【デレマス×ガンブレ】シンデレラとガンプラのロンド   作:擬態人形P

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第40話 ソロモン内外の攻防

ソロモン外周部での戦闘は遠距離戦ではケリが付かず、お互いの機体の距離があっという間に詰まる。栗原ネネの操るセカンドVと若林智香の操るパーフェクトストライクは、それぞれ単独で飛び上がり、北条加蓮のデルタカイと御手洗翔太のフェニーチェはモビルスーツ形態へと変形する。

 

『ネネ、最大出力で戦う時は気を付けてよ!………n_i_t_r_o(ナイトロ)起動!プロト・フィン・ファンネル!』

 

デルタカイは2基のプロト・フィン・ファンネルを放出すると翔太のフェニーチェをビーム散弾で狙う。更に、ビーム・マグナムを取り出し勢いよくぶっ放す。

 

『ビーム・マグナムは反則だよ。………でも!』

 

翔太機は再びモビルアーマーに変形するとファンネルとビーム弾を躱しつつ逃げに徹する。

 

(………何か狙っている?)

 

パーフェクトストライクは相変わらず320mm超高インパルス砲「アグニ」を撃ってくるので、回避しつつセカンドVのメガ・ビームキャノンを撃つネネ。

何となくだが、距離を詰めたほうがいいと思い近づくが、パーフェクトストライクは左肩の「ビームブーメラン「マイダスメッサー」」を投げつけてきたので弧を描くように動きつつ「バルカン砲」で破壊していく。………その瞬間であった。

 

『貰うね☆』

『え!?』

 

パーフェクトストライクは左腕の「ロケットアンカー「パンツァーアイゼン」」をデルタカイに向けて撃つ。狙いは機体では無く………丁度カートリッジの交換作業を終えたビーム・マグナムの砲身。完全に虚を突かれた加蓮はメイン武装を取られてしまう。

 

『ちょ!?そんなの有り!?』

「加蓮さん、気を抜かないで下さい!」

『今度はこう!』

 

ビーム・マグナムを手に持つと、逃げ回るフェニーチェを追いかけるデルタカイのプロト・フィン・ファンネルに向け、もう1度ロケットアンカー「パンツァーアイゼン」を発射。その内の1基を掴むともう1基に向けて振り回すようにぶつけて破壊してしまう。

この智香の行動を最初から予測していたのだろう。モビルスーツ形態に戻った翔太のフェニーチェはすかさずリナーシタウイングシールドをデルタカイに投げつけてくる。

 

『舐めるな!』

 

右膝のニークラッシャーで反射的にシールドを破壊する加蓮だったが、そこに隙が生まれる。フェニーチェがリナーシタライフルを、パーフェクトストライクが奪ったビーム・マグナムを構えた。

 

「加蓮さん!避けて!」

『!?』

 

ビーム・マグナムは咄嗟にネネがビーム・ライフル下部に装備された「マルチプル・ランチャー」で破壊するが、もう片方はどうしようもなかった。

高威力のリナーシタライフルがデルタカイを貫き、爆発させる。

 

『ゴメン、ネネ………やられた。』

「大丈夫です!加蓮さんのお陰で推進剤は沢山あります!」

 

今度はネネのセカンドVにパーフェクトストライクの右肩に備え付けられた「120mm対艦バルカン砲」と「350mmガンランチャー」が集中する。

セカンドVはメガ・ビームキャノンをパージすると、最大出力状態になりこれらの攻撃を回避。光の翼を出しつつフェニーチェに迫る。

しかし、フェニーチェは機動力を活かし回避。

 

「当たって!」

 

反転したネネはビーム・ライフルを撃つが、翔太機は左肩のビームマントでそれを防ぐ。

 

『セカンドVがビーム兵器主体の機体だって事は知ってるよ!光の翼さえ気を付ければ………。』

「では、こうします。」

 

パーフェクトストライクの320mm超高インパルス砲「アグニ」を回避したネネは一度最大出力状態を解除。しかし、フェニーチェにビーム・ライフルを撃ちながら真っ直ぐ迫る。

 

『ちょっとお姉さん、最大出力の空中分解を恐れてたら………。』

 

ビームマントで弾きながらリナーシタライフルを構える翔太。しかし、ネネの行動は異常だった。ビーム・ライフルが通用しないと分かると何とそれを直接投げつけてきたのだ。フェニーチェは勿論膝で蹴とばすが、何とその隙に展開しているビームマントに向かって右の拳で殴りつけてきた。

 

『ええ!?』

 

いや、正確には殴ったわけではない。右腕の「ビーム・シールド」を展開し、ビームマントにぶつけたのだ。それはネネの強引な殴り方の影響もあり、ビーム同士が過剰に干渉しあい、爆発。

フェニーチェのビームマントが破け、セカンドVのビーム・シールド展開装置が破壊される。

 

『翔太君!』

 

咄嗟に智香のパーフェクトストライクがロケットアンカー「パンツァーアイゼン」を放ってきたのでセカンドVが離れ、距離ができる2機。

 

『助かったよ、お陰で………。』

 

そこで翔太は気づく。目の前のセカンドVが「リナーシタライフル」の銃口を翔太機に向けていたのを。

 

『い、いつの間に!?』

「爆発の瞬間に奪いました。」

『お姉さん、それヒドくない!?』

「確か、後1発は撃てますよね。」

 

ネネは自分からぶつかりに行った事で、爆発の瞬間に操作に手間取った翔太のフェニーチェから、素早くリナーシタライフルを奪い取ったのだ。

そして、勿論その威力はバスターライフル級。

 

「目には目を、歯には歯を、泥棒には泥棒を、ですね♪」

『ぼ、防御………!』

「無駄ですよ!」

 

残った右肩のビームマントを展開するフェニーチェだったが、セカンドVが撃ったリナーシタライフルの威力を抑えきれるはずもなく、光に呑まれ爆発。

更に、そのままエネルギーを使いつくしたリナーシタライフルを捨てるとセカンドVはもう1度最大出力状態になり、光の翼を展開。

パーフェクトストライクは慌ててストライカーの右側に備えられていた残りの武装である「15.78m対艦刀「シュベルトゲベール」」を構えるが、取り回しの悪い巨剣がセカンドVに当たるはずもなく、機体が巨大な翼により真っ二つにされる。

 

『これなら、別のストライカーパックにすればよかったかも………。』

『みんな、ゴメン………後宜しく。』

『……………ネネ、たまに凄い一面出るよね、アンタ。』

「ありがとうございます♪………さて、ソロモンの中に私も入りましょうか。」

 

自分のビーム・ライフルを回収したネネのセカンドVは入り口を探しにソロモンへと向かった。

 

 

――――――――――

 

 

結果的にネネが無双をする少し前、ソロモン内部では、辻野あかりのX1フルクロスと矢口美羽のタイタスが、五十嵐響子のリバウと喜多見柚のアドヴァンスドジンクスを探していた。

ソロモン内は狭い通路が迷路のように入り組んでおり、所々広い部屋がある。その為、一度潜り込むと迷ってしまう。

 

「どうしますか、美羽さん。相手と出くわす事を考えると………。」

『防御能力の高いX1フルクロスが前に出るべきでしょうね。………後、申し訳ありませんが、1つお願いを聞いて貰えますか?』

「何ですか?」

『ピーコック・スマッシャーとムラマサ・ブラスターを置いていって下さい。』

「ええッ!?」

 

メイン装備を捨てろという言葉に思わず動揺するあかり。しかし、美羽はその理由を説明する。

 

『通路は勿論、部屋の中だと、大型の装備じゃ取り回しが悪くて戦えません。恐らく遭遇するのは、突撃用のGNプロトランスを構えたアドヴァンスドジンクスと接近戦用の「ビーム・アックス」を備えたリバウです。この2機に対応するには、こちらも軽量化をしませんと。』

「X1フルクロスの装備が無くなると………。」

『他にも有用な装備が沢山あるじゃないですか!そういうのはこういう時に色々試してみませんと!』

「わ、分かったんご………!」

 

こうして大型の武器を入口に置いていき、通路内を奥に向かって進んで行く2機。

基本、X1フルクロスが顔を覗かせて通路の奥を確認した所でタイタスが一気に出ていく形だった。

 

「レーダーが頼りにならないのが痛いんご………。」

『ストップ!!』

「ッ!?」

 

美羽の言葉と同時に通路の奥を覗いていたX1フルクロスが引っ張られる。

それと同時に粒子が収束するような音がして、さっきまで覗き込んでいた壁にオレンジ色の極太ビームが飛来し、削り取って行く。

 

「アドヴァンスドジンクスの「GNメガランチャー」!?あっちは大型武器捨ててないの!?」

『ピーコックスマッシャーより持ち運びに優れているんでしょう。どうやら待ち伏せをされてましたね、これ。』

「こっちよりも向こうのほうが、機動力があるって事ですか?」

『多分、リバウがアドヴァンスドジンクスを運んできたんだと思います。』

 

美羽は説明する。

リバウはモビルアーマー形態に分離する事で、上半身の「リバウ・アタッカー」と下半身の「リバウ・ナッター」になれると。

そして、リバウ・ナッターは「サブ・フライト・システム」としても運用可能で、僚機をぶら下げてくる事が可能であるのだ。

 

「美羽さん、漫画とか読んでるんですね………。」

『ダジャレのネタは常に手に入れませんと!………って言ってる場合じゃないですね。』

 

GNメガランチャーの第二射が更に壁を削っていく。

後ろを見せると危ない以上、発射の隙を狙って一気に進むのが妥当であったが、それでも一発は受けてしまう。それに対する美羽の意見はまた大胆だった。

 

『増加装甲のフルクロスを犠牲にしましょう。』

「んごッ!?対ビーム装甲ですよ!?」

『だから今使うんです!………大丈夫、パージすれば機体バランスはどうにかなりますし、むしろ身軽に動けます。』

「簡単に言ってくれるんご………。」

 

第三射。擬似太陽炉により、無尽蔵にエネルギーは供給される為、何発でも撃ってくる。美羽の通り、突撃するしか無かった。

 

「後は、通路と部屋の構造とリバウがどう出るか………!」

 

あかりは一気にバーニアを吹かし飛び出す。通路は射線が通っているだけあって、一本道になっており、真ん中に部屋があった。部屋の奥の通路からアドヴァンスドジンクスはGNメガランチャーを撃ってきた。

 

「持って欲しいんご!私のフルクロス!!」

 

フルクロスの装甲表面が蒸発し、エネルギーが相殺されダメージを軽減してくれる。しかし、その分フルクロスは削れる。何とか耐えきった所で一気に部屋を突破しようとしたが、そこに死角から響子のリバウのビーム・アックスが振りかぶられた。

 

「んごッ!?」

『ここから先は通行止めだよ!』

 

左肩の「スカルヘッドユニット」にぶつかり、破壊される。しかも、動きを止められた事で柚のアドヴァンスドジンクスがもう1度GNメガランチャーを撃とうとする。

 

『チェックメイト♪』

 

思わずあかりは目を見開いた。

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