の中に響いている。
そしてこの日・・・俺たちは祝福された。
~一年後~
夜。誰もが寝静まる丑三つ時。一つの廃墟に誰かがいた。
その見た目は上半身は人間だが下半身は蜘蛛のようになっており、まさに怪物といっても過言ではなかった。
その怪物は廃墟の天井でじっとしている、自身の次の餌である人間が来るのを。
そして廃墟に二人の人間が入ってきた。
怪物にとって二人も来たのはラッキーだった。
そして怪物は音もなく天井から飛び降り、二人の人間に飛び掛かる。
・・・だが、やってきたのは餌などではなかった。
『ジカンギレード! ケン!』
『ジカンザックス! Oh!No!』
飛び掛かってきた怪物を難なく避け、どこからか取り出した武器で怪物の顔を切り裂いた。
顔を切り裂かれた怪物は顔を抑えのたうち回る。
ふらふらと立ち上がった怪物は二人に殺意を向け襲い掛かるが、二人は怪物の攻撃を避けて同時に怪物を蹴り飛ばした。
あまりの蹴りの強さに怪物は腹を抑え後ろに下がり、今度は口から粘着性のある糸の塊を吐き出した。
『ジュウ!』
『You!Me!』
二人は慌てず回避しながら、手にしていた武器の形状を変え塊を全て撃ち落とし怪物にも何発か命中させる。
怪物は二人の数回の攻撃で満身創痍寸前だった、怪物にとって予想外だったのはやってきた二人がただの人間ではなかったことである。
『ケン!』
『Oh!No!』
二人は武器の形状を元に戻し、腰に装着していたベルトの時計を武器に装着させる。
『フィニッシュタイム!』
すると二人の武器にエネルギーがチャージされる、それを見て怪物は確信した。
止めをさせられる!と。
怪物は慌てて逃げようとするが時すでに遅し、二人が武器を構え怪物に接近して武器のトリガーを引く。
『ジオウ!ギリギリスラッシュ!』
『ゲイツ!ザックリカッティング!』
武器が振り下ろされ、怪物の体は十字に切り裂かれた。
意識が途絶える中、怪物は自分を倒した二人を見る。
銀とピンクの人間には『ライダー』と、赤と黒、黄色の人間には『らいだー』と書かれていた。
そして怪物の意識は消える…。
怪物が息絶えたのを確認した二人は廃墟から出ていく。
春。それは別れの季節でもあり、新たな出会いの季節でもある。
「・・・なんて、ポエムを考えるのは俺のキャラじゃないな」
俺の名前は
俺は今、いい天気なので昼休みに屋上で上着を枕にして寝転がっている。
こういういい天候の日には屋上で寝転がるのが最高である。
雲一つない青空、温かな気温、春のそよ風、小鳥のさえずり、校庭から聞こえる生徒たちの声、すべてが俺を最高の睡眠へと誘ってくれる。
最高の条件の中、俺が眠りにつこうとすると青空に影が入る・・・。
すると突然、誰かが俺の顔を踏もうとするので俺は慌てて回転回避する。
「危なっ!?・・・ってお前か小猫」
「どうも、常磐先輩」
起き上がるとそこには後輩の塔城小猫がいた。
こいつとはこの屋上でよく合うためお互い顔見知りである。
「お前さ、いきなり人の頭を踏もうとするなよ」
「すいません、起こしてあげようと思いまして」
いや絶対起こす気なかっただろうが!後輩に頭を踏まれるってそんな趣味は持ってねえよ・・・まあ同じクラスのあいつなら受けかねんな、ロリコンだし。
「それより常磐先輩、さっきあの二人がいやらしい顔でどこかに行ってました」
「松田と元浜か。またなんかやらかす気だな・・・はぁ」
俺はため息をつきつつ上着を着る。さて、被害者が出る前に抑え込みますか。
「毎回毎回大変ですね」
「まあな、さてあいつも行っているだろうし俺も行くか・・・あっそれと」
屋上を出る前に小猫の方に振り返る。
「似合っていたぞ、ピンク色」
言った瞬間小猫の顔がスカート抑え顔が赤くなったその隙に俺はすぐに屋上を出る。さてさっさとあいつの所に向かうか!俺は後ろを決して振り返らない男だ!
「あっいた、ってもう捕まえていたか」
「おう兄貴、何とか捕まえといたぜ」
頭にたんこぶが出来ている二人を引っ張っているのは俺の弟の
「罪状は?」
「校庭で運動している女子のスカートを双眼鏡で覗こうとしていた」
「よし、有罪」
「「許してください!裁判官様!」」
俺の声に反応して二人は慌てて命乞いをする。
「お前らこれで何回目だ?もう懲りたらどうだ」
「いなっ!そこに女子がいる限り我々のこの熱いパッションは止められない!」
「そうだ!そう簡単に止められると思うなよ!」
「一誠、こいつら連れて校舎裏行ってこい。俺は倉庫からシャベルを持ってくる」
「あいあいさー」
「「すみませんごめんなさい許してください!!」」
この後の展開を予想できたのか刹那で土下座する二人。
「んじゃいつも通りお前らの持ち物チェックしたのちいかがわしい物を没収の刑で許してやる、嫌なら校舎裏でタケノコの刑だ」
「「・・・はい」」
流石に命が惜しいようで没収を選んだ、利口な判断だ。因みにタケノコの刑とは頭以外を埋めることである。
そのあと二人の鞄を調べたら出るわ出るわで全部没収して生徒会に預けた。
そのあと二人は学校が終わるまで\(^o^)/オワタ状態だった。
「んじゃ、帰るぞ一誠」
「ああ、わかった」
時間は過ぎて放課後になり俺は一誠の帰りの準備を待っていると、ふと窓の外で気になるものが見えた。
うちのクラスの男が他校の女子から告白されている場面だった。
「告白されているのは誠二か・・・」
男の方は
「お待たせ・・・ってどうしたんだ?」
「一誠、あいつが告白されている」
俺が言うと、一誠が窓の外を見て驚いた表情になる。
「じゃあもしかして・・・!」
「ああ、間違いないな」
俺は鞄から一枚の古い紙を取り出す、そこにはこう書かれていた…。
『高校二年生の春、兵藤誠二が他校の女子から告白される』
まったく、その通りになったよ・・・
今日この日、狂った物語の歯車が回り始める…。
「やあ前書きぶりだね、この後書きは私が語らせてもらおうか。といってもまだ第一話なので語ることはないので早速次回予告と行こうか。
休みの日に出かけていた常磐兄弟は偶然にも兵藤誠二とその彼女を見かけるが、ただならぬ雰囲気に二人は・・・おっと、少ししゃべりすぎたね。お楽しみは次回に取っておこう。」
「ここで作者の裏話。実は作者はこの作品と合わせる仮面ライダーをジオウかゴースト、ビルドの三つで悩んでいたらしい。 それではまた次回をお楽しみに」