生徒会長・雪ノ下雪乃 奉仕部部長代理・比企谷八幡 作:おたふみ
目が覚めたら比企谷君の腕の中に居た。…幸せ。
いつまでもこうしていたいけど、朝食の準備をしないといけない。
起きようとしたら、彼が起きてしまった。
「ん…。おはよ」
「おはよう、比企谷君。ごめんなさい、起こしてしまって」
「いや…大丈夫だ…」
まだ眠そうね。どうせ、手を出そうか悩んで眠れなかったのでしょう。結局何もされなかったけど…。
「もう少し寝ていても大丈夫よ。朝食が出来たら、起こしに来るわ」
そう言って彼の頬にキスをして寝室を出る。
…ちょっと、やり過ぎかしら。
朝食の準備をしていると彼が起きてきた。
「なんか手伝う…」
少しトロンとした表情の比企谷君もいいわ。
「もう出来るから、顔を洗ってきたら?」
「そうさせてもらうわ」
テーブルにトーストやサラダを並べていると彼が戻ってきた。
「お、うまそうだな」
「そうかしら?」
「雪ノ下が作ったってだけで、旨いのは確定なんだがな」
「そ、そう。いただきましょう」
「ああ」
朝食を食べ終えて一息つく。ずっとこうしていたいけど…。
「そろそろ帰るわ」
「そうね」
これを彼に渡さなければ。
「比企谷君、これを受け取ってもらえないかしら」
「これ…、時計屋でもらってた…」
「本当はクリスマスに渡すつもりだったのだけど、遅くなってしまって、ごめんなさい」
「い、いいのか?」
「勿論よ」
その場合で包みを開けてもらう。
「腕時計…か」
「あの…、女性から男性に時計を贈るのって重いと思ったのだけど…、貴方と一緒に時を刻みたいと…」
自分がしている腕時計を見せる。彼に渡しのは、私がしている腕時計のメンズタイプ。我ながらお揃いとか子供っぽいと思ったが、彼との繋がりが欲しかった。
「すげぇ嬉しいよ、ありがとうな」
「よかったわ、喜んでもらえて」
彼を玄関まで送ると…。
「そうだ、初詣!元旦って空いてるか?」
彼が初詣に誘ってくれている。嬉しい。
「家族で新年の挨拶して、午後は空いてるわ」
「じゃあ、みんなで…」
えっ…。二人でじゃないのね…。
「本当は二人でと思ったんだがな。由比ヶ浜や一色も大切な…
あ~、その、と、友達…だろ?雪ノ下か俺と付き合いはじめて疎遠になったなんてイヤだからな」
比企谷君はやっぱり優しい。そういうことも考えていてくれる。
「じゃあ、みんなで行きましょうか」
「おう、そうだな」
初詣の約束をして、彼は帰っていった。
「なんで、雪ノ下が俺ん家の台所で昼飯作ってるんだ?」
「数学の勉強するって約束したでしょ」
してやったりね。