問題児と共に行く世界の破壊者   作:英雄に憧れた一般人

7 / 13
前回までの仮面ライダーディケイドは





子供達「「「「「よろしくお願いします」」」」」

ジン「次のギフトゲームで………それを証明します」

黒ウサギ「本当に長い1日でした。まさか新しい同志を呼ぶのがこんなに大変とは、想像もしていませんでしたからね」

十六夜「その“魔王”を倒す為のコミュニティがあるとしたら?」


第6話「狂想曲#狂える虎と吸血鬼」

“フォレス・ガロ”とのギフトゲーム当日。

 

飛鳥、耀、ジンの3人はやる気に満ちていた。

特にジンは昨夜、十六夜からゲームに負ければコミュニティを抜けると言われているため、その気合の入り方は違っている。

また、飛鳥は外道であるガルドという存在を徹底的に叩き潰さなければならないと感じており、耀も友達第1号である飛鳥と共にゲームに参加出来ることに喜びとガルドに対して嫌悪感を抱いていたこともあり2人も気合は充分である。

“フォレス・ガロ”へ向かう道中、昨日のカフェ店員から、ギフトゲームの会場がギフトゲーム専用の会場ではなく居住区で行うこと。そしてガルドがコミュニティの者達を追い出し、1人で待っているということに皆警戒心を抱いた。

今回参加するのは飛鳥、耀、ジンの3人だが、黒ウサギ、十六夜、士、ユウスケは見届け人として同行している。

夏海と小夜は“光写真館”に戻り、早速営業の手伝いを。大樹は朝にはその姿はなかったため、またお宝を探しに行ったのだろうと思った。

“フォレス・ガロ”の居住区に着くと全員が一瞬、目を疑った。というのも、居住区が森のように豹変しており、樹枝はまるで生き物のように脈を打ち、肌を通して胎児の様なものを感じさせた。

門柱に貼られた羊皮紙で書かれている“契約書類(ギアスロール)”を飛鳥が見つけた。

 

『ギフトゲーム名 “ハンティング”

 

・プレイヤー 一覧 久遠 飛鳥

          春日部 耀

          ジン=ラッセル

 

・クリア条件 ホストの本拠内に潜むガルド=ガスパーの討伐。

・クリア方法 ホスト側が指定した特定の武具でのみ討伐可能。指定武具以外は“契約(ギアス)”によってガルド=ガスパーを傷つける事は不可能。

・敗北条件  降参か、プレイヤーが上記の勝利条件を満たせなくなった場合。

・指定武具  ゲームテリトリーにて配置。

 

宣誓 上記を尊重し、誇りと御旗の下、“ノーネーム”はギフトゲームに参加します。

             “フォレス・ガロ”印』

 

黒ウサギ「ガルドの身をクリア条件に…………指定武具で打倒!?」

ジン「こ、これはまずいです!」

飛鳥「このゲームはそんなに危険なの?」

士「いや、ゲームそのものは単純なようだ。だが、ルールをよく見ろ」

耀「………“契約”によって、ガルドを傷つけることは不可能?」

十六夜「恩恵(ギフト)契約(ギアス)はどう違うんだ?」

黒ウサギ「恩恵(ギフト)が修羅神仏や悪魔や精霊から与えられた才能に対して、契約(ギアス)はルールそのものであり、これにはいかなる存在であっても介入ができないのです。今回ガルドが自身の命をクリア条件に組み込んだことで、飛鳥さんと耀さんのギフトはガルドには無効化されてしまうのです!」

 

今回、ギフトゲームに参加するのは全員が初。

そのためルールを決めるのが“主催者(ホスト)”である以上、白紙のゲームを承諾するということが如何に愚かな事か分かっていなかったのだ。

3人とも理解し、理解したからこそ苦虫を噛み潰したような表情をした。

 

士「一応“指定武具”というのがあるようだ。これをまずは見つけることが先決だな」

黒ウサギ「YES!つまり最低でも何かしらのヒントがあるはずです!もしヒントが提示されなければルール違反により、“フォレス・ガロ”の敗北は決定!この黒ウサギがいる限り、反則はさせませんとも!」

 

黒ウサギの言葉を聞いてもなお飛鳥は不安そうな表情を浮かべる。

自身のギフトが戦闘向きでは無いことを己が1番理解しているからであろう。

はっきり言ってしまえば、まともに戦闘できるのは耀だけであり、今回のことも自身の慢心が招いたと言っても過言ではない。

そんな飛鳥に気づいた耀は静かだが、やる気に満ちた声をかけた。

 

耀「大丈夫。黒ウサギもこう言ってるし、私も頑張る」

士「そんなに気を張るな。お前達なら出来るさ」

ユウスケ「俺も士も皆んなも応援してるし、大丈夫!」

飛鳥「………ええ、そうね。むしろあの外道のプライドを粉砕するためには、コレぐらいのハンデが必要かもしれないわ」

 

皆の言葉に飛鳥も奮起する。

これは売った喧嘩で買われた喧嘩。勝機があるのだから諦めてはいけないのだ。

先程まで見せた不安そうな表情はなくなり、その瞳に闘志を燃やした、1人の戦士がいた。

十六夜とジンは昨夜の事を話し、こちらも覚悟が出来ていた。

3人の参加者はそれぞれの顔を見合わせてから、門を開けて突入した。

ギフトゲームの開始である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゲームが始まり、退路は生い茂る森が門を絡めるように塞いだ。

光を遮るほどの密度の木々により、人が住めるとは到底思えない場所となっていた。

街路と思われるレンガの並びは下から迫り上げる巨大な根によってバラバラに分かれ、人が通れるような道ではなくなっている。

しかし、耀が匂いにより辺りにはいないことを伝える。その言葉に少しだが2人はホッとした。

3人はとりあえず森を散策した。

たった一晩でこれほど奇怪な森を作り上げたガルドには油断しておらず、警戒を強めていた。

ヒントらしいヒントは見当たらず、耀によりガルドが本拠の中にいることは確認出来ているため、一先ず本拠に向かうことにした。

本拠も似たようなもので、外装は剥がれ、扉は無残に取り払われ、窓ガラスは砕かれている。

内装も贅を尽くして作らせた家具は打ち倒されて散在している。

 

飛鳥「ねえ、この奇妙な森の舞台は………本当に彼が作ったものなの?」

ジン「分かりません。“主催者”側の人間はガルドだけに縛られていますが、舞台を作るのは代理を頼めますから」

飛鳥「代理を頼むにしても、罠の1つも無かったわよ?」

耀「森は虎のテリトリー。有利な舞台を用意したのは奇襲のため………でもなかった。それが理由なら本拠に隠れる意味がない。ううん、そもそも本拠を破壊する必要なんてなかった」

 

3人とも疑問であった。

この豪奢な本拠はガルドの自己顕示の為に作られたはずで、彼の野望の象徴とも言えるものなのに、その本拠は無残な姿となっている。

これにより、3人は今までと全く違う緊張感の中で散策を開始する。

今まで以上に慎重に行動し、1階を隅々まで調べるが、ヒントらしい物も武具らしい物も見当たらなかった。

よって、2階に行くのだが、飛鳥はジンに1階への待機を命じた。

ジンはその事に不満ではあったが、渋々階下にて待つ事にした。

飛鳥と耀の2人は階段を物音立てずにゆっくり進む。

そして、とある部屋に意を決して飛び込むと、そこには………………………………

 

ガルド「──────────………………………GEEEEEYAAAAAaaaa!!!」

 

言葉を失くした虎の怪物が、白銀の十字剣を背に守って立ち塞がった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

門前で待っていた黒ウサギ達の元にも、獣の咆哮が届いた。

 

黒ウサギ「い、今の凶暴な叫びは………?」

十六夜「ああ、間違いない。虎のギフトを使った春日部だ」

黒ウサギ「あ、なるほど。ってそんなわけないでしょう!?幾ら何でも今のは失礼でございますよ!」

ユウスケ「あ、分かった!ならジン君だ!」

黒ウサギ「確かにそうかも………って、それも違うに決まっているでしょうが!!!」

 

黒ウサギはどこからか取り出したハリセンで2人の頭にツッコミを入れる。

十六夜は気にすることなく笑い、楽しそうにしていた。

黒ウサギは十六夜にツッコミを入れつつ、ウサギの耳により状況が分かってしまうため、内心ハラハラしながらも無事を祈っていた。

また、舞台を設定したのは周りにある鬼化植物から推測はできていた。

その横で、士は何か違和感を感じていた。

言葉に表現できない違和感だが、このゲームがただでは終わらないという予感がしていた。

そして、それは現実のものとなる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もはやただの獣と化した虎は、目にも留まらぬ突進を仕掛けた。

その虎を耀が受け止め、飛鳥を階段に突き飛ばした。

 

耀「逃げて!」

 

ガルドの姿は先日までのエセ紳士の様な風貌でも、変幻したワータイガーでもなく、紅い瞳を光らせる虎の怪物となっていたのだ。

ジンはガルドの姿を見るや否や、彼の身に何が起こったのか理解する。

だが、今は逃げる事を優先するべきだった。

耀が止めている今のうちに作戦を練り直す必要があったのだ。

だからこそ飛鳥はジンに“()()()()()”と告げ、ジンはその命令に従い飛鳥を腰から抱えて屋敷を飛び出し、森へと逃げた。

だが、必要以上に本拠から離れるため、重ねて言葉を告げた。

 

飛鳥「もういい、もういいわ!()()()()()()()()()!」

 

その言葉にジンは返事をすると我に返り、飛鳥と共に後ろへ倒れた。

飛鳥はジンに少し苦言を告げた後、ゲームの考察に入った。

まず、ガルドが守っていた白銀の十字剣。

次に、吸血鬼化したガルド。

この2つから、指定武器は白銀の十字剣と答えが出た。

そしてガルドが吸血鬼化した理由も、この舞台を用意したのも吸血鬼が関連している可能性がかなり高いという結果が出た。

そして、2人の近くの茂みからは、右腕から血を流しながらもその手に白銀の十字剣を握っていた耀であった。

 

飛鳥「か、春日部さん!大丈夫なの!?」

耀「大丈夫じゃ…………ない。すごく痛い。ちょっと、本気で泣きそうかも」

ジン「まさか、たった1人で剣を?」

耀「本当は倒すつもりだった。でも、何か変な物を飛ばしてきて、それに少しだけやられて、できなかった。……………ごめん」

 

そう言って耀は完全に意識を失った。

飛鳥は悔しげに立ち上がり、剣をとってジンに告げた。

 

飛鳥「今からあの虎を退治してくるわ。ジン君は春日部さんの容態を見ていて」

ジン「あ、飛鳥さん!?駄目です、1人じゃ無理です!悔しいですがここは降参しましょう!耀さんもこのままじゃ危ない!仲間の命には代えられません!」

 

このゲームに負ければ十六夜を失う。

だが、このままでは耀と飛鳥も失うかもしれないのだ。焦るのも無理はなかった。

だが、飛鳥は冷静に返す。

 

飛鳥「大丈夫よ。どんなに強くても知性の無い獣に負けないわ。─────それに、悔しいじゃない?春日部さんは私達じゃ勝てないと思って1人で戦ったのよ?」

 

耀の判断は決して間違いではなかった。

ギフトの使えない飛鳥にそれほど戦闘力のないジンは足手まといと判断し、“逃げろ”と叫んだ。時間稼ぎを出来るのが耀だけであったのも確かだ。

だが、耀は1人で戦った。

剣を奪い、戦う事を選んだ。

この行動は、逆に飛鳥の心に火を灯した。

 

飛鳥「10分で決着をつけるわ。少しだけ我慢して」

 

その声が届いたであろう耀は、左手を振って“いってらっしゃい”を込めて応えるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

飛鳥は屋敷を燃やし、ガルドを待った。

獣は火を恐れる。

だからこそガルドは屋敷を飛び出し、自分の元まで来ると確信していた。

その予想通り、ガルドはやって来た。

 

飛鳥「………待っていたわ。思っていたよりも早かったのね」

 

ガルドは飛鳥の持つ白銀の十字剣を見ると、まるで怯えた様子であった。

 

飛鳥「あら、今さら尻込み?“フォレス・ガロ”のリーダーとして積み上げた物はもう何も残っていないはずでしょう?ならせめて、森の王者として勇ましく襲いかかってくるべきじゃないかしら?」

 

ガルドにもはや人の言葉など通じない。

だが、挑発されていることは理解できた。

飛鳥の喉笛を噛み砕くのは簡単だ。豹よりも速い踏み込みがあるからだ。

だが、彼女の手にある炎がそれをさせない。

 

飛鳥「春日部さんのこともあるし、これ以上時間を割くわけにはいかないの。だから」

 

炎を脇に投げ捨てる。

それが合図となった。

 

飛鳥「1対1です。来なさい」

ガルド「────GEEEEEYAAAAAaaaa!!!」

 

昨夜、飛鳥は黒ウサギから聞いていた。

飛鳥の“威光”は、ほぼ手付かずの原石の才能であると。

そして、“如何なる対象”に“どういった奇跡”を発揮するかという点は学び、今までの人生と同じだけの時間の修練が必要である、と。

それは飛鳥としては今の“人を操る力”も黒ウサギの言う方も拒んだ。

そこで黒ウサギから提案を受けた。

もう1つの可能性、人を操るのではなく、────“ギフトを支配するギフト”として開花させ始めた。

 

飛鳥「今よ、()()()()()!」

 

その言葉により、ガルドの周りにあった鬼種化した木々が一斉にガルドへと枝を伸ばし、ガルドを拘束した。

ガルドは抵抗する。

鬼化した樹を振り払う様に絶叫を上げながらも飛鳥へと向かおうとする。

だがそれより速く、飛鳥の支配によって破魔の力を十全に発揮する白銀の十字剣は聖なる輝きを放つ。 

正眼に構え、飛鳥の手によってガルドの額を貫く。

十字剣の激しい光と、歯切れの悪い悲鳴。それが虎の怪物の最期となった。

 

飛鳥「今さら言ってはアレだけど………貴方、虎の姿の方が素敵だったわ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゲーム終了を告げるように、木々は一斉に霧散した。

廃屋は倒壊し、その音と共に全員勝者の元へ走り出した。

黒ウサギと十六夜は先行して先に行き、士とユウスケはなるべく急ぐように走った。

黒ウサギは耀の容態を見て思わず息を呑んだ。

 

黒ウサギ「すぐコミュニティの工房に運びます。あそこなら治療器が揃ってますから。皆さんは飛鳥さんと合流してから共に帰ってきてください」

ジン「わ、わかったよ」

 

黒ウサギは耀を抱えると全速力で工房へ向かった。

黒ウサギが踏み込んだ地面にはクレーターの様な亀裂が走り、通った後には土埃が渦を巻いて立ち昇る。

昨日十六夜を追いかけていた時とは比べ物にならない脚力に、十六夜は値踏みするような双眸で黒ウサギを見送り、獰猛な微笑を浮かべていた。

士とユウスケも2人と合流し、飛鳥の元へと向かった。

飛鳥は少しフラつきながらも4人を見て、少し安堵したような表情を浮かべた。

 

飛鳥「勝ったわよ」

十六夜「お疲れさん」

ユウスケ「2人が無事でとりあえず良かった!さて、これで“フォレス・ガロ”も解散するだろうし、今まで脅されてた人達も前みたいにとはいかなくとも自由な生活に戻れるだろ」

ジン「そうですね。これで、解放されたのなら、よかったです」

 

4人は笑い、帰路へとつこうとする。

だが、ただ1人はその場を動かなかった。

 

ユウスケ「どうした、士?」

 

動かない士に気づき、4人は足を止める。

 

士「おい、ジン、飛鳥。お前らはゲームを本当にクリアしたんだよな?」

飛鳥「当たり前よ。私がちゃんとガルドを倒したわ」

ジン「なによりも今まであった木々が無くなったのが証拠だと思いますが」

 

士はその返事を聞いてもなお動かなかった。

次の瞬間、先程轟いていた咆哮が辺りに響き渡った。

いや、先程よりもその咆哮は力強く、そして獣染みていた。

 

飛鳥「な、何で………ガルドは確かに殺したわよ!?」

ジン「“再生”のギフト!?いや、そんな高位なものをガルドが持っているはずはない!!ならどうして!?」

十六夜「そのご本人がお出ましのようだぞ」

 

十六夜の見つめる先、飛鳥が帰って来た方にそれはいた。

全身が灰色でありながら、どこかステンドグラスを思わせる、虎の怪人。

その手には地面につく程長い鉤爪をつけており、その鉤爪を引きずりながら、2()()()()で向かって来ていた。

全員が目視した。

特に飛鳥とジンは信じられないものを見たように目を見開いた。

 

飛鳥「あ、アレが、ガルド………?」

ジン「い、いえ。アレがガルドな訳がありません!それよりも、ガルドの上にいた魔王って、そんなまさか………!?」

十六夜「おい御チビ。あとで詳しく説明しろ。とりあえず今はアレを倒す」

士「いや、アイツは俺に用があるようだ」

 

全員が士の方を振り向くと、士の手にはあるはずのない新しい“契約書類”があった。

全員がその“契約書類”をよむ。

 

『ギフトゲーム名 “狂える虎への鎮魂歌”

 

・プレイヤー 一覧 門矢 士

 

・クリア条件 タイガーオルフェノクかつタイガーファンガイアであるガルド=ガスパーの討伐。

・クリア方法 ガルド=ガスパーを跡形もなく消滅させる。他のプレイヤーの参加は認められず、門矢 士以外は“契約(ギアス)”によってガルド=ガスパーを傷つけることは不可能。

・敗北条件  プレイヤーが上記の勝利条件を満たせなくなった場合。

 

宣誓 上記を尊重し、誇りと御旗の下、“ノーネーム”はギフトゲームに参加します。

             “フォレス・ガロ”印』

 

十六夜「何でお前宛なんだよ」

士「知るか。だが、アイツは俺でしか倒せないようだ」

飛鳥「そのようね。私も今回は本当に足手まといみたいだし、避難しておくべきね」

ユウスケ「俺はジン君と飛鳥ちゃんを守るよ」

士「ああ、頼む」

 

十六夜も今回ばかりは疲弊したジンと飛鳥のことを考え、後ろへと下がった。

士はガルドと対峙する。

ガルドは未だ獣の怪物のようであるが、少しばかり理性が戻っているようであった。

 

士「1度死んだことがオルフェノク化した原因か。それに、吸血鬼によってファンガイア化させられたのも納得はいく。だが、何故この世界にお前のような奴がいるんだ?」

ガルド「ダマレ。キサマヲコロシ、ウシロノオンナトジン=ラッセルモコロス。ソシテ、ナニモカモコロシツクシテヤル!」

 

理性は少しばかり戻っただけ。

先程の敗北により、ガルドは全てに対して復讐心を抱いていた。

己を殺した飛鳥。

その飛鳥が所属する“ノーネーム”のリーダーであるジン。

そして目の前にいる士。

目に入るものは全てが憎く感じる。

もはや、彼は人でも獣でもない、ただの怪人へと成り下がってしまったのであった。

 

士「そうか。だが、お前は大きな間違いをしている」

ガルド「ナニ?」

士「お前は今から死ぬ。アイツらも、お前が殺してきた奴らも、必死に生きていた。それをオマエが私利私欲の為に殺した。だからオマエは誰も殺さず、誰も殺せず、今まで殺してきた者へ懺悔しながら死ね」

 

士はベルトを自身の目の前に持ってくる。

マゼンタカラーのそれは、“光写真館”の旗と同じ模様であった。

 

ガルド「キサマ、ナニモノダ!?」

 

士は答える。

いつものように。

目の前の、敵を倒すために。

 

 

士「通りすがりの仮面ライダーだ。覚えておけ」

 

 

 

士「変身!」

 

 

 

KAMEN RIDE!DECADE!

 

 

ディケイドライバーにカードを差し込み、左右へと押す事でカードを読み取り、変身音がなる。

士は姿を変え、マゼンタカラーにバーコードのようなものが仮面となった。

 

この世界に、本当の仮面ライダーが誕生した瞬間である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




皆様読んでいただきありがとうございます。
UA2500達成いたしました。ありがとうございます。

今回はやっと士を変身させることが出来ました。
ギフトゲームは原作の通り作り、2度目のギフトゲームはガルドがオルフェノクでありファンガイアとなったことで作りました。
オルフェノクは人類の進化ということでガルドにも適性はあったと考え、ファンガイアは吸血鬼の元となった生物であるため、今回適用させていただきました。
ただ、今回ガルドがファンガイア化したのは彼女は関係ありません。
また、2度目のギフトゲームは次でも解説いたしますが、自動で発動するようになっています。詳しいことは次回とさせていただきます。

次回はガルド戦後半と出来れば彼女を出したいと考えています。
次回も楽しみにしていただけると幸いです。

あと次回からは前書きのところも少し変えるつもりです。

4月26日 2:19に追記・修正をしました。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。