下手な妖怪さんを凌駕する力を得たチルノとの弾幕勝負を制し、その間『レティ・ホワイトロック』と名乗り、強くなったチルノを超える妖怪さんとの弾幕勝負を制した咲夜と合流した後、
全く以て無関係どころか、冬以外の季節ではほぼ無力化する特性持ちな以上、妖怪さん……レティさんにとっては、むしろ易々と解決してもらっては困るはずなのに、である。
「あぁ、だから本気で止める気はなかった訳ですか」
「そうねー。まあ、例え本気で止めにかかったとしても、勝てた気はしなかったけど。2枚目のスペルを宣言してきた時の威圧感、霊夢や魔理沙にも劣らなかったから」
「威圧感……咲夜、弾幕ごっこでメイド秘技『殺人ドール』使った?」
「はい、使いました。この気候に彼女の
「そっか。まあ、怪我も体調不良もないなら良かった」
しかし、この状況を心の底から楽しんでいたレティさんにしても、季節の移り変わり自体は自然の摂理として受け入れている。
故に、冬が終わらないとか言う明らかな異常事態を解決するため動く私と咲夜を、本気で止めるつもりなど端からなかった訳だ。
じゃあ、何故挑んだのかとの疑問は残ったけど、それについては本人が「面白そうだったから」と、笑みを浮かべて言ったために解決する。ちなみに、お互いに交流を持たない赤の他人でも構わないとの事。
いくつかの例外はあるにせよ、私は基本的にリラックス出来る
これのせいで、命より大切な館の家族や友達に迷惑をかけるなど、あってはならない。
仮にそれら要素がなかったとしても、今は異変解決に向けた手がかりを探している最中で、それから逸脱し過ぎな思考に割くなどないのだから。
「流石ね。この服装も併せると、冷気が殆んど遮断されて快適だわ」
「うーん……冷気や氷属性の扱いに関しては、右に出る者は居ないと言う感じですね。凄いです」
「ついていくなら、この程度はやらないと。私にとっては十八番の分野だし」
それに、この猛烈な寒気をパチュリーの暖房魔法も併せて、殆んどないに等しいレベルまで『寒気を操る程度の能力』で軽減してくれている。
私たちについてくる理由がまるで分からなかったけど、役に立ってくれている以上は、帰ってくれと言うつもりは毛頭ない。
「よう、リーシェ! こんなところに居るって事は、2人と異変解決しに行くつもりなんだろ? レミリアに頼まれでもしたか?」
「うん、そんな感じ。魔理沙も似たようなものでしょ?」
「おう! 冬の長さは勿論、寒さや降雪の酷さも明らかにおかしいって感じたからな。食うには今のところ困らないが、魔法研究の方は少しヤバイ感じなんだよ」
「そっか。ところで、霊夢さんは一緒じゃないの?」
「あー……寒すぎて、神社から出るのを渋ってたから先に私だけ来てる。後から追ってくとは言ってたから、そこは安心しとけ」
「うん。まあ、そこは霊夢さんだし大丈夫かな」
すると、能力を使用したタイミングで背後から
で、追い付いてきてからすぐ始まった会話により、魔理沙はこの異常な環境下に長期間置かれたために異変解決者としての血が騒ぎ、霊夢さんを差し置いて調査に乗り出した事が分かる。
更に話を聞くと、
(早く解決してあげたいなぁ。館の皆もそうだけど、このままだと魔理沙やルナたちが大変になっちゃう……)
紫さん一行との誓約やこれまでの蓄えで比較的余裕のある
まあ、最悪この異変がより長く続くようだったら、紅魔館の主の妹としての権利を行使、魔理沙やルナたちを館に招待して生活の援助を行う程度はするつもりである。
当然、人数増加に比例して消費量も増えるであろう各種物資については、私の取り分からある程度分配した上で、姉様2人を含む館の家族にお願いして工面する予定だ。
「魔理沙。何かこう、解決の手がかりになりそうなものってあるかしら?」
「確実とは言えないけど、かも知れない程度のものならあるぜ。これなんだが」
「桜の花びら? こんな真冬に?」
「ああ。何となくで森の中を歩いてたら、いきなり降ってきたんだよ。こんな時に妙だって思ったから、要らなくても一応懐にしまってるけどな」
「へぇ。確かに不思議だし、手がかりにもなりそう」
「何だろう? ほんの僅かだけど、
「春特有の気、言うなれば『春度』も相当込められてるようね。こんな事、自然になる訳ないわ」
そんな中、流れで咲夜が魔理沙に異変解決の手がかりについて尋ねてみたところ、懐から不思議な桜の花びらを3枚取り出し、諸々の経緯までを話し始めた。
これにより、私の能力やレティさんの察知能力の高さから鑑みて、この事象が何者かによる異変と言う事実が、より強固なものへと補強されていく。
(花びら探し……魔理沙が持ってるそれに指向性を持たせて能力を使えば……いや、あまりにも弱すぎてキツいなぁ)
しかし、それらが分かったところで異変の元凶がどこに居るかを調べたり、どうやってそこに乗り込み辿り着くかまでを考える必要がある。
1日でどうにかなる問題ではなさそうだけど、後からではあるが霊夢さんも動いてくれるのであれぼ、解決自体は決まったようなものなので、さほど焦りはない。
種族を間違えたかと言わんばかりにとてつもない力や戦闘技術を持ちつつも、巫女の勘と呼ばれる違反級の力までも彼女に備わっているのだから。
「取り敢えず、妖怪の山の中歩いて探してみないか? こっから近いしさ」
「妖怪の山? お嬢様からは『天狗』の領域と聞いてるのだけど、少しあれじゃない?」
「見つかんなきゃ問題ないだろ、咲夜。と言う訳で、リーシェ頼む! お得意の魔法で何とかしてくれ!」
「あはは……うん。まあ、分かった。その辺は私に任せてよ」
「よっしゃ! ありがとな、感謝してるぜリーシェ!」
「……えへへ」
そんなこんなで、天狗さんたちが住みかとする妖怪の山の空域に差し掛かった刹那、魔理沙の一声により4人で着陸、哨戒天狗さんに見つからないように隠れながら手がかり探しを始める事となる。
噂レベルでしか聞いてはいないけど、こと探知において凄まじく厄介で強力な力を持つ女天狗さんかも知れない反応もあるため、『
同時に、私の能力によってこの場に天狗さんが飛来してくる事も探知済みであるため、誘導式の
(ごめんね、レミリア姉様)
異変解決の手がかりを探すためではあっても、入るなと言われた場所に入るのは、誰かに言われるまでもなくいけない事だ。
無論、これにより起きた事象に関する責任は私1人が取り、他3人には出来る限り責任が行かないようにしたい。
万が一それが不可能となった場合は……いや、考えないでおこう。
「なあ。私から頼んどいてあれなんだけどさ、結構ガッツリ魔力減ったけど大丈夫か?」
「うん、魔力を補給する腕輪を装備してるから大丈夫。心配ありがと」
「そうか、なら良かった。にしても、あの椛の能力すら欺くなんてなぁ……ヤバイだろ、その隠密性能は」
「もみじ……? えっと、さっき割と近めのところを天狗さんたちと一緒に探りに来てた、結構強そうな白い天狗さんの事?」
「ああ、そうだ。『
「へぇ。あの天狗さんが、厄介な探知能力持ちだったんだね。どうりで、私の探知能力とそっくりの波動だって思った訳か」
なお、私の魔法は凄まじい効力を発揮してくれたらしく、最も警戒していた
(噂に違わぬ……いや、それ以上だった。椛さん、ある意味恐ろしい相手だね)
しかし、独自開発した魔法の中でも最近出来上がったばかりのこれらでさえ、椛さんの探知能力を欺くのに余裕はなかった。
魔理沙曰く万能ではないらしいけど、流石は『千里先まで見通す程度の能力』……名前に偽りはないと断言しよう。
「おっ? ここは――」
「うわっ! 随分引き連れてきたねー……」
そうして出来る限り小声で話し、発動させた魔法を維持し続けながら探索を続け、かなり昔に廃れたであろう山奥の村へ足を踏み入れた瞬間、猫を抱き抱えていた妖怪の女の子に声をかけられた。
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幻想郷の住人に完全なオリキャラを追加するとしたら、どの程度なら許容範囲でしょうか?
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1人
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2人
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3人
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追加しない方が望ましい