【デレマス×ガンブレ】シンデレラとガンプラのロンド 作:擬態人形P
「よーし!今日は負けないよ、あかりちゃん!」
『こっちこそ負けないんご、忍さん!正々堂々と勝負!』
シミュレーター状の空間がカタパルトに変わり、モビルスーツがうち出され、月面のステージに風景が変わる。
忍………工藤忍は白い巨大な太刀を持ったモビルスーツを操っていた。
彼女はセンサーで正面に同じように大剣とボウガンを持ったX字型のバーニアが特徴のモビルスーツを捉える。
『相変わらず忍さんのモビルスーツはキチガイですね。色々ある中で「フルアーマー・ストライカー・カスタム」を選ぶなんて………。』
「「クロスボーン・ガンダムX1フルクロス」を選んでるあかりちゃんに言われたくないよ。防御ガチガチじゃん………。」
忍は通信から流れてくるあかり………辻野あかりの声を聞き、苦笑いを浮かべる。
それに少し怒った様子であかりが更に通信をしてくる。
『あおもりんごに勝つには、複雑な出来のモビルスーツがいいと思ったんご!それにX1フルクロスはカッコいいんご!』
「あ、それ同感。このバトル終わったらリンゴ食べながら語りあう?」
『鋼鉄の7人トークは大歓迎です!………てなわけで、勝利のリンゴジュースは頂くんご!』
「負けないよぉ!」
冗談交じりのトークが急に終わる。
2人の機体がそれぞれの射程に入ったのだ。あかりのX1フルクロスがきりもみ回転しながら「ピーコックスマッシャー」と呼ばれるボウガン状の武器から大量のビームを撃ってくる。
「相手が実弾にもビームにも通用しにくい「フルクロス」なら、最初から本気で行くよ!」
忍がコンソールから「妖刀」というコマンドを選ぶ。すると頭部センサーが赤く光り、機体の動きがフルアーマーのそれでなくなる。
「工藤忍、突貫します!………てねッ!」
そのままビームの雨の中を全部回避しながらバーニアで突っ込んでいく。
背中に背負っている実体剣である太刀「フカサク」を取り出すとマニュピレーターを介して振動させる。これによって切れ味を極限まで上げられるのだ。
「この刀に斬れない物無し!例え、ビームであっても!!」
『ならば、こっちは「ムラマサ・ブラスター」んご!』
これを見たあかりのX1フルクロスはピーコックスマッシャーを捨てると大剣に14基ものビームを発生させる。太刀と大剣が何度もぶつかり合い、鍔迫り合いが起こる。
機体サイズはX1フルクロスの方が小さいが、そちらは防御装備のフルクロスが頑丈な分、有利だった。しかし、妖刀とビーム刃がぶつかり合う余波で徐々にその装甲が剥がれていく。
「状況は有利………なワケ無いよね。」
忍のフルアーマー・ストライカー・カスタムも防御装甲である「ウェラブル・アーマー」が剥がれていく。徐々にお互いの機体のダメージが溜まっていった。
『忍さん、降参するんご!「妖刀」は時間が限られてます!そろそろ………!』
「ッ!?」
あかりの言葉通り、頭部のセンサーが元に戻る。それと同時にフカサクが普通の実体剣に戻り、ビームの刃で易々と斬られてしまう。
『トドメです!』
「ええい!!」
ムラマサ・ブラスターを突きつけてきたX1フルクロスに対し、左腕の「スパイクシールド改」で防御する。何とか大剣の機動を変える事はできたが、代償に左腕を持っていかれる。だが、その隙に忍は装甲をパージさせ、ストライカー・カスタムの素体を露わにする。
「ど根性のーーーッ!!」
『んごッ!?』
残った右腕でフルクロスの取れたX1のドクロ型の装甲に、腕の下から潜り込ませるように吸着爆弾の付いた拳「バースト・ナックル」を炸裂させる。
「アップル・パンチーーーッ!!」
『んごおおおおおおおおッ!?』
白い派手な爆発が起こり、X1フルクロスが吹き飛ぶ。勝負はついたが、ストライカー・カスタムのほうも両腕を失っており戦闘継続不能の状態。見方によっては引き分けとも言えた。
『………忍さんとバトルするとどうしても対戦成績が五分五分になります。』
「そうだね………実力が拮抗してるのかなぁ。」
そう言った2人は最後に笑い声を響かせてシミュレーションを終えた。