混ざった場合?それはわかりませんね?
私は元人間ですから、そんなふざけた真似はしませんよ。
-とある現人神-
「こちらアルファ・1!Kerbal Space Programの迎撃に失敗!対象は第1984リリカル時空に突入してしまった!」
とある男の天使が通信機に向かって叫ぶ。
「・・・攻撃は75%が命中した。なのはが緑野郎になることは無いと祈りたい」
天使は通信をいったん終了する。そこに女性の天使がやってくる。
「せ、先輩・・・」
「大丈夫だ、いつものことだ」
彼らの仕事は予定外の『要素』が『物語』に混入するのを防ぐことであった。
〈・・・全部隊に報告!こちらガンマ部隊!応援を頼む。三体三部作が三体問題によって第1984リリカル時空に接近している!このままでは迎撃が不可能に・・・くそ、黒暗森林から水滴が出現しやがった!はやく救援を!〉
「行くぞ、今回は忙しくなりそうだ」
「は、はい!」
だが、その時、どこからともなく韓国語の叫び声が聞こえた。
「・・・最悪だな。LobotomyCorporationか」
彼の言う通り、頭に切り込みを入れているイラストがリリカル時空に接近していた!
そのイラストから、笑う死体の山、静かなオーケストラ、終末鳥、白夜といったようなアブノーマリティが這い出てくる。
「・・・せんぱい、もうあきらめましょう、どうせみんなしぬんです」
「・・・こちらアルファ・1、LobotomyCorporationの接近を確認。近隣時空の部隊の応援を頼む。アルファ・2がパニックを起こした」
「・・・これはひどい」
現人神のセルルクは報告書を読んでため息をつく。
「Kerbal Space Program、三体、LobotomyCorporationを筆頭として、その他いくつかの『要素』がリリカルなのはの『物語』に混入・・・。天使の皆さんも頑張ったとはいえ、これはどうなるか予測がつきませんね」
彼は報告書を閉じる。その報告書は先日の『天演戦役』に関するデータがまとめられたものだった。
死者・行方不明者はいまだに不明、混入した『要素』の数もまだ不明、沈んだ戦艦の数も不明という酷い有様だった。
「・・・他の神格は何をしていたんですかね?」
セルルクは休暇中で留守にしていたのだ。
「俺だって必死だったんだぞ」
執務室にリアが入ってくる。彼も現人神だった。
「水滴から天使を守ったり、発狂した天使を治したり・・・、俺以外の現人神も頑張っていたし」
「・・・私は純粋神がどうしていたのかについて疑問に思ったのですが」
「・・・アイツらが責任をとると思うか?」
「あり得ませんね」
純粋神、生まれた時から神格存在であるものを指す言葉だ。人間と精神構造が微妙に違うので、少し尊大だったり、話を聞かなかったりすることがある。
「ともかく第1984リリカル時空の閉鎖を急ぎましょう」
「無駄だ。アイツらは本当に行動が早い。さっそく転生者を入れまくってるぜ」
「・・・時空終了を」
「了解!」
この後、現人神側の天使による時空終了が行われようとしたが、純粋神たちもそれを察しており、彼らもまた天使を出動させた。この時の戦いは後に第二次天演戦役と呼ばれることになるが、それはまた別の話。
つづく
天演戦役 (天界クロペディアより引用)
主に第一次天演戦役のことを指す。
第1984リリカル時空周辺で発生した戦役。
死者・行方不明者、混入した『要素』、沈没艦の数は現在も不明。
原因もいまだに不明という有様である。