鬼が始めた妹探し生活 作:琉鬼
そこをご了承ください
設定が間違ってる!などは教えていただけると幸いです!
それでは本編へどうぞ!
「なんだよ……これ……」
少年は燃え尽きた故郷を目の前にし、呆然と立ち尽くす。
この少年の名はリアム。
昔この土地に住んでいた少年だ。
ここは、鬼の一族が住んでいる村だった。
昔はリアムもこの村に住んでいた。
しかし、ある事があってこの村から追い出された。
そのことを恨んではいないと言えば嘘になる。
しかし、残された両親の事のことは恨んでいない。
リアムを追い出す事に、最後まで反対してくれたからだ。
そのため、リアムはずっと両親のことを気にしていた。
ただ、追い出された手前もあり、この村には近寄ることが出来なかった。
「近くに来たから、様子を見に来たと思ったら……
なんで、なんでこんなことに……」
リアムはその場に力なく膝をついた。
涙を浮かべながら、リアムは両親の事を思い出す。
「そうだ……俺の家は……」
リアムは立ち上がり、記憶を頼りに自分の家があった場所へ向かった。
もちろん家は燃え尽き、残骸しか残っていなかったが、
その残骸の中から……亡骸を見つけた。
真っ黒に焦げていたが、その亡骸が両親のものだとリアムは察した。
「親父……お袋……」
その亡骸を注意深く見ると、手の中に小さい箱を持っていた。
「鍵はなしか。よく燃えなかったな。……何を入れてたんだ?」
リアムはその箱を手に取り、パカっとその箱を開けた。
その中には、一通の手紙。
表には、リアムへという文字。
「この字は、親父の……」
リアムは手紙を開き、読み始めた。
これを読んでいるということは、もう私たちはこの世に居ないのだろう
やっとこの村に戻ってきてくれて……生きていてくれて……嬉しく思っているよ。
この手紙は私とお母さん二人で書いている。
お前がこの村を追い出された時、村のみんなを止められなくて……
すまなかった……
リアム、お前はいくつになった?
おまえの成長を、ずっと近くで見てやりたかった……
そうそう!
お前がこの村を出てから、また子供が生まれたんだ。お前の妹だぞ!
その子達は双子でな……姉の方がラム、妹の方はレムと言うんだ。
ただ、お前も鬼の一族の風習は知っているだろう?
双子は忌み嫌われ、生まれてすぐ殺されてしまう……
しかしな、ラムの方が資質が高くてな。
二人とも殺されずに済んだんだ。
もしかしたらお前よりも強くなるかもな!
……さすがにそんなことは無いか。
お前にはこの村のどんな鬼でも勝てなかったもんな。
ただ、妹のレムの方が、力のことで卑屈になっていてな。
私はお姉ちゃんより下だと感じているみたいなんだ。
そんなことは気にしなくてもいいんだと、いつも言っているんだけどな。
リアム……一つ頼みがあるんだ。
お前のことを見殺しにした私たちが、今更お前にお願いなんてできる立場ではないということは分かっている。
ラムとレムを……見守ってやってくれないか。
それに私たちは……もうあの子達の近くにいてやれない。
それにこの村には、この子達以外の子供がいない。
村のみんなからどんなことをされるか分からないんだ。
これは……お前にしかできない頼みなんだ。
頼むぞ……リアム。
最後になるが……
お父さんとお母さんは……いつだってお前を遠くから見守ってる。
元気でいるんだぞ。
最愛の息子へ
父と母より
手紙を読み終わったリアムは大粒の涙を流した。
「親父、お袋……。俺は、二人のことを恨んだりしてねえよ。
……手紙は確かに受け取った。妹か。
でも、この様子じゃあ……もう……」
パッと見たところ、生存者がいる可能性は極端に低い。
「せめて、自分の家族は埋めてやらないと……」
そう思い、リアムは近くに穴を掘り、両親の亡骸を埋めた。
「あとは妹二人か」
そう呟き、数ある村人の亡骸の中から妹のことを探した。
しかし変だ。長い間探したが、子供の亡骸なんて全然出てこない。
「見つからねえ……一体どこに……」
リアムはふと村の入口の方を見る。
「ん……これは……」
見つけたのは村から続いている足跡。
大きい足跡が多い中、小さい足跡がチラホラとあった。
「まさか……生きてる?」
可能性は低い。が、ゼロではない。
そう考えたリアムはこの足跡を頼りに歩き出した。
「親父、お袋。ラムとレムのことは……俺に任せろ。絶対に見つけっから!」
ここから、リアムの妹探しの旅が始まった。
いかがだったでしょうか?
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