ダンジョンで出会った憧憬との結婚して子供を育てるのは間違っているのだろうか 作:リュウサン
アイズside
「もういっぺん言ってみ?アイズたん。なんやて?」
「私はベルと恋人になった」
「うぉぉぉぉぉなんでや!?なんでよりにもよってどチビのとこやねん!おかしいやろ!?」
頭を抱えるロキ。それもそのはずだ
1週間前は少し元気がなく帰ってきたアイズを励ました時
リヴェリアに1週間ぐらいしたら落ち着くだろう
という言葉を信じ見守ってきた。
これがこの結果だった。
無論頭を抱えているのはロキだけではない
団長であるフィンもまた頭を抱えざるおえなくなっていた。
「なあ、アイズ。他派閥との恋愛禁止だというはもちろん知っているね?」
「うん」
「じゃあなんでこんなことになってるんだい?おそらくアイズからではなく、ベル・クラネルからの申し込みだろ?断ることも出来たはずだが、説明してくれるね?」
アイズは今日の朝のことを自分の言葉で伝えた
ベルが私に告白してきたこと、ベルと戦い私がベルに負けたことそして、ベルは私との戦闘でおそらくLv7に上がったということ、時間をかけ全てを伝えた。
「なるほど、ね。アイズ、君の気持ちはよくわかった!」
「じゃあ」
「ただし、僕の条件をのむこと、そうでなければ僕達は認めることは出来ない。」
やはり、こうなることはアイズの想定内だった。
そしてこの後、戦争遊戯を起こしベルと戦う
ここまで予想をしている
だが、ここでアイズだけではなく
ここにいるロキ以外のメンバーですら驚くことをフィンは口走った。
「ベル・クラネル率いるヘスティアファミリア、それにロキファミリア
でファミリア同士の合併の要件を伝え承諾させること。それをベル・クラネルに取り付けることが出来なければこの件は認めることはできない。」
本当に予想外であったかのようにアイズはもちろん
ガレス、リヴェリアも驚愕の声をあげていた
「フィン!?どういうつもりだ!説明しろ!」
「リヴェリアの言う通りじゃ。なぜこの決断をした?今まで通り団長同士の一騎打ちで良いではないか。」
「理由はいくつかあるさ。まず1つ目。彼には個人的に興味があってね。彼の異様な成長速度。あれは僕達と同じ冒険を重ねてランクアップしたとは思えない。ファルナを使っているかもしれない。だとしても彼の秘密を知りたいって思うのは君たちも同じだろ?」
「たしかに気にはなるが」
「それだけなら一騎打ちでもいいじゃろ」
確かにそうだ秘密を知るだけなら戦争遊戯を仕掛け、勝利し、ベルのステイタスを後悔することでも充分事足りるだろう。
「そして2つ目、僕は彼と戦う事をあまりしたくない。彼は今まで様々な偉業を成し遂げている、Lv1でのミノタウロス撃破、Lv2の時にはLv3の相手を倒し、更にはティオネティオナでも苦戦を強いられた黒いミノタウロス。敗北はしたが、ティオネティオナ以上の戦闘をしている。そしていつも彼は自分より強い相手と戦い、自分の偉業を成し遂げている。正直あげればきりがないだろう。そして戦って万が一に僕が負けた場合、さらなる偉業を認められ、【猛者】とおなじLv8に上がるきっかけになると僕は考えている。そうなった場合今後敵という訳ではなく、味方として彼を近九において置くのが適切だと僕は思っている」
ここまで来たらリヴェリアとガレスは黙るしかなかった
アイズにおいてもここまで考えているとは思ってもなかった
アイズは正直ほっとした
自分の恋人を戦いを強いることがないという安心感で充たされていた。
「わかった。私がベルにそう伝えるね。」
さっそくベルにこのことをつたえにいきたかなり部屋を出ようとした
「待て、まだ話は終わっていないよ。まだもうひとつ理由があるんだ。アイズにも聞いて欲しい。理由の中ではこれが一番の理由と言えるだろう」
「なに?」
「3つ目の理由、フレイヤファミリアの存在だ。」
フィン以外は顔を歪めた
なぜ彼女のファミリアが出てくるのか
関係が全くつかめない
「このことはロキが説明した方がいいだろう。ロキ、頼むよ」
「せやな、こればっかしはウチから話させてもらうわ」
いつの間にか立ち直ったロキは窓のふちに座り眷属たちの方に向き説明し始めた
「まずみんななんでフレイヤが出てくるんやと思ったやろ?それはな、フレイヤはベルのことをめっちゃ気に入っんねん。自分んとこの眷属と同じ、もしかしたらそれ以上かもしれへん」
アイズの心臓はドキッとはねた
なんであの女神様がベルのことを?
「アイズたんは身に覚えあるやろ?モンスターフィリアの時うちとフレイヤの会話思い返してみ?ゆうとったろ?気になってる子がおるって、それがどチビのとこの眷属や」
「!!!!!」
そういえばいって言っていた
その直後にモンスターがあばれだしたんだった
「もしかして、モンスターが暴走したのって」
「ああ、十中八九フレイヤの仕業やろ。そんだけ心酔してるんだったらどチビの眷属に戦争遊戯なんか吹っ掛けてみい?間違いなくでしゃばってくるであの女神は。だからうちはこういうことになるんだろうと予想してフィンに相談してたんや、こうなった場合ドチビの眷属を敵とみなすか見方とみなすか。まあ速攻味方にするようにしようって話がまとまったけどな。
「まあそういうことだ。味方となる以上は相手にも情報を提供してもらおうとおもっている。そうすれば戦うことは無いし、何よりベル・クラネルの強さの秘密を知ることが出来る。さらに魔剣を打てる鍛冶師も、ほかの神たちへの協力もあおげると思う。我々ロキファミリアにはいいことづくしって言うわけだ」
確かにフィンの言うことは理解出来る
だがアイズは膨れていた
理由は簡単である
自分の恋人であるベルを利用するような言い方をされたからだ。自分の好きな人を道具のように考えているのは少し心がもやもやした気持ちになっているのだ。理解しているがわかりたくはない。それを見兼ねてフィンが提案を持ち出した。
「アイズ?もし成功したらお試しでベル・クラネルと一緒に住んで見るのはどうだい?僕がそれを認めよう。君たちがどこまでお互いを知っているかはしらないが、ベル・クラネルのことをよく知ることの出来るいい機会だと思うんだ。」
「私が、ベルと、くらす?」
考えても見なかったことを言われアイズは珍しく考えていた。いや考えると言うより妄想に近いだろう。
(私がベルとくらしたら、いつも一緒。訓練するのにも時間が無駄にならない、ずっともふもふできるの、かな? うんいいかもしれない)
そっからは早かった。
わかった
それだけ言葉にしてからアイズはロキファミリアの館を飛び出してベルに伝えにいってしまった
少しだけドキドキする胸を抑えながら
「ふふ、アイズも変わったな。」
「そうじゃのう。あんなふうになるには予想してなかったわい」
「はは、まあいいじゃないか女の子らしくなったのは」
「せやなぁ。じゃあうちも行くで?ドチビのとこに。訳説明せな行かんしなぁ。可愛い子供のためやし、少しだけドチビに頭下げるかぁ。」
「僕もいくよ。団長である僕もついて言った方が何かと都合がいいってもんだろ?」
ロキを含めファミリアの古株たちは小さい時から見てきたファミリアの仲間のために動き出していくのだった。
次はベルsideを書きますね