大いなる希望の力で最高のヒーローに   作:ゆづぽんず

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結果とマスコミと楽しいお昼休み!

 

「ううぅうぅうう」

 

轟君と障子君、2人の攻撃を受け続ける。轟君はなかなか壊れないシールドに苛立ってきたのか、ガツンガツンとぶつかる氷はどんどん大きく、重くなっていく。

 

もう……ダメ______

 

 

 

 

障子くん確保ーーーー!!!

 

「!?しまった!」

 

「透ちゃん!!!」

 

いつのまにか部屋に戻ってきていた透ちゃんが、障子君に捕獲テープを巻きつけた。2人がシールドを壊すのに必死になっていたため、誰にも気づかれずに後ろに回ることができたのだ。

 

「ちっ!」

 

パキパキパキパキ

 

しかし、舌打ちをした轟君がすぐさま床を凍らせたことで、裸足の透ちゃんは動けなくなってしまう。

 

「正直、ここまで手こずるとは思ってなかった。___でも、もう終わりだ」

 

 

 

 

パリーーーーン

 

「きゃぁあああ!」

 

ひときわ大きな氷の塊がぶつかり、シールドが壊れる衝撃で吹き飛ばされた私の横を通り過ぎ、轟君が"核"に触れる。

 

 

『ヒーローチーム!WIIIIIIN!!!』

 

オールマイトの声が響き渡り、私の初めての戦闘訓練は終了した。

 

 

_______________

 

 

 

「わーーーん!笑夢ちゃんごめんねーー!」

 

轟君が"個性"で建物の中の氷を溶かし始めると、自由になった透ちゃんに抱きつかれる。

 

「ううん、私こそ"核"を守るのに精一杯で……2人を助けてあげられなくてごめんね」

 

「いや、俺なんて格闘には自信あるとか言っておきながらすぐに倒されちゃったし……不甲斐ないよ」

 

「そんなことないよ!尾白君が"核"に近づかせないように戦ってくれたから、シールドが張れたんだもん!」

 

「それにしても轟くんつよすぎだよーー!いきなりビルが凍りついちゃってびっくりしたよ!」

 

「ねー!氷の攻撃もすっごく重たかった!最後なんて潰されちゃうかと思ったもん」

 

3人でさっきの訓練を振り返りながらモニタールームに向かうと、大きな拍手に迎えられる。

 

「さて、講評の時間だ!今回はそれぞれが自分ができることを考え、それに合わせて"個性"をうまく使用して対応した見事な戦いだった!!さて、今回のMVPは誰だと思う?」

 

「はい。転身(まろみ)さんだと思いますわ。彼女は"核"を常に守ることを考えて行動していました。轟さんの最初の一撃に対応できたのも、彼女が素早く状況判断を行えたからです」

 

「でもさぁ、轟だってすごかったよな!ビル全部凍らせるのもヤベーけど、転身のバリア壊して"核"に触ったし」

 

「それなら、葉隠さんは2人の攻撃の隙をついて捕獲テープを巻いてたし、一番状況を見て行動できてたと思うなぁ」

 

みんなが私たちの戦いを振り返りながら感想を伝えてくれる。負けちゃったし、いろいろと足りないところはあったけれど、こうやって自分の行動を振り返るとちゃんと次につながっていると自覚できる。

 

「うん!戦いは想定通りに進まないのがセオリーだ!!今回はめまぐるしく変わる状況に対して全員が自分の役割を理解し、今の自分ができるベストな行動を選択できたいた。もちろん、それぞれ課題も見えてきたと思う!次は自分だけでなく、仲間や相手の行動を意識して行動してみよう!ヒーローにとって何よりも大切なものはチームワークだからね!」

 

「「「はい!」」」

 

ヒーローはチームワークが何より大切。確かに彼女たち(プリキュア)もお互いを支えあいながら、協力して敵を倒していた。今回の私は、1人でなんとかしなければとかなりの無茶をしてしまったし、透ちゃんが近くに来ていたことにも気づけなかった。ぜんぜん周りが見えていなかった。この反省を乗り越えられるよう次はもっと頑張ろう!

 

 

 

「お疲れさん!初めての訓練にしちゃあ皆上出来だったぜ!それじゃあ私は緑谷少年に講評を聞かせねば。皆は着替えて教室にお戻り!」

 

バビュンと去っていくオールマイト先生を見送る。緑谷君以外に大きな怪我をした人もなく、初めてのヒーロー基礎学は終了した。

 

 

_______________

 

 

「なあなあ!このまま今日の訓練の反省会しねぇ?」

 

「いいね!やろーやろー!」

 

制服に着替えて教室に戻った後でも、興奮が収まらないままわいわいと盛り上がる。放課後はみんな残って反省会を行うみたいだ。

 

ガタン

 

「?__爆豪君、帰っちゃうの?」

 

爆豪君が突然大きな音を立てて立ち上がった。カバンを持っているし、反省会に参加する気はなさそう。爆豪君はさっきの授業中ずっと下を向いて黙っていたから、何か嫌なことがあったのかもしれない。みんなが引き止めようと声をかけるけれど、そのまま教室を出て行ってしまった。

 

「爆豪、機嫌悪くなかった?」

 

「うーん、どうしたんだろう。戦闘訓練って聞いた時は楽しそうにしてたのに」

 

「あの顔で楽しそうって言われても……アンタやっぱいろいろとすごいよ……」

 

「楽しそうっていうより凶悪!って感じだもんね」

 

「転身は爆豪なんてへっちゃらだもんな」

 

響香ちゃんと話していたら、ケラケラと笑いながら透ちゃんと瀬呂君が参加してくる。そのまま4人で話をしていると、爆豪君との戦いでボロボロになり、保健室に緊急搬送された緑谷君が帰ってきたらしく入り口の近くが賑やかになった。

 

「?どうしたんだろう」

 

なぜか緑谷君が慌てて教室を飛び出して行ってしまい、残されたみんなはポカンと口を開けている。

 

「麗日たちが上から様子見るみたいだし、アンタも行ってきたら?」

 

「え?__うん、わかった。」

 

席を立って、廊下の窓から外を覗いているお茶子ちゃん、梅雨ちゃん、三奈ちゃんと並んで2人の様子を見る。なんだか爆豪君が緑谷君に怒鳴っているように見える。

 

「あの2人って仲悪いの?」

 

「うーん、高校来る前からの知り合いみたいだし何かあるのかもね」

 

「幼馴染って言ってたよ!」

 

2人の関係がわからず質問をすると、お茶子ちゃんが答えをくれた。緑谷君と爆豪君は幼馴染なのか。今日一日、話をしているような様子がなかったからぜんぜんわからなかった。

 

「あ!オールマイト先生だ!何話してるんだろう?」

 

「あれ?帰っちゃったね。結局なんだったの?」

 

「緑谷ちゃんが一方的に言い訳してたように見えたけど」

 

「男の因縁です!」

 

「何それお茶子ちゃん。でも青春って感じだね!」

 

「あんまり変わらないわ、笑夢ちゃん」

 

緑谷君はオールマイト先生と話をしているようで、戻って来るにはもう少しかかりそう。4人で授業を振り返りながら教室に戻ると、教室ではちょうど私たちチームIとチームBの戦いの話題で盛り上がっていた。

 

「お!緑谷と爆豪どうだった?」

 

切島鋭児郎(きりしま えいじろう)君が声をかけてくれたけど、よくわかんなかったとしか答えられなかった。授業も人間関係も一筋縄ではいかないみたいだけど、ヒーローは困難を乗り越えてこそだもんね!

 

よーし!もっともっと頑張るぞーー!!

 

 

 

 

「笑夢〜?ご飯できたから早くきなさーい」

 

「ゔぅ……お腹はぺこぺこだけど……き、筋肉痛で動けない……」

 

 

_______________

 

 

「オールマイトの授業はどんな感じですか?」

 

オールマイトが雄英高校の教師となった事は大きな話題となり、雄英の正門の近くにはたくさんの報道陣が押しかけていた。登校する生徒たちにカメラとマイクを次々と向け、オールマイトの授業についてコメントを集めている。

 

「えーと、とっても優しくて面白い良い先生だと思います!」

 

にこにこと上機嫌で登校してきた転身笑夢もマスコミに囲まれてインタビューを求められていた。

 

「やっぱり一番好きなヒーローはオールマイト?」

 

「え!?もちろんオールマイトはかっこいいと思いますけど、、一番はキュアドリームです!!」

 

「___は?」

 

質問をした記者は、はい!オールマイトが一番です!という答えを求めていたのだろう。しかし、相手が悪かった。呆けた顔をしている記者に気づく様子もなく、ペラペラと聞いたこともないヒーローの魅力が語られていく。

 

「___で!ドリームのすごいところはですね……あいたっ!!」

 

「彼は今日非番です。授業の妨げになるんでお引き取りください。お前も早く教室に行け」

 

「相澤先生!おはようございます!いきなり頭叩くなんてひどいです!」

 

「おはよう。いいから早く行け。お前のメンタルはどうなってるんだ、あと五分でホームルーム始まるぞ」

 

キュアドリームの魅力をこの世界の人たちにも知ってもらえるせっかくの機会は、相澤先生によって強制終了されてしまった。いいもんね!今日のお昼休みはプレゼントマイク先生とヒーロー談義するんだもん。相澤先生のところにも突撃してやるもんね!

 

 

「おはよう!爆豪君、元気?」

 

「あ"!?んだよいきなり!!」

 

「おー!元気もりもりだねー。あ!さっきね校門の前でインタビュー受けちゃったんだけど……ねえ聞いて!!」

 

「後ろからギャーギャーうるっせぇんだよ!!」

 

 

「転身、今日も絶好調だな」

 

「朝っぱらから元気だよなぁ」

 

昨日の帰りはなんだか元気がなかった爆豪君だけど、元気になったみたい。後ろの席の緑谷君が世界が終わるみたいな顔してるけど、彼の腕の包帯も外れているし、2人とも元気になってよかった。

 

 

「昨日の戦闘訓練お疲れ」

 

一段とくたびれた顔の相澤先生が教卓に立ち、ホームルームが始まった。爆豪君と緑谷君に一言ずつ苦言を呈したあと、今日の本題が告げられる。このクラスの学級委員長を決めるのだそう。

 

「委員長!やりたいですソレ俺!」

 

「俺もやりたいっす!」

 

「私も」

 

みんなが一斉に手を上げて立候補をし始める。学級委員長は集団を導いていくトップヒーローとしての素地を鍛える事が出来る為、みんなやりたがっているのだろう。私は学級委員長より給食係とかになりたい。私が通っていた中学校では、給食係になるとリクエスト給食のときに好きな献立を考えることができたのだ。ランチラッシュもリクエストメニューとかやってくれないかな?

 

「静粛にし給え!」

 

ランチラッシュのご飯に想いを馳せていると、飯田君の声が響き渡った。彼は、学級委員長は多を牽引する責任重大な仕事であり、周囲からの信頼があってこそ務まる聖務であるため、投票によって決めようと提案してきたのだ。__そんな飯田君の手はまっすぐにそびえ立ってるんだけどね。

 

結局投票によって決めることになり、配られた紙に名前を書き入れる。うーん、みんなリーダーが似合うから迷っちゃうなぁ。

 

結果、緑谷君が3票を獲得して委員長に、百ちゃんが2票を獲得して副委員長に決定した。

 

 

「転身。一人で4票もばら撒くな。無効だ」

 

「あははー、決められなくって……」

 

 

_______________

 

 

「失礼しまーす!プレゼントマイク先生、ご飯食べましょー!」

 

「おー、本当に来るとは思わなかったぜ。ってすごい大きさの弁当だな!」

 

「なんでお前がここ(職員室)に来るんだ。聞いてないぞ、プレゼントマイク」

 

「おうイレイザー、俺もまさか本気にしてたとは思わなくてだな、、」

 

「え!?プリキュアに興味があるんですよね!?___嘘だったんですか!!」

 

「うるさい転身。聞いてやるから落ち着け」

 

お昼休みに職員室に突撃したら、まさかの相澤先生とプレゼントマイク先生はお隣同士だった。真ん中に入れてもらってお弁当を広げる。ちなみにお弁当は三段の重箱弁当だ。

 

「相澤先生はご飯食べないんですか?」

 

「もう食べ終わった」

 

「こいつはいつもゼリー飲料だからな」

 

「ええー!ダメですよ!お腹空いちゃいますよ!あんまりたくさんはあげられないですけど、私のお弁当食べてもいいですよ」

 

「こんだけあってあんまりやれないのかよ!」

 

「相澤先生にもプリキュアの魅力をいっぱい教えてあげますね!プリキュアは化け物が現れると、どこからともなく現れて___」

 

 

 

ジリリリリリリ

 

先生たちにプリキュアの魅力を話しながらご飯を食べていると、警報のベルが大きく鳴り響き『セキュリティ3が突破されました。生徒の皆さんは、速やかに屋外へ避難してください』と放送が流れる。

 

「うぇ!?避難!?」

 

「っち、おいマイク行くぞ。転身、おまえは弁当片付けて教室に戻れ」

 

「は、はい!」

 

「喉に詰まらせるなよー」

 

先生たちがバタバタと部屋をでていき、職員室がシンと静かになる。急いで教室に戻ろうと職員室を飛び出したら、扉の前にいた人にぶつかってしまった。

 

「あ、ごめんなさい!」

 

「いいえ、大丈夫ですよ。気をつけて」

 

ありがとうございますと返事を返しつつ隣を通り過ぎ、早足で教室に向かっているとたくさんの人が廊下に出て校門を眺めていた。

 

「マスコミだってさ」

 

「なんだよ、驚かせやがって」

 

近くを通り過ぎた人の話から、この騒動はオールマイトの授業を取材していたマスコミが、校門のセキュリティーを突破したことによるものだったとわかった。窓から外の様子を窺うと、相澤先生とプレゼントマイク先生がマスコミに対応しているのが見える。

 

「転身さん!大丈夫でしたか?」

 

「百ちゃん!梅雨ちゃんも。うん、大丈夫だよー。みんなは?」

 

「驚いたけれど、すぐに外の様子を確認できたから、教室にいたみんなはすぐに落ち着いたわ」

 

この後すぐに警察が到着し、マスコミによる雄英高校突撃事件は収束した。その後の委員決めの時間に、緑谷君が飯田君を学級委員長に推薦し、1年A組の学級委員長は飯田天哉君に決定した。

 

「非常口って何があったの?」

 

 

_______________

 

 

「どうしたらただのマスコミにこんなことができる?」

 

本来ならばセキュリティーが作動して頑丈な壁があるはずの校門は、ボロボロに崩壊している。

 

「唆した者がいるね。邪な者が入り込んだか、もしくは宣戦布告の腹積もりか…・」

 

 

光の裏には暗い影が存在する。それから数日後、私たちは知ることになる。オールマイト先生の言っていた真に賢しい(ヴィラン)の恐怖を。強大な影が迫りつつあることにまだ誰も気づいてはいなかった。

 




いい題名が思いつかない、、思いついたら変えるかもです。

ちなみに笑夢ちゃんが投票した4人は、

飯田君→メガネで委員長っぽい
百ちゃん→講評のときすごかったから
轟君→訓練の時すごかったから
爆豪君→すごいやりたがってるから

です。理由が小学生ですね。結局無効になってしまいました。

次回、USJ編。
てんこ盛りの戦闘描写にすでに心が折れそう。
頑張ります。
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