ボイスポケットⅡ ~ボイロ達の学園生活~   作:SOD

6 / 14
入学式直前。
セイカ「ところで役、勝手にカビゴンと戦った罰だ。」

ついな「お仕置きハリテヤマは嫌やあああああーー!!!!」


6.タマムシ学園入学式。

タマムシ学園初等科のポケモンバトル実戦所。

 

時は、少女達が記念写真を撮った後。

タマムシ学園初等科の入学式に移行する。

 

 

きりたん「仮にも学校の入学式が、何でこんな森の中で」

 

子どもらしからぬ警戒色の強い目で、きりたんは周囲を見渡す。

辺り一面、木。木。木。

地面は整備されており、しっかりと為らされた平面。そして、公式大会規定に乗っ取ったラインが引かれている。

 

そんな場所に立たされているのは、10~13歳の少年少女。それも、世界中の地方から選りすぐりのトレーナー達。

 

この少女、東北きりたんもその一人。

紅い瞳が辺りを見渡す。

 

茜「森の中の入学式ってのも素敵やと思うけど、きりちゃんは嫌なん?」

 

すぐ隣に立つのは、桃色の長い髪を風に靡かせた少女、琴葉茜。

スズの塔の最上階に住み、世間から距離の置かれた生活をしていた為、少々世間知らずの箱入り娘。

 

きりたん「別に、好きも嫌いも無いですけどね。こんな所でわざわざ入学式をやりたがるような変人に決定権がある学園ってのが、不穏な気がするだけですよ。」

 

ちらり。ときりたんは少し前の方に立っている、もう一つの不穏。

灰色の髪をドリル状にした少女に目をやった。

マチでカビゴンと戦っていた『ついな』と呼ばれた少女。

 

 

きりたん(正直に言えば、実力は殆ど素人に近い。

 

所持しているポニータは、高威力のワザを習得している。だからダメージの与え合いにはなった。

小柄なことが幸いして、そしてカビゴンの大ぶりの攻撃と言うこともあって回避も可能だった。だから、バトルの体裁を成していた。

 

だが・・・・・・)

 

きりたん「あの程度のカビゴンに全く勝ち目無しだったことを考えれば、大した敵じゃ無い」

 

そう結論付けると、思考を別の対象に移していく。もう特にこれと言って()()()()()()()()()思考は無い。なら、イメージトレーニングを開始する。

師匠ーー結月ゆかりの教え。

 

『常に思考を止めず、何事が起ころうとも冷静に最善の対処をするべく、今自分が居る場所で起こりうる《身の危険》を想定し、その対処法を思考すること。

落ち着いた状態から常に危機に対する対策を模索すること。』

 

きりたん(危機と対策をーー想定し、幻想し、創造する・・・・・・・・・。)

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

茜(きりちゃん・・・またゆかりお姉ちゃんに言われた修行に入ったんかな)

 

一方、師を同じくする琴葉茜は、きりたんと同じトレーニングはしておらず、茜自身も不思議に思っているが、きりたんとは別メニューをこなしている。

 

茜「う~ん・・・ウチもトレーニングしておきたいけど、入学式中には出来んなぁ」

 

ポケットの中に入っているモンスターボールを指で撫でながら、自身の半身とも呼べる双子の妹、琴葉葵を見る。

 

 

葵「うう・・・何でよりによってこんな所で入学式やるのよ・・・・・・」

 

葵はノースリーブの服装で自身の腕を気にしながら虫除けスプレーを掛けている。

 

世を知らぬ姉と違い、今時の少女に相応しい感性と感覚で、森の中で肌を曝すことに抵抗感がある。

 

葵「お姉ちゃんも虫除けスプレー掛けてあげるね。」

 

茜「ありがとうな~葵ちゃん。」

 

姉を気遣い手持ちサイズの虫除けスプレーをかける妹の姿は、仲睦まじい姉妹そのものだ。

二人は12歳という年齢でありながら、茜が【ホウオウの巫女】に選定された時から、少なくない時を離れ離れで過ごしている。

その時間を取り戻したいという気持ちはお互いに持ち合わせている。

 

葵「ウナちゃんも虫除けかける?」

 

姉に掛け終わった後に、葵は隣に立ったマッギョ帽子を被った少女に声を掛けた。

 

スッと姿勢良く、自然に格好いい立ち姿で立っているのは、流石アイドルと言える。

 

ウナ「え?ああ、ありがとうな。でも大丈夫。ウナもちゃーんと使ってるよ!」

 

言いながら、ウナも自身の手持ちのスプレーを見せる。

 

葵「それゴールドスプレ-じゃん!凄いねウナちゃん」

 

ウナ「偶然スポンサーの人から貰った。まだあるから、あおパイセンにもあげるなー」

 

葵「ええ!いいの。嬉しいなーありがとうウナちゃん!」

 

 

ついな「ふわぁ~・・・・・・・・・退屈や・・・・・・」

 

 

皆それぞれの手法で退屈な入学式が終わるのを待ち望んでいた。

 

そう。入学式の内容など、誰もロクに気にしていないのである。

ゆえに・・・・・・

 

 

「えーそれでは、初等科の皆さんの”もちもの”を先生が預かりに行きますので、手持ちポケモンと”もちもの”を全て預けて下さい。」

 

 

ついな「ふぁっ?」

ウナ「ウナ?」

葵「何で?」

茜「???」

きりたん「これは確かに危機の想定に違い無さそうですね・・・・・・。」

 

 

 

 

 

 

 

「これより、タマムシ学園、初等科実力テスト『モンスターボール級』を始めます。」

 

 

 




なるべく早く次も書きたいものです。

これからメインとして活躍するロリ組ですが、現在アナタがこの小説で1番好きなキャラに投票して下さい

  • 東北きりたん
  • 琴葉茜
  • 琴葉葵
  • 音街ウナ
  • 役ついな
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。