【デレマス×ガンブレ】シンデレラとガンプラのロンド 作:擬態人形P
「やっぱりドレックだよね。臆病だった自分を克服して、あのF91を最大限に活用して、影のカリストを倒す為の布石を作ったシーン!」
「分かります!F91の元祖はシーブックさんが使っていた機体だから、トビアのX1とは違う意味で代々、受け継がれているって思いますもの!」
シミュレーションバトルを終えた工藤忍と辻野あかりの2人は、カフェでリンゴジュースを飲みながら熱い「鋼鉄の7人」トークをしていた。
今、この事務所ではガンプラが流行っており、それに伴うガンプラバトルも流行していた。その為、必然的にガンダム作品に触れる機会も多くなり、知識が詳しくなるアイドルも多いのだ。
「随分、盛り上がってるみたいだな。」
「あ、専務。ご苦労様です。」
「専務も混ざりますか?」
「いきなりそこから来るか………。」
忍とあかりは歩いて来た事務所を纏める美城専務の姿を見る。
彼女は目を輝かせるあかりに嘆息したが、忍達に一礼するとカフェの席に座った。
「実は2人に話があって来た。」
「話………ですか?」
「最近流行っているガンプラバトルについてだ。」
「あ、もしかして私達やったらダメですか?」
「本来ならな。だが………このブーム、最大限に活かしたいとも思った。」
「………というと?」
専務は企画書を見せる。
そこには、「シンデレラとガンプラのロンド」と書かれていた。
「簡潔に述べよう。ガンプラとのコラボレーションを行おうと思う。ガンプラバトルも含めて………だ。」
「本当ですか!?」
「凄い企画です!参加者は!?」
「ここに所属するアイドル「全員」だ。………それだけ膨大な流行になってるからな。」
専務はそう言うと、2人の瞳を見る。
「先程のバトル、実はひっそりと見させて貰った。」
「え?………いや、アタシ達、お互い未熟だと思うんで恥ずかしいです。」
「勝負に対する熱意は伝わった。………だから、どうだ?2人でタッグを組んでみないか?」
「忍さんとタッグですか?それはどうして………?」
専務は説明する。
このプロジェクトは他のアイドルのプロダクションも行い始めていると。
それ故に場合によっては様々な事務所の集うガンプラバトルの大会が開かれるかもしれないと。
「ガンプラバトルの大会………!」
「ガンプラを研究して何度もバトルをして切磋琢磨している君達の姿を見てティンと来た。君達がタッグを組むと他のアイドル達への刺激になる。それは将来、我が事務所のガンプラバトルのレベルを上げるのに役に立つだろう。」
(いや、単純に青森と山形の抗争がこう発展しただけだけれど………。)
(でも、大会に出れるだけの実力が付けば、山形リンゴのアピールには繋がりますかね?)
「何かね?」
『い、いえ………。』
専務の鋭い視線を受けて乾いた笑みを浮かべる2人。
しかし、忍はふと気づく。
「あの、タッグとかチームとか作るなら既存のユニットで組むのがいいのでは無いですか?アタシなら「フリルドスクエア」の4人とか………。」
「私なら「#ユニット名募集中」ですね。」
「最初はなるべく既存のユニットに縛られずにチームを作ってみたいのだ。それぞれの個性を最大限に活かせるようにな。そのプロトタイプとしての意味も兼ねての君達だ。」
「成程………。」
「納得しました。」
企画としてはまだまだ白紙に近い段階の物だ。
それでも、ワクワクする何かを2人は感じていた。
シンデレラとガンプラのロンド………素敵な響きである。
「あかりちゃん、チーム名、何にする?」
「うーん、悩むんご。」
「そこは追々決めていくといいだろう。他社とのすり合わせもあるから確定ではないが、企画段階では大会は3対3を予定している。控えメンバーも合わせて考えると4人でチームを作るといいのでは無いか?」
「そうですね、時間もありそうですし、ゆっくりと考えてみます。」
「専務!ありがとうございます!」
「ところで、だ。」
『??』
話が纏まった所で専務が改めてコホンと息を吐く。
「さっきの「鋼鉄の7人」トーク、宜しければ私も混ぜてくれ。」
――――――――――
(ガンプラバトル大会に向けてのチーム作り………でも、フリルドスクエアは禁止だなんて………。)
事務所の入口で、少女が佇んでいた。
彼女は綾瀬穂乃香。工藤忍と同じフリルドスクエアのユニットの一員である。美城専務からガンプラ大会用のチーム編成をしてくれと言われ、誰を募集しようか迷っていた。
(保奈美ちゃんはどうかしら?………あ、これもユニットだ。じゃあ、私と同じでぴにゃこら太好きな千夜ちゃんとか………。)
「見つけたわよ!綾瀬穂乃香!!」
1人悩んでいた穂乃香は声に振り向く。見れば、事務所の出口で黒髪のナイスバディな少女が穂乃香に対し、人差し指を向けて立っていた。