アンケートがありますので、気が向いたら回答をして頂けると助かります。締め切りは、1週間後の12月30日の午後9時を予定しています
※前半部分の改稿を行いましたが、今後の物語の流れに変更はありません
「ねえ、お姉様! パチュリーがね、やっと
泣く泣く、お姉様やパチュリーと一緒に暴走するリーシェを封印せざるを得なくなった、あの悲しく忌まわしき日から12年経った今日、私はお姉様にとある報告をしていた。それは、パチュリーが研究開発している『波鎮めの首飾り』の本体が、紆余曲折の末に完成したと言うものである。
他の工程、例えば首飾りに付与する鍵となる魔法術式の研究開発は順調に進んでいるとは言えまだ完成せず、万が一の紛失や盗難の際の対策魔法や首飾りの効力の暴走が起こった際の対策魔法の方は未だに実験段階の域を出ていないものの、一歩前進した事に対しては純粋に嬉しかった。
私が咄嗟に思い付いてパチュリーに対し、翼の宝石や魔力や血液を提供して協力する行為が、リーシェの封印解除を早めるのに一役買った訳なのだから、嬉しくないはずがない。だから思わず、お姉様に報告する際に大きな声をあげてしまう。
「ふふっ……首飾りに付与する数多もの魔法術式の研究開発との並行作業だった上に、オリハルコンを使った首飾りの成形なんて初めてで、大変そうだったからね。思わず協力を申し出たから、役に立ってるか心配だったけど……本当に良かったわ」
「うん! まだ他にもやる事は沢山あるみたいだけど、山場は1つ超えたし! 後はパチュリーに任せるしかないけど、もしも何か協力を頼まれたら協力しようね!」
「当然よ。協力出来る事なら協力するわ」
で、お姉様は私がその事についてテンション高く話をした瞬間、とても分かりやすく表情が緩み、笑みが溢れていた。お姉様も途中からではあったけど魔力や血液を提供した事でパチュリーの役に立ち、リーシェの封印解除へ一歩進んだから、とっても嬉しいのだろう。私もお姉様と全く同じ気持ちだから良く分かる。
「あっ、そうだ! その他にもパチュリーからの伝言があったんだけど……」
「パチェから? へぇ、一体どんな伝言なのかしら?」
「えっとね、確か『本の管理をしてくれる悪魔と契約したから、レミィに紹介しておきたい』って」
そんな事を考えつつ、もしも他に協力を頼まれた場合は協力をしようとお互いに約束を交わした後、私はパチュリーからお姉様への『本の管理を任せた悪魔の紹介をしたい』と言う、危うく忘れそうになっていた伝言を伝える。
ついでに、容姿や名前などの簡単な特徴とかを伝えようかと思ったけど、こう言うのは私から言うよりも実際に見てもらった方が良いと思ったから、言うのは止めておいた。お姉様からも特に質問もなかったし。
「分かったわ。じゃあ、フランはもう見てるみたいだけど、その契約した悪魔を見に行きましょう」
「はーい!」
結果、私経由でパチュリーからの伝言を聞いたお姉様がそれを了承し、私に一緒に行こうと誘いをかけてきたため、そうする事に決まった。先ほどから溢れていた笑みがますます強くなってきているから、まだまだ先は長いとは言っても、やはりリーシェの封印解除に一歩近づいた事が、お姉様にとって凄く嬉しい報告だったと伺える。
「パチェ! 私に紹介したい司書悪魔が居るって聞いたから来たけど……隣に居る彼女がそうなのかしら?」
「そうよ。今さっき、私が司書として働いてもらおうと思って呼んだ訳」
そして、一緒に地下の大図書館へと向かうと、入り口近くの椅子に座って待っていたパチュリーに声をかけた事で、隣で一緒に座って待っていた悪魔の女の人『こあ』とお姉様の自己紹介が始まった。
「えっと……私、パチュリー様に召喚されて契約する事になった、小悪魔の『こあ』です!」
「なるほどね。一応パチェやフランから聞いてるとは思うけど……私はレミリア・スカーレット。この紅魔館の主をしているわ。よろしくね、こあ」
「あっ、はい! よろしくお願いします、レミリア様」
館の他の皆や私との自己紹介の時も緊張していたこあだけれど、お姉様と自己紹介しているこあの緊張は見ている限り、その比ではなさそうだった。お姉様が、契約したパチュリーが住んでいる紅魔館の主であり、私よりも総合的に
「そう言えば、パチェ。こあにリーシェの事は紹介したのかしら?」
「いや、まだよ。封印してるし、フランも居たけど、レミィの許可が要るんじゃないかって言ってたから一応ね」
「あら、そうなの? 別にフランが居れば、私抜きで紹介してくれても良かったのだけどね」
なんて事を考えていると、お姉様がリーシェの事は紹介したのかとパチュリーに質問したのを聞いた。
ただ、さっきパチュリーがこあを召喚して契約した際に、リーシェの紹介はお姉様に聞いてからの方が良いのではないかと思い、そう言ったからまだ紹介はしていなかった。故に、パチュリーはお姉様からの質問に対して、まだ紹介をしてはいないと答える。
しかし、お姉様的には私が居れば、別にリーシェの紹介に関しては勝手にやってくれて構わなかったらしく、パチュリーの返答を聞いてすぐさまそう返していた。
「あっ、レミリア様で全員かと思っていたんですけど、もう1人居たんですね。『リーシェ』とは、一体どんな方なのでしょう?」
「ええ。リーシェはね、私とフランの可愛い妹なのよ。今は訳あって、あそこの部屋に封印してあるのだけど……今から説明してあげるから、ついてきて」
「妹さんでしたか……分かりました!」
すると、お姉様とパチュリーの会話から、自分に紹介されてないリーシェと言う人物が居る事を知ったこあが、お姉様にその人物は一体どんな方なのかと質問を投げ掛けた。まあ、この話の流れからして、当然の反応と言える。
そして、こあからの質問を聞いたお姉様は、リーシェが自分と私の妹であると言った後、容姿や封印されるに至った経緯などを詳しくこあに説明するために封印部屋へと、流れで私とパチュリーも一緒に向かう事に決まった。
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