生徒会長・雪ノ下雪乃 奉仕部部長代理・比企谷八幡   作:おたふみ

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30話

比企谷君が帰った後、いろんな話をした。

私が比企谷君を好きだと認識した時のこと。生徒会長選挙のこと。折本さんのこと。そして、初デートと告白された時のこと。

一色さんと由比ヶ浜さんが比企谷君に告白してフラれたこと。でも、比企谷君の背中を押してくれたこと。

小町さんからは、比企谷君の黒歴史やトラウマ…。ここ最近の比企谷君の家での様子など。姉さんはうんうんと頷きながら、聞き役にまわっていた。

 

お風呂のタイミングになり、誰と誰が一緒になるかジャンケンで決めることになった。私は由比ヶ浜さんと、姉さんと小町さん。一色さんは一人…。一色さんは『雪ノ下先輩の美肌も結衣先輩の巨乳も拝めないなんて』とガッカリしていた。

 

小町さんと姉さんの後に私と由比ヶ浜さんが入ったのだが…。由比ヶ浜さんのソレは凶器だった。私だって遺伝的には…。

 

寝る時は、またジャンケンになったが、私と姉さんが一緒になった。

 

「雪乃ちゃん、起きてる」

 

「ええ」

 

「みんな、良い娘たちだね」

 

「そうね」

 

「私、安心した。雪乃ちゃん、周りを寄せ付けないようにしてたから心配だったんだ。でも、雪乃ちゃんは、比企谷君やガハマちゃん、一色ちゃんに会って変わった」

 

「そう…かしら…」

 

「うん、そうだよ。比企谷君が入部したばっかりのころに『人ごと世界を変える』って言ってたらしいじゃない」

 

…比企谷君、お説教ね。

 

「比企谷君言ってた。『雪ノ下が変える世界の第一歩は俺だと思った。大それたことは出来ないけど、俺は雪ノ下が変えた世界のひとつとして、アイツの力になってやりたい』って」

 

「…そう」

 

比企谷君、そんな風に…。

 

「修学旅行までは、そう思ってたけど、今は違うみたい」

 

「え?」

 

「『力になりたい』じゃなくて、『一緒に変えたい。隣に居たい』だって。雪乃ちゃんはどう?」

 

「世界…。そうね、力強い味方が沢山出来たから、変えられるかもしれないわね。特に私の隣に居てくれる彼には期待するわ」

 

「そっかそっか~」

 

「勿論、姉さんもよ」

 

「私も?私は私のやり方で世界を変えちゃう…。違うな。比企谷君風に言うと、私は魔王だから世界制服しちゃうかもよ」

 

「姉さんらしいわ。でも、利害が一致したら協力してね」

 

「もちろん!可愛い妹様だもの」

 

「なんか楽しそうな話してるね」

 

由比ヶ浜さんが入ってきた。

 

「私達も混ぜてください」

 

一色さんも来た。

 

「雪乃さんの『力強い味方』の中には小町も入ってますか?」

 

小町さんまで。

 

「勿論よ」

 

今夜はまだまだ眠れないそうにない。

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