【デレマス×ガンブレ】シンデレラとガンプラのロンド   作:擬態人形P

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第24話 黄金のコンビ

明鏡止水の中野有香のマスターガンダムと炸裂ボルトだけを武器にした斉藤洋子のフルアーマー百式改。黄金のモビルスーツ2機の連携は想像以上に厄介だった。

マスターガンダムは「DG細胞」を持っており自己再生能力があるし、フルアーマー百式改はその重装甲とビームを無効化する「Iフィールド」によってタフだった。

2機はその防御面の強さを活かし、関裕美のムーンガンダムと白石紬のビギナ・ギナIIに迫る。

 

『ハァァッ!「ダークネスフィンガー」!』

 

黒い闘気を込めたマスターガンダムの指がムーンガンダムに迫る。ビーム・ライフルを既に捨てた裕美のムーンガンダムは転がり込むように回避行動を取る。そこに炸裂ボルトを炸裂させようとフルアーマー百式改が突っ込んで来たので、紬のビギナ・ギナIIが慌ててスネークハンドを薙ぎ払うようにして牽制する。

 

『フルアーマー百式改にこんな戦い方があったなんて………。』

 

炸裂ボルトは大した威力は無い。………だが、「一瞬」だけでも相手の動きを止める事はできる。その一瞬がマスターガンダムに対し、致命的な隙を見せる。

その為、常に2体の動きを見ながら戦わなければならなかった。

 

『さあ、覚悟!「十二王方牌大車併(じゅうにおうほうぱいだいしゃへい)」!』

 

有香はマスターガンダムの気によって12体の小型の分身を作り出し、ムーンガンダムに突撃させる。

 

「………お願い、「バタフライ・エッジ」!」

 

マズいと感じた裕美は両腕部に搭載されているビーム刃の遠隔兵器を出す。それは、12基のマスターガンダムのビットの内、6基を斬り捨てるが、刃をすり抜けた残りの6基は裕美機に体術を炸裂させていく。

 

『関さん!………クッ!』

 

動きの取れなくなったムーンガンダムに対し、紬のビギナ・ギナIIは仕方なくヘビーマシンガンを浴びせる。裕美機のダメージは増えるが邪魔なビットは破壊される。

だが、そこにフルアーマー百式改が追撃をかけようとした。

 

『いい加減に………!』

 

裕美機の前に立ちはだかりスネークハンドで振り払おうとしたビギナ・ギナIIだが、それがマズかった。フルアーマー百式改は増加装甲をパージさせると加速。ビギナ・ギナIIのスネークハンドを躱して一気に懐に入ると炸裂ボルトを喰らわせ動きを止める。

 

『しまっ!?』

『ユカ!』

『ダークネスフィンガー!!』

 

ダークネスフィンガーの一撃がビギナ・ギナIIに炸裂し、機体が爆発。その余波で裕美のムーンガンダムのダメージも増加し、後ろに倒れる。

 

『ご、ごめんなさい、関さん!機体は………!?』

「も、もう、動かない………。」

『OK!OK!よーし、この調子で残りの2人も………!』

「………それだけはさせない!」

 

連携での撃破に喜んでいた洋子と有香の機体の「後ろ」から、突如ビーム刃が貫通し爆発させる。裕美が、ビットを斬り捨てる為に投げ飛ばしたバタフライ・エッジをブーメランのように飛来させ、2機を貫いたのだ。

 

『も、もしかしてバタフライ・エッジって、裕美さんの意志で操作できるのですか!?』

「そうだよ、サイコミュ兵器の1つ………。」

『アチャー………最後の最後でミスったねー。』

『でも、こう言ったら何ですが………勉強になりましたし楽しませて貰いました。ありがとうございます。』

 

通信で感謝の礼をした紬の姿を見て、残りの3人は笑みを浮かべた。

 

 

――――――――――

 

 

谷の底では、桃井あずきのガナーザクファントムが慎重に歩いていた。崖の上の情報は伝わっている。そして、恐らく同じく自分と共に落下していった神谷奈緒のジェスタ・キャノンも。

 

(砲撃機が谷の底でできる事は限られるよね………。)

 

オルトロス高エネルギー長射程ビーム砲はしまっており、手には「ビーム突撃銃」を持っていた。敵に姿は勿論、影も見せてはいけない。だが、次の瞬間………。

 

「見えた!」

 

沈む夕日の影響か、ジェスタ・キャノンの影が壁面に映ったのを確認したあずきは一気に距離を詰めようとする。しかし、そこでジェスタ・キャノンから何かが発射され、閃光が目の前で輝く。

 

「閃光弾!?しまった!?左肩の「4連マルチ・ランチャー」はそういうのも装備できた!?」

『悪いな!』

 

動けなくなったあずきは、何かが複数自分の上で爆発を起こすのを感じ取った。

 

(「ハンド・グレネード」!?確か12基装備していてミサイルのように一斉射も可能で………!?)

 

次に起きる事をあずきは予測する。

ハンド・グレネードによる爆発によって大量の岩が降り注ぎ、あずきのガナーザクファントムを押し潰すだろう。

 

(落ち着こう、あずき!ハンド・グレネードを投げられるなら今は射線が通ってるはず!)

 

本能で動いたあずきの行動は迅速だった。

邪魔なガナーウィザードを外し、ビーム突撃銃も捨て、「ビームトマホーク」を取り出しながら全力で前に走る。

自分の後ろで岩の落ちる音、破片が散る音、捨てた武装が爆発を起こす音………色々な音に恐怖を感じながら左肩のスパイクシールドで前にある物にタックルをする。

ぶつかったそれが壁なのかモビルスーツなのか分からなかった。それでも思い切ってビームトマホークを咆哮と共に叩きつける。

 

「うわあああああああ!!」

 

そして、少しだけ下がったあずきザクファントムの前で爆発音。少し経って視界が回復した所にあったのは何かが焦げた後だった。

 

「げ、撃破………したの?」

『何だよ………、見えてなかったのか?』

 

聞こえてきた奈緒の通信でようやく状況を把握するあずき。地上の邪魔な敵機はこれで撃破できた。しかし………。

 

(これからどうしよう………。)

 

長距離砲撃ができるガナーウィザードは捨ててしまった為、空中で戦いを繰り広げる凛世の援護はできない。しばらくあずきはその場で考え込んでしまっていた。

 

 

――――――――――

 

 

『これで実質的に1対1ですね。』

「3対1の間違いでは………?」

 

トールギスFを駆る社野凛世はGXビットを2機従えたガンダムX3号機を操る岡崎泰葉の前に防戦一方だった。美しい羽である「ウイングバインダー」は展開する事でシールドにもなったが、もう何発も泰葉の正確な射撃を受けていた為、ボロボロになっていた。両肩の「大型ミサイル・ランチャー」も既に発射済み。遠距離武装で頼りになるのはカートリッジ式のビーム兵器である「ドーバーガン」だったが、発射時に隙ができてしまう為、デッドウェイトにしかならなかった。

 

(捨てましょう………。)

 

そのドーバーガンを崖の上に放り捨てると巨大な槍である「ヒートランス〈テンペスト〉」を持ち更に加速。敢えて正面からガンダムX3号機に迫る。

 

『正気ですか!』

 

3機の一斉射で破壊を狙う泰葉だったが、何と先端が赤熱化したヒートランスはシールドバスターライフルを弾く。

 

『!?』

「この槍はヘビーアームズのビームガトリングガンも弾きます。………シールドバスターライフルに通用するかは賭けでしたが。」

 

咄嗟にGXビットの1機が盾になって直撃は回避するが、泰葉の操れる機体数は3機から2機に減る。

弾幕も薄くなった所でトールギスFはもう一度ガンダムX3号機に迫るが、今度は残ったGXビットが「大型ビームサーベル」を構えて接近戦を挑んで来る。

 

「この動きは………。」

『時間切れです。』

 

凛世が見渡せば、日は暮れて夜になっていた。泰葉のガンダムX3号機は背中のリフレクターパネルを広げ、月からマイクロウェーブを受信する。サテライトキャノンを撃てる用意が整っていく。

 

「不味いですね………。」

 

凛世はGXビットを破壊しようとするが、強引に動いた一瞬の隙を突かれ組みつかれる。身動きが取れなくなってしまった。

 

「……………。」

『これで……………ッ!?』

 

だが、そこに地上から長距離ビームが飛来し、ガンダムX3号機を貫く。何事かと思った泰葉は地上を見下ろして納得する。

 

『………成程。』

 

そこには、あずきのザクファントムの姿。彼女は凛世のトールギスFの落としたドーバーガンを使って砲撃したのだ。

 

『完敗です。………でも、楽しかったです。』

 

その言葉と共に、ガンダムX3号機は爆発した。

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