【デレマス×ガンブレ】シンデレラとガンプラのロンド   作:擬態人形P

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第41話 密室での戦い

部屋の入り口でGNメガランチャーに狙われ撃墜を覚悟した辻野あかりのX1フルクロスであったが、後ろから続いて来た矢口美羽のタイタスが行動を起こす。

彼女は五十嵐響子のリバウに拳を打ちこみ引かせると、フルクロスも敢えて蹴り飛ばし、通路の隅へと移動させる。発射された喜多見柚が駆るアドバンスドジンクスのGNメガランチャーのビームは部屋の入口に引っ掛かる形になり、あかり機へ当たる事は避けられる。

 

「ちょ、ちょっと、強引です………。」

『ごめんなさい!でも、この距離ならアドヴァンスドジンクスはお任せ!』

 

タイタスはそのままアドヴァンスドジンクスに迫ると、蹴りを喰らわす。柚機はGNメガランチャーでそれを受けるが、圧し折れて爆発する。

 

『タイタスってマッチョマンだよ………!』

『お褒めに預かり光栄です!』

 

通路の奥でタイマンが始まる。

一方、部屋の中のあかりはもうほとんどなくなったフルクロスをパージ。「ザンバスター」を取り出すと分離し、右手に斬馬刀の「ビーム・ザンバー」を、左手にビームピストルの「バスターガン」を構える。

リバウは左手の「シールド」からビーム・アックスを出し、右手で「ビーム・ライフル」を構えた。

 

『勝負です、あかりちゃん!』

「使ってみるしかないんご………!何でも!」

 

あかりはバスターガンを撃ちながらビーム・ザンバーを振りかぶった。

 

 

――――――――――

 

 

『美羽チャン!接近戦用のグサァーッ!なジンクス舐めないでよね!』

「タイタスも同じですよ、柚さん!」

 

美羽は通路に攻め込むと強引に格闘戦に入る。

元々タイタスは遠距離武装を一切持たない代わりにこういう場面で有利な機体だ。とにかく、柚のアドヴァンスドジンクスに拳や蹴りをぶつけようとする。

勿論、それは柚のほうも分かっているのか、うまく通路の奥へ奥へと逃げながら頭部の「GNバルカン」で牽制しつつ、ビーム銃である「アドヴァンスドGNビームライフル」で狙う隙を見計らう。

 

『当たらなければどうという事は………ってアレ!?』

 

しかし、目測を誤ったのか、背後の壁にぶつかってしまう。無論、その隙を美羽機が逃すはずもなく、右肩から「ビームスパイク」を4本出し、「ビームショルダータックル」で狙っていく。

 

「ヤグチショルダータックル!!」

『うわわ!?………なんてね!』

「!?」

 

しかし、それは柚のフェイント。彼女は「GNディフェンスロッド」を展開し右肩の一撃を受け止めるとプロトGNランスをその左肩に突き刺し、そのままバーニアを全開。逆に反対側の通路に貼りつけにする。

 

「う、動けない!?」

『接近戦は柚の勝ちで♪』

 

そのままアドヴァンスドGNビームライフル内に仕込まれた「GNビームサーベル」を取り出して振りかぶる。それはコックピットを………外した。

 

『アレ!?』

 

見れば、タイタスの左肩が外れてるでは無いか。

 

『「Gウェア」による換装を利用した強制パージ!?』

「最終手段ってヤツです!」

『うわぁッ!?』

 

慌てて振り向いたが、時既に遅く、アドヴァンスドジンクスの頭部はタイタスの右拳を受けめり込む。そのまま、3本のビームスパイクを発生させる「ビームニーキック」を受け、吹き飛び爆発した。

 

「こうなると左肩の再換装は無理かな………。仕方ないよね………。」

 

美羽のタイタスはアドヴァンスドジンクスの残したプロトGNランスを引き抜く。

 

「「コレ」、借りてきます。」

 

 

――――――――――

 

 

一方、部屋の中で響子のリバウと対峙していたあかりのX1フルクロスは苦戦していた。ビーム・ザンバーの威力は高いのだが、相手のビーム・アックスの威力も同じように高く、ぶつかり合うと鍔迫り合いになる。

そうなると距離を取った時の戦い方が重要になるが、響子の射撃能力は中々正確だった。ビーム・ライフルを回避しながらバスターガンを当てるのは苦労する。

 

「ガトリング砲で………!」

『じゃあ、こっちは「ビーム・バルカン」です!』

 

胸部のドクロからの実弾をシールドで防御されると、お返しに胸部の内側からビーム・バルカンを撃たれ、結局は残った右肩のスカルヘッドユニットで防御するしかなくなり埒があかない。

 

(何か使えそうな武器………!)

 

リバウの弱点を付けそうな武装を見出だそうとしたあかりは、右腰のサイドスカートから移出式のアンカーである「シザー・アンカー」を発射する。狙いは厄介な武装を備えたシールド。しかし、それを察知していたリバウは突如分離し、2機の戦闘機になって襲ってくる。

 

「んごッ!?動きがまるで………!?」

『「サイコフレーム」搭載です!「バウ」と違ってリバウ・ナッターも自由に動かせます!』

 

リバウ・アタッカーはビーム・ライフルを、リバウ・ナッターは「フレキシブル・ビーム・ガン」をそれぞれ三次元の部屋の隅を上手く使って、四方八方から撃ってくる。

流石にこれでは狙いが中々付けられず、X1フルクロスは防戦一方になってしまう。「ビーム・シールド」を展開するが、防ぎきれずダメージが溜まっていく。

 

「響子さん、想像以上に戦闘技術磨いてるんご!?」

『それだけガンプラ作る前に練習しましたから!それッ!』

 

上半身だけをモビルスーツ形態に戻したリバウはシールドの中のビーム・アックスで斬りつけてくる。ビーム・ザンバーで受け止めるX1フルクロスだったが、背後に隙を見せてしまった。

 

「ッ!?」

 

リバウ・ナッターがフレキシブル・ビーム・ガンを撃ってくる。万事休すの所で………プロトGNランスが飛来し、爆発を起こす。

 

「アレは美羽さん!?」

『加勢します!』

 

左肩は外れていたがまだまだ健在だった美羽のタイタスはリバウへと突撃する。X1フルクロスとの距離を離すと響子のリバウはシールドの裏に搭載されていた「グレネード・ランチャー」をタイタスへと撃つ。しかし、タイタスは右膝で受け止め、そのまま破損したそれをパージ。強引に突っ込むとリバウの左手に装備されたビーム・アックス付きのシールドに向けて右拳を叩き込み凹ませる。

 

『クッ!?』

 

反射的にシールドを外し、「ビーム・サーベル」を取り出してタイタスをX字に斬り、爆発させる響子のリバウであったが、代償に一番の武器を失ってしまう。

 

『一度撤退ですね………!』

 

そのままリバウ・アタッカーに戻ると、リバウ・ナッターと共に通路を飛んで行った。

 

「美羽さん………。」

『すみません、もうちょっとフェイントを入れるべきでしたね。』

「いえ、お陰で何とかなるかもしれません。ありがとうございます。」

 

あかりは感謝の言葉を述べると、自分の機体の状態を確認する。

かなり集中砲火を受けた際にダメージを受けており、特にIフィールドの効果があるスカルヘッドユニットの無い、左半身が酷かった。左腰にマウントされている「スクリュー・ウェッブ」はボロボロになっており、左足の状態も酷かったので、ビーム・ザンバーでその部分を斬り捨て軽くする。左腕のビーム・シールド発生装置も故障していたので、強引にパーツを引き抜き、誘爆を防ぐ。

そこまで確認した所で、あかりは機体の影を感じた。一瞬リバウが戻ってきたのかと思ったが、それは栗原ネネのセカンドV。どうやら外の戦闘で唯一生き残ったらしかった。

 

「2対1ならまだ勝機はあるかもしれません。」

『結構ダメージを受けてますね………。恐らくリバウはもっと自由に動けるソロモンの外に逃げたと思いますが大丈夫ですか?』

「………やってみます。まだ、使える武装はありますし。ネネさんのほうは?」

『ビーム・ライフルと「ビーム・サーベル」は使えます。………でも、最大出力のオンオフを使いすぎたので、そろそろ機体が限界かもしれませんね。』

 

向こうの武装はタイタスが削ってくれたとはいえ、こちらのほうがボロボロだという事だ。

それでもまだ勝負は続いている。続けられる。

 

「行きましょう。決着を付けに。」

『そうですね。………でも、あかりちゃん。バトルを楽しまないといけませんよ?』

「え?あ………。」

『真剣になるのもいいですが、ガンプラバトルは楽しむ事が前提です。………後少し、「楽しみましょう」?』

「そうですね………。そうですよね!」

 

確かにガンプラバトルを楽しまないのは自分らしくない。思えば最近は真剣になり過ぎていた気もする。美羽のタイタスのような自由な戦法を見ていると、もっと楽しむ事は大事な気がした。

 

「分かりました!………辻野あかり、奇跡を見せてやりますんご!」

 

あかりのX1フルクロスとネネのセカンドVはソロモンの外へと向かって行った。

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