シンフォギア世界とデュエルモンスターズ   作:乾燥海藻類

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キャロル来訪変:光

金髪の少女が不敵に笑う。

最初の出会いは彼女ではない彼女だった。そのことがもはや遠くの記憶のように思える。

二度目の出会いは、つい先ほどだ。短い会話だったが、この少女が意外にも飾らない性格だと知れた。

ふたりの視線が絡み合う。特に言葉を交わすことなく、示し合わせたように構えをとり、自然な流れでデュエルが始まる。

 

 

『デュエルッ!』

 

 

「オレのターン、ドロー。魔法カード《調律》を発動。デッキから《ジャンク・シンクロン》を手札に加えて、シャッフル。その後デッキの一番上のカードを墓地に送る」

 

今チューサポが落ちたような。

 

「《ジャンク・シンクロン》を召喚。その効果で墓地の《チューニング・サポーター》を特殊召喚。そして《機械複製術》を発動して、デッキから《チューニング・サポーター》をさらに2体特殊召喚する。レベル2扱いとした《チューニング・サポーター》にレベル3の《ジャンク・シンクロン》をチューニング。集いし絆が新たな星を紡ぎ出す! 光さす道となれ! シンクロ召喚! 導け、《ジャンク・スピーダー》!」

 

《ジャンク・スピーダー》

星5/風属性/戦士族/攻1800/守1000

「シンクロン」チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上

このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。

(1):このカードがS召喚に成功した場合に発動できる。

デッキから「シンクロン」チューナーを可能な限り守備表示で特殊召喚する(同じレベルは1体まで)。

この効果を発動するターン、自分はSモンスターしかEXデッキから特殊召喚できない。

(2):このターンにS召喚したこのカードがモンスターと戦闘を行う攻撃宣言時に発動できる。

このカードの攻撃力はターン終了時まで元々の攻撃力の倍になる。

 

「チューニング・サポーターの効果で1枚ドロー。続けてジャンク・スピーダーの効果発動。デッキから「シンクロン」チューナーを可能な限り守備表示で特殊召喚する」

 

可能な限りって、相変わらずおかしい効果だよなぁ。

 

「オレが選択するのは《ジェット・シンクロン》と《ジャンク・シンクロン》。そしてレベル2扱いとした《チューニング・サポーター》にレベル3の《ジャンク・シンクロン》をチューニング。集いし星が新たな力を呼び起こす! 光さす道となれ! シンクロ召喚! いでよ、《ジャンク・ウォリアー》!」

 

《ジャンク・ウォリアー》

星5/闇属性/戦士族/攻2300/守1300

「ジャンク・シンクロン」+チューナー以外のモンスター1体以上

(1):このカードがS召喚に成功した場合に発動する。

このカードの攻撃力は、自分フィールドのレベル2以下のモンスターの攻撃力の合計分アップする。

 

「チューニング・サポーターの効果で1枚ドロー。続けてレベル1の《チューニング・サポーター》にレベル1の《ジェット・シンクロン》をチューニング。集いし願いが、新たな速度の地平へいざなう! 光さす道となれ! シンクロ召喚! 《フォーミュラ・シンクロン》!」

 

《フォーミュラ・シンクロン》

星2/光属性/機械族/攻 200/守1500

チューナー+チューナー以外のモンスター1体

(1):このカードがS召喚に成功した時に発動できる。

自分はデッキから1枚ドローする。

(2):相手メインフェイズに発動できる。

このカードを含む自分フィールドのモンスターをS素材としてS召喚する。

 

「チューニング・サポーターとフォーミュラ・シンクロンの効果で2枚ドロー。さらにジェット・シンクロンの効果で、デッキから《ジャンク・シンクロン》を手札に加える。さあ、いくぞ! 目をかっぽじって見るがいい! レベル5の《ジャンク・スピーダー》とレベル5の《ジャンク・ウォリアー》にレベル2の《フォーミュラ・シンクロン》をチューニング。集いし星が1つになる時、新たな絆が未来を照らす! 光さす道となれ! デルタアクセルシンクロ! 進化の光! 《シューティング・クェーサー・ドラゴン》!!」

 

《シューティング・クェーサー・ドラゴン》

星12/光属性/ドラゴン族/攻4000/守4000

Sモンスターのチューナー+チューナー以外のSモンスター2体以上

このカードはS召喚でしか特殊召喚できない。

(1):このカードは、そのS素材としたモンスターの内、

チューナー以外のモンスターの数まで1度のバトルフェイズ中に攻撃できる。

(2):1ターンに1度、魔法・罠・モンスターの効果が発動した時に発動できる。

その発動を無効にし破壊する。

(3):表側表示のこのカードがフィールドから離れた時に発動できる。

EXデッキから「シューティング・スター・ドラゴン」1体を特殊召喚する。

 

恒星と見紛うような強烈な光を放ち、1体のドラゴンが飛翔する。

 

「オレはカードを3枚伏せてターンエンドだ。さあ、かかってこい! 遊蓮ッ!」

 

キャロルが息巻いてこちらを見据える。てかクェーサー出して手札が増えてるってどういうことなの?

 

キャロル LP4000 手札6 モンスター1 伏せ3

 

――――――――――――

 

「俺のターン、ドロー。《ライトニング・ストーム》を発動。相手の魔法・罠カードを全て破壊する」

 

「甘いぞ! 《スターライト・ロード》を発動。その効果を無効にして破壊する。その後《スターダスト・ドラゴン》を特殊召喚」

 

キャロルのフィールドに白銀の美しき竜が飛翔する。クェーサーの効果を使ってくれれば儲けものと思ったが、状況は悪化したな。

 

「俺は《幻影騎士団ダスティローブ》を召喚。そして《幻影騎士団サイレントブーツ》を特殊召喚。このカードは自分フィールドに「ファントムナイツ」がいる時、手札から特殊召喚できる」

 

「ここで《リミット・リバース》を発動。墓地の《フォーミュラ・シンクロン》を特殊召喚。そして、レベル8の《スターダスト・ドラゴン》にレベル2の《フォーミュラ・シンクロン》をチューニング。集いし力が拳に宿り、鋼を砕く意志と化す! 光さす道となれ! アクセルシンクロ! 現れろ、《スターダスト・ウォリアー》!」

 

《スターダスト・ウォリアー》

星10/風属性/戦士族/攻3000/守2500

Sモンスターのチューナー+チューナー以外のSモンスター1体以上

(1):相手がモンスターを特殊召喚する際に、このカードをリリースして発動できる。

それを無効にし、そのモンスターを破壊する。

(2):このカードの(1)の効果を適用したターンのエンドフェイズに発動できる。

その効果を発動するためにリリースしたこのカードを墓地から特殊召喚する。

(3):戦闘または相手の効果で表側表示のこのカードがフィールドから離れた場合に発動できる。

エクストラデッキからレベル8以下の「ウォリアー」Sモンスター1体をS召喚扱いで特殊召喚する。

 

膨れ上がった白光が、屈強な戦士を形成する。矮躯な少女を守護(まも)るように、白銀の竜と白銀の戦士が立ちはだかった。

う~む。特殊召喚無効に、あらゆる効果を無効、伏せカードが1枚か。『前』にクェーサーを3体並べられた時よりはマシだが、それでもなかなかにキツイ。

 

「レベル3のダスティローブとサイレントブーツの2体でオーバーレイ。戦場に倒れし騎士たちの魂よ。今こそ蘇り、闇を切り裂く光となれ! 現れろ! ランク3、《幻影騎士団ブレイクソード》!」

 

「だがしかし! スターダスト・ウォリアーの効果発動。このカードをリリースし、その特殊召喚を無かったことにする。クリア・サンクチュアリ!」

 

「ならば、墓地のダスティローブの効果発動。このカードを除外してデッキから「幻影騎士団」カード1枚を手札に加える」

 

「……それも止めておこう。速攻魔法《墓穴の指名者》を発動だ。対象は《幻影騎士団ダスティローブ》」

 

これで妨害カードはクェーサーだけか。……さすがに手札誘発はないだろう。ないといいな。

 

「なら《名推理》を発動だ」

 

「墓地肥やしか、それは看過できんな。シューティング・クェーサー・ドラゴンの効果で、無効にして破壊する」

 

さすがに止められたか。墓地を活用するデッキだということは看破されてるな。

 

「墓地のサイレントブーツの効果発動。このカードを除外して、デッキから《幻影騎士団シェード・ブリガンダイン》を手札に加える。そしてセットして、発動。このカードは自分の墓地に罠カードが存在しない場合、セットしたターンに発動できる。発動後、このカードは通常モンスター(戦士族・闇・星4・攻0/守300)となり、モンスターゾーンに守備表示で特殊召喚する」

 

燐光を纏った黒き鎧が、ゆらゆらと出現する。

 

「続けて《簡易融合(インスタントフュージョン)》を発動。ライフを1000払い、EXデッキから《暗黒火炎龍》を特殊召喚。レベル4のシェード・ブリガンダインと暗黒火炎龍でオーバーレイ。漆黒の闇より愚鈍なる力に抗う反逆の牙! 今、降臨せよ! 現れろ! ランク4、《ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン》!」

 

《ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン》

ランク4/闇属性/ドラゴン族/攻2500/守2000

レベル4モンスター×2

(1):このカードのX素材を2つ取り除き、

相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。

そのモンスターの攻撃力を半分にし、

その数値分このカードの攻撃力をアップする。

 

「ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンの効果発動。X素材を2つ取り除き、シューティング・クェーサー・ドラゴンの攻撃力を半分にし、その数値分このカードの攻撃力をアップする」

 

《シューティング・クェーサー・ドラゴン》  攻撃力4000 → 2000

《ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン》攻撃力2500 → 4500

 

「バトルだ。ダーク・リベリオンでシューティング・クェーサー・ドラゴンを攻撃、反逆のライトニング・ディスオベイ!」

 

キャロル LP4000 → 1500

 

「だが、シューティング・クェーサー・ドラゴンが破壊されたことで効果発動だ。EXデッキから《シューティング・スター・ドラゴン》を特殊召喚する」

 

《シューティング・スター・ドラゴン》

星10/風属性/ドラゴン族/攻3300/守2500

Sモンスターのチューナー1体+「スターダスト・ドラゴン」

(1):1ターンに1度、発動できる。

自分のデッキの上から5枚めくってデッキに戻す。

このターンこのカードはめくった中のチューナーの数まで攻撃できる。

(2):1ターンに1度、フィールドのカードを破壊する効果の発動時に発動できる。

その効果を無効にし破壊する。

(3):1ターンに1度、相手の攻撃宣言時に攻撃モンスターを対象として発動できる。

フィールドのこのカードを除外し、その攻撃を無効にする。

(4):この(3)の効果で除外されたターンのエンドフェイズに発動する。

このカードを特殊召喚する。

 

「速攻魔法《グリード・グラード》を発動。カードを2枚ドローする。俺はカードを2枚伏せてターンエンド」

 

「エンドフェイズにスターダスト・ウォリアーがフィールドに戻ってくる」

 

音羽遊蓮 LP3000 手札0 モンスター1 伏せ2

キャロル LP1500 手札6 モンスター2 伏せ0

 

――――――――――――

 

「オレのターン、ドロー。手札の《ボルト・ヘッジホッグ》を墓地へ送り、《クイック・シンクロン》を特殊召喚。そしてオレのフィールドにチューナーがいるので、墓地の《ボルト・ヘッジホッグ》を特殊召喚できる。レベル2の《ボルト・ヘッジホッグ》にレベル5の《クイック・シンクロン》をチューニング。集いし叫びが木霊の矢となり(くう)を裂く! 光さす道となれ! シンクロ召喚! いでよ、《ジャンク・アーチャー》!」

 

《ジャンク・アーチャー》

星7/地属性/戦士族/攻2300/守2000

「ジャンク・シンクロン」+チューナー以外のモンスター1体以上

1ターンに1度、相手フィールド上に存在する

モンスター1体を選択して発動する事ができる。

選択したモンスターをゲームから除外する。

この効果で除外したモンスターは、

このターンのエンドフェイズ時に同じ表示形式で相手フィールド上に戻る。

 

「ジャンク・アーチャーの効果発動。《ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴン》を除外する」

 

ジャンク・アーチャーの放った矢に撃たれ、漆黒の竜が次元の穴に吸い込まれていく。

 

「続けてシューティング・スター・ドラゴンの効果を発動だ。オレのデッキの上からカードを5枚めくってデッキに戻す。このターン、シューティング・スター・ドラゴンはめくった中のチューナーの数まで攻撃できる。いくぞ!

一枚目《ジェット・シンクロン》

二枚目《幽鬼うさぎ》

三枚目《サテライト・シンクロン》

四枚目《エフェクト・ヴェーラー》

五枚目《ロード・シンクロン》

よってこのターン、シューティング・スター・ドラゴンは五回の攻撃が可能! バトルだ。シューティング・スター・ドラゴンでダイレクトアタック! スターダスト・ミラージュ! グォレンダァ!」

 

当たり前のように五連撃とかやめてほしい。だが――。

 

「《波紋のバリア-ウェーブ・フォース-》を発動。相手フィールドの攻撃表示モンスターを全て持ち主のデッキに戻す」

 

「――やるなッ! スターダスト・ウォリアーの弱点を突いてきたか。だが手札から《禁じられた聖槍》を《シューティング・スター・ドラゴン》を対象に発動だ!」

 

「さらにチェーンして《神風のバリア-エア・フォース-》を発動。攻撃モンスターを全て手札に戻す。シンクロモンスターはEXデッキに戻ってもらう。侮ったな、俺のバリアフォースは隙を生じぬ二段構えだ!」

 

「チィ、ならバトルフェイズは終了だ。メインフェイズ2に《太陽風帆船(ソーラー・ウィンドジャマー)》を特殊召喚。こいつはオレのフィールドにモンスターが存在しない場合、手札から特殊召喚できる。そして《ジャンク・シンクロン》を通常召喚。効果で《フォーミュラ・シンクロン》を特殊召喚。レベル5の《太陽風帆船》にレベル3の《ジャンク・シンクロン》をチューニング。シンクロ召喚! 来い、《閃珖竜 スターダスト》! 続けてレベル8の《閃珖竜 スターダスト》にレベル2の《フォーミュラ・シンクロン》をチューニング。光来せよ、《真閃珖竜 スターダスト・クロニクル》!」

 

《真閃珖竜 スターダスト・クロニクル》

星10/光属性/ドラゴン族/攻3000/守2500

Sモンスターのチューナー+チューナー以外のSモンスター1体以上

このカードはS召喚でしか特殊召喚できない。

(1):1ターンに1度、自分の墓地のSモンスター1体を除外して発動できる。

このカードはターン終了時まで、他のカードの効果を受けない。

この効果は相手ターンでも発動できる。

(2):このカードが相手によって破壊された場合、

除外されている自分のドラゴン族Sモンスター1体を対象として発動できる。

そのモンスターを特殊召喚する。

 

神々しさすら感じるほどの、黄金色のオーラを放つスターダストが飛翔する。

 

「オレはカードを2枚伏せてターンエンドだ」

 

「エンドフェイズにダーク・リベリオンが戻ってくる」

 

キャロル LP1500 手札0 モンスター1 伏せ2

音羽遊蓮 LP3000 手札0 モンスター1 伏せ0

 

――――――――――――

 

「俺のターン、ドロー」

 

このカードは……。多少賭けの部分は大きいが、キャロルのデッキを考えるに、勝機はある。

 

「俺はカードを1枚伏せ、ダーク・リベリオンを守備表示に変更してターンエンドだ」

 

音羽遊蓮 LP3000 手札0 モンスター1 伏せ1

キャロル LP1500 手札0 モンスター1 伏せ2

 

――――――――――――

 

「オレのターン、ドロー。魔法カード《ネクロイド・シンクロ》を発動。墓地の《ジャンク・スピーダー》と《ジャンク・ウォリアー》に《フォーミュラ・シンクロン》をチューニング。この3体を除外して、《聖珖神竜 スターダスト・シフル》をシンクロ召喚扱いとして特殊召喚する。スターダストは倒れない! 何度だって甦る! 光臨せよ! 《聖珖神竜 スターダスト・シフル》!!」

 

《聖珖神竜 スターダスト・シフル》

星12/光属性/ドラゴン族/攻4000/守4000

Sモンスターのチューナー+チューナー以外のSモンスター2体以上

このカードはS召喚でしか特殊召喚できない。

(1):自分フィールドのカードはそれぞれ1ターンに1度だけ戦闘・効果では破壊されない。

(2):1ターンに1度、相手がモンスターの効果を発動した時に発動できる。

その効果を無効にし、フィールドのカード1枚を選んで破壊する。

(3):墓地のこのカードを除外し、

自分の墓地のレベル8以下の「スターダスト」モンスター1体を対象として発動できる。

そのモンスターを特殊召喚する。

 

白銀の翼を翻し、巨竜が舞う。その竜が鳴動するたびに星々が瞬くような光彩を放つ。

 

「ただし、この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化される。だが十分だ。バトル! スターダスト・クロニクルでダーク・リベリオンを攻撃、《流星煌閃撃(シューティング・シャイン・ブラスト)》!」

 

金色(こんじき)の竜が、その身体ごと激突し、漆黒の竜を貫く。

 

「――グッ、ダーク・リベリオン・エクシーズ・ドラゴンが破壊されたことで、条件はクリア! ライフを1000払い、《エクシーズ熱戦!!》を発動!」

 

《エクシーズ熱戦!!》

通常罠

自分フィールド上のエクシーズモンスターが戦闘によって破壊された時、

1000ライフポイントを払って発動できる。

お互いのプレイヤーは、破壊されたモンスターのランク以下のランクを持つ

エクシーズモンスター1体をそれぞれのエクストラデッキから選んで相手に見せる。

攻撃力の低いモンスターを見せたプレイヤーは、

相手が見せたモンスターの攻撃力と、

自分が見せたモンスターの攻撃力の差分のダメージを受ける。

相手がモンスターを見せなかった場合、

自分が見せたモンスターの攻撃力分のダメージを相手ライフに与える。

 

「――ッ!! ……オレのEXデッキに、エクシーズモンスターは入っていない」

 

やはりか。あれだけポンポンとシンクロモンスターを出していたからな。エクシーズモンスターを差し込む余裕はなかったのだろう。

 

「故に、チェーンしよう。オレはこのカードを発動する。《運命の分かれ道》!」

 

「それはッ!?」

 

「再演だ。と言っても、あの時の記憶はおぼろげだがな」

 

互いの眼前に巨大なコインが出現する。2枚のコインが俺たちの勝敗をかけて、天高く弾かれた。舞い上がるコインが示したものは――。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

音羽遊蓮 LP 0

キャロル LP 0

 

 

 

「あんなカードを仕込んでおいたとはな」

それを聞いてキャロルが苦笑する。意趣返し、というわけではないだろうが、エルフナインとはまた違った愛嬌のあるコだな。

「これも一興だろう。だが二勝二敗一分けとは、臍下あたりがむず痒い結末ではある」

「あ、あの。じゃあボクもデュエルしたいなぁ、なんて」

俺たちの間に割って入ってきたのは、なんとも可愛らしい声だった。

 

 

 

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