5月のコミケ応募したので受かってれば本出します
あと時間見つけて書き進めてはいるので他のもぼちぼちと更新していきますん
20××年5月某日
「みゃーちゃんさぁ、彼氏とか作らないの?」
「んえ?」
昼休み。
よく一緒に遊ぶ子たちと固まってお昼ご飯(今日のお弁当はちょっと手抜きしてサンドイッチの詰め合わせだ)を食べていると、突然そんな話題が振られた。
人もまばらな教室ではあるけど他の人に聞かれる可能性もある。
少しだけ声を潜めて聞き返す。
「彼氏って……なんでまたいきなり?」
「みゃーちゃん可愛いしおっぱいおっきいし家事も出来るしおっぱいおっきいし勉強も……そこそこだしおっぱいもおっきいのに彼氏いないじゃん?」
「
これはこれで大変なんだから。
着られる服がないとか、夏は下の方が蒸れて気持ち悪いとか、見られて恥ずかしいとか、色々と。
「まあそれはそれとして。なんで彼氏作らないのー?」
「え、えぇ……と、ね……」
困った。
いや彼氏を作らなかった理由は大したことじゃないんだけど。
今はちゃんといる。
いるんだけど……
「彼氏を作らなかったのは、なんていうか……彼氏を作るべきじゃないっていうか、
「あーそれわかるー」
「何となくなんだけど、『それは違うな』って感覚」
「なーんかよく分かんないけど、大変なことが起こるぞーみたいな」
「そうそう」
……まあ、もうそれも無くなってしまったんだけど。
「なるほど、そういうことですか」
「そういうことなんです」
「じゃあ誰かと付き合う気も今は無いのー?」
「まぁ、そのうち……ね?」
なんて誤魔化しながら。
一体いつになったら付き合っていることを明かせるのかなぁ、と考える。
アタシは――二ヵ月前からなーくんと付き合っている。
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「……で、一体いつまでこうやってこそこそするの?」
「6月2日までは絶対に駄目だ」
「んん……? なんで6月2日?」
「俺にも分からない。多分、本来はそこが分岐の日だからなんだろうけど」
「ぶんき……?」
「みや姉の知らない世界の話だから気にしなくていいよ」
なーくんは頭がいい。
家庭科くらいしか5が取れなかったアタシと違って、いろんなことを知っているし、時にはまるで未来が分かっていたかのように会話を先読みしてくるほどに。
「……まあ、なーくんがそうする必要があるって思うならいいけど。でもデートもダメでしょ?」
「……みや姉には悪いと思うよ」
「そこまで気にしなくてもいいけど……」
ただ、まあ。
せっかく彼氏彼女という関係なんだし、ちょっと外で特別な空気に浸りたいという気持ちもあったりなかったり。
そんなアタシのもにょもにょとした内心を見抜いているのか、なーくんは少しだけ申し訳なさそうに口を開いた。
「6月2日を過ぎるまで、それまで少しだけ辛抱してくれ」
「そんなに申し訳なさそうにしなくても大丈夫だよ」
一緒にどこか行きたいっていうのも本心だけど――
「いちゃいちゃするならどこでも出来るし、ね?」
「ちょっ、子供扱いするなよ! やめろ撫でるな!」
「昔はお姉ちゃんお姉ちゃんってよく撫でられてくれたのに……」
「いつの話をしてるんだよ」
それはもちろん――んん?
「あのさ、なーくんって昔はもっと髪が長かったよね? なんで切ったの?」
「俺は無個性系主人公じゃないからな」
「え、なにどゆこと?」
「まあ、俺なりの意思表示だよ」
「ふーん……?」
昔、といっても中学生くらいまでだったけど目元なんて完全に隠れるくらい長かった。
それになんというか、オーラ(?)が薄くて気を抜いたら見失ってしまいそうな感じ。
――なーくんの言を借りるならそれこそ「無個性」な子、というのが印象だった。
それがいつの間にかこんなクール系のイケメンになってしまった。
……いや、悪くはないんだけどね?
ただちょっと後輩たちが騒がしいのが気になるというか、面白くないというか……
……ちょっと不安だったり。
「大丈夫だよ、みや姉」
「なーくん?」
「俺はみや姉以外ならどうなってもいい。例え他の全てが無くなったとしても――みや姉だけは守るから。安心してくれ」
「なー、くん……」
それは、冗談にしてはあまりに真剣で、切実で、悲壮で。
怖いと思うよりも先に体が動いていた。
「んっ……」
触れるようなキス。
なーくんの悩みとか不安を少しでも癒せたら、と願う。
――6月は、もうすぐだった。
単純に毎話殺し続けるのも芸がないので幸せそうな様子を描写してから殺そうと思いますv
なーんでこの人(ななせ)毎回くそ重感情をぶつけるキャラ書いてるんだろうね?