サブタイに関しては何となく察してください
そして気にしないでください
篠ノ之一家(父、母、束)に頼み事をされた。
何でも急用ができたので束の妹を代わりに迎えに行って欲しいとのことだそうで…………まぁ、私も妹を迎えに行かなければならないのでついでに引き受けた。
あっさり受けたなと……思うかな?
が、私は元々頼まれたら引き受けて手早く処理する性格でね、言うなれば頼まれたら断れないってやつに似たものかもしれない。
それに誰だって三十分頼まれ続けたら断れないだろう。
「あ、山本……お兄さん」
そうこうしているうちに目的地に到着し、目的を達成しつつある。
「…………私は代理人として迎えに来た」
「そ、そうですか………ありがとうございます」
この控えめな幼子は篠ノ之箒
「あ、秋愛[アキヨシ]さ~ん!」
そして私を何故かさん付けで呼ぶ私の妹
「……………必要人員は揃った。帰宅する」
こうして本日も無事終了した。
日曜日、朝早くに私は束に篠ノ之道場に呼び出された。
面倒だったが迎えに来られてしまったので両親が見ている手前アイツを閉め出すこともできなかった私は渋々道場へと向かった。
「…………何?」
「え?……………あきちゃんが強いって証明するんだぁ!」
へーそうか………とは返せなかった
私が強いと証明する?
この私が?ははは、冗談はよせ。
「それはまた一体どういうことだ?」
「どうもこうもないよ?以前何を血迷ったのかちーちゃんがあきちゃんと手合わせしたでしょ?」
「親友に血迷ったのかとか言ってやんなよ…………そういやそんなこともあったな」
ん?だが男が力業的に女に勝てるってのは別におかしくないんじゃないか?
それは剣術でも同じだろう?
「えっと………あれ?知らなかったっけ?ちーちゃんって、篠ノ之道場で一番強い生徒なんだよ?歳上の生徒にも圧勝するくらい強いよ~?」
「……………迂闊、それは知らなかった」
成程、私はそれを相手に貧血気味&酸欠気味の状態で圧勝してしまった訳か…………ツんだなこれは
「それに格好よかったよ?ニ刀流だっけ?」
「……………嫌な予感がするのは私の気のせいだろうか?」
【山本 秋愛 道場生徒全員抜き】
「デデンッ」
「いや、何これ………デデンッとか言ってないで説明してもらいたい」
「だって………あきちゃんのこと話したら皆笑ったんだよ?許せないから全員抜きって言っちゃって………だって許せなかったんだもん……」
「………………これ、私の面子にも関わってくるな」
面倒だしやりたくないが………ここでやらなかったらあれだしな……こいつが傷付く。
すると不仲になって色々で私は不利になる。
「やるしかあるまいさ…………」
全員抜きね……………えっと?
生徒は…………十人ね。
十人抜きか………ま、良いか。
と、自己完結しつつ準備運動をする。
準備運動中に左足膝関節三回、右足膝関節二回、左肩四回、右肩三回と………今日も絶好調な私の関節……(あえて何がとは言わないが)
ジャンプ運動中に足首を挫きましたが気にしないでおきましょう。
「さ、ご近所付き合いの時間です……」
何が凄いって…………あれが人間のやってることだってことが凄い。by観客
「……………だっる……」
1分50秒07……討伐完了
「ま、マジでやりやがったぞあのガキ………」
「し、しかもまだ二分も経過してねぇ………」
「何なんだありゃ……」
「準備運動中に数回脱臼してたらしいぜ?」
「おいおい、マジかよ」
……………聞かなかったことにしておく
「あきちゃ~ん!!!」
頭のウサギ耳が山吹色に光っている………喜んでるのか。
「…………何だ」
「やっぱりあきちゃんは強いね!凄いよ~束さん感動しちゃった!」
「……………そうか」
「ふふふ、改めて紹介するよ、束さんの可愛い可愛い妹の、箒ちゃん!」
「あ、えと………今日の……凄かったです」
「………………そうか」
聞けば道場で稽古に参加するらしい。
「………………弱者を救える人間になると良い」
「はい!」
この言葉は一応私の心からの激励の言葉。
どうとってくれたのかはわからないが稽古に熱心に取り組んでいるらしい。
ほんの数年月日が流れるも相も変わらずご近所付き合いは続き試作二号機が完成、三号機もコアユニット『ステイメン』が完成し、残すはバトルシップユニット『オーキス』の開発を残すのみとなった。
月日が流れるも私は自宅では厄介者扱い、妹は妹でネチネチとくっついてくる
そんな中私はまたも厄介な人間と出会ってしまう。
「秋愛さん♪」
「……………………くっつくな」
暑苦しいしここは道だ、歩きにくい……ここはいい加減強行手段に出るしかあるまい。
グイッと妹の肩を押し、離れさせる。
「………………暑い。いい加減にしてくれ」
「嫌だ」
「離れろ!!」
「嫌!!!」
「この…………暑いから離れろ!!」
私が声を荒くするのは珍しいことだと自負しています。
が、今回ばかりは客観的に見ると私が悪いようにしか見えないのでしょう。
女児に暴力を振るっている少年といったかんじでしょうかね?
ともかくこんな場面にはきまって二枚目、優男が出てくるわけです。
「女の子に暴力は良くないですよ!」
と、耳元で大きな声が響く。
あ、鼓膜が…………ま、ほっとけばいつものように治るでしょう。
「あ、山本さんじゃないか」
「…………………知り合いか?」
「………………う?」
「とにかく!!!暴力はいけませんよ!」
「…………………いや、わからんな……何故私が説教されているんだ?」
本来ならば私は被害者だ。
暑苦しい、歩きづらい、離れろと言っても離れない。
だから離れさせた。
これは完全な正当防衛である。
「山本さん、家まで送ってくよ」
何なんだこやつ………私の家を知ってるのか?
何なんだこれは………
「一夏!!!」
「あ、千冬ねぇ………」
曲がり角から現れたのは見慣れたお節介焼き
「……………………なんだ織斑千冬か」
「そういうお前は山本秋愛じゃないか」
「……………………篠ノ之道場からの帰りか……ご苦労なことだな」
「ふ、いつか絶対お前にリベンジするためだからな!」
「…………………今度は私の体調が万全な時に願いたい」
「う……それを言われると頭が痛い」
「………………では、また明日学校で……帰るぞ妹よ。くっつくなよ?」
「ああ、束もお前のことばかり話していたぞ……………帰るぞ一夏」
「「あ、うん」」
こうして私の天敵リストに加わった織斑一夏、思えばこれが初の男性だが…………正義感が強すぎてもう無理だ。
優男もこうなると…………うん
え?秋を愛すなんて伏線っぽい名前?
ははは、邪推しすぎですよ……ソンナワケナイジャナイデスカ
本当ですよ?そうだったとしてももしかしたらハレムになってるかもしんないし………(微粒子レベル)
戦闘に関しては軽く想像しやすくしておいてください。
youtubeで五分でわかる試作三号機と検索すると恐らく最適な動画が見つかると思います。