それでは、本編をお楽しみください。
さて、どうしたものか。と現状を整理する。まず自分は、部屋で寝てたはず、だが目を覚ましたら森の中にいた。そして目の前に羽の生えた少女、ミスティア・ローレライが来て―――。
羽竜「あのー。そろそろ、手離してもらってもいいですか?」
ミスティア「あっ、ごめんなさい」
そういって、手を離す。
ミスティア「急にごめんね、外の世界の人に会うの初めてで、ちょっと興奮しちゃった」
興奮って、そのまま食べるとかじゃないよな。さっきの態度を見る限り敵意が無いのは分かったけどどうしてもそう思ってしまう。
ミスティア「そういえば、お腹とかすいてない?さっき屋台置いてきちゃったから取ってくるね」
そう言うと、ミスティアは羽ばたいてさっき全速力で走った道を軽々と飛んでいく。
羽竜「あ、いやお腹すいてな・・・って、いちゃった。」
あんな猛スピードに追われていたのかと思うとちょっとぞっとする。逃げきれないのも納得だ。さて、ミスティアが屋台を取りに行っている間、どうしたものか。
羽竜「・・・とりあえず座るか」
呼吸は整ったが足がもう限界、緊張感も薄まって近くの木に寄りかかりながら座る。そして、うとうとと眠ってしまう。
目を覚ますと、そこはさっきまでとはまた別の場所だった。小さな部屋、近くにはたくさんのぬいぐるみやおもちゃ、ここが子供部屋だと気づくのにそれほど時間はかからなかった。だがどうしても理解できないのは、明らかにこの部屋は暗すぎる。まるで地下にあるような――――。
???「あー、やっと目を覚ました!」
聞こえてきたのは幼い女の子の声。さっきのこともあり恐る恐る声の方を見ると、そこにいたのはクリスタルの羽?を生やした少女だった。さっき出会ったミスティアとは違いこちらの羽はまるで吸血鬼を連想させるような形をしている。
???「起きるのが遅いから食べちゃうところだったよー」
食べる?それはどういう意味だ?というか、起きるのが遅いから食べる。つまりそれって―――。
羽竜「僕、食べられるのか」
いろんな情報が脳内を埋め尽くすなか、反射的に言葉が出た。
???「おー、理解が早くて助かるね。普通の人間だったら慌てふためくのに」
そりゃ、さっきまで空飛ぶ屋台娘から全力で逃げたら慌てるどころか、あり得ないことが平然に理解できる。
???「だったらー、状況整理が早い君にはチャンスを上げましょう」
羽竜「チャンス?」
チャンスと言っても、食べます宣言してきた相手から与えられるチャンスって絶対やな予感しかしないんだが。
???「そう、そのチャンスとは!・・・すなわち皆さんおなじみ弾幕ゲーム~!」
羽竜「弾幕・・ゲーム?何それ」
それの問いに、目の前の少女は驚いた表情をする。
???「え~!?弾幕ゲーム知らないの!?」
いやいや、そんな知っていることが常識みたいに言われたって、こっちは外の世界?から来た住人ですし・・・。
羽竜「まったく知らない」
俺の答えに少女は不満そうな顔を浮かべた。
???「なーんだ。お兄さん能力者じゃなかったんだ。だったら、違う遊びを考えなきゃいけないなぁ。なにがいいかな、人形遊び?それとも人体解剖?」
いやまてまて、今の聞き間違いではないよな。明らかに人体解剖って言ったよな。ちょっと彼女は何を考えているんだ。
???「よーし、決めた!今からやるゲームはズバリ!『あなたはどんだけ耐えられる?恐怖の弾幕回避ゲーム!』」
羽竜「へっ?」
???「ルールは簡単。あなたがどんだけ私の弾幕から逃げることができるかを競うゲーム。それじゃあ始めるぞー、よーいド」
羽竜「ちょっとストップ!」
???「・・・何よー。今からゲームが始まるのに、そんなにゲームが嫌なの」
不機嫌な顔になりながら少女は何かを出しそうな構えから体勢を変える。
羽竜「いや、ゲームってとこには問題ないんだけど、さっき弾幕ゲームは分からなくて遊び変えたのに弾幕回避だとさっきと変わらなくない?」
???「はっ!確かに!」
羽竜「それに、僕はここにどうやってきたかも知らないから、そこの説明もしてもらいたいんだけど。」
???「・・・」
僕の問いに答えることなく、目の前の少女は腕を組み何かを考えている。
???「よし、決めた!」
そう言って少女は、手平を上に向け、その上に光の球体を出す。
羽竜「はい?」
さっきの決めたってもしかして・・・。
???「もう、いろいろめんどくさいし。とにかくこのゲームで逃げ切ることができたら、説明してあげる」
あぁ、成る程そう言うことか。とりあえず、理解できたことが一つある。これは逃げ切らないと絶対やばい。
物語は紅魔館に移動。???の少女は皆さんわかりますよね?さて、これから起こるゲームで羽竜はどうなってしまうのでしょうね。
次回、未来の見えない兄妹
ご愛読ありがとうございました。