目覚めたら、レミリアとフランの妹になっていました   作:松雨

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今話はレミリア視点です。

本日投稿の話は、都合により話と話の間への挿入投稿となります。


今後の話し合い

「さてと、突然で申し訳ないわね。実は私たち、とんでもない事態に巻き込まれてしまった事が分かったから、こうして急いで集まってもらった訳なのよ」

 

 コルベルシア家のはらわたが煮えくり返る要求を突っぱねて使者を強制的に追い返し、本格的に対立する事が決まったと全員に伝えるために、私は仕事をしていたメイドたちに協力してもらい、会議室へと集まってもらっていた。

 

 勿論、フランに燃やさせた命令書についての話も覚えている限り全てを話すつもりではいるけど、正直言って一字一句たりとも話したくはない。考える度に、頭が沸騰する位の怒りを覚えてしまうからだ。

 

 と言うか、少し落ち着いてから良く考えると、燃やさない方が私自身の口から伝えなくて済んだ事に思い至った。まあ、燃やした後に言っても後の祭りだから、考えないでおこう。

 

「レミリアさま。私たちが巻き込まれたって言うとんでもない事態って、何なのかな? 早く教えてー!」

「確かに。レミィが強制力のある『命令』を出す程の事態、1秒でも早く対策を立てたいから、教えて」

「あっ、ごめんなさい。じゃあ、今から話すわ」

 

 などと、そんな事を頭の中で考えていると、赤髪の妖精メイドとパチェの2人から考えてないで早く教えてくれと急かされたため、軽く謝ってから何が起きたのか説明を始めた。

 

(ああ、もう! 分かってはいたけど、口に出すだけで勝手に怒りが沸き出てくる……!)

 

 息を切らしたクレイナに呼ばれ、門前に駆けつけてから起こった事、渡された命令書に書かれた到底飲めない要求の文、読んでからフランに燃やしてもらい、今に至るまでの一幕を何とか話しきれたものの、怒りのボルテージは最高潮付近まで到達してしまった。

 

「ふぅ……と言う訳よ!」

「なるほど、それならレミィの反応も当然ね。そいつら、勝手気儘すぎるもの。レミィとフランを跪かせると言う部分も大概だけど、リィを差し出せの部分なんか、本当にふざけるなと思ったわ」

「むぅ……! レミリアさまとフランさま、リーシェさまを酷い目に合わせようとする奴なんか、大嫌い!! 痛い目に見せてやりたい!」

 

 説明をし終えた後に皆の様子を見ていると、先程までの私たちの様な反応を示す者が殆んどだった。

 パチェは比較的落ち着きながらも声色に怒りが混じり、赤髪の妖精を含めた愉快な妖精メイド5人組は、痛い目を見せてやりたいと敵意を剥き出しにしていた。クレイナを含む人間メイドたちは、私たちを心配していると分かる目で見つめてきていた。

 

 1度は聞いていたはずの美鈴も拳を握りしめていて、フランに至っては聞いている内に怒りが限界を突破したのか逆に冷静になり、コルベルシア家に対して、何とは言わないけど物騒な言葉を呪詛のように吐き出していた。まあ、リーシェを差し出して云々の部分を聞けば、たった1人の大好きな妹として溺愛している分、当然とも言える。

 

 ちなみに、当の本人のリーシェはそれに対して『アイツら趣味悪すぎじゃない……?』とドン引きしていたけど、まさにその通りだと私は思った。

 

「今説明した通り、私たちスカーレット家と紅魔館はコルベルシア家と、恐らくその傘下と完全な敵対関係となった訳なのよ。そこで、皆にお願いがあるわ」

「お姉様からの、お願い?」

「ええ。攻撃で館の皆を死なせないためにも、しっかりと聞いて欲しいの」

 

 そうして、何が起きたのかの説明を皆にし終わった後は、話しながら考えていた『館の誰も死なせず乗り切るためのお願い』をすると伝え、話を始めた。

 

 リーシェには、無理ない範囲でパチェとの共同研究で防衛のための魔法開発と、一定間隔で能力での探知のお願いをした。

 仮にコルベルシア家とその傘下が一定距離よりも館に近づいて来た場合、容赦なく撃ち落として欲しいとも伝え、1人では手に負えないと判断したら、素早く私とフランを含めた主力陣に伝達をする様にお願いする。

 

 美鈴には、万が一の時の連絡を取るための妖精メイドを加えた上で今まで通り門番の仕事を続けてもらいつつ、来客にはいつも以上に気を使う様に頼んだ。

 その際の、判断の補助になるようなマニュアルは、急いで近い内に用意する事も伝える。

 

 パチェには、無理ない範囲でのリーシェとの魔法の共同研究により力を入れる事をお願いしつつ、敵の動向を調べるためにこちらも無理ない範囲で色々と手を尽くして欲しいと頭を下げた。

 故に、必要な素材や魔導書などがあれば、仕事などが落ち着いたタイミングで調達に頑張って取りかかる事も約束した。

 

 館のメイドたちには、万が一の時に備えて安全な館の地下室への避難を素早く行える様に、色々と用意をお願いした。そして、万が一が起こった際、火を使う仕事以外であれば即座に中断して避難を優先する様にと厳命をする。

 

 私とフランはこれ以上敵を増やさないように、現時点で中立の立場を取っている吸血鬼たちの元へと訪れ、味方側に引き込むか中立の立場を貫いてもらう様に交渉を持ちかける役目を担った。後は、必要に応じて上手い事立ち回り、皆が動きやすい様にサポートに回る事を決めた。

 

「皆には少し無理をさせるようだけど、お願いね。私も色々と頑張るから!」

「勿論だよ、お姉様!」

「当たり前。私たちの危機なんだから」

「レミィ、言われなくてもやるわよ。親友の頼みだし、何より居心地の良いここをめちゃくちゃにされる訳にはいかないもの」

「ですね! だから、私も門番頑張ります!!」

「「「はーい!!」」」

 

 そうしてお願いをし終え、改めて頭を下げて皆が了承してくれたところで、この話し合いは幕を閉じる事となった。




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