転生しても楽しむ心は忘れずに   作:オカケン

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 リアルが落ち着いたので執筆再開であります。かなり期間あげながら執筆してたのでちょっと内容がグダグダになってしまった。反省なり


幕間3
燃えろ!体育祭!!


 

 

 

 

 

 

 中学1年生、夏。俺は今、月村邸に招かれいつものメンバーでお茶を片手に談笑している。今日は皆んな時間もあるのでここでこの後全員で夕食を共にする予定なのだ。名目は中学生最初の夏の大会を終えた俺のお疲れ様会。

 優勝おめでとう会じゃない理由は言わなくても分かるだろう。

 

「惜しかったね慎司、あと一勝で全国大会だったのに」

 

 そう言うフェイトちゃんの言葉に頷く。夕食を待ってる間の談笑会は俺の柔道の話が中心だった。大会を終えてから既に一週間、勝っていれば今頃全国大会に向けて調整中だったのだが………言っても仕方ない。既に悔し涙を浮かべ俯いている時間は終わりもう次の準備の為に励んでいる事を皆んなは知ってくれているからこうやって遠慮せずに負けた試合の話をしているのだ。

 

「慎司の事だし次はそいつに勝つわよ。そうでしょ慎司?」

「あー………」

 

 アリサちゃんの励ましに歯切れを悪くする。俺も是非もう一度闘って雪辱を晴らしたい所なんだが実はその相手は3年生……最終学年なのである。夏の大会を最後に引退してしまうのだ。少なくとも公式戦では中学生の間で闘えることはないのだ。その事を告げるとアリサちゃんは関係ないでしょっ!と声を張る。

 

「試合する事は出来なくても来年慎司が全国大会出てその人よりいい成績取ればいいじゃない!その人より凄い試合すれば慎司の方が強いってことじゃない」

「そう言う事にはならんと思うけど……」

「あー!もー!とにかく来年こそはカッコよく勝ちなさいよ!あんたがカッコいいところ見せれるのは柔道くらいなんだからっ」

 

 ふんっと腕を組んでそっぽを向いてしまうアリサちゃんに苦笑する。いや、もうなんだかんだ短くない付き合いだからアリサちゃんの嬉しい激励だと言う事は分かる。そっぽを向いてるのも照れ臭くて顔を見れないと言う可愛い理由なのも理解してる。理解してるからこそ言ってしまうのだ。

 

「いや、ツンデレかよ」

「ツンデレってゆーな!!」

 

 希少価値高いんだからそんな怒らなくてもいいのに。

 

「でも、慎司君が柔道部に入ってから学校の雰囲気すごく変わったよね」

 

 すずかちゃんの呟きに皆んながうんうんと頷く。元々聖祥附属学校は私立なだけあって学業を重きにおいた学校だ。本当は俺みたいなはしゃぎ回ってばかりの奴は異端児なのだ。まぁ上手いこと小学校はやって来れたけど。

 中学でも俺のスタンスはやっぱり異端児で勉学より柔道を優先して過ごしている。一応柔道部はあるにはあったのだがやはり俺のような熱意でやってる人より、とりあえずカッコ良さそうだから、運動をした方がいいと思ってくらいの熱量の子ばかり。それは別に仕方ない、全国を目指すような強豪学校を選ばなかったのは俺なのだから。

 

「そうだよね、何か………熱血な人増えたよね」

 

 遠い目をしてそう言うなのはちゃんの眼はなんだか悲しそうだ。

 

「そうかぁ?別に普通だろ?」

「私達が入学したばっかりの時は毎日朝練して声を張り上げてる部活もなかったよね?」

「いい事じゃん」

「そうだけど〜」

 

 なのはちゃん的にはあまりお気に召さないらしい。何でかな?活発に活動する事自体はいい事なのに。

 

「限度があるんよ慎司君…」

 

 なのはちゃんに変わって困った顔をしてそう答えたのははやてちゃん。

 

「思い返してみてや、最近のウチらが登校してる時の学校の雰囲気」

「俺朝練でいつも早いから分かんないよ」

「こんな感じや」

 

 

 

 

 

 

 

『走れヤロウどもおおおおおおお!!陸上部が柔道部に足でも負けてたまるかぁ!!外周追加ぁ!!』

『おおおおおおお!!!』

 

『こんなんじゃ柔道部に置いてかれるぞぉお!!バット素振り千回追加じゃあ!!!』

『おおおおおっす!!』

 

『まだまだぁ!!我らボディービル部がこなしてる筋トレより慎司のトレーニングの方が質が高いぞ!!負けられるかああああ!!プロテインを追加ダァ!!』

『バナナ味ぃぃぃぃ!!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

「いい事じゃん」

 

 ボディービル部あったんだウチ。主張も意味わからんかったけど。

 

「怖いのぉ!」

 

 耐えきれずなのはちゃんが叫んで俺に縋りついてくる。

 

「毎朝毎朝こんな感じなんだよ!?4月の内はたまに朝練やってる部活があって頑張ってるなぁって遠巻きに見てるくらいだったのに5月にはどこもかしこもこんな感じじゃん!」

「いい事じゃん」

「げ・ん・ど!があるの!毎朝右向けば筋トレ!左向けば筋トレ!後ろ向いても筋トレ!教室内じゃ部活入ってない子も授業始まるまで筋トレ!!偏差値じゃなくて筋肉指数あげてどうするの!?」

「いい事じゃん」

「よくな……いことはないけど!先生が言うには不思議に成績も皆んな落ちてないらしいし……でも、でも、圧がすごくて耐えられないのぉ……」

「いい事じゃん」

「話ちゃんと聞いてるの慎司君!」

「いい事じゃん」

「聞いてないね!?だと思ったよ!」

「辛子いる?」

「なんで!?いらないよっ!」

 

 俺の胸をぽかぽか、ぽかぽか、こっちはほっぺをぐにっーと引っ張る。あ、また一段と伸びるようになったかもしれない。あはは、おもしろーい。

 

「まぁ、確かになのはちゃんの言う通り毎朝アレに出迎えられるのはしんどいなぁ……慎司君どうにか出来へん?」

「んー……やる気あって頑張ってる奴らを削ぐような真似はしたくないんだがなぁ……」

「それに部活動を盛り上げてるのは慎司が筆頭だし、慎司が他の部活を注意するのは無理なんじゃないかな……」

 

 フェイトちゃんの言葉通りだ。別にそんなつもりはなかったけどある意味この状況を引き起こしたのは俺が原因だと思う。叫びながら部活に励むアイツらも柔道部と俺の名前を連呼してるわけだし。

 

「最初は慎司君が部に入った影響で柔道部が凄く活発になったよね」

「そうだね、最初は慎司君の一人相撲だったけどだんだんみんな引き込まれていって………」

 

 なのはちゃんとすずかちゃんが語る通り当初は俺くらいの熱量はなかった部員達もどんどん俺についてきてくれるようになった。先輩達もだ、俺が小学生での実績があったのも理由の一つだろう。最初はうざがられた俺も今じゃ皆んなと同じ目標で真剣に取り組める環境に漕ぎ着けたのが4月の最後の方。

 

 そっから勉強中心の私立中学じゃそんな熱血柔道部もよく目立つわけで……。

 

「一時は学校の皆んなから応援されてたよね、柔道部」

「まぁなぁ……それで部員のやる気も上がってたから渡に船だと思って特に何もしなかったんだけど……」

 

 それがいけなかった。そんな応援をしてくれる中でも顕著だったのが俺を知ってるクラスメイト達や他の女子生徒達。別にアイドル扱いされてる訳じゃ勿論ないけど泥臭く一生懸命頑張る男ってのは悪いようには見られない。モテるモテないの話ではなく応援したくなるものだ、そしてその応援を一心に受ける柔道部員を見て他の男子中心の部活はどう思うだろうか?

 嫉妬までとは言わないがちょっとした羨望だ。そして安易にこう思う、頑張れば自分達も注目されると言う思考。まだ中学生の子供だ、俺だって本当の中学生時代もあるし気持ちは分かるからそれはいい。それはいいんだが既に柔道部が注目を集めてる中で再び注目するにはどうするか?結果なのはちゃん達が感じた圧……つまるところ過剰なアピールだ。

 

「理由はどうあれ頑張る事はいい事だしなぁ……」

 

 聞こえないようにそう呟く。だからさっきも言ったようにやる気を削ぐような事は言いたくない。だがなのはちゃん達が迷惑してる以上何とかしないとなぁ。ちなみにクラスの連中が筋トレし始めてるのは別の理由。まぁ俺のせいなんだけどね、それは別問題として。

 

「まぁ、やる気を無くさせずに今みたいな状況を改善する方法はあるけど……」

「え?どうやるん?」

「あー……」

 

 アイツらが何であんな事してるのか理由を理解してないはやてちゃん達にわざわざ言う事ないよなぁ……本当に気持ちは分かるからさ。分かるよ思春期、モテたいよね?分かる分かる。

 

「まぁ、結果を楽しみにしとけって。一週間もしないうちにマシにはなるよ」

 

 苦笑してそう答えるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 てな訳で、そんな話をしてから一週間ほど経過した普通に学校がある日。例の目立っていたアピール集団はあいも変わらず朝から汗を流して頑張っているが各々ちゃんと自分達に設けられた決められたグラウンドやトレーニングルームで迷惑をかけないようにやってくれている。柔道部なんかも元々柔道場とランニングで学校の外周走るくらいだったから変わらず練習している。

 

「慎司君何したの?」

 

 ホームルームが終わり次の授業までの空き時間になのはちゃんがそう問うてくる。

 

「別に大した事はしてないよ、ただ……」

 

 と言いかけた所で数名女子生徒に呼ばれる。全員同級生で同じクラスメイトだ。

 

「お願いされた通りにしたけど……何であんな事を?」

「まあまあ、あんまし気にしないでくれよ。それよりほれ、お礼にこれやるから」

 

 と、持参してきたちょっとしたスイーツを手渡す。

 

「え?いいの?やった、ありがとー!」

「あれくらい荒瀬君お願いなら別にいいのにー」

「また、何かあったら何でも言ってねー」

「ああサンキュー、先生にバレないように食えよー」

 

 と、各々席に戻っていく。

 

「とまぁこんな感じ」

「分かんないよ……」

「別に変な事させてないから気にすんなって。他の部活やってる連中も同じ男として気持ちはわかる部分もあるからさ……な?」

「まぁ……解決したならそれでいいけど……」

 

 実際あの子達にやってもらったのは他の部活のメンバー達の前でとある世間話をしてもらっただけだ。まとめると

 

『頑張ってる人は応援したくなるけどあんまりアピールしてるのはカッコ悪いよね』

『黙々と目標に向かって頑張ってる姿がかっこいい』

 

 みたいな感じの事をそれっぽく会話して貰ったのだ。流石にあの子達にだけじゃ大変なので他のクラスメイトの子や他のクラスの子、2、3年生の先輩方にもお願いした。後で同じように全員にスイーツを配る予定である。出費が………。

 え?何で皆んな引き受けてくれたのかって?この学校での俺の顔の広さ舐めんなよ。今の先輩達の殆どは小学生時代の俺の事も知ってる人達だからな。

 

 とまぁそんな感じの会話を聞けば単純な事にすぐに沈静化して普通に努力を続けている。それを継続出来れば大会である程度の結果はすぐに残せるだろう。それで自分達がやっている努力の成果を味わえばすぐに邪な気持ちが一切なく本当の意味での努力をして本当にカッコいいって呼ばれるような人になれるさ。

 それに、見てるやつはきっと見てくれてる。だから、このまま頑張っていて欲しいと思う。勿論学業は疎かにしないようにな?

 

「ふっふっふ………」

「……何で急に笑ってるの?」

「いや、何でもねぇ何でも」

「………ちょっと気持ち悪いからやめた方がいいよ?」

 

 珍しく……でもなく辛辣ななのはちゃんだった。

 

 

 

 

 

 

 

 とまあ実はこんな事があったのが1ヶ月半前。それから俺たちの中学は部活動も活発のまま日々勉学に励んでいた。そう、先程のちょっとした事件は今から始まる、後にこの中学で何十年も語り継がれる事になる伝説3年間のイベントの前日譚。夏の暑さが残る中、秋の紅葉を覗かせ始めた時期にある学校のイベント。

 

「おっしゃテメェらぁ!!死ぬ気で俺についてこいやあああああああああ!!!!」

 

 『おおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!』

 

 そう体育祭である。しかもここの中学生としての体育祭は今回が初めてだが普通とは一味違う。今年から校内で開催される普通の体育祭ではなく隣町の中学校2校を呼んで3中学にによる学校対抗戦というスーパー大型企画なのだ。なんでこんな無茶な企画が通ったのかといえば無論俺の仕業である。

 俺についてくるような形でメイド同士である聖小の校長がこの中学の校長に赴任したのだ。その校長に口添えをしてもらい今回の企画が叶ったのだ。

 

 何でそんな事したのかって?そっちの方が燃えるじゃないか!

 

「いいかぁ!これはただの学校対抗の体育祭じゃねぇ!!我ら聖祥中のプライドを賭けた聖戦だ!……え?…2位じゃダメなんですか?ダメっですっ!!」

 

 ちなみに現在は既に開会式の途中である。他の2校がポカーンとしている空気を無視して各校一人ずつ代表に出て選手宣誓をするプログラムで俺は進行役の先生からマイクを奪って演説中だ。

 

「3位、2位なんかいらない!目指すは優勝のみ!!いいか!?必ず俺たち聖祥中を優勝に導くぞおおおおおおおお!!!」

 

 おおおおおおおおおおおおお!!

 

「いいぞ慎司ー!!」

「それでこそ慎司だー!!」

「「「慎司っ!慎司っ!慎司っ!」」」

 

 俺達聖中のボルテージは既にMAX。残りの2校は若干引き気味だ。他校の先生なんかは俺を見て震えてる。ごめんね?慣れてない人はほんとごめんね?でもどうせ対決方式でやるなら君らもそんな感じで来て欲しいわけです。ちなみに赤、白、青の色分けで俺達聖中は赤だ。

 

「何か……あの時慎司君が嬉しそうにしてた理由が分かったかも」

「え?どうしたのなのは?」

「ううんフェイトちゃん、何でもない」

 

 高町なのはは空を仰ぎ見る。今回は聖中としての最初の体育祭だ。流石の慎司君も大人しいかな?と安心しきっていた昨日の自分を責めたくなった。一年生なのに代表として前に出てるのも誰一人としてツッコミがないのがもはや洗脳されたようで恐ろしい。むしろ皆んなが慎司君以外誰がやるの?みたいな顔していた。

 

「はぁー……いつも観客として慎司君の暴れっぷり見てたけど参加者として一緒やと熱気がすごいなぁ」

「私達はもう慣れちゃったわよ」

「アリサちゃん、多分慣れちゃいけないやつだよ……」

 

 そう言うすずかは困り顔だが自身もある程度慣れてしまって以前ほど色々突っ込みを入れる事がなくなってきている事に気づいてない。言うまでもないがこんなテンションの体育祭は不自然である。

 もはや洗脳された軍隊である。だけど彼らにとって運動会や体育祭はこんなものなのだ。荒瀬慎司のせいで。

 

「まだまだぁ!!気合いが足らんぞ軟弱ども!!お前らの覚悟を問う………敵は全員っ!?」

『ぶちのめす!!』

「審判諸共っ!?」

『ブッ飛ばす!!』

「お昼休憩は!?」

『天の恵みと作ってくれた人に感謝してお弁当をいただきます!!』

「おにぎりの具は!?」

『梅!昆布!鮭!』

「おかかを忘れるなぁぁぁああああ!!!」

 

 学校どころか街全体に響き渡るスピーカー越しの慎司の声。そんな盛り上がりに釣られて関係のない人達も野次馬で来る始末で本当に規模がどんどん大きくしまっていた。

 

「何か、無事に終われるか心配になってきたよ……」

「諦めなさいなのは、絶対何か一波乱はあるわ」

「一波乱で済めばいいけどね……」

「アリサちゃんもすずかちゃんも脅かさないでよ〜……」

 

 しかしそんな悪い予感というのは当たるものである。

 

 

 

 

 

 

 ケース1 対校応援合戦

 

 

 

 

 

 

「声が小さいぞ軟弱どもぉ!もっと声を張り上げんかぁ!!」

 

 

 うおおおおおおおおおおおおおおお!!!

 

 

「足りん!まだ足りない!!お前らの気概はこんなもんなのか、あぁ!?もっともっと魂で叫べゴラァ!!そんな体たらくでこの戦争に勝てると思ってるのか!!」

「戦争じゃなくて体育──」

「俺達の気合いで敵を怯ませるんだよぉ!!声張り上げろボケナス!!」

 

 

 うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!

 

 

「もうやだこの学校」

 

 ツッコミを遮られてガクンと項垂れるなのはちゃん。一緒に応援合戦をしていた2校の応援団は「ヒェッ」と声をあげていたが俺達には届くわけもなかった。

 

 

 

 

 

 

 ケース2 棒倒し

 

 

 

 

「オイコラぁ相撲部!!テメェら絶対ぇその棒倒されんなよ!」

「「「おっす!!!」

「倒されたらテメェら全員ちゃんこ鍋にしてやるからな!!分かったかぁ!!」

「「「おおおおおっす!!!」」」

 

 

 

 

 

「なぁフェイトちゃん、ウチの相撲部ってあんなに本当のお相撲さんみたい体の大きい子ばっかやったか?」

「ううん、みんなただ入部してるだけの幽霊部員だって聞いてたけど……」

「半年でどうすればああなるねん」

 

 

「活躍したらまた美味いプロテインの作り方教えてやるからなぁ!!」

「原因近くにおったわ」

 

 

 ちなみに我が校の棒は日々沢山四股踏みをして足腰を鍛えている相撲部により微動だにしなかったという。

 

 

 

 

 

 ケース3 代表自由演舞(得点制度あり)

 

 

 

「他の2校はダンス部とか体操部がかっこよく演技してたけど………」

「仕上がってるねぇ!」

「キレてるねぇ!」

「肩に小さい冷蔵庫乗せてんのかい!」

「はいっ────」

 

『サイドチェストぉおおおおお!!ヒューっヒューっ!』

 

「何でウチはボディビルなのよ!!?」

 

 アリサちゃんの魂の叫びである。

 

「うおおおお!我慢できねぇ!俺も出る!!」

「ちょっ、慎司君やめて!?お願い!これ以上私の胃腸に負担を与えないで!!」

「俺の肉体美を見ろおおおおおお!!」

「誰か止めてえええええええ!!」

 

 なのはちゃんは泣いていた。

 

 

 

 

 

 

 とまぁ、言うまでもなく体育祭は混迷を極めていた。もはや競技ではなく闘争。最初はひよっていた隣町の2校も負けてたまるかとやる気を出してきて案外盛り上がってはいるのが幸いだった。

 

「ふむふむ、いいじゃないの……」

 

 1人得点掲示板を眺めながら俺はそう呟く。ほぼ点差は無く同点と言っていいだろう。しかしこれでも十分な成果なのだ。そもそもの話俺達聖中は本来なら他校を交えた体育祭なんかしても相手にならないのだから。向こうの2校は一般的に部活動が盛んな中学、対するこっちは進学校……勉強中心の学校だ。

 生徒全体を見たら恐らく俺達の学校の運動能力平均は最下位になるだろう。しかし、一部の部活に熱を出し……最初は不純な理由でも今や一端のアスリートとして日夜努力してる俺を含めた連中がその不利を互角に持ち込んでいるのだ。むしろ善戦している。

 

 しかしまぁ……手元のプログラム表を見て少々苦い顔を浮かべてしまう。

 

「午後からはキッツイなぁ……」

 

 午後の競技は代表競技ではなく学年毎や全生徒を巻き込んだ競技が多いのだ。生徒全体の運動能力の平均が低い我が校は更に不利になるだろう。まぁ、皆んなの前ではああ言った手前勿論勝つ気でやるがな、うん。

 まぁ最悪皆んな楽しんでくれればそれでいいや。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「オラアアアアアアア!!!鉢巻寄越せゴラアアアアアア!!」

 

 何て事を考えていたが昼休みで弁当を食べてからそんな事は綺麗さっぱり忘れて相変わらずの様子で競技に臨む俺。ちなみに今は全一年生によるバトルロイヤル騎馬戦。学校3校分の一年生となるとやはり規模はでかい。ちなみに俺はなのはちゃんを乗せて真ん中の下である。左右は一年生でも屈指の足腰を持つ相撲部である。

 

「慎司君っ!大きい声出さないでよ!相手の人達皆んなびっくりして怯えてるよ!?」

「身ぐるみ剥がすぞゴラアアアアアア!!」

「聞いてよ!ていうかもっと酷くなった!?」

 

 正々堂々?ああ、ルール違反しないで勝てばそれでいいんじゃボケェ!!

 

「うう……ごめんなさい〜」

 

 とか何とか言いながら何だかんだそんな相手の隙をついて鉢巻を奪うなのはちゃん。相変わらず運動は苦手だけど現役魔導師だからか勝負勘は強いんだよねこの子。

 

「よっしゃこっちが優勢だぞ!この勢いのまま俺達に続けぇ!この『NAA』になぁ!」

「NAAって私達の騎馬のことだよね?何の略?」

「なのはちゃん、頭、アッパラパー」

「アッパラパー!?」

 

 抗議の意思を両手が塞がってる俺の頭をポカポカと叩く事で伝えるなのはちゃん。痛い、痛いってば。

 

「アッパラパーに続けぇ!!」

「アッパラパーに遅れを取るなー!」

「アッパ………なのは、今行くね!」

「フェイトちゃん!?後でお話だからね!最初の2人は後で校舎裏だからね!」

 

 怖えよなのはちゃん。2人に何するつもりだよ。そしてフェイトちゃんも砲撃受けた時の事思い出したのかちょっと顔青いよ。

 

「クソォ……アッパラパーに負けてたまるかぁー!」

「慎司君のせいで向こうの学校の人も言い出してるんだけど!?」

「いい事じゃん」

「んにゃああああああ!!!」

 

 うわ!ひっかくな、ひっかくなって。

 

「高町さん前!前から敵が来てる!」

 

 右を支える相撲部が慌ててそう言い出すとなのはちゃんはもうどうにでもなれという感じで叫んだ。

 

「うわああああん!私アッパラパーじゃないもん!!」

「パッパラパーだもんな!」

「慎司君のバカァ!!」

 

 怒りを力に変えるなのはちゃんはさぞ強かった。ちなみにおかげでこっちが勝ったよやったね。でも競技終わった後なのはちゃんに叩かれたのは言うまでもない。相変わらず全然痛くないけど。

 

 

 

 

 

 

 

 その後も競技は一進一退で続いた。部活動対抗リレーは相撲部とボディビル部は頑張ってくれたが不利は覆らず敗北。その後の綱引きで汚名返上をしていたが。最後の競技を残して得点差はほぼ互角。この競技を制した方がこの大体育祭の優勝を飾る事になるだろう。

 そんな大事な最後の競技は恒例ならリレー……とかなのだが今回は違う。

 

『さぁ!最終種目は各学校から選ばれた代表者3名によるアームレスリング対決だーーーー!!」

 

 おおおおおおおおおおおおおおお!!!

 

 最終種目は実況付きだった。盛り上げる全生徒達。

 

「何でやねん」

 

 冷静に最終種目が腕相撲なのに疑問を抱くはやてちゃん。いや、まぁ俺もおかしいとは思うけどね?決めたの俺じゃないしとりあえずは従うのみよ。

 

『得点は3校ともほぼ互角!この対決で勝利を飾った学校がこのイカれた体育祭の優勝校に選ばれるぞ!!これは負けられない!!』

 

 おおおおおおおおおおおおおおおお!!!

 

『そんなイカれた代表者達を紹介しよう!まずは青組代表者……その肉体はもはや高校生を飛び越えてプロ選手レベル……日本ラグビー協会からも注目されてるスーパー中学生!!3年生、ラグビー部所属……巻波大吾郎だぁーーー!!』

「うおおおおおお!!ラグビー部の鋼鉄の肉体の凄さを見せてやるぞ!!」

 

 青チームの学校から歓声が上がる。それに答えるように大吾郎も拳を掲げて雄叫びを上げる。うわ、確かにすげえ体だ。沢山努力をしてきて者しか辿り着けない境地までいっている。

 

「すごいなぁ……あれで本当に中学生なのかな?」

「気持ちは分かるけどフェイトちゃんちょっと言い方悪いで?」

「うーん………スーパーマッチョ君?」

「ちゃう、そういう事やない」

 

『次は白組代表!……中学の部活に何であるのか!?アームレスリング部全国レベルを誇るその学校のエース!!その腕は鉄を砕き、相手の腕さえも粉砕してしまうだろう!!……2年生、アームレスリング部所属!!大野武雄ーー!!』

「俺の剛腕で貴様らを捩じ伏せてやろう!はっーはっはっは!!」

 

 今度は白チームの学校から歓声が上がる。またキャラ濃い奴来たよ。でもあそこまで言うだけはある、バケモンみたいな腕してやがるぜ。ていうか存在するんだアームレスリング部、普段どんなトレーニングしてるか気になるな……今度調べてみよ。

 

「最後に赤組代表!!……そいつの異名は数知れず!曰く……『海鳴市の未来を担う者!』。曰く、『世界一の変態メイド好き!』。曰く、『常識の破壊者、混沌の権化!!』。曰く、『柔道頑張りすぎじゃね?』。曰く、『いつも可愛い女の子達とつるんでて羨ましいぞこのヤロー!』。しかしやる時はやる男!我らが聖中の希望の星!……一年!柔道部所属!……荒瀬慎司ーーーーーーーーーー!!!」

 

 うおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!

 

「「「慎司っ!慎司っ!慎司っ!慎司っ!」」」

「やったれ慎司ぃーー!!」

「粉砕!」

「玉砕!」

「大喝采!!」

「荒瀬君かっこいいよーーー!!」

 

 実は聖中はカルト教団化したのかもしれないとなのはは本気で頭を抱えてそう思った。

 

「何か慎司君の時だけ実況の熱量凄かったね」

「すずか、ほらあれ……よく見たら放送席に座ってる男の子隣のクラスの奴よ」

「やっぱり慎司君が代表かぁ……もう違和感ないねんなぁ…」

「なのは?どうしたの?頭痛い?」

「ううん、大丈夫。色々、もう吹っ切れたから」

 

 そういうなのはの目は何だか濁っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 とまぁ、ここまで来たら俺が代表だろう。皆んなを巻き込んで盛り上げたのだから最後に花を飾るのも俺がやらねばなるまい。

 

「テメェら!俺が勝つとこよく見とけよーー!!」

 

 うおおおおおおおおおおおおおおお!!!

 

 よっしゃ、この歓声に応えてやるぜ。テンション上がってきたぞ、元々今日に関しては振り切ってるけど。

 

『さぁ!3人にはくじ引き順番を決めてから、総当たりでアームレスリングをしてもらい勝ち星が多い選手の優勝になります!勝ち星が並んだ場合は……あっ!』

 

 と、実況が説明をしてる途中で俺はそいつからマイクを奪う。

 

「面倒だ!ようは2人に勝てば優勝なんだ、俺が先に2人に勝ってとっとと決着つけるから俺からやるぞ!!」

 

 ちょっと口が悪いように聞こえるが相手の2人を貶すつもりは全くない。体育祭という特別なイベントなんだ、これくらいの演出があってもいいだろう。そして流石はスポーツは違えど優秀な選手である2人だ。

 俺の言動を挑発とすら受け取らず不敵に笑っている。

 

「よかろう!その言葉に乗ってやろうじゃないか!」

「どうやろうが勝敗は変わらない……どちらにしろ勝つのはアームレスリング部の俺だからな、依存はない」

「よっしゃいい度胸だ、かかって来いヤァ!!」

 

 全体のボルテージも最高潮。いいねいいね、熱いね!そうだよ、人生こんくらい盛り上がんなきゃだめだよなぁ!

 

「なのは、慎司すごく楽しそうだね」

「……うん、元気な慎司君がやっぱり慎司君らしいね」

 

 人知れずフェイトとなのはがそんな事を言っていたがそれは周りの歓声にかき消されるのであった。

 

「よし、まずはこのラグビー部の大吾郎が相手だ!あれだけ大口を叩いたんだ、簡単には負けてくれるなよ?」

「その言葉、そっくりそのまま返してやるぜ」

 

 互いに不敵に笑いながら用意されたアームレスリング専用の台に腕を乗せて掴み合う。周りから見たら互いに筋肉質な腕だが大吾郎とやらは全体にウェイトが大きい分いささか有利に見えるだろう。だが……

 

「スタート!」

 

 審判の合図、そして……

 

「えっ?」

 

 惚ける大吾郎。決着は一瞬、大吾郎の手の甲は無慈悲にも台のクッションに沈み負けを示していたのだ。

 

『な、なんとー!?荒瀬慎司、一瞬でケリをつけた!!お前は一体何なんだーーー!?』

 

 通りすがりの仮面ライダーだ。覚えておけ。一度言ってみたかったんだけどなぁ……。

 

「ば、バカな……ラグビー部で鍛えたこの肉体が負けるだと……」

 

 無論ここまで圧倒したのには理由がある。アームレスリングは本ちゃんでやってわけじゃないからよくは知らないがただ力があればいいってもんじゃない。俺が大吾郎に勝てたのはスタートが大吾郎より一瞬早かった事。

 全神経を研ぎ澄ませて審判がスタートと言うために軽く息を吸い込む音を拾って言うのとほぼ同時にしかけたのだ。

 さらに言うならそもそも柔道で普段の組手で自然と前腕が鍛えられるてるし、筋力トレーニングだってしてるしな。

 

「へへっ、悪いな……相性が良かったみたいだぜ。さぁ!次はお前だ、大野武雄!」

「中々やるようだが……俺の勝利は揺るがないっ」

『さぁ!ここで荒瀬選手が勝てば赤組聖中の勝利となるが……果たしてどうなるのかーー!?』

 

 ボルテージは最高潮へ。今日1番の騒ぎようだ。

 

「いけー!武雄!負けんじゃねぇぞ!」

「アームレスリング部の意地を見せてやれー!」

 

「荒瀬君頑張れー!」

「慎司!かましてやれー!」

 

 各々の学校がはちきれんばかりの声で仲間を応援する。

 

「負けたら承知しないわよ!頑張りなさい慎司っ!」

「頑張れー!怪我しないようにねー!」

 

 その熱に浮かされたアリサちゃんとすずかちゃんも声を張り上げる。

 

「ここでいいとこ見せれたらホンマもんの漢やで!頑張りー!」

「仮面ライダーみたいな慎司なら勝てるよ!頑張ってー!」

 

 フェイトちゃん、仮面ライダーみたいってなんだよ。君本当に趣味に侵されすぎよ?でもそんなフェイトちゃんが可愛いからOKです。はやてちゃん、漢って言葉意外と似合うなぁ。

 

「頑張れ慎司君!慎司君なら絶対負けないよ!」

 

 流石なのはちゃん、断言するねぇ………任せとけよ!

 

 皆んなの声援を受けて手を握り合いセット。審判の合図を待つ。うおお、やっぱりすげえ腕だなぁ……専門の奴に勝つのは厳しいが……燃えるじゃないか。

 

「スタートっ!」

 

 互いに力が入ったのはほぼ同時だった。そうなってくると純粋な力比べになると思っていたが。

 

「沈め荒瀬慎司ーー!」

「ぐぬぬぬぬぬぬっ!!!」

 

 やべぇ!こいつは強えぇっ!単純に力関係も推されてるが俺の知らないアームレスリングにおいての技術も総動員しているのだろう、あっという間に俺の手の甲は触れたら負けを示すクッションまでギリギリとなる所まで追い込まれる。ここまで来ると逆転は不可能だ。

 

「おのれ!負けを認めろ!」

「負けてたまるかぁっ!」

 

 諦めないでやり切るのが俺の流儀だ。くそったれ、このままじゃ絶対ぇ終わらせねぇぞ!

 

「あかん、やっぱり本職の人は別格や」

「ど、どうしよう……慎司負けちゃう…」

「だ、大丈夫だよフェイトちゃん……慎司君ならきっと……」

 

 そう言うなのはだが語尾が少々弱かった。仕方ない、基本的に腕相撲やった事あるなら分かるがあそこまで追い込まれたら巻き返すのは無理なのはすぐ分かる。

 

「慎司君、諦めないでー!………アリサちゃん、どうしよう?」

「ぐぐ……任せなさいすずか、私にいい考えがあるわ!」

 

 そう言うとアリサはなのはの耳元で何事かを伝える。なのはは顔を赤くしながらびっくりして

 

「ええっ!?やだよ!そんな事恥ずかしくて言えないよ!?」

「それしかないのよ!慎司が負ける姿を見たいわけ?」

「うぅ……でもぉ……」

「もじもじしないの、大丈夫よ。普段はああは言ってるけど本当は慎司だって……うん、見たいと思ってるかもしれないわよ……多分」

「ほ、本当にそれで慎司君頑張れるの?」

「かもしれない……だけど…」

「うぅ……うぅ〜」

『ああっーと荒瀬選手危ない!ここで終わってしまうのかー!?』

「ううううう……わ、分かった!やってみるよ」

 

 なのはひそう言うと走ってアームレスリングのステージに可能な限り近づき慎司から見える位置に移動して大声で叫んだ!

 

「し、慎司君っ!」

「ぬおおおおおっ!……な、なのはちゃん?」

「か、勝ったら……慎司君が勝ったら……一日だけ慎司君だけのメイドさんになってあげる!だから頑張れーーーー!」

 

 時が止まった。まぁ色々と時が止まりましたよ。応援の声で埋まってたはずの騒がしさはシーンとして、一応アームレスリング自体は力は緩まず続行中。いやもうね、爆弾発言だよね。あれか?ご褒美用意して俺を応援する作戦か?バカタレめ。

 

「うるせぇ!なのはちゃんがメイドを語るのはまだ10年早い!ちんちくりんな間は別に望んでねぇしご褒美でもねぇよ!もっと色んな所が成長してから出直せーーー!!」

「ほらやっぱりこうなったぁ!!」

 

 うわああああああああああああんと叫びながらフェイトちゃんの胸に飛び込むなのはちゃん。いつもより口が悪いのは許して欲しい、今ちょっと余裕ないから。

 

「これで終わりだ荒瀬慎司ーー!!」

「ぬおおおおおおおお!?負けるかぁーー!」

 

 歓声は再び元に戻るがなのはちゃんのショックはそのままだった。ご褒美作戦は悪くないと思ったが失敗してしまったアリサちゃん達一行。アリサちゃんも責任を感じてかフェイトちゃんと一緒に謝りながら慰めている。

 そんな中、はやてちゃんはふと思いついた。そして声を張り上げる。

 

「慎司君!勝ったらリィンフォースが慎司君専属のメイドさん1日だけやらしたる!私が約束するで!」

「舐めるなはやてちゃん!そんな下衆な提案で……俺が揺れると思うなよ!?」

 

 とは言ったものの突如完全に敗北濃厚だった慎司の右腕が復活したかのように武雄の腕を押し返し始めた!

 

「めっちゃ効いてるやないかい!」

「なっ!?何だ?きゅ、急に力が!」

「メイドぉぉっ!リィンフォースのメイドがどうした!?そんなもので元気になると思うなよおおおおおおおおおおお!!!」

「ば、馬鹿な!?アームレスリング部のエースである俺が!?」

「だらっしゃああああああああああ!!!!」

 

 そしてあっという間に武雄の手の甲がクッションに叩きつけられる。一瞬の静寂、しかしすぐに爆発し慎司の勝利を讃える声。

 

「うおおお!慎司っ!!流石俺達の慎司だああああ!!!」

「やる時はやる男!それが荒瀬慎司だぁ!」

「一生ついていくぞ慎司ぃ!!」

 

 慎司コールがグラウンドに響き渡る。俺はそれに応えるため再び放送先からマイクを奪って声を張り上げた。

 

「見たかぁ!俺達の勝ちだ!俺の周りには貧相な体の子しかいないから気を遣って黙ってたけど俺実は巨乳の方が好みなんだ!」

 

 うおおおおおおおおおおお!!

 

「流石慎司だ!」

「器もデカければ好みもデカイんだな!」

「こんな所でカミングアウトするのも流石慎司だ!」

 

 荒瀬慎司、テンション上がって暴走中。周りもテンションがおかしくなって突然の暴露にも動じてなかった。

 

「うおおおおおお!巨乳メイド最高おおおおおお!!

 

「後でしばく」

「後でしばく」

「後でしばいたる」

「巨乳ってどれくらいからが巨乳なんだろう?」

「後で『お話し』後で『お話し』後で『お話し』後で『お話し』後で『お話し』後で『お話し』」

 

 

 

 

 

 

 

 そんな感じで異色な体育祭は慎司率いる聖中が勝利を手にし、聖中だけでなく参加した他の中学生全員が満足と充実と一生残る思い出を手にしたのだった。

 

 

 

 

 

 翌日、何故かボロ雑巾になった慎司を一日中メイド服姿でるんるんと看病してるリィンフォースが目撃されたとかされないとか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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