生徒会長・雪ノ下雪乃 奉仕部部長代理・比企谷八幡   作:おたふみ

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40話

ファーストキスを姉と義妹(予定)に見られるという、この上ない恥ずかしい体験の後、食堂に向かっている。隣で「死にたい…」って言ってる八幡には、キスのやり直しを要求しましょう。

 

食堂に入ると配膳はほぼ終わって、父さんは席に座って待っていた。私たちが来たことに気がつくとこちらへ来た。

 

「雪乃、お誕生日おめでとう」

 

「ありがとうございます」

 

「比企谷君も、よく来てくれたね」

 

「ひ、比企谷八幡です。ほ、本日はお招きいただき、ありがとうございます。それに妹まで呼んでいただいて…」

 

「妹の小町です」

 

二人とも緊張している…。

 

「いやいや、気にすることはない。こういう日は賑やかな方がいい」

 

「そ、そう言っていただけると助かります」

 

奥から母さんが声をかけてくる。

 

「そんなところで立ち話なんていてないで、座ってもらってください」

 

「おお、そうだな。比企谷君は飲めるのかね?」

 

「い、いえ、未成年なので…」

 

「そうか、残念だな。二十歳になったら、相手をしてくれるかね?」

 

「俺で、良ければ」

 

「是非頼む。娘を晩酌に付き合わせる訳にはいかないからな」

 

父さんは、本当に反対していないのね。むしろ、歓迎しているくらい。

 

「雪乃、誕生日おめでとう」

 

「ありがとうございます」

 

「では、乾杯!」

 

「「「「乾杯!!」」」」」

 

父さんの合図で乾杯し、食事が始まった。

 

…何故か八幡が父さんに捕まっている。どうやら千葉について語っているらしい。

 

「比企谷君、君の千葉愛は素晴らしい!私の地盤を継いで議員をやらんかね?」

 

「アナタ!」

 

「おお、そうだった。すまんな」

 

「い、いえ、大丈夫でふ」

 

「なら、ウチの会社はどうだ?」

 

「アナタ!」

 

「いや、これは強要ではなく選択肢のひとつとして考えてほしい。どうかね?」

 

「わかりました。考えておきます」

 

すると、姉さんが。

 

「お父さん、比企谷君をそろそろ雪乃ちゃんに返してあげて。寂しそうだよ」

 

「わ、私は別に…」

 

「そんなこと言わないの。ね、雪乃ちゃん」

 

そ、そうよね。もう恥ずかしがることはない。

 

「は、八幡…と、隣に…」

 

「お、おう」

 

姉さんと小町さんがニヤニヤしているわ…。

 

「それから、雪乃。帰ってきませんか?」

 

母さん…。今なら帰っても…。

 

「ダメだよ、お母さん。せっかく比企谷君と付き合い始めたのに、イチャイチャできないじゃん」

 

い、イチャイチャ!八幡とイチャイチャ!そ、それは、いいわ。

 

はっ!八幡以外が私を見てニヤニヤしてる…。八幡は…、真っ赤になって俯いてる。

 

 

 

 

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