【安価】安価の機体でガンプラバトル大会に参加する【安価】   作:ダイハイト

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あろうことかエピローグを忘れていたので初投稿です。
まだ今日中だから嘘は吐いてないヨシ!


東東京地区 決勝戦後

『第7回ガンプラバトル選手権世界大会、東東京地区優勝……チハ・ショウジ選手!!』

 

会場いっぱいに大きな歓声が沸き起こる。試合を見ていた人々が一斉に立ち上がり、2人のファイターを讃えるように次々と拍手が巻き起こった。

 

「勝ったー!チハちゃんが勝ったよ!!!」

「よもや…これなら彼、いや彼女も!」

「「「「凄かったぞ!!俺達の代表ファイター!!」」」」

「「「「「「「イッチいいいいいいいいいいいい!!!!!!!!」」」」」」」

 

野島クラフターショップ店長【ティファナ・アディ】

彩斗商店街組合代表【マツムラ・セイジ】

その他、商店街で店を構える人々

そして【彼女】を初めから(・・・・)支えてきた者達

 

商店街と彼女の愉快な仲間達……それだけではなく、この場にいる様々な人達が、皆思い思いの言葉を投げ掛けていた。

 

そんな言葉を一身に受けている彼女【チハ・ショウジ】は先程まで雌雄を決し合おうと、お互い必死の戦いを行ったトオヤマ・ゴオと言葉を交わしていた。

 

「優勝おめでとう……最後のアレ、【AGE-BUILDシステム】だったか?俺には考えもつかない発想だったよ」

「ありがとうございます。寧ろアレが通じなかったら負けてました……強かったです!」

 

握手を交わし、互いの健闘を讃え合う。【ノーサイド】の精神だ。

 

「いや~…完敗だ!君は戦闘技術のファイターとしても、ガンプラを作り出すビルダーとしてもトップクラスの人だ。君なら世界を相手にしても十分渡り合えるさ!!」

「……あの?もしかして子供だと思ってます?」

「え?違うのか?」

 

大きく溜息を吐いたチハは徐に財布を取り出すと、そこに挟まれている【1枚の名刺】をゴオへと渡す。

 

「……!?ええ!それじゃあ貴女は」

「っと!そこまでです!それじゃあ、そういう事で。他言無用にして下さいね?」

「あ、ああ。分かり……あ、いや!分かった!!」

 

試合はとうに終わったにも関わらす何故か動揺を見せるゴオにチハはそう告げると、再度彼と握手を交わしてから控室の方へ歩き出す。今尚止まない歓声と拍手の中を、彼女は大手を振って返事とする。

 

そして、店長、代表、商店街の皆さん、そしてスレ民(同士)達。仲間に手を振り、大歓声を上げ、惜しみない拍手をしている方へ顔を向け、小柄な身体の右手を天高く掲げる。

 

「まだまだこれからだよ!!!!そうでしょみんなぁ!?」

「「「「「「おおおーーーーー!!!!!!!」」」」」」

 

 

 

 

 

――――――――――そうして、世界へ挑戦する者がまた1人決まったのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

SIDE ラル

 

「見事だ、ショウジ君よ」

 

彼……ではなかったか、彼女が繰り広げたバトルに私も拍手を送っていた。

 

この大会で彼女が見せた3体のガンプラ、【キルドルブ・NEXT】【ガイアライガーRS】

そして決勝を戦い、見事勝利した【シャルドール・アヤト】

 

「どれも素晴らしい完成度だ。そしてそれらを十全に扱いきれる君の操縦技術も、間違いなく【世界に通用する】ものだろう…」

 

 

 

―――だが、それだけでは【世界に勝つ】ことは出来ない。

 

君がこの大会で見せている【変幻自在の戦術と思考】。特定の人物になりきることで自らの性格、思考、判断基準までもを変化させ、多種多様な戦法、技法を発揮する力。

 

それが君が君である所以の能力…いや、【才能】なのだろう。だが、その力だけでは世界を相手に勝ち進むことは出来ない。その才能が力、ガンプラバトルで言うところの【ファイター能力】であるならば、【ビルダー能力】に通ずる力も必要になる。それだけ世界というのは大きな壁なのだ。

 

【イタリアの伊達男】リカルド・フェリーニ

【ガンプラ心形流継承者】ヤサカ・マオ

【暴れ牛】グレコ・ローガン

【准将】ジョン・エアーズ・マッケンジー

【キング・オブ・カイザー】カルロス・カイザー

 

世界には君をも超える数多くのファイター達が待ち受けているのだ!

 

 

 

「…いや、しかしな……驚いたよ、まさか君みたいな子が【彼】だったとは」

 

【以前に会った時】は素顔を見ていなかったが、ショウジ君、あの時の【彼】だったのだろう?これだけ多種多様に外見を変化する者なんぞ世界にそうそう居ない。それこそ性格に至るまで変化させる者など君くらいなものだ。

 

この間私と会った時も初対面を装っているのだ、全く用心深い性格だ。恐らく今も【仕事】の真っ只中に居るのだろう?仕事の中に居ながら世界大会に出場するなど……

 

「全く、相変わらず人使いの粗い方々のようだ」

 

眼下では彼女が表彰され、それを会場の人達が再び大きな拍手と歓声で迎えている。その光景を流しつつ、この会場を後にした。

 

さて、セイ君たちは明日が決勝戦だが……まあ、準備は出来ているのだろう。レイジ君がユウキ少年の件で荒れているのだけが気がかりだが…どうしたものか。甘味処でも寄って、少し考えてみようかの?

 




次回からOPが変化します(大嘘)

―追伸
感想欄の云々については正直起きるなんて予想も何もしていなかったので驚きましたが、よくよく冷静に考えて「そりゃそうか」と納得しました。

イッチ作を始めとした機体解説の掲載場所(改定)

  • イッチが掲示板内で解説(セイ君並感)
  • 作者が後書きにて解説(次回予告並感)
  • 作者が活動報告にて解説(説明書並感)
  • (そもそもいら)ないです

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