ここは、幻想郷と言われている場所。
忘れられた物、人、生き物、全てがここへやってくる。
その為、この場所は最後の楽園とも呼ばれている。
そして、その楽園を守る巫女、霊夢は今日は博麗神社でボーっと過ごしていた。
いや、今日だけではない。何日もの日々をずっと何もせず過ごしていた。
いつもならば、スマブラをしていただろう。
いつもならば、魔理沙を呼んで2人で何かをしていただろう。
『いつもならば』つまりそれは、彼女に何かいつもと違う出来事があったと言うことだ。
それが起きたのは4月1日の日に起きた出来事である。
大乱闘スマッシュブラザーズSP、そのゲームに起きた異変が、理由である。
その日はいつも通り、魔理沙とスマブラをして、遊ぶだけのはずだった。
だが、何故か霊夢の持つカセットがなく、代わりにフランの買ったスマブラをする事にした。
しかし、そのスマブラはおかしく、最後には魔理沙に異変が起きてしまう。
その日が4月1日だったことも相まって、何が本当で何が嘘なのかがわからなくなってしまう。
そして気づけば、1週間もの時間が経っていた。
これだけ何もしない期間が続けば、心配をして誰かがやってくるのものだ。
実際、そんな霊夢を、さとりが訪れた。
さとり「失礼しますよ〜」
霊夢「…何?」
さとり「…何、ですか。まあ、当たり障りの良い事を言うと、元気が無くて、心配で」
霊夢「本音は?」
さとり「まあ、スマブラの部屋にお誘いに」
霊夢「帰りなさい!」
返事をするまでにかかった時間は、おおよそ1秒。流石である…じゃなくて。
その返事に対して、不満そうにさとりは言葉を返す。
さとり「いいじゃないですか。以前の部屋から、既に五ヶ月程経っていて、暇してるんですよ」
霊夢「それにしたってなんで、私なのよ…」
さとり「最初に、心配だからって言ったじゃないですか」
霊夢「…あんたは、冗談を言ってるのか、本気で言ってるのか分かりづらいのよ」
さとり「…まあ、冗談なんですけどね」
霊夢「冗談かい!…ったく、それで結局なんでここにきたわけ?」
さとり「ああ、それは、霊夢さんがまた雑草食べてると思ってからかいに」
霊夢「…そろそろ冗談もくどいわよ」
さとり「半分本気ですけどね」
霊夢「本当によく分からないわね!…結局、何しにきたの…?」
何度も問う霊夢に、諦めたのか「本当は言いたくなかったんですが…」と言い、渋々ながらさとりは話し始めた。
さとり「…最初は、レミリアさんを誘おうとしたのですが、どうやら…居ないようなんです」
霊夢「居ない…って留守ってこと?」
さとり「っと、言葉の選択を間違えましたね。結論から言うと___行方が分かりません」
霊夢「!?話の続きを聞かせなさい」
行方が分からない。その言葉にかなり驚いたものの、落ち着いて話を聞こうとする。
しかし、その言葉の続きにあったのは___
さとり「その後、他に何人かを確かめた結果、フランさん、魔理沙さんの行方もわかりません」
___親友が姿を消したという、信じがたい事実であった。
霊夢「…魔理沙が!?」
さとり「ええ、そうです」
霊夢「なんで…なんで教えないつもりだったの…!?」
さとり「…それは、十六夜さんに秘密にするように頼まれまして。それで途中まで迷ってました」
霊夢「秘密…?」
さとり「その時点では、まだ魔理沙さんの事は確認していなかったのでね」
霊夢「魔理沙…仕方ないわね。ちょっと気になってることもあるから、探してくるわ」
さとり「…では、私はここで」
霊夢「普通このタイミングで帰る!?」
さとり「冗談です、冗談。…そうだ、紅魔館の方々と協力すれば早く見つかるんじゃ」
霊夢「なるほど…方針は決まったし、さっさと魔理沙達を探すわよ」
こうして、霊夢とさとりは紅魔館へと歩みを進めるのであった。
…非情な事実が、その先にある事を知らずに。
???「今のところ、順調なようですね…」
何かを確かめるように、その人物は、自らの手を開いたり、閉じたりしている。
しばらくすると、二人の少女がそこへやってくる。
???「さあ、ここを私の力で支配し、我が一族の復権を果たしましょう」
ニヤリといやらしい笑みを浮かべて、その人物は動き出す。
???「代々と伝わる、この術…
謎の人物は、二人の少女を連れ、どこかへ歩いていった。
魔理沙(ゆ)「…もしかして、あとがきでも私出ないといけないのか?」
え?出なくていいの?ここ逃したら、出番が一気に減るよ。
魔理沙(ゆ)「ええ…?でもあいつを出せばいいんじゃ?」
いや、そもそも違う作品だから、こっちまで出しゃ張らせられないし。
魔理沙(ゆ)「まじかよ…つまり、次回以降もこんな感じで、私と会話するって訳か?」
まあ、有り体に言うとそういうことだね。
魔理沙(ゆ)「…出番が貰えるなら、良しとするか」
意外とあっさりしてる…。