ボイスポケットⅡ ~ボイロ達の学園生活~   作:SOD

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湿気ヤバいですね。泣きたい。




9.嵐の前の静けさ【試験の森】の試験Ⅲ(音街ウナ 琴葉葵 琴葉茜 役ついな 京町セイカ 

京町セイカはあっけに取られていた。

最初自分は間違いなく琴葉茜の位置へ如月を誘導していたはずなのだ。

 

ーーだがこれはなんだ?

 

ほんの一瞬の出来事だっただろうが、間違いなくこの光景に対して意識を奪われている。

 

セイカ「・・・・・・ポッチャマが巨大化している」

 

 

試験官の一人としてでは無く、あくまでも経験として見学しているセイカは、現在ついな達がいるポイントからは離れた場所で様子を見ていたのだが

 

 

「ポッチャマアアアアアアアアーーーー!!!!!」

 

 

とにかくポッチャマがデカい!!!!

 

 

セイカ「あれは・・・カロス地方にあると聞く『ダイマックス』なのか?

 

わざわざ双眼鏡を使わなくても見えるサイズか・・・・・・(えんの)は小さすぎて双眼鏡でも見るのが大変だったというのに」

 

 

スマホの音声を拡声して、視界の情報に集中する。

 

 

ついな《うっぎゃあああああああああーーー!!!??死ぬ死ぬ死ぬ~~~!!!》

 

 

どうやら彼女の心配はいらないようだ。そう判断すると、セイカは観察に集中することにしたのだった。

 

 

 

《どこが心配無用じゃああああああああああああああーーーー!???》

 

 

 

セイカ(口に出していただろうか)

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

ウナ「うああああーー!!!葵パイセンにスポットが当たってると思ったらこんな役割かーー!!」

 

葵「ウナちゃんさっきから私に対して酷すぎない!?」

 

ウナ「こんなことに巻き込まれるなら、ウナは青い子になりたくなかったウナーー!!」

 

葵「辛辣だあああああーーー!!!」

 

ウナ「ところで、そこの小さい子はどちらさん?」

 

 

ついな「小さい!?ウチは中学・・・ってーーああああああああーー!!!!?」

 

 

何かを言おうとしたついなに、ポッチャマの”あわ”攻撃が襲う!

 

 

ついな「ガボガボガボ!?!?」

 

 

ウナ「うわあ!?小さい子があわに巻き込まれた!?」

 

葵「これ私達もマズいよね!?」

 

吼えるポッチャマが遠慮無しに超巨大な”あわ”と”たいあたり”で襲ってくる。サイズだけならキョダイワザとさほど変わらない。

そして手持ちがいない彼女たちにしてみれば、生身でゴジラに襲われているようなもの。

ワザがショボい事だけが救いと言える。

 

ウナ(どっちみちこんな走りづらい森の中で、追われて逃げてても体力が持たない。

どこか・・・隠れられるところを探しながら逃げないと。

 

・・・・・・・・・ついでに、あのポッチャマを運んできた元凶も、仕方なく回収して上げなきゃ・・・・・・)

 

 

走りながら横目で様子を見ると、べっちゃべちゃになって目を回しているついな。

 

 

葵「なんで・・・ゼェ・・・あんな大きな・・・ハァ・・・ポッチャマが!?」

 

 

ウナ(葵パイセンは限界が近そうだな)

 

 

ウナは走りながら二人の様子を確認すると、今度は周囲の木々を観察して忍者のような身軽さで登り始め、キョダイポッチャマの頭頂部が見えるほど高い位置まで登ると、道中で拾っていた3つのモンスターボールを取り出す。

 

 

葵「ハァ・・・ハァ・・・・・・っっ!!」

 

 

そうしている間にも、キョダイポッチャマは葵を追いかけている。

 

一体何が目的なのか?吼える。アワを吐く。つつく。

 

一発でも喰らえば大怪我では済まない。

 

既に喰らっているついなは目を回しているだけだが、それは彼女が特殊な訓練を受けているだけに過ぎない。葵が喰らえば命が危ない!!

 

 

ウナ「・・・・・・・・・よし、決めた。」

 

意を決したウナは、1つのボールのスイッチを押して・・・・・・・・・

 

 

ウナ「頼むぞ、なんか知らないポケモン!!この状況を納めてくれ!!ーーあわよくばドラゴンがいい」

 

中身不明のボールを投げ込んだ。

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

森の中。

Side:琴葉茜

 

 

茜「ぽわ~」

 

 

葵たちがキョダイポッチャマに追いかけ回されている時、琴葉茜はほわほわと森の中を歩いていた。

 

茜「ここが『森』なんやね~。スズの塔から見える範囲からは、森の中までは見えへんからなあ。

おっきな木。少しだけ暗い場所。ワクワクやね。

 

ね?()()()()()

 

エビフライ「ヤデー」

 

何故か茜の隣には『ヨーテリー』に『へんしん』している茜の手持ちである『メタモン』の【エビフライ】が居た。

 

茜「とっさに髪飾りにへんしんしてて貰って良かったわ~。

『何が起こるか分からんからポケモンとは常に離れんように』ってゆかりお姉ちゃんに言われとったから、どうしようかと思ったけど。上手くいったな~」

 

エビフライ「セヤナー(もごもご)」

 

隣を歩いていたエビフライは、いつの間にか何かを咥えて着いてきていた。

 

茜「あれ?何持ってきとるんや?エビフライ」

 

エビフライ「エビフライー」

 

茜「えらいまぁるいエビフライやな~」

 

エビフライ「ハイー」

 

 

エビフライから差し出されたまぁるいものは『ラブラブボール』だった。

 

 

茜「これ『ラブラブボール』かぁ。二年前と言い、ウチらは本当にこのボールに縁があるんやな」

 

エビフライ「セヤナー」

 

茜「けど、なんでこのボールがここにあるんやろか?

ガンテツじーちゃんが以外に『ラブラブボール』を作れるボール職人なんて、そうそうおらんハズやけど・・・・・・」

 

考えながら、森の中で歩を進め始める。

 

茜「そういえば、試験で送られたハズの場所やったな~ポケモンのゲットが試験なんかな?」

 

エビフライ「ハイー」

 

そうしている間に、またエビフライが何かを拾ってきた。

 

茜「ありがとう。今度のは・・・草タイプのわざレコードやな。

中身は・・・・・・うん。分かるな。ゆかりさんに言われた通り『わざレコード』の中身が分かるように勉強しといて良かったわ。

これはあん時とは違う所やな。」

 

エビフライ「ハイー」

 

茜「ありがとう。今度は『プラスパワー』か。

『ボール』に、『わざレコード』。

ここまで矢続きにトレーナーズアイテムがぎょうさんあるってことは・・・・・・」

 

エビフライ「セヤナー」

 

茜「せやな。この試験はきっと『ポケモンのゲット』とポケモンとのバトル・・・・・・。

ううん。

 

多分『レイドバトル』のような()()()()()()()をこの森の中でゲットしたポケモンと戦うんやね。

一緒に()()()()()()達と協力して戦うような強力なポケモンとの戦い。」

 

その時、どこからか声が反響した。

 

 

茜「そうなると、ウチも試験のレギュレーションに合ったポケモンを探さんとなあ」

 

 

手に持ったラブラブボールに目線を向けるーーいや、すぐに外した。

 

 

 

 

茜「パートナーもおらんでゲットしなさいは無いな。

森のあっちこっちに有るはずや。()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()が。

多分、一体だけじゃ勝てへんようなレベル差やろうな。

 

そうでなきゃ『わざレコード』や『プラスパワー』が落ちとる意味が無いやろうし・・・・・・。

 

 

・・・・・・それじゃあ、この『ラブラブボール』は何の為に?」

 

 

 

 




音街ウナ(11)

子どもながらにアイドル歌手をしている少女。
学園に通っているのは事務所の方針だが、運動神経や身体能力。更に元々の道楽好きな性格も合わさって、バトル自体にはそれなりに適性がある。

バトルはエースがフルアタのシビルドンの一強なので脳筋スタイル。
しかし才能自体は精々が平均的実力程度のジムリーダークラスなので、ゆくゆくはスタイルを変えていくことになる。


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