シンフォギア世界とデュエルモンスターズ   作:乾燥海藻類

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キャロルとデュエルする話

キャロルの形相は悪魔じみたものへと変じていた。

「――ククッ、貴様のデュエルエナジーは幻魔事変から目を付けていた。最後の仕上げにと、とっておくつもりだったが、これもまた運命」

景色が変わる。ここは……宇宙か?

「貴様のデュエルエナジー、魂を、チフォージュ・シャトーの贄としてやろう」

「そう簡単にいくとは思わないことだ」

「言ったはずだ。選ばれた運命からは誰も逃れることはできないと」

キャロルがデュエルディスクを構える。それに合わせて、こちらも構えをとった。

 

 

『デュエルッ!』

 

 

「俺のターン、ドロー」

 

とりあえず先攻は取れたが、手札が悪い。サンダー・ドラゴンがダブってしまった。

 

「モンスターをセット。カードを2枚伏せてターンエンド」

 

音羽遊蓮 LP4000 手札3 モンスター1 伏せ2

 

――――――――――――

 

「オレのターン、ドロー。フフッ、運命は再びオレの手の中に。オレは永続魔法《神の居城-ヴァルハラ》を発動。来い、《アルカナフォースXXI-THE WORLD》!」

 

機械じみた巨体の天使が降臨した。ソリッドヴィジョンで映し出さえたコインが回転しながら舞い上がる。それが示した結果は――『表』。

 

「続けて《創造の代行者 ヴィーナス》を通常召喚し、効果を発動」

 

――ここで使うか? いや、まだ早い。

 

「ライフを1500払い、デッキから3体の《神聖なる球体(ホーリーシャイン・ボール)》を守備表示で特殊召喚する」

 

キャロル LP4000 → 2500

 

「バトルだ。ヴィーナスで伏せモンスターを攻撃」

 

「セットモンスターは《仮面竜》だ。効果によってデッキから《仮面竜》を守備表示で特殊召喚する」

 

「続けてザ・ワールドで仮面竜を攻撃」

 

「再度効果発動。デッキから《アームド・ドラゴン LV3》を特殊召喚」

 

「無駄な足掻きを。オレはこれでターンエンド。そして、エンドフェイズに《アルカナフォースXXI-THE WORLD》の効果発動。神聖なる球体2体を墓地に送り、次の相手ターンをスキップする」

 

「その効果にチェーンして《ブレイクスルー・スキル》を発動。ザ・ワールドの効果を無効にする」

 

「――ほぅ、足掻きもここまでくる清々しいぞ。改めてターンエンドだ」

 

キャロル LP2500 手札3 モンスター3 伏せ0

音羽遊蓮 LP4000 手札3 モンスター1 伏せ1

 

――――――――――――

 

「俺のターン、ドロー。スタンバイフェイズに《アームド・ドラゴン LV3》の効果発動。このカードを墓地に送り、デッキから《アームド・ドラゴン LV5》を特殊召喚する」

 

「《サファイアドラゴン》を召喚してバトルだ。サファイアドラゴンでヴィーナスを攻撃」

 

キャロル LP2500 → 2200

 

「続けてアームド・ドラゴンでザ・ワールドに攻撃」

 

「……何を狙っている?」

 

「ダメージ計算前、手札から《収縮》を発動。ザ・ワールドの攻撃力を半分にする」

 

《アルカナフォースXXI-THE WORLD》 攻 3100 → 1550

 

キャロル LP2200 → 1350

 

「――チッ、やってくれる」

 

「俺はこれでターンエンド。エンドフェイズに《アームド・ドラゴン LV5》を墓地に送り、《アームド・ドラゴン LV7》を特殊召喚する」

 

音羽遊蓮 LP4000 手札2 モンスター2 伏せ1

キャロル LP1350 手札3 モンスター1 伏せ0

 

――――――――――――

 

「オレのターン、ドロー。魔法カード《馬の骨の対価》を発動。神聖なる球体を墓地に送り、2枚ドロー」

 

ヴァルハラを警戒して、わざと1体残したのが裏目に出たな。

 

「ヴァルハラの効果で《アルカナフォースXVIII-THE MOON》を特殊召喚」

 

《アルカナフォースXVIII(エイティーン)THE MOON(ザ・ムーン)

星7/光属性/天使族/攻2800/守2800

このカードが召喚・反転召喚・特殊召喚に成功した時、

コイントスを1回行い以下の効果を得る。

●表:自分のスタンバイフェイズ時に自分フィールド上に「ムーントークン」

(天使族・光・星1・攻/守0)を1体特殊召喚する事ができる。

●裏:自分のエンドフェイズ時に1度だけ、

自分フィールド上のモンスター1体を選択し、

そのモンスターのコントロールを相手に移す。

 

「コイントスの結果は――『表』だ。続けて魔法カード《トライワイトゾーン》を発動。墓地の神聖なる球体3体を特殊召喚。そして――」

 

キャロルの端正な顔が更に歪む。悪魔じみたものから、まるで悪魔にとり憑かれたような凶相に。

 

「神聖なる球体3体を墓地に送り、《アルカナフォースEX-THE LIGHT RULER》を特殊召喚ッ!」

 

《アルカナフォースEX(エクストラ)THE LIGHT RULER(ザ・ライト・ルーラー)

星10/光属性/天使族/攻4000/守4000

このカードは通常召喚できない。

自分フィールド上に存在するモンスター3体を

墓地へ送った場合のみ特殊召喚する事ができる。

このカードが特殊召喚に成功した時、コイントスを1回行い以下の効果を得る。

●表:相手モンスターを戦闘によって破壊し墓地へ送った時、

自分の墓地からカード1枚を選択して手札に加える事ができる。

●裏:このカードを対象にする効果モンスターの効果・魔法・罠カードの

発動を無効にし破壊する。

この効果でカードの発動を無効にする度に、

このカードの攻撃力は1000ポイントダウンする。

 

「コイントスの結果は――当然『表』ッ! バトルだ。ザ・ライトルーラーでアームド・ドラゴンに攻撃ッ! ジ・エンド・オブ・レイッ!」

 

「――クソッ! 表ばっかり出すぎだろッ!」

 

巨大な閃光波を受けてアームド・ドラゴンが蒸発する。

 

音羽遊蓮 LP4000 → 2800

 

「ザ・ライトルーラーの効果で、墓地の魔法カード《トライワイトゾーン》を手札に加える。続けてザ・ムーンの攻撃! サファイアドラゴンを撃破!」

 

音羽遊蓮 LP2800 → 1900

 

「オレはこれでターンエンドだ」

 

キャロル LP1350 手札3 モンスター2 伏せ0

音羽遊蓮 LP1900 手札2 モンスター0 伏せ1

 

――――――――――――

 

「俺のターン、ドロー」

 

悪くないカードだが、これじゃない。

 

「俺はカードを1枚伏せてターンエンド」

 

音羽遊蓮 LP1900 手札2 モンスター0 伏せ2

キャロル LP1350 手札3 モンスター2 伏せ0

 

――――――――――――

 

「オレのターン、ドロー。スタンバイフェイズにザ・ムーンの効果は発動しない。再び魔法カード《トライワイトゾーン》を発動。墓地の神聖なる球体3体を特殊召喚。そしてそれらを墓地に送り、《アルカナフォースEX-THE DARK RULER》を特殊召喚!」

 

《アルカナフォースEX(エクストラ)THE DARK RULER(ザ・ダーク・ルーラー)

星10/光属性/天使族/攻4000/守4000

このカードは通常召喚できない。

自分フィールド上に存在するモンスター3体を

墓地へ送った場合のみ特殊召喚する事ができる。

このカードが特殊召喚に成功した時、コイントスを1回行い以下の効果を得る。

●表:このカードはバトルフェイズ中2回攻撃する事ができる。

この効果が適用された2回目の戦闘を行った場合、

このカードはバトルフェイズ終了時に守備表示になる。

次の自分のターン終了時までこのカードは表示形式を変更できない。

●裏:このカードが破壊される場合、フィールド上のカードを全て破壊する。

 

居並ぶ3体の最上級アルカナフォースモンスター。かつての三幻魔と同じくらいの圧力を感じる。

 

「コイントスの結果は――ッ! 『裏』だとッ!」

 

キャロルの目が驚愕のために大きく見開かれた。予想外の結果がもたらされたかの如く。

 

「まあ、いい。バトルだ。ザ・ライト――」

 

「その前に《和睦の使者》を発動。このターン、自分のモンスターは戦闘では破壊されず、自分が受ける戦闘ダメージは0になる。といってもモンスターはいないけどな」

 

「――ふん。最後まで足掻くか。ターンエンド」

 

キャロル LP1350 手札2 モンスター3 伏せ0

音羽遊蓮 LP1900 手札2 モンスター0 伏せ1

 

――――――――――――

 

「俺のターン」

 

手札はサンダー・ドラゴンが2枚のみ。伏せカードもこの状況ではあまり意味がない。なかなかに厳しい状況だ。幸い相手のモンスターに破壊耐性はない。まだ希望はある。

 

「――ドローッ!」

 

 

『遊蓮くんのデッキってギチギチで「遊び」がないんだよね。だからさぁ、こういうカードを1枚くらい差しておいたほうがいいよ』

 

 

能天気な笑顔が脳裏に浮かぶ。半ば無理矢理差し込まれた1枚を、まさかここで引くとは。

 

「俺はカードを1枚伏せてターンエンド」

 

音羽遊蓮 LP1900 手札2 モンスター0 伏せ2

キャロル LP1350 手札2 モンスター3 伏せ0

 

――――――――――――

 

「今度こそラストターンだ、ドローッ!」

 

「ああ、このターンで終わりだ。リバースカードオープン《運命の分かれ道》」

 

「――ッ!? そのカードはッ!!」

 

《運命の分わかれ道》

通常罠

お互いのプレイヤーはそれぞれコイントスを1回行い、

表が出た場合は2000ライフポイント回復し、

裏が出た場合は2000ポイントダメージを受ける。

 

このカードの効果処理は同時に行われる。つまり、引き分けもありうる。

 

「試そうじゃないか。俺たちの、運命ってやつを」

 

互いの眼前に巨大なコインが出現する。2枚のコインが俺たちの運命を乗せて、天高く弾かれた。舞い上がる運命が示したものは――。

 

「――バ、バカなッ! こ、こんなことがぁッッ!!」

 

 

 

音羽遊蓮 LP3900

キャロル LP 0

 

 

 

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