【デレマス×ガンブレ】シンデレラとガンプラのロンド   作:擬態人形P

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第9話 悩める初心者

工藤忍、辻野あかり、北条加蓮、栗原ネネの4人ガンプラチームである「フォーティチュード・アップル」の結成の情報は346プロ内を駆け巡った。

これによってそれぞれのアイドル達が自分の個性を活かしたチーム作りをしたいと考えるようになり、その過程で自分達のガンプラへの技術力を高めあう事になった。

 

(正に美城専務の思惑通りだよねぇ………。)

 

そう苦笑いをしながら言ったのは、最初に専務にあかりとのタッグ結成を依頼された忍である。

少々堅い所がある専務ではあるが、こういう先見の目はあるのだろう。フォーティチュード・アップルの一員となったネネはそう考えながら、今日の分のレッスンを終え、帰路に付こうとしていた。

 

(しーちゃんも喜んでくれたし、私ももっとセカンドVと一緒に頑張らないと♪………アレ?)

 

ネネはレッスン室の内の1つ………楽器や歌を練習する部屋の1つの前で、長い黒髪の女性と金髪の外はねの長身の女性が会話をしているのに気づく。

 

「星花さん、音葉さん。」

「あ、ネネさん。お久しぶりです。」

「チーム結成おめでとうございます。」

 

涼宮星花と梅木音葉。共に346プロのアイドルである。星花はバイオリンを弾く事に関しては右に出る者はおらず、音葉は様々な演奏関係………特に声楽に関して天性の才能を持っていた。

つまり、2人は音楽という分野に関して特化しているアイドルであった。そんな彼女達であったが………。

 

「星花さんの持ってるそれ、ガンプラですよね。もしかして、2人でチームを組もうと思ったんですか?」

「はい。わたくしは「ノーブルセレブリティ」のユニットでゆかりさんと琴歌さんと一緒に新しい事に挑戦してきました。ですので、今流行っているガンプラバトルにも挑戦してみたいと思い、音楽繋がりで音葉さんを誘ったのですが………。」

「音葉さんはガンプラバトル、嫌いなのですか?」

「嫌いではないです。只、その………私、音楽以外だとかなり不器用なので………。」

 

恥ずかしそうな音葉の言葉にネネは悟る。つまり、音葉はガンプラを作るのが下手なのだ。

実はシミュレーターはガンプラの出来具合も計測しており、しっかり細部まで作らないとバトルをする際に不具合を起こしてしまう。だからこそ、皆自分のガンプラに熱意を込めて作成するのだが………。

 

「あ、それなら、美世さんとかに協力して貰うのはどうですか?」

 

ネネは提案する。

原田美世を始め、手先の器用なアイドルは、こういうガンプラ作成を手伝ってくれる。そういうアイドル達の手を借りて、少しずつガンプラという物に慣れていくのも手なのだ。しかし………。

 

「それは考えました。でも………私、試しにシミュレーターもやってみましたが、バトルに関しても不器用で………。」

「もう、音葉さん………。」

 

この言葉にネネは少し頬を膨らませる。

たった1回やっただけで不器用と決めつけるのは良くないと彼女は思ったからだ。

 

「誰だって最初は初心者ですよ。私だってまだまだ自信は無いんですから。でも、だからこそ、上達しようとするんです。これはアイドルのレッスンと同じですよ。」

「そ、そうですけれど………本当に操作方法が分からないんです。動きながら攻撃するとか、どう操縦桿を動かせばみんなあんなに上手くできるんですか?」

「そうきますか………。」

 

本気で困った顔をする音葉にネネは悩む。

こればかりは何度も修練をして慣れていくしかない………というのが正直な答えだが、「切っ掛け」がせめて欲しい所であった。

 

「音葉さん………。」

「はい。」

「音葉さんは星花さんの誘い、本当は受けたいんですよね?」

「本心では受けたいです。私も音楽以外の楽しさをもっと知りたいとは思います。でも、本当にこの不器用な自分だけは変えられなくて………。」

「星花さんは音葉さんの修練に付き合って貰えますか?」

「はい。わたくしは、その不器用さを受け入れた上で音葉さんと組んでみたいです。」

 

ネネは星花のガンプラを見る。このガンプラを活かす事ができれば音葉にガンプラバトルの楽しさを知って貰う事ができるかもしれない。その為には………。

 

「こういう時、つかささんなら臨機応変に対応できそうですけれど………あ!」

 

女子校生でありながら「社長」を務めている桐生つかさというアイドルの姿を思い浮かべ、ネネはポンと手を叩く。

 

「1つあるかもしれません。初心者の音葉さんでも少し練習するだけでガンプラバトルを楽しめる方法!」

「本当………ですか?」

「まあ!教えて下さい!」

 

ネネは2人に閃いた案を説明し始めた。

 

 

――――――――――

 

 

「え?あの工藤忍って子達、もうチームを結成したの!?」

「はい。負けてられませんね。」

「負けてられないって………肝心の組む相手がいないじゃない。」

 

後日、綾瀬穂乃香は羽田リサにフォーティチュード・アップルの事を話していた。

リサはこの事務所のアイドルでは無い為、たまに暇な時にプロデューサー等の許可を取って穂乃香とのガンプラバトルの特訓に来る。そうしながら彼女達は腕を地道に磨いていた。

 

「大丈夫ですよ、リサちゃん。実力を磨けばきっと「出会い」が待っています!」

「昔の貴女にそんな大らかな心は無かったわよ?本当にアイドルになって変わったわね………。」

 

妙な自信を抱く穂乃香に対し苦笑するリサであったが、こちらに歩いてくる影に気付く。見れば、先程噂をしていたチームの1人である栗原ネネであった。

 

「ネネちゃん?どうしたんですか?」

「穂乃香さんに………それにリサさんですね、こんにちは。実は2人にお願いがあって………。」

「こんにちは。………お願いって何ですか?」

「実は………。」

 

そこで後ろから涼宮星花と梅木音葉が出てくる。

彼女達は一礼をすると穂乃香達に告げた。

 

「穂乃香さん、リサさん。わたくし達と………。」

「勝負をしてください………!」

 

2人の言葉に、穂乃香とリサは顔を見合わせた。

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