シンフォギア世界とデュエルモンスターズ   作:乾燥海藻類

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キャロル来訪変:風

敗北したガリィがやいのやいのとはやし立てるのを斜めに見ながら、翡翠色のロングドレスを身に纏った女性が歩み出る。

優雅な立ち振る舞いで一礼。碧の風と蒼の風が向かい合う。

「ではよろしくお願いしますわ。風鳴翼さん」

「ええ、いい試合をしましょう」

 

 

『デュエルッ!』

 

 

「私のターン、ドロー。魔法カード《神鳥(シムルグ)の来寇》を発動。手札の《ダークネス・シムルグ》を捨てて、デッキから《ダーク・シムルグ》と《死神鳥シムルグ》を手札に加えます。そして《死神鳥シムルグ》を召喚」

 

《死神鳥シムルグ》

星3/風属性/鳥獣族/攻1500/守 200

このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。

(1):このカードが召喚に成功した時に発動できる。

デッキから「死神鳥シムルグ」以外の「シムルグ」カード1枚を墓地へ送る。

(2):このカードが墓地に存在し、相手の魔法&罠ゾーンにカードが存在しない場合に発動できる。

このカードを守備表示で特殊召喚する。

この効果で特殊召喚したこのカードは、フィールドから離れた場合に除外される。

この効果の発動後、ターン終了時まで自分は鳥獣族モンスターしか特殊召喚できない。

 

「死神鳥シムルグの効果でデッキから《烈風の覇者シムルグ》を墓地に送ります。続けてフィールド魔法《神鳥の霊峰エルブルズ》を発動」

 

《神鳥の霊峰エルブルズ》

フィールド魔法

このカード名の(2)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。

(1):フィールドの鳥獣族・風属性モンスターの攻撃力・守備力は300アップする。

(2):手札のレベル5以上の鳥獣族・風属性モンスター1体を相手に見せて発動できる。

このターン、自分は鳥獣族モンスターを召喚する場合に必要なリリースを1体少なくできる。

(3):自分フィールドに鳥獣族・風属性モンスターが存在する場合に発動できる。

鳥獣族モンスター1体を召喚する。

 

「エルブルズのふたつめの効果発動。手札の《霞の谷の巨神鳥》を相手に見せることでリリースを1体少なくします。そしてみっつめの効果で《霞の谷の巨神鳥》をアドバンス召喚」

 

霞の谷(ミスト・バレー)の巨神鳥》

星7/風属性/鳥獣族/攻2700/守2000

このカードの効果は同一チェーン上では1度しか発動できない。

(1):魔法・罠・モンスターの効果が発動した時、

自分フィールドの「ミスト・バレー」カード1枚を対象として発動できる。

その自分の「ミスト・バレー」カードを持ち主の手札に戻し、その発動を無効にし破壊する。

 

「アドバンス召喚に成功したことで、墓地の《ダークネス・シムルグ》を特殊召喚します」

 

《ダークネス・シムルグ》

星8/闇属性/鳥獣族/攻2900/守2000

このカード名の(1)(3)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。

(1):このカードが手札・墓地に存在し、

自分が闇属性または風属性のモンスターのアドバンス召喚に成功した場合に発動できる。

このカードを特殊召喚する。

(2):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、このカードの属性は「風」としても扱う。

(3):魔法・罠カードの効果が発動した時、

自分フィールドの鳥獣族・風属性モンスター1体をリリースして発動できる。

その発動を無効にし破壊する。

 

「私はカードを1枚伏せてターンエンドですわ」

 

ファラ LP4000 手札2 モンスター2 伏せ1

 

――――――――――――

 

「私のターン、ドロー」

 

「いきなり大型のモンスターが2体か。翼のやつ、大丈夫かな」

 

「どうでしょうね。なかなかに厳しい盤面ですが……。加えてファラさんのデッキ、たぶんエクストラデッキに頼らないデッキだと思います。《月光融合》の強みが生かせません」

 

「相性が悪いってことか」

 

難しい顔で奏さんが唸る。一番厄介なのが、実は《霞の谷の巨神鳥》だ。フィールド魔法の効果で、実質1体のリリースで済む。あれに毎ターン出てこられると、かなり動きが制限される。

 

「私は《融合》を発動」

 

「それは止めます。《ダークネス・シムルグ》自身をリリースして、その発動を無効にして破壊します」

 

「なら《月光融合(ムーンライト・フュージョン)》を発動」

 

「それも止めます。《霞の谷の巨神鳥》自身を手札に戻し、その発動を無効にして破壊します」

 

融合は2枚とも止められたか。だがフィールドはがら空きになった。攻め込むチャンスではあるが……。

 

「《月光蒼猫》を通常召喚するわ」

 

月光蒼猫(ムーンライト・ブルー・キャット)

星4/闇属性/獣戦士族/攻1600/守1200

このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。

(1):このカードが特殊召喚に成功した場合、

「月光蒼猫」以外の自分フィールドの「ムーンライト」モンスター1体を対象として発動できる。

そのモンスターの攻撃力はターン終了時まで元々の攻撃力の倍になる。

(2):フィールドのこのカードが戦闘・効果で破壊された場合に発動できる。

デッキから「ムーンライト」モンスター1体を特殊召喚する。

 

「バトルよ。月光蒼猫でダイレクトアタック!」

 

ファラ LP4000 → 2400

 

「私はカードを2枚伏せてターンエンドよ」

 

風鳴翼 LP4000 手札1 モンスター1 伏せ2

ファラ LP2400 手札3 モンスター0 伏せ1

 

――――――――――――

 

「私のターン、ドロー。《闇の誘惑》を発動します。2枚ドローして《ダーク・シムルグ》を除外。《招神鳥シムルグ》を召喚。効果でデッキから《死神鳥シムルグ》を手札に加えます。エイブルズの効果で手札の《霞の谷の巨神鳥》を相手に見せ、そのままアドバンス召喚。そして墓地の《ダークネス・シムルグ》を特殊召喚します」

 

前のターンの再現だな。

 

「バトル。霞の谷の巨神鳥で月光蒼猫を攻撃します」

 

「《次元幽閉》を発動。霞の谷の巨神鳥をゲームから除外するわ」

 

「《ダークネス・シムルグ》自身をリリースして、その発動を無効にして破壊します。攻撃を続行、ミスト・フェザー!」

 

巨神鳥の羽ばたきによって蒼き猫が吹き飛ぶ。

 

風鳴翼 LP4000 → 2600

 

「月光蒼猫の効果発動。戦闘・効果で破壊された場合にデッキから「ムーンライト」モンスター1体を特殊召喚できる」

 

「《霞の谷の巨神鳥》自身を手札に戻し、その発動を無効にして破壊します」

 

次々と無効にされていくな。幸いなのはフィールドが空いていることか。ファラさんの残りライフは2400。十分に削り切れる数値だが、手札が1枚ではやはり厳しいか。

 

「私はこれでターンエンドですわ」

 

ファラ LP2400 手札4 モンスター0 伏せ1

風鳴翼 LP2600 手札1 モンスター0 伏せ1

 

――――――――――――

 

「私のターン、ドロー。《月光彩雛(ムーンライト・カレイド・チック)》を召喚し、効果発動。エクストラデッキの《月光舞豹姫(ムーンライト・パンサー・ダンサー)》を墓地に送り、そのカードと同名カードとして融合素材にできる」

 

だが翼さんの手札は1枚しかない。次のターンへの布石か?

 

「バトルよ。月光彩雛でダイレクトアタック!」

 

ファラ LP2400 → 1000

 

「私はカードを1枚伏せてターンエンドよ」

 

風鳴翼 LP2600 手札0 モンスター1 伏せ2

ファラ LP1000 手札4 モンスター0 伏せ1

 

――――――――――――

 

「私のターン、ドロー」

 

「なんか、変な空気だな」

 

「そうですね。盤面を支配しているのは間違いなくファラさんですが、残りのライフは1000。あと一押しで決まる」

 

何より最初のターンから伏せているカードが気になる。あれは何だろう? ブラフとも思えないが。

 

「《死神鳥シムルグ》を召喚して、効果でデッキから《神鳥(シムルグ)の排撃》を墓地に送りますわ」

 

「チェーンして《サイクロン》を発動よ。《神鳥の霊峰エルブルズ》を破壊するわ」

 

「では、バトルフェイズに入りますわ。死神鳥シムルグで月光彩雛を攻撃、デス・フェザー!」

 

風鳴翼 LP2600 → 2500

 

「私はこれでターンエンド」

 

「エンドフェイズに《死魂融合(ネクロ・フュージョン)》を発動。墓地の《月光舞豹姫》、《月光彩雛》、《月光蒼猫》を裏側表示で除外して融合召喚するわ。出でよ! 月光の原野の頂点に立って舞う百獣の王! 《月光舞獅子姫》!」

 

月光舞獅子姫(ムーンライト・ライオ・ダンサー)

星10/闇属性/獣戦士族/攻3500/守3000

「月光舞豹姫」+「ムーンライト」モンスター×2

このカードは上記のカードを融合素材にした融合召喚でのみ特殊召喚できる。

(1):このカードは相手の効果の対象にならず、相手の効果では破壊されない。

(2):このカードは1度のバトルフェイズ中に2回攻撃できる。

(3):1ターンに1度、このカードがモンスターを攻撃したダメージステップ終了時に発動できる。

相手フィールドの特殊召喚されたモンスターを全て破壊する。

 

ここでエースを呼び出すのか。さすが翼さん、魅せるデュエルだな。

 

ファラ LP1000 手札4 モンスター1 伏せ1

風鳴翼 LP2500 手札0 モンスター0 伏せ0

 

――――――――――――

 

「私のターン、ドロー」

 

「リバースカードオープン、《和睦の使者》。このターン、私のモンスターは戦闘では破壊されず、私が受ける戦闘ダメージは0になりますわ」

 

あれ和睦だったのか。随分とギリギリまで引っ張ったな。

 

「なら、私はカードを1枚伏せてターンエンドよ」

 

風鳴翼 LP2500 手札0 モンスター0 伏せ1

ファラ LP1000 手札4 モンスター1 伏せ1

 

――――――――――――

 

「私のターン、ドロー。私は墓地の《神鳥の排撃》の効果を発動しますわ。このカードを除外して、手札の《霞の谷の巨神鳥》を相手に見せることで、このカードのレベルを1つ下げる」

 

つまり《霞の谷の巨神鳥》のレベルが7から6になる。リリース1体でアドバンス召喚できるってことか。

 

「速攻魔法《帝王の烈旋》を発動。貴方の《月光舞獅子姫》をリリースして《霞の谷の巨神鳥》をアドバンス召喚。そして墓地の《ダークネス・シムルグ》を特殊召喚します」

 

「私の《月光舞獅子姫》が……」

 

「バトル。霞の谷の巨神鳥でダイレクトアタック!」

 

「……《聖なるバリア-ミラーフォース-》を発動するわ」

 

「最後まで諦めない姿勢、嫌いではありませんよ。ダークネス・シムルグの効果発動。《死神鳥シムルグ》をリリースして、その発動を無効にして破壊します。攻撃を続行、ミスト・フェザー!」」

 

 

 

風鳴翼 LP2500 → 0

 

 

 

「私の……負けよ」

「はい。ですが良いデュエルでしたわ」

ふたりが軽く握手を交わす。

「翼さん、負けちゃいましたね」

「まあ、そういうこともあるさ。次はあたしだ。さあ、かかってきな!」

 

 

 

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