一年草の忘念記   作:604技術開発隊

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え?終わり?と、思った方……目次を見てみましょう


終章:明日は綺麗な花になろう

「………………これはどういうことだ?」

 

「………私のミスだ」

 

「どういうことなのか聞いているんだ」

 

室内に秋愛の怒号が響く

 

「………実験中に暴走したIS、銀の福音の対策を要請された」

 

「………………」

 

「………お前の開発したコロニーレーザーを使おうとした、だが専用機持ち達……」

「箒ちゃん達が自分達がやると申し出てきて……」

「私達は熱意に推され任せてしまった……」

 

「………………そうか……」

 

秋愛は暫く考える素振りを見せると、こういい放った。

 

「………………箒達の意思を尊重したお前達は正しい………現場で意識を失っている生徒達がいる以上、コロニーレーザーもソーラーシステムもアトミックバズーカもヒュージミサイルも使用不可能だ………福音は私が直接叩く」

 

間を置かず秋愛は駆け出す……

これでも秋愛はかなり熱くなっている様子だ、装甲構築OSの設定もろくに変えずに外へと飛び出してしまった。

OSの設定は昨日メンテナンスしたGP03……デンドロビウムだ。

 

『………………問題ない、相手はエネルギー兵器しか使用してこないのでIフィールドが有効、一気に叩く』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あれか……

岩で構成された小島の上空、データとは違うが福音が浮かんでいた。

あの福音の状態……束から聞いたことがある……二次なんたら……進化したのか……?

箒達は……岩盤に叩きつけられるようにして気絶している。

ギリギリ倒したのにも関わらず……セカンドナントカで福音が進化し、敢えなく撃墜されてしまったと言ったところか………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

戦闘開始から突如福音のバトルスタイルが一転した………GP03の弱点、近接戦闘だ。

 

『………………03の弱点を狙ってきた……学習してるのか?』

 

偶然かどうなのか、一度奴は格闘攻撃を仕掛けてきた。

そしてその時に私は避けた……その時に学習したのか?

Iフィールドは強力だが、接近格闘に弱い……

完全バージョンの03はステイメンとは違い小回りが利かないので弾幕により敵の接近を防いでいたのだが……弾が切れた以上、それをすることもできない。

 

【システム:左翼ウェポンコンテナ全機大破】

『………………どうする』

 

一度構成してしまった以上、デンドロビウムからステイメンに変更するには一度デンドロビウムの装甲を解除する必要がある。

しかしそれをすれば容赦ない追撃がくるだろう。

 

【システム:右翼ウェポンコンテナ全機大破】

『………………どうする……っ』

 

全てのウェポンコンテナの破損により焦りが出てきた……

しかし打開策が見つからない……

 

【システム:オーキス 大破】

『………………これしかないか』

 

GPシリーズは全てひとつの機体のOSデータから作成されている……

つまり……OSデータを初期化すれば……

 

【システム:OSデータ初期化 試験0号機 再構成します】

『………………実行』

 

試験0号機ブロッサム……賭けるしかない。

ブロッサムにはエネルギー変換ジェネレーターがある……福音はエネルギーの塊をこちらにぶつけてくるからな……

 

【システム:ブロッサム起動 おはようございます】

『………………行くぞ』

 

福音は尚も格闘戦に持ち込むがブロッサムに再構成された機体には攻撃が当たらず、格闘戦から再び弾幕戦へと移行させた。

 

『………………ジェネレーター起動』

【システム:了解しました】

 

福音が放ったエネルギー弾が粒子となって吸収されジェネレーター内で新エネルギーへと変換される。

膨大な熱量によりジェネレーターが高熱と共に音をたて、警告メッセージが流れる。

 

【システム:変換ジェネレーター ダメージ発生 これ以上の使用は危険です】

『………………構うな、このままだ』

 

ジェネレーターは尚も攻撃を吸収し、変換し続ける……

それと同時にエネルギーゲージが溜まる。

然程この調子なら……チャージに時間は掛からないだろう。

 

【システム:チャージ完了 ハイパービームランチャー幅射モード】

『………………待て、リミッター起動だ』

 

急なリミッターの起動によりジェネレーターが唸りをあげ、砲口に光が溜まり、砲口から放出された激しい光が福音を包み込む……

 

【ダメージレベル限界突破……】

 

福音の装甲が溶ける……しかしエネルギー供給に無理矢理リミッターをかけているので、それ以上……つまり福音の搭乗者にはダメージは見られない。

 

『………………フルトン射出、信号弾全弾射出』

 

福音のパイロットにパラシュートがセットされる。

これによりパイロットの安全も確保された

しかし秋愛には最早時間は残されていなかった。

 

【システム:メインジェネレーターメルトダウン発生】

 

高熱で火花の散るジェネレーターに無理にリミッターを掛けたのがダメージに更に拍車を掛けたのだろう。

遂にその時がやって来てしまった…………

 

『…………………OSデータ転送』

【システム:発言の意図が不明で……

 

青白い光と共にブロッサムは左腕部と胸部の左半分の装甲が熔け、各ブースターやスラスターが爆発……

黒煙と共に、ブロッサムだったモノは秋愛の仲間達が寝かせてある岩盤に落ちた。

 

 

 

 

『これ………』

 

英雄は遅れてやって来る……

 

「………………にしても遅すぎだ……福音は撃破した。皆を回収してやってくれ」

 

立ち上る黒煙から秋愛の声が響く……

 

『え、でも貴方は?』

 

遅れてやって来た英雄に秋愛は他の皆を回収するように言う。

 

「………………私は少し休んでから帰投する……先に行け」

 

『………わかりました』

 

英雄は寝かせられた箒達を抱え、空へと飛んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

「………………信号弾…ズズ……ブラウン…ザザ………すまない…………ガーピー』

 

海風が吹き荒び……黒煙は晴れ……隠された事実を露にする………

そこにあるのは……ブロッサムだった鉄屑だけだった……




遅れて申し訳ない……その割にあんま良い出来じゃない……
ちなみに今回の題名はメインタイトルとかけてます

「」『』等に誤植はありません。

通常今作では
「」は肉声
『』は何か機械を通した(通信装置等)声
又は機械から発生された声です(録音なんかね)
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