生徒会長・雪ノ下雪乃 奉仕部部長代理・比企谷八幡   作:おたふみ

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22話

「ねぇ、ゆきのん。クリパやろうよ!」

 

「くりぱ?」

 

「うん!クリスマスパーティー!」

 

イベントの作業中に由比ヶ浜さんが言ってきた。

 

「イベントの打ち上げも兼ねて」

 

「そうねぇ…」

 

クリスマスは比企谷君をデートに誘うつもりなのに…。

 

「結衣先輩、いいですね。イブなんてどうですか?」

 

「25日は優美子達とパーティーするからダメだけど、イブは空いてるよ。ゆきのん、やろうよ~」

 

「ひ、比企谷君はどうなのかしら?」

 

「クリスマスイブだろ?ふっ、残念だが俺にはやらなければならないことがある」

 

ま、まさか、誰かとデートとか…。

 

「えぇ!ヒッキーに予定があるの!」

 

「先輩、その予定って…」

 

「赤い服を着た白髭のクリスマスにしか働かないジジイを狩る」

 

「…」

 

「…」

 

「…」

 

「…僕と藤沢は大丈夫だぞ」

 

「もっくんとさわちゃんはOKと。それで、ヒッキーは暇なの?」

 

もっくんとさわちゃん!!さすが由比ヶ浜さん、斬新ね。

 

「スルーするなよ。だから、俺はサンタ狩りをだな…」

 

「何を言ってるんですか、先輩は!」

 

「バッカ、プレゼントを貰えなかった子供の為にだな…」

 

「比企谷君…」

 

「…24日、親も帰りが早いはずだから空いてる」

 

「最初からそう言いなさい」

 

私をドキドキさせないでよ…。

 

「ちなみに、ヒッキーは25日は…」

 

「ん?両親がクリスマスデートで帰らないからな。小町と二人でチキンとケーキだ。さすがに2日続けて夜に家を空けて、しかも小町を一人にする訳にはいかないからな」

 

「そうなんだ」

 

じゃ、じゃあ、比企谷君とクリスマスデートは出来ないのね…。

 

「雪ノ下先輩、どうかしましたか?」

 

「い、いえ、なんでもないわ」

 

イベントもあるし、みんなでクリスマスパーティーをやるのだから…。

 

「雪ノ下、大丈夫か?顔色悪いようだが…」

 

「な、なんでもないの。大丈夫よ」

 

比企谷君に心配させてはいけないわ。

 

「貴方に心配されるなんて、私も堕ちたわね」

 

「おい…」

 

「冗談よ。大丈夫だから、心配しないで」

 

「それならいいんだが」

 

作業を終えて部屋に帰ると姉さんが来た。最近、来る頻度が多くないかしら…。

 

「どうしたの雪乃ちゃん、元気ないけど。比企谷君と何かあった?」

 

「何故、比企谷君限定なのかしら?」

 

間違ってないけど。

 

「もしかして、比企谷君はクリスマスに予定があったとか?」

 

うっ!鋭いわね。

 

「当たらずしも遠からずって顔してるね」

 

「はぁ、姉さんには敵わないわね。イブはみんなでパーティー、25日は比企谷君は家を空けれないそうよ」

 

「ふ~ん、デートに誘えなかったと?」

 

「誘う以前の問題だったわ」

 

「でも、家には居るんだよね?」

 

「小町さんと二人でチキンとケーキだそうよ」

 

「ふ~ん」

 

姉さんが悪い顔をしたわ。

 

「お姉ちゃんに任せなさい!」

 

「な、何をするつもりなの?」

 

「とりあえず、雪乃ちゃんは25日はここに居てね。大丈夫、悪いようにはしないから」

 

不安しかないわね。

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