鬼が始めた妹探し生活   作:琉鬼

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2話 招かれざる客

村からを始めたリアムであったが、彼は途方に暮れていた。

「親父たちさぁ……せめて見た目とかを書いてくれねえと、探しようがねえじゃねえか……」

 

そう。

あの手紙には、名前と性別しか情報がなかった。

しらみつぶしに探すにしても時間がかかりすぎる。

そんなことを考えていると、近くの林から物音が聞こえてくる。

 

「……なんだ?」

 

リアムはその方向を見る。

すると、それと同時に周りから同じく物音が聞こえてきた。

 

「これは……足音か?

しかも獣の類じゃねえ……人間か……?」

 

そうリアムは呟き、周りの音に集中する。

その瞬間。

 

「チッ」

 

リアムを目がけて、複数の刃物が飛んできた。

全ての刃物を紙一重で避けるリアム。

しかしそれも束の間、今度は人間が三人現れる。

その人間たちは体に黒いフードのような物を纏っていた。

その姿には聞き覚えがある。

魔女教……

嫉妬の魔女を崇拝し、復活させようと目論んでる組織。

目的のためには手段を選ばず、各地で犯罪行為を繰り返し、各国から危険視されている。

その特徴にピッタリ当てはまっているのだ。

 

「お前……鬼だな?」

 

魔女教徒の一人が、リアムにそう問いかける。

 

「いきなり攻撃してくるやつに教える義理はねえよ」

 

リアムは憤りを感じながら、ぶっきらぼうにそう言葉を返す。

 

「鬼は……全員始末せよ!」

 

魔女教徒の一人がそう叫ぶと同時に、リアムに再度攻撃を仕掛けてきた。

 

「所詮は子供だ。今回の仕事は楽勝だな」

 

そう呟いた瞬間、その魔女教徒の首が飛んだ。

 

「悪ぃけど……所詮は子供って侮ってたら、痛い目見るぜ」

 

そう言ってリアムは自分の武器である爪を光らせる。

リアムは自身の爪を自由自在に長く、鋭くできるのだ。

 

「ば、化け物……」

 

残った魔女教徒はその場から逃げようとするが……

一瞬で背後に周り、首に爪を突きつける。

 

「おっと悪ぃな。お前に聞きたいことがあるんだわ。

この近くの村が無くなっててなぁ。それやったの……お前ら魔女教だろ?」

 

リアムは脅すように、魔女教徒にそう問いかける。

 

「ああ!そうだ!鬼を始末する命令だったんだ!」

「その中に子供が二人いたはずだ。……その子たちはどうした?」

「逃がしちまったよ!桃色の髪の方がめっぽう強くて、こっちも相当な犠牲をはらった!

でも、奴の角は折ってやったぜ……ざまあみろ!」

 

魔女教徒は高らかにリアムにそう答えた。

 

「……そうかい。んじゃあばよ」

「まっ……」

 

その瞬間、他の魔女教徒と同じように、リアムは首をはねた。

 

「いきなり面倒事に巻き込まれて、めんどくせえとは思ったけど……

思わぬ収穫はあったな」

 

まず一つ。

妹二人は生きているということ。

二つ目は強い方、つまりは姉のラムは桃色の髪、そして角が折られているということ。

そして三つ目。

あの村は魔女教によって滅ぼされたということ。

名前と性別しか分からなかったことに比べれば、これは大きな一歩だ。

 

「もう少し聞き出せる事があったかも知んねえけど……

まあしゃあねぇ……

そんじゃ進むか」

 

彼はまた歩き出す……

自身の妹を探す為に……

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