大いなる希望の力で最高のヒーローに   作:ゆづぽんず

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戦闘訓練開始!守りの力、キュアミント!

 

雄英高校の教師はみんな現役のプロヒーローである。そのため、国語や数学、英語などの授業もプロヒーローたちが行ってくれる。

 

 

「エヴィバディハンズアップ!盛り上がれー!!」

 

午前中は必修科目。プレゼントマイク先生のごく普通な英語の授業。

 

「爆豪君!どうしよう!カンケイシ全然わかんない!!」

 

「どーやってここに来たんだテメェ!!」

 

「だって高校の英語、レベル上がりすぎて難しいんだもん!爆豪君わかるの?」

 

「ア"!?わかるわ!わかりまくるわ!!」

 

「確かに難しいよなー。今度みんなで勉強会しようぜ」

 

「あ"り"がと瀬呂くん!爆豪君と違って優しい」

 

「ァ"ア"!?俺だって優しく教え倒したるわ!!ナメんな!」

 

「__転身(まろみ)……アンタいろいろとすごいね」

 

「響香ちゃんも一緒に勉強会しようね……」

 

「はいはい」

 

前の席に座る爆豪君に教科書をばさばさ動かしながら話しかけていると、瀬呂範太(せろ はんた)君と耳郎響香(じろう きょうか)ちゃんが会話に参加してくれて今度勉強会をする約束ができた。爆豪君も参加してくれるみたいだし、やっぱり彼は優しい人だ。あとやっぱり後ろの席で緑谷君がすんごい顔をしていた。

 

 

 

「白米に落ち着くよね、最終的に!」

 

お昼休みは大食堂で、クックヒーロー《ランチラッシュ》が作る安いのにとっても美味しい学食。

 

「うわぁあ!美味しい!美味しい!」

 

笑夢(えむ)っちむっちゃ食べるね!!」

 

「美味しいのが伝わってくるわ」

 

「見てるだけでお腹いっぱいになっちゃうよ!」

 

「次の授業のためにいっぱい食べて元気を蓄えておかないと!そうじゃなくても美味しいからいっぱい食べられちゃう!」

 

一緒にお昼を食べようと誘ってくれた芦戸三奈(あしど みな)ちゃん、蛙吹梅雨(あすい つゆ)ちゃん、葉隠透(はがくれ とおる)ちゃんと食堂で美味しい学食を食べる。ちなみに私はラーメンとカレーとカツ丼を頼んだ。ランチラッシュにも、全部一人で食べるの?とびっくりされてしまったけれど、全て美味しくいただきました!ごちそうさまでした!

 

午後からはいよいよヒーローになるために最も大事な授業、ヒーロー基礎学だ!

 

 

_______________

 

 

 

「ワーターシーが〜〜〜〜普通にドアから来たぁ!!!」

 

バーンと勢いよく登場したのは、NO.1ヒーロー《オールマイト》だ!憧れのヒーローの登場にクラスはわっと盛り上がる。なんかもう迫力がありすぎて画風が違う。

 

クラス全員の注目を集めて教卓に立ったオールマイト先生が今日の課題として掲げたのは、『BATTLE』と書かれたプレート。記念すべき初のヒーロー基礎学の授業はいきなり「戦闘訓練」!

 

訓練に伴って、入学前に送った個性届けと、要望に沿ってあつらえられた戦闘服(コスチューム)に着替え、グラウンドβに集合するよう指示を受ける。自分専用の戦闘服(コスチューム)に大きくテンションを上げた私たちは、はーい!と元気な返事を返して賑やかに移動を開始した。

 

 

_______________

 

 

「格好から入るってのも大切な事だぜ少年少女。自覚するのだ!今日から自分は……ヒーローなんだと!!」

 

夢と希望が詰まった戦闘服(コスチューム)をまとい、オールマイト先生の前に集合する。キラキラしたマントをつけている人、ロボットみたいな人、ぱっと見(ヴィラン)にしか見えない人など、それぞれのこだわりが伝わってくる。

 

「笑夢ちゃんの戦闘服(コスチューム)、制服みたいでかわいいね!」

 

しっかり要望を書かなかったせいでパツパツスーツになってしまったと恥ずかしがっていたお茶子ちゃんに声をかけられる。彼女の宇宙服を連想させるような戦闘服(コスチューム)も"個性"にバッチリ合っていてとってもかわいい。

 

「ありがとう!私は変身できるし、そこまでこだわるつもりはなかったんだけど、自分の中でしっかりしたイメージがあったから、結局いろいろと細かく書いちゃった」

 

私は実際に戦う時はプリキュアに変身するつもりだから、普段着用する"コスチューム"は前の世界で自分が着ていた制服を意識した。

 

"私"が通っていた学校は"サンクルミエール学園"。

ブレザータイプの制服で、薄い紫のジャンパースカートの上から濃い紫のボレロジャケットを着て、赤いリボンネクタイを結んでいる。私が初めてプリキュアに出会った時の恰好だ。

 

私の"個性"は、強いイメージを持つことが大切になる。彼女たち(プリキュア )のようにまっすぐに敵に立ち向かえるよう、自分を奮い立たせるために敢えて、化け物に襲われて何もできなかった"私"の姿を選んだ。

もちろん、変身が解けてしまっても戦えるよう動きやすく頑丈な素材で用意してもらったし、いろいろと便利な機能もつけてもらっている。

 

ちなみに私は5人のプリキュアに変身することができるが、前世で彼女たちの活躍を調べていたときに彼女たちの服装が途中で大きく変化していたことがわかり、とても驚いた記憶がある。キュアドリームはチアガールのようにおへそを出した恰好から、ピンク色のワンピースのような姿に変わっていた。ほかのプリキュアたちもそれぞれ姿が変化していたし、武器や必殺技も変化していた。

 

私が変身する時にイメージしているのは、ワンピースタイプの彼女たち(プリキュア)の姿だ。初めて見たときの姿の方が鮮明に記憶に残っているため、より具体的にイーメジがしやすいのだ。もちろんチアガールのような恰好もかわいくて大好きだけど、おへそを出すのはちょっと恥ずかしい。

 

わたしはこの世界に彼女たち(プリキュア)がいないとわかってからずっと、思い出せる限りのことをノートにまとめている。"コスチューム"の要望もノートを何度も読み返しながら書いたものだから、思っていた以上にわがままな要望になってしまった。

 

 

「あ、デクくんだ!かっこいいね!地に足ついたかんじ」

 

「麗日さ……はっ!」

 

緑谷君はお茶子ちゃんの戦闘服(コスチューム)姿を見てびっくりしたように口元を隠した。マスク越しでも、顔を赤くして汗をかいているのがバッチリわかる。

 

「緑谷君のマスク、ウサギみたいでかわいいね!」

 

「転身さん!あ、ありがとう……転身さんの戦闘服(コスチューム)も……とっても良いと思いマス!!」

 

「デクくん何で敬語なん?」

 

「あはは、ありがとう!」

 

お互いの戦闘服(コスチューム)を褒めあいながら整列すると、完全に顔を隠したロボットのような姿の飯田君が、ビシッと手を上げて今回の授業で一体何を行うのかを質問した。

 

「君らにはこれから、(ヴィラン)組とヒーロー組に分かれて2対2もしくは3対2の屋内戦を行ってもらう」

 

オールマイト先生は、凶悪な(ヴィラン)の屋内での出現率の高さを上げ、現在のヒーロー飽和社会において、真に賢しい(ヴィラン)は闇に潜むと語る。

 

私たちが普段目にする華々しいヒーローたちの活躍はほんの一部であり、闇に潜む(ヴィラン)をどう捉えるかをしっかりと学ぶことが、この雄英高校でヒーローを目指す私たちに求められていることなのだ。気を引き締めて授業に取り組まなければ!

 

むん!と私がひとりで気合いを入れ直している間、クラスのみんなから口々に疑問をぶつけられたオールマイト先生が、んんんん聖徳太子~!と答えていた。__答えではないかな?

 

 

 

(ヴィラン)がアジトのどこかに核兵器を隠していて、ヒーローはそれを処理しようとしている状況であること。ヒーローの勝利条件は時間内に(ヴィラン)を捕まえるか核兵器を回収する事。対して(ヴィラン)の勝利条件は制限時間までに核兵器を守り切るか、ヒーローを捕まえる事。また、コンビ及び対戦相手はクジで決めること。

 

オールマイト先生は手元のメモを見ながら課題の説明をする。設定がアメコミ風で随分とスケールが大きい。

 

「わあー!くじ引きってなんだかワクワクしちゃいますね!」

 

ごそごそと箱をかき混ぜてクジを引く。私はチームIだ。

 

「やったー!えむえむよろしくー!」

 

「よろしく転身さん」

 

「透ちゃん、よろしく!尾白君もよろしくねー」

 

同じチームになった、透ちゃんに抱きつかれながら、尾白猿夫(おじろ ましらお)君と握手する。透ちゃんは透明人間だし、尾白君は格闘技をずっと習っていて武術が得意らしいので、隠密も戦闘もできるバランスの良いチームだと思う。どのプリキュアに変身しようか考えながら、1番目のチームAとチームDの対戦を見るためにモニター室に移動する。

 

この戦いの評価がこの後の戦闘の基準になってくるから、戦いの様子をしっかりと観察しておこう!

 

 

_______________

 

 

ボロボロになったビルと、"個性"の反動で吐きそうになっているお茶子ちゃん。特大の一撃を放ってボロボロになった緑谷君は、意識を失ったまま担架で保健室に運ばれていった。すごい戦いではあったけれど、授業の一環としては正直ぜんぜん参考にならなかった。これを基準にはできないなぁというのが私の率直な感想だ。

 

オールマイト先生からの一番ベストな行動ができたのは誰かという問いに、手を上げた百ちゃんの講評も勝手な行動ばかりとっていた爆豪君や、なによりも気をつけなければならない"核"の扱いが乱暴だった緑谷君とお茶子ちゃんにはかなり辛口だった。

 

確かに、実際に街の中で"核"を持って立てこもった(ヴィラン)に、建物を破壊しながら突っ込むヒーローなんていないもんね。__こんな状況が実際にあるのかという疑問は置いておこう。

 

「よ~し、場所を変えて第2戦を始めよう!対戦カードは、、ヒーローチームBコンビ!(ヴィラン)チームI__ここはトリオだな!!」

 

「よーし!がんばろ〜!!」

 

「おー!!」

 

「お、おぉ〜」

 

私たちの対戦相手は、轟焦凍(とどろき しょうと)君と障子目蔵君だ!おー!と気合いを入れて訓練の舞台となる演習用ビルBに移動した。

 

 

_______________

 

 

 

「笑夢ちゃん、尾白君、私ちょっと本気出すわ。手袋もブーツも脱ぐわ!」

 

「う、うん……」

 

「おおー!すごい、まったく見えないよ透ちゃん!よーし、私も本気出すよ〜」

 

今回の"コスチューム"で私が一番こだわったのは左腕につけている、腕時計型のアイテムだ!変身してからの時間の経過はもちろん、残りの体力なども計測してくれる優れものだ。実際に彼女たち(プリキュア)が身につけていたアイテムとそっくりなものを作るために、デザインはかなりこだわってしまった。なによりこのアイテムには、最新鋭の技術によってすごい機能がたくさん詰め込まれているのだ!

 

プリキュア!メタモルフォーゼ!

 

安らぎの緑の大地 キュアミント!

 

 

「おおー!!キュアミント!かっこいいー!」

 

「う、うん!すごいね……(髪の毛が緑になった)」

 

「ありがとう!キュアミントは安らぎの光のプリキュアで、守りに強いの。だから"核"の守りは私に任せて!」

 

「じゃあ俺は、"核"の近くに来た敵を撃退するために、転身さんの近くにいた方がいいかな?」

 

「尾白君!この姿の時は私のことは"キュアミント"って呼んでね!"ミント"でもいいよ!」

 

「え"__あー、わかったよミント」

 

自分がプリキュアであるというイメージを保つため、変身している時は出来るだけプリキュアの名前で呼んでほしいのだ。決して、そう呼ばれた方がテンションが上がるとかいう理由ではない!

 

「よーし!じゃあ私は尾白君が戦っている時に、後ろから気づかれないように捕獲テープを巻けるようスタンバイしてるね!」

 

「うん、建物が広いからあんまり動き回らないで"核"を守ることを専念しよう。ヒーローチームは"核"を回収するために俺たちに向かって来るはずだから、全員で対応した方が勝てる確率が高い」

 

「"核"は出来るだけ広くて、入り口から遠い部屋がいいよね」

 

「それだと4階の奥の広間がいいんじゃないかな!」

 

「時間も少ないし、急いで運ぼう!尾白君、反対側お願い!」

 

「キュアミント怪力だあ!!」

 

 

 

 

『それでは!屋内対人戦闘訓練第2戦スタート!!』

 

 オールマイトの声とともにブザーの音がビル内に鳴り響いてすぐに、周りの温度が一気に低下していく。

 

「なに?サブっ!?」

 

「建物の中に氷が!?」

 

 

「2人とも!こっちに来て!

 

大地を揺るがす乙女の怒り、受けてみなさい!

___プリキュア!ミントプロテクション!

 

2人と"核"を包むシールドを展開すると、たちまち辺り一面が凍りついていく。

 

「おお!すごーい!」

 

「助かったよ!ミント!」

 

「はぁ、はぁ……今の私では必殺技を一度使うだけで精一杯なの。だから次に同じ攻撃をされたら防げない!2人とも気をつけて!」

 

「うん!/ああ!」

 

多分これは轟君の"個性"だろう。ビルをまるまる凍りつかせてしまうなんてびっくりだ。でも"核"を守ることはできたし、まだ全員戦える!

 

『来てるのは轟君1人だけだよ』

 

息を整えながら次の攻撃が来るのを待っていると、偵察に行った透ちゃんから無線が届く。障子君はどこかに隠れているのだろうか?でも体が大きいからあまり気にしなくても大丈夫そう。

 

パキンパキンと足音を響かせかながら、氷で覆われた赤く光る目を光らせ現れたのは、透ちゃんの報告の通り轟君1人だけだ。彼は凍りついていない部屋と、闘いの構えを取る私たちを見て少し驚いたような顔をする。

 

「はあぁああ!」

 

「っ!」

 

尾白君が轟君に突っ込み、素早い動きで攻撃を入れるもあまり効いている様子はない。体の半分を氷で覆っていて動きにくそうなのに、的確に攻撃をかわし続けている。

 

「うわぁ!」

 

「尾白君!!__うぁ!」

 

轟君に蹴り飛ばされ、ズシャっと音を立てて氷の上に倒れんだ尾白君に駆け寄りたいが、すぐ後ろにある"核"に轟君が触れないよう防ぐので精一杯だ。なにより先ほどの必殺技で体力がもうほとんど残っていないため、押さえ込まれるのは時間の問題だ。倒れている尾白君から離つつ、轟君の攻撃を防ぐ。

 

『ごめん気づかれた!!障子くんが向かってるよ!』

 

無線から透ちゃんの焦る声が聞こえたのとほとんど同時に障子君が部屋に乗り込んで来る。絶体絶命の大ピンチだ!

 

「女を殴る趣味はねぇんだ。大人しく捕獲されてくれ」

 

轟君に降参するよう呼びかけられる。後ろでは、障子君が尾白君に捕獲テープを巻きつけている。

 

「いや!__絶対に諦めないんだから!」

 

もう変身を維持するのも正直きついけど、私が"核"を守るって言ったんだもん!ここで諦めるわけにはいかない!バッと腕をクロスして力を込める。

 

はあぁあああああ!!!!

 

「「!?」」

 

「大地を揺るがす乙女の怒り、受けてみなさい!

___プリキュア!ミントプロテクション!

 

"核"を覆うように再びシールドを広げる。

 

「!__"核"に近づけねぇ」

 

「轟、どうする?」

 

「壊すしかねぇだろ!」

 

ガツンガツンと氷の塊がぶつけられるたびに、足元がふらつく。轟君の反対側では、障子君がシールドを破ろうとパンチを繰り返している。

 

「ううぅうぅうう」

 

必死にシールドを保ちながら、反撃するための策を考えるけれどなにも浮かばない。

もう………ダメ…・!

 

 

 

ワクワクの高校生活の始まりは波乱万丈?初めての戦闘訓練は絶体絶命の大ピンチ!?でも頑張ってくれた2人のためにも、絶対に諦めないんだから!!

 

 

 




まさかの次回に続きます。
同じ場所に3人以上いると誰が話しているかわからなくなってきますね。

笑夢ちゃんは戦闘時はプリキュアに変身するので、"コスチューム"はサンクルミエール学園の制服にピンキーキャッチュを身につけた、一期ののぞみたちの格好です。でも変身した姿はGOGOで。
また、使える必殺技は一番初期のものです。初期の必殺技バンクが超かっこよくて大好きなので。
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