それでは、本編をお楽しみください。
まったくどうしてこうなってしまったのか。僕はただ昼寝をしていただけなのに。
???「ハハハハハッ、すごいすごーい。全部避けてるー」
急に部屋に移動したと思ったら、目の前の吸血鬼っぽい少女に弾幕回避をしろと言われ、多分これは絶対当たったら痛い光る球体を背後から投げられている。
羽竜「はぁ、はぁ、・・・これいつになったら終わるんだよ」
愚痴のように吐いた言葉が聞こえたようで後ろから迫ってくる少女は楽しそうに笑いながら答える。
???「もちろん!あなたが死ぬまで!」
羽竜「はっ?」
何を言っているんだあの子は。僕は何が起きているか知りたいだけなのに、死が確定されているゲームに参加した覚えはないんだが。
逃げ始めて約1分、すでに体力はほとんどなくなっていてどこか物の陰に身を隠したいと思っているが、さっきから、その物までもが球体の餌食になって砕け散っていく。
???「あれれ~?オニーさん、スピード落ちてきたよ~」
そんなこと言われなくてもわかっている。こうなればイチかバチか、あの少女を倒すしかない。と、そんな風にも考えたがそんなことができるわけがない。それができているなら今こうやって逃げる必要はないのだから。
???「おぉ~。ドンドンスピードが落ちてきている。これはゲーム終了のゴングが鳴るのはまじかなのか~?」
どこか解説をしているようにも聞こえてくる少女の声には喜びに満ちているようにも感じられる。
羽竜「呑気にに・・・解説なんか・・・して・・・」
もう息が持たない。そんな中目の前に見えた扉の隅に壁の模様と同化している壁を見つける。あそこに入れば。中がここより狭い部屋ならもう終わりだが、道が続けばまだこの勝負勝機はある。目の前に見える壁のドアに向かって走っていくと、その声がさらに高まっているようにも一瞬感じた。だがそんな声を無視して扉を勢いよく開け、すぐに閉める。さらに距離を取ろうと思って重たい足を上げ走ったがなぜか扉が開く音が聞こえない。あの部屋が彼女のテリトリーだったのか。何にせよ助かった。そのまま廊下に寝転び大きく息を吸って、吐く。そしてふとあることに気づく、床が冷たい。何か物を使って冷やしているわけではない、例えるならば、洞窟の中に入って感じるあの冷たさのようだ。
羽竜「疲れた」
乱れた呼吸も整い周りを見てみると、少し先に階段が見えた。正直もう何があっても驚くことはないだろう。さっきより怖いことがあるのだろうか。そう思い、階段の方へ向かう。と、誰か階段から降りてくるとが聞こえてくる。隠れる場所を探そうと思ったが廊下には何もなくどこにも隠れそうなところはない。ここはもう堂々としていた方が開いても驚くだろう。そう思って、こちらは堂々と廊下を進む。そして階段を下りてくる足音はついに廊下を歩く音に変わる。今度はどんな羽を生やした人?が来るのか。堂々としかし少し身構えながら廊下を歩く。が、
羽竜「えっ?」
すぐに歩みを止め廊下の先の少女を見つめる。白い髪にこれまた白い目。背丈はさっきの少女と同じぐらで、どこか見た目より幼さを感じる。
羽竜「虎愛?」
相手もこちらの存在に気づいたようで、僕の方を見つめて
虎愛「お兄・・・ちゃん・・?」
???「成る程。これがあなたの運命だったのね。これは思った以上に予想外の道を歩いているわね。」
僕と虎愛の間に急に現れた蝙蝠の翼を生やした少女は考え込みながら言う。そして、虎愛の方を見て何かを投げる。
???「おめでとう。これであなたは完全に私の予想していた運命からそれたわ。」
そして今度は、僕の方を向いてジーっと見つめる。
???「成る程ね。確かにこれなら納得できるわね。」
さっきから彼女は何を言っているんだ?運命やら予想外やら、まるで人の占い師のようなことを。
???「それじゃあ、せっかくの兄妹の再開なのだし、ごゆっくり。あぁ、虎愛。今渡した物は絶対になくしちゃダメよ。もう予備はないんだから。」
虎愛「わ、わかってますよー」
???「フフッ、それじゃ、ごゆっくり~」
そう言って目の前にいた少女は一瞬にして姿を消した。
羽竜「虎愛・・」
僕は妹の名を呼び、歩み寄り、抱きしめた。
さて、久々に登場していました虎愛。正直、自分の中で一番キャラ付けがはっきりしていないんですよね。なら何で登場させてんだよって話になるんですけど、そんなことはノリと勢いでどうにかしていきます!
次回、お茶会
ご愛読ありがとうございました。