生徒会長・雪ノ下雪乃 奉仕部部長代理・比企谷八幡 作:おたふみ
生徒会室…。ここの長である私なのだが…。
居ずらい…。
今日は書類精査なので自由参加ではあったのだが…。
由比ヶ浜さんは三浦さん達と出掛けている。一色さんも自分でやると言って来ていない…。
「副会長、これは…」
「ここはね…」
「ありがとうございます、副会長」
本牧君と藤沢さんが甘い空気を作っている…。
あれ?私が邪魔なの?
…ダメ、もう無理、砂糖吐きそう。
「副会長、今日は帰るから鍵はお願いできるかしら?」
「はい、大丈夫です」
「では。二人とも、あまり遅くならないように」
はぁ、なんなのかしら…。
私も比企谷君に会いたいわ。
そうだわ!部室で作業させてもらいましょう!これで比企谷君に会う口実が出来たわ。
葉山君から声をかけられた気がするけど、きっと気のせいね。
部室の前に着くと、中から声が…。
『先輩、早く手伝ってください』
『イヤだよ、生徒会の仕事だろうが』
一色さん…。
『責任取ってくださいよ!』
『またそれかよ…』
『これが、早く終われば雪ノ下会長も喜ぶかなぁ…』
『雪ノ下は関係ねぇだろうが…。仕方ないな』
『先輩、チョロ過ぎです。雪ノ下会長の名前出したら』
『うぐっ!』
『そんなに好きなんですな?』
『お前には関係ない』
『そんなことないですよ』
『へっ?』
『葉山先輩の次ぐらいですかね』
『はいはい、ウレシイナー』
『もう!返事が適当です!この仕事手伝ってくれたら、私の一番になれるかもしれませんよ』
『わかったから、とっとと片付けるぞ』
『はっ!なんですか口説いてるんですか俺の方が葉山より出来るとか言うんですかそんなにすぐにはOK出来ませんごめんなさい』
『フラレた内容がこの前と違うじゃねぇか。どうでもいいからやるぞ』
『もう!』
比企谷君も一色さんにはかなわないのね。
『そんなに、雪ノ下会長のことが好きなんですか?』
『ノーコメント』
『…先輩と雪ノ下会長じゃ釣り合わないですよ』
一色さん、そんなことないわ!
『そうかもな…』
比企谷君…。
『だったら…』
『それでもだ。俺はアイツの近くに…、隣に居たい。アイツを支えたい、力になりたい。…アイツに認められたい…。今は隣に居れないけど、いつか…』
『先輩…』
『それこそ『好き』とか簡単な感情でまとめたくない』
そこまで私のことを…。
『負けませんから』
『なんのことだ?』
『なんでもないです!早く仕事してください!』
『なんだよ急に』
『知りません!』
一色さん、貴方も比企谷君のことを好きなのね…。
私も譲る気はないわ。
『先輩、これ終わったら頭撫でてください』
『あざとい』
『あざとくないです!』
『まあ、それくらいならいいか』
ズルイわ、一色さん!それと比企谷君チョロ過ぎよ!