生徒会長・雪ノ下雪乃 奉仕部部長代理・比企谷八幡 作:おたふみ
「ねぇ、ゆきのん。クリパやろうよ!」
「くりぱ?」
「うん!クリスマスパーティー!」
イベントの作業中に由比ヶ浜さんが言ってきた。
「イベントの打ち上げも兼ねて」
「そうねぇ…」
クリスマスは比企谷君をデートに誘うつもりなのに…。
「結衣先輩、いいですね。イブなんてどうですか?」
「25日は優美子達とパーティーするからダメだけど、イブは空いてるよ。ゆきのん、やろうよ~」
「ひ、比企谷君はどうなのかしら?」
「クリスマスイブだろ?ふっ、残念だが俺にはやらなければならないことがある」
ま、まさか、誰かとデートとか…。
「えぇ!ヒッキーに予定があるの!」
「先輩、その予定って…」
「赤い服を着た白髭のクリスマスにしか働かないジジイを狩る」
「…」
「…」
「…」
「…僕と藤沢は大丈夫だぞ」
「もっくんとさわちゃんはOKと。それで、ヒッキーは暇なの?」
もっくんとさわちゃん!!さすが由比ヶ浜さん、斬新ね。
「スルーするなよ。だから、俺はサンタ狩りをだな…」
「何を言ってるんですか、先輩は!」
「バッカ、プレゼントを貰えなかった子供の為にだな…」
「比企谷君…」
「…24日、親も帰りが早いはずだから空いてる」
「最初からそう言いなさい」
私をドキドキさせないでよ…。
「ちなみに、ヒッキーは25日は…」
「ん?両親がクリスマスデートで帰らないからな。小町と二人でチキンとケーキだ。さすがに2日続けて夜に家を空けて、しかも小町を一人にする訳にはいかないからな」
「そうなんだ」
じゃ、じゃあ、比企谷君とクリスマスデートは出来ないのね…。
「雪ノ下先輩、どうかしましたか?」
「い、いえ、なんでもないわ」
イベントもあるし、みんなでクリスマスパーティーをやるのだから…。
「雪ノ下、大丈夫か?顔色悪いようだが…」
「な、なんでもないの。大丈夫よ」
比企谷君に心配させてはいけないわ。
「貴方に心配されるなんて、私も堕ちたわね」
「おい…」
「冗談よ。大丈夫だから、心配しないで」
「それならいいんだが」
作業を終えて部屋に帰ると姉さんが来た。最近、来る頻度が多くないかしら…。
「どうしたの雪乃ちゃん、元気ないけど。比企谷君と何かあった?」
「何故、比企谷君限定なのかしら?」
間違ってないけど。
「もしかして、比企谷君はクリスマスに予定があったとか?」
うっ!鋭いわね。
「当たらずしも遠からずって顔してるね」
「はぁ、姉さんには敵わないわね。イブはみんなでパーティー、25日は比企谷君は家を空けれないそうよ」
「ふ~ん、デートに誘えなかったと?」
「誘う以前の問題だったわ」
「でも、家には居るんだよね?」
「小町さんと二人でチキンとケーキだそうよ」
「ふ~ん」
姉さんが悪い顔をしたわ。
「お姉ちゃんに任せなさい!」
「な、何をするつもりなの?」
「とりあえず、雪乃ちゃんは25日はここに居てね。大丈夫、悪いようにはしないから」
不安しかないわね。