【デレマス×ガンブレ】シンデレラとガンプラのロンド   作:擬態人形P

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第23話 みんなライバルだけれど………

岡崎泰葉の操る10機のGXビットはその膨大な数故か動作が甘く、狙いも適当なのでビームが直接当たる事は無い。だが、崖の上や壁面に次々とビームがぶつかり、崖崩れを誘発させていく。

どうやら彼女は最初からこれが目的であるらしく、GXビットは尚もシールドバスターライフルを連射して、ガナーザクファントムを操る桃井あずき達を混乱させてくる。

 

「うわわ!?さっそく裕美ちゃんの言っていた岩を降らす攻撃!?でも降ってくる量が………!?」

『あずきちゃん!GXビットは「サテライトキャノン」も撃てるよ!夜になる前に数を減らさないと危ない!』

「ええッ!?」

 

ムーンガンダムを操る関裕美の言葉にあずきはぞっとする。流石にいっぺんに数機がかりでサテライトキャノンを撃てるとは思えないけれど、本機を合わせて1発の物が2発になるだけでも危険度が高すぎた。

 

『桃井さん。排除しましょう。………私の武装なら可能です!』

「うーん、それを誘われてる気もするけれど………仕方ない!お願い、紬さん!凛世さん!」

『了解です。』

 

社野凛世のトールギスFが白石紬のビギナ・ギナIIを抱えて空に飛びあがる。

紬は空中でショットランサーを敵陣に向けると吼える。

 

『派手にですが………!撃たせて貰います!!』

 

声と共に5連装の核弾頭ミサイルが一斉に飛んでいく。

GXビット達は回避行動をする余裕が無かったのか、次々と爆発に呑まれていく。残念ながら泰葉のガンダムX3号機は回避をしたが、邪魔なビットはいなくなった。

 

 

――――――――――

 

 

「空中の「エンフォーサー」がやられましたが、相手の厄介な切り札を奪えたので手筈通りですね。」

『泰葉ちゃん………いや、「ヤスハ」。えげつないねぇ。』

「この作戦を考えたのは「ヨーコさん」じゃないですか。」

 

シミュレーターの中で斉藤洋子の通信を聞きながら泰葉は思わず笑う。GXビットは公演の様子を再現したいと思った泰葉、洋子、神谷奈緒、中野有香の4人でコツコツと作ったのだ。

公演を演じる事も、ガンプラを作る事も、バトルをする事も、みんなで楽しまなければ意味は無い。

何故なら、自分達はアイドルという「仲間」だから。

 

「みんなライバルだけれど、それだけじゃない………ですからね。」

 

泰葉は、自分のアイドルとしての心構えとして刻んでいる教訓を口にしながら、ガンダムX3号機のバーニアを吹かした。

 

 

――――――――――

 

 

「ガンダムX3号機がこちらに来ました。………夜まで身を隠す気は無いらしいです。」

『凛世さん、泰葉ちゃんは射撃が凄く上手いから気を付けてね!』

「分かりました………。」

 

左肩に担いだ「ハイパーバズーカ」を撃ってきた泰葉のガンダムX3号機の動きを見て、凛世のトールギスFは紬のビギナ・ギナIIを降ろすと空中戦に入る。

 

「泰葉さん、機動力ではこちらが上です………。」

『分かっています。………ですが、まだ居ますよ!』

「………まあ。」

 

泰葉の声に地上に隠れていたGXビットが2機飛来してくる。

そのビットは泰葉のガンダムX3号機に並ぶと時間差でシールドバスターライフルをトールギスFに向かって撃ってくる。

 

『凛世さん!今撃ち落として………!』

「いえ、あずきさん達は地上の敵を。残りの3機は崖の上からそちらに向かっています。」

『わ、分かった!』

 

あずき達に地上の敵の邪魔が入らないようにお願いすると凛世はトールギスFの加速力を活かし、懐に潜り込もうとする。しかし、ビットが少ない分泰葉のコントロールが正確なのか、2機のGXビットも母機並に射撃が正確だ。

 

「さしずめ、「エンフォーサー・エリート」ですね。よくできています。」

『公演、見てくれたのですか?ありがとうございます。』

 

口では何気ない雑談を喋りながらも凛世のトールギスFは泰葉のガンダムX3号機の隙を狙っていた。………長い根競べの始まりであった。

 

 

――――――――――

 

 

『いくよ、ヨーコさん!』

『任せて!』

 

崩れた岩を崖の上まで登って来た裕美とあずきは早速先制攻撃を受ける事になった。

洋子のフルアーマー百式改が携行武器である「ロング・メガ・バスター」を、奈緒のジェスタ・キャノンが「ビーム・キャノン」をそれぞれ裕美とあずきの機体に向けて撃ってきたのだ。

 

「あずきちゃん!」

『防御!』

 

それに対し、裕美のムーンガンダムはビームを防いでくれるサイコプレートを実体剣に変えて斬り裂くようにビームを弾き、あずきのガナーザクファントムは同じくビームを防いでくれるスパイクシールドを展開してビームから身を守る。

 

『お返し!』

『うおッ!?』

 

あずきが反撃に撃ったオルトロス高エネルギー長射程ビーム砲は直接相手の機体を狙わなかった。奈緒のジェスタ・キャノン前の足場に炸裂させると、崖崩れを起こしたのだ。

 

『わああああああッ!?』

 

岩と共に下に落ちていくジェスタ・キャノン。

更にあずきは有香のマスターガンダムの射程外から同じように足場を砲撃する。

 

『反撃の狼煙大作戦!』

『甘いです、せいッ!!』

 

だが、マスターガンダムは飛び上がり布状のビーム兵器「マスタークロス」を巨大な岩の破片の1つに絡めると、そのまま回転し、遠心力で岩を投げつけガナーザクファントムに炸裂させる。

 

『うそおおおおおおッ!?』

 

スパイクシールドで咄嗟に防御はしたが、後ろに弾き飛ばされたあずきのガナーザクファントムも奈緒機と同じく崖下へ転がっていく。

 

『関さん!』

「つっこもう、紬さん!」

『分かりました!』

 

遠距離戦が不利だと判断した裕美は紬と共に距離を詰める。ムーンガンダムは「ビーム・ライフル」をビギナ・ギナIIは「ヘビーマシンガン」をそれぞれマスターガンダムに集中させる。

 

「洋子さんの百式改は遠距離型!距離を詰めれば有香さんのマスターガンダムに集中しやすくなる!」

 

しかし、ここで意外な事が起こった。洋子のフルアーマー百式改はロング・メガ・バスター等の遠距離武器を捨てると何と空手の構えを見せ、マスターガンダムに並んだのだ。

 

『な、何?「ビーム・キャノン」が内蔵武器であるとはいえ、ウチら舐められてる?それともまさか………。』

『そのまさか!………ヨーコはユカの師匠だからね!』

「「炸裂ボルト」だけで勝負する気ですか!?」

 

洋子の通信を聞いて裕美達は仰天する。フルアーマー百式改の両腕に装備されたパンチの瞬間に榴弾を浴びせる炸裂ボルトは大した威力は無い。精々相手の機体のセンサーや関節などを破壊する事くらいしかできないのだ。

 

「「倒す」だけがバトルじゃない。………見せてあげるよ、アタシとユカのコンビネーション!」

「押忍!お願いします、ヨーコ先生!参りますよ!」

 

マスターガンダムの気が高まり明鏡止水の域になる。機体が金色に染まると、フルアーマー百式改と並び、黄金のモビルスーツが2体並び立った。

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