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「●●ちゃん~、ウチ皆の飲み物こうてくるけど、何がええ?」
「…………モンボ切らしたので買ってきてください」
「モンスターボール飲むん??」
バスから降りたと思ったらカビゴンにぶっ飛ばされた幼女がいるらしいぞ。
おいおいおい、何ソレ死ぬわ。
・・・・・・それがさぁ。
え?何??頭砕けてるとか?
今、その幼女、そのカビゴンをぶっ倒す!!ってバトルしてるらしいぜ、ポニータと。
ファッ!??なんだそりゃ!!
「・・・・・・・・・何だそりゃ。」
タマムシデパートの噴水前で自身の胴体ほど大きい本を読んでいた少女が、たまたま聞こえてきた噂話に対して、独り言で突っ込んだ。
「・・・・・・そう言えば、最近この辺でカビゴンが居眠りをして道を塞いでいることがあるとか言ってましたね。」
バタン。
立ち上がって、大きな本を片手で無造作に閉じると少女は、師匠の教えに従って頭を回転させ始める。
(子どもがカビゴンと戦闘なんてことになれば、この辺がこんなに静かなのはおかしい。
となると・・・バスから降りた。バス停付近。
このタマムシシティでバス停。そしてここから遠いってなると・・・・・・)
「・・・・・・・・・タマムシシティポケモンセンター前。」
結論付けた少女は、デカい本に書き置きを遺し冷やかしがてら観に行くのだった。
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ついな「ううううううううおおおおおおおおおりゃあああああああああーーーー!!!!
かえんぐるまあああああああ!!!!」
ディクソン「ブ・・・・・・ブルルン!」
マスターのついなを下回る小さなカラダに炎を纏わせて突進するのは、ディクソンのポニータ。
カビゴン「カビッ!!」
カビゴンは小さなポニータの激突を脂肪の詰まった腹で受けてぼよん反射する。
ディクソン「ぽにっ!?」
ついな「くっそおおおおーー!!あんのでかっぱらあああああーー!!!
絶対ギッタギタにしたるうううううううーー!!!!」
「いいぞー嬢ちゃんー!」
「がんばれーお嬢ちゃんー!」
ついな「みなさんおおきにー!!この役ついなちゃん!!マチを騒がせる迷惑なカビゴンを見事退治したるでー!!応援よろしゅうなー!」
「「「ふうううううううううううーー!!!!」」」
ついなの啖呵に大盛り上がりの観衆。
ポケモンセンター前のこの場所はすっかりショーの舞台と化している。
そんな光景を見たセイカは
セイカ「・・・・・・・・・・・・悪目立ち・・・・・・するなって・・・・・・言っただろう・・・・・・」
頭痛が痛い頭を抑えて、悲痛な呟きを独り零した。
小さなカラダで脚力を駆使して俊敏に立ち回るディクソン。
街中の特徴のコンクリート床や建物の壁を蹴り、かえんぐるまで激突しながら少しずつ体力を削っていく。
一方カビゴン。巨躯を駆使してディクソンの攻撃を受けながら『かいりき』で応戦する。
一撃一撃はコンクリートを砕き、小さなポニータのカラダに当たれば一撃で屠れるのは想像に難くない。
攻撃が当たっても決定打にならないディクソンと、一撃必殺が当たらないカビゴン。
両者のバトルは、どちらかのバランスが崩れないことには決しない。
だが、ついなの方に焦りはない。
ついな「ディクソン。焦らず確実に当ててくんや!!」
ディクソン「ポニー!!」
カビゴン「カンビ・・・・・・」
ここで、攻撃が当たらないカビゴンが動く。
いや、止まった。
腰を下ろして目を瞑る。『ねむる』だ。
ついな「なんやて・・・!?この戦いの真っ最中にねむる!?」
単にダメージが大きかったにしても、カビゴンの性格上の問題にしても、これはチャンスだ。
そう判断したついなは、攻め方を変える。
ついな「寝たら暫くは起きんのがねむるや!!ディクソン、大技行くで!!」
ディクソン「ブルルルルルルン!!」
ついなの呼びかけに、一度立ち止まったディクソンは、コレまで纏っていたよりも大きな炎をカラダから燃やす。
「おおおお!!!すっげえ炎だ、あのポニータ!」
「まるでジムリーダーみたい!!」
「隙だらけだぞー!一気に決めてやれ-嬢ちゃん!!」
ついな「準備は出来たな、行くでディクソン。
ディクソン「ヒヒイイイイイイイイイン!!!!」
ダン!!と一層強く地を蹴り直進したディクソン。周囲の酸素を燃やし、自身の出来うる最大の火炎をカビゴンに叩きつけるーー
その瞬間。ゴオオオオ・・・という音が聞こえ、カビゴンがカラダを起き上がらせた。
ついな「バカな!?起きたやと!!」
そして、自身の最重量要塞の巨躯を、全霊を持って撃ち込む!!!
ディクソン「ヒヒン!??」
ドッカアアアアアアアンーーー!!!!
ディクソンがカビゴンの衝突の衝撃でビルに叩きつけられ、ひんし寸前のダメージを負った。
ついな「ディクソン!!?」
「な、なんだ今の!?急にカビゴンが起き上がったぞ。」
「ねむるって寝たら暫く起きないんじゃなかったのか!?」
ざわつく観客の声をよそ目に、セイカは状況を飲み込んだ。
セイカ(恐らく今のは、『ねごと』そして出たワザは『すてみタックル』。このカビゴン、一体何なんだ?すてみタックルは偶然だが『ねむる』と『ねごと』は意図的だ。
戦略的なバトルを野生のポケモンがやるなどと・・・・・・)
ディクソン「ぷ・・・・・・ぷるる・・・・・・・・・っっ」
ついな「ディクソン、大丈夫か?」
ディクソン「ぶる・・・」
立っているのもやっとなディクソンを支えながら、『きずぐすり』を使う。
ついな「ごめんなディクソン。ウチのおこづかいじゃ、これが精一杯なんよ・・・」
ディクソン「ぶるるん。」
ぐうぐうと寝ているカビゴン。一度ねむれば暫くは起きない。
ついな(一応、フレアドライブのダメージは、カビゴンに入っとる。
かえんぐるまが何回か入ったところでねむるを使ってきたっちゅうことは、フレアドライブと同じくらいの威力のワザをあと3発・・・いや2発も入れてやれば倒せる・・・・・・。)
だが、フレアドライブをもう一度当てても倒せない以上は、何か別のワザを当てるしか無い。
反動ダメージや、タイミングを合わせてすてみタックルをやられれば、今のディクソンには、命に関わるダメージになりかねない。
セイカ(つまり、手持ちのポケモンを案じれば、二回ともフレアドライブは使えないまま二回、フレアドライブ相当のダメージを、すてみタックルの範囲外からぶつけるしか無い。)
「どうするんだ?あのおじょうちゃん。逃げるでも無くカビゴンを見てるけど、あのポニータはかなりやられちまってるぞ。他にポケモンいないのか?」
いるわけが無い。
役ついなは、月額300円の小遣いでやりくりする女。【教会】の後ろ盾で育成費は補助して貰えても、月に一度モンスターボールを買うのが精一杯な少女に、他の手持ちなど望めるわけも無い。
役ついなは、ディクソン一体で戦うしかない。
セイカ(どうするんだ?
ついな「・・・・・・・・・ディクソン!ソーラービーム発射用意!!」
ディクソン「ぶるる!!」
ついな(やるしかない!!目を覚ます前に、起きてされる前に、打ち倒すしか無いんや!!)
太陽光を吸収し、一気に放つ草タイプの大技。『ソーラービーム』。
街中とは言え拓けて太陽の光も差すこの場所でなら何とか放てる。
「ソーラービームだって!?フレアドライブと言い、あのお嬢ちゃんいったい何者なんだ!?」
「よっぽど歴戦のトレーナーでも無ければ使いこなせないようなワザばっかり・・・。
ポケモンに覚えさせるだけでも、トレーナーの力量や資金が必要だって言われてるのに・・・・・・」
観衆が思い思いに話をしていると、ようやくディクソンのチャージが完了した。
セイカ(だが、ダメだ。遅い・・・コレでは2発目が間に合わない)
ついな「厄難災禍悪疫即祓、邪気病魔凶鬼即滅・・・・・・
光を吸収したツノから放たれた光弾がカビゴンに向かう。
ズドンッッ!!!!
カビゴン「----!!!」
未だ眠りから醒めないカビゴンだが、ダメージはある。
だが・・・・・・
セイカ(だめだ、役。コレでは足りない。時間も、ダメージも!)
ついあ「ディクソン!すぐに光を吸収して!!」
ディクソン「ヒヒイイイーーン!!」
ついなの指示に再度光をためるディクソン。
セイカ「・・・・・・・・・っっ!!」
伝えるべきなのだろうか?セイカは迷う。
このまま行けば確実に、ディクソンはカビゴンに勝てない。
セイカ(
パチン。
カビゴンが目を覚ました。
ついな「ディクソン、チャージはまだか!?」
ディクソン「(フルフル・・・)」
首を横に振り否定する。
カビゴンは少し間をおいてディクソンとついなを補足する。
カビゴン「カンビイイイイイイイイイイイイイイイーーー!!!!」
そして突っ込んでくる。すてみタックルだ。
ついな「もう少し・・・もう少しや・・・・・・!!頑張ってや、ディクソン」
ディクソン「フッシュウウーー!!」
突っ込んでくるカビゴン。遅い。重いから。だが怖い。
カビゴンほどの重量と質量をもつポケモンが真っ向から突っ込んでくるのだから。
チャージもまだ終わらない。もう少し、もう少し・・・・・・!
そして・・・・・・。
ディクソン「ヒヒイイイーーン!!」
チャージ完了の鳴き声を上げた。
ついな「行くでディクソン!!これでトドメや!!
セイカ「ぐっ!ダメだ
ついな「何やて!?」
セイカ「ーーっっ!!!」
セイカの遅すぎる忠告虚しく、ディクソンのソーラービームは発射された。
いっそ何も言わなければ、攻撃に集中出来ただろうに、最悪のタイミングで。
もう間に合わないのだから言うべきでは無かった。
セイカとて言わないつもりだったのに、咄嗟に口が開いてしまった。
撃たれたソーラービームはカビゴンを飲み込み、ダメージは与えていた。
足も止まった。だが、進撃が止まらない!!
一瞬だけ足を止めても、再び進むだけ。
カビゴン「ゴオオオオオオオン!!!」
ついな「ディクソン!!避けて!!」
ディクソン「ブル・・・・・・っ!?」
ついなの悲痛な叫び虚しく動けない。ソーラービーム二連続の負担は、ディクソンに回避の余力を・・・遺してはくれなかった・・・・・・。
ついな「いやぁ・・・!やめてカビゴン!!もう降参やァ!!!」
無慈悲な巨弾となったカビゴンは止まること無く、ディクソンは倒れ伏した。
潰される。潰されるきっと確実に潰される。
ついなの大切なパートナーは、肢体を砕かれ、見るも無惨な命
潰される。潰される・・・・・・ツブサレル・・・・・・
ついな「ディクソン!!!!!」
だからついなは身を挺した。
倒れたディクソンに覆い被さるように。
「お嬢ちゃんダメだ!!逃げろ!!」
「きゃああああああああーーー!!!!」
セイカ「
たまらずセイカも駆け出すが、目立たぬように遠巻きに見ていたのが裏目となり、絶対に間に合わない。
なにより、この人ゴミが邪魔だ。
間に合わない。これはもう確定だ。
カビゴンは飛び上がる。確実に敵を仕留めるために、己の持つ全身全霊の威力を込めた・・・・・・
最大のすてみタックル。
セイカ「クソッ!!退いてくれ!!!」
もう諦めろ、役ついなは・・・・・・ツブサレル。
セイカ「止めろ!!やめろおおおおおおおおおーーー!!!!」
「
その時誰かの声がした。
「
その場にいる全員の耳に確かに届く声がした。
「
何か出来るというのか?誰も間に合わないこの状況で・・・・・・!!
どっっっかああああーーーーん!!!!
コンクリで出来た床を粉砕した音がした。
誰もが思う。
ああ…間に合わなかったんだと…………
???「お待たせや~って、アレ?おらんの??
何処行ってしもうたん??(泣き)」
ついなちゃんの扱いについて
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この扱いすこ
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これはひどい…
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ついなちゃんにもう少し慈悲を…
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うっひょおおーーおしりー♪