転生しても楽しむ心は忘れずに   作:オカケン

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 元々幕間用にちょいちょい描いてたものを本編用に書き直しました。最初から半分は書いていたので思ったよりも早く続きを投稿できて満足。

 しかし次からはゼロからや、がんばろう


ビースト慎司

 

 

 

 

 

「ロストロギアを預かって欲しい?」

 

 とある日、管理局の本部に勤めてる友人に呼び出され本局の談話室で藪から棒にそう持ちかけられた。

 

「ああ、頼むよ。こっちが預かっても解析が出来る人がいなくてな、荒瀬ならそういうツテとか沢山あるし万が一それを狙う輩が現れてもどうにでも出来そうだしさ」

 

「別に構わないが……俺じゃなくて本部に報告した方が結果が出るの早いんじゃないか?」

 

 友人の頼みだし引き受けるのはやぶさかではないが俺に頼む理由が分からない。あとぶっちゃけ暇じゃないから本部に丸投げしたい気持ちもある。

 

「………実はな」

 

「ん?」

 

 友人は周りを気にしながら声を潜めて告げる。ただならぬ雰囲気に俺もつい生唾を飲む。

 

「………今日娘の誕生日だから早く帰りたいんだ」

 

「あー………」

 

 本部にこんな案件持ってちゃうと確かに色々手続きやら調査に同行させられて長い事拘束されるだろうな。結果は早く分かるだろうが用事あるのに帰り遅くなるのは嫌だよなぁそんな日に。ていうかそんな雰囲気で言う事じゃないだろつい身構えちゃったじゃないか。

 

「荒瀬の頼み、色々と融通して引き受けてきただろ?な?恩を返すと思ってさ、頼むよ」

 

 それを言われると弱い。この友人にはアークレイン艦隊の物資や予算を色をつけて流してもらってる。そう言う担当を担う実はちょっと地位が高い友人なのだ。勿論不正じゃないよ、ちょっと緩く手続きとかしてもらってるだけ、ちょこってねちょこっと。

 

「まあ、いつも世話になってるし言った通りツテもあるからな。分かった、引き受けるよ。こっちで輸送隊送るからブツはそいつらに渡しておいてくれ」

 

「助かるよ。いや、ありがとうな」

 

 いえいえこちらこそ、いつもありがとう助かってるよ。

 

 

 

 

 

 

………………………。

 

 

 

 

 

 てな感じで人と人の繋がりを感じるような一幕を終えつつ、輸送隊には一度アークレインで合流し俺と艦内にいたリインフォースを同伴してそのツテとやらに向かう。

 といっても機動六課だけどね、うんいつも通りだね。今はアークレイン隊は遠征明けで艦隊もメンテナンスしてるからソフィとマックスも六課に居るはずだ。あいつらとも一応合流して改めてはやてちゃんにお願いしにいこう。

 はやてちゃんも俺のお願いなら二つ返事で許可してくれるだろうけど。無理なお願いじゃないし。

 

「慎司、お前にこれを預けた友人というのはどういう繋がりがある人なんだ?」

 

 見た目は普通の乗用車だが魔法での防御を幾重にも張り巡らせた輸送車で六課に向かう道中、リインフォースがそう疑問の声を上げる。運転はアークレインの輸送隊のメンバーなので会話を聞かれても問題はない。といってもやましい事はないので普通に答える。

 

「アークレインだけじゃなく次元艦隊の物資や魔力リソースを管理する部門のトップの右腕ってところかな。仕事のやり取りしてるうちに気が合ってな、こっちの要望になるべく答えてくれるしこっちはこっちで今回みたいに頼まれ事を引き受けたり持ちつ持たれつって感じだよ」

 

「相変わらず色々な方面で顔馴染みがいるんだな慎司は」

 

「まぁ、全く下心無いわけじゃないけど結局は仲良くなれるかどうかだからな」

 

 人脈って言い方だとビジネスな関係みたいな感じになっちゃうけど俺的には皆親しい友人のつもりだしな。

 

「私が知ってる範囲だと……本局の次元艦隊の整備部門の工場長、艦隊の運営計画を決める管理部門の部長………次元艦隊とは関係ない各所の部隊……治安部隊や防衛隊、攻勢専用の武装隊のメンバーや責任者……あげればキリがないな」

 

 リインフォースが上げた面々はほんの一部に過ぎず繋がりがある部署や面々は数えきれないほどある。まぁ、提督という管理局の一員ではあるが、力のない俺は他者に力を借りるしかないんだよな……その代わり俺ができる事で返してはいるんだけど。

 

「なんだ?なんか思う所でもあるのか?」

 

 急にそんな事を言い出したのでそう聞いてみたがリインフォースは首を振る。

 

「慎司は……多くの管理局員に厄介者扱いされてる……私はそれを友人としてとても悲しく思ってる。だから少しでも慎司の良さを理解してくれてる人がいると言うのは嬉しいんだ……」

 

 そう微笑みながら口にするリインフォースはどこかいつかのリインフォースの時のようにどこか神秘的に見えた。いやまぁ中身は当時に比べて完全に面白人間と化してるけど。

 

「前も言ったけどそこら辺の事は気にすんなよ、俺は厄介者扱いされても仕方ない事してんだから」

 

 本当皆お節介なんだから。気持ちは俺も嬉しいんだけどな。

 

「そういえば、慎司……」

 

「ん?」

 

 何かを思い出したように顔を上げるリインフォースに俺は先程の嬉しく思った気持ちの余韻に浸りながら穏やかに顔を向ける。

 

「もう言い始めてからかれこれ9年経ってるが……そろそろいいんじゃないか?」

 

「何が?」

 

「私の胸を揉みたいのだろう?いい加減……」

 

「俺の余韻を返せ」

 

 スッと一気に冷めて能面みたいな表情になっちゃったよ。あ、運転手めっちゃ爆笑してる。アークレインでもこのやり取りのせいで何度か女性スタッフに白い目で見られてるからね、いい加減にして欲しいのはこっちなのよリインフォースよ。

 

 

 

 

 

………………………。

 

 

 

 

 そんなやり取りをしながら起動六課に辿り着くと予定通りマックスとソフィとも合流してケースにしまわれてる件のロストロギアをはやてちゃんに見せながら経緯を説明して解析をお願いする。見た目はなんの変哲もない丸い機械仕掛けっぽい球体なのだがどんな能力が秘められてるか分からない以上は危険物扱いなので丁重に扱う。

 

 はやてちゃんは予想通り二つ返事で承諾してくれ六課の技術スタッフのシャーリィに任せる事になった。六課での仕事もある中頼むので今度別途でお礼をしなければならない。

 

 てな訳で、シャーリィは今談話室で休憩中らしいので談話室で合流してから一緒に研究室に向かう事に。流石に曲がり曲がってもロストロギアだからこれからか入念に人を揃えて向かった方がいいだろう。はやてちゃんもそこら辺を汲んで引き渡しまで一緒に着いて来てくれることになった。

 

 

 

 

「あれ?皆お揃いだな」

 

 談話室に赴くとシャーリィだけでなくなのはちゃんとフェイトちゃんとヴィータちゃんにFWメンバー4人、どうやら訓練の合間の休憩中らしい。そういえば今日はなのはちゃんだけでなくヴィータちゃんとフェイトちゃんも教官してるんだっけか、さらにはシグナムとシャマルと狼形態のザフィーラにちみっこも。

 おいおい大所帯だな、聞くと本当にたまたま談話室で一息しようとしたらみんな揃ったらしい。運命かな?皆、結婚しよ。

 とりあえず俺も経緯を説明してロストロギアの入ったケースを皆んなに見せる。

 

「んじゃ悪いけどシャーリィ、これ頼む……っと!?」

 

 やべっ……なんで足元にバナナの皮が!?さっきまでなかったと思ったのに!?転ぶのは何とか耐えたがさらに体のバランスを崩したせいで手を滑らせてケースを地面に落としてしまう。その衝撃でケースが開き中の球体のロストロギアが投げ出されて地面に叩きつけられる。全員、呆気に取られるような反応をしていた。

 

 いやそうよな、そんなベタな事起こるなんて思わんよな。じゃなくて!

 

「っ!」

 

 反射で俺はそのロストロギアを懐に抱え込む。今の衝撃で起動なんかしてみろ、何が起こるか分からなかったから必死にそんな態勢をとる。そして、そんな予感は当たるもんで

 

「あっ……」

 

 俺の間抜けな声とほぼ同時にロストロギアは淡く光出してボフッと変な音を出しながら少量の煙を噴き出す一瞬俺を包んだかと思うとすぐに霧散して消えた。ロストロギアの光も消えて元の状態に戻る。な、なんだったんだ?……ってあれ?何か気分が………

 

 

 

 

 

 

…………………。

 

 

 

 

「し、慎司君!大丈夫!?」

 

 突然の一幕に呆気に取られながらも高町なのはは荒瀬慎司に駆け寄って異常はないか確かめる。少なくとも緊急性があるようなロストロギアではなかったことに安堵しながらも恐らくなにかロストロギアの影響を受けたであろう慎司の様子を見守る。

 

 なのはだけでなくその場にいた全員固唾を飲んで慎司を見守っていた。荒瀬慎司はゆっくりとロストロギアを抱え込んでいた体勢から立ち上がる。ロストロギアの球体をゆっくりと地面に置いてふっと穏やかな微笑みを浮かべて高町なのはに向き合う。

 

 その様子に皆ホッと安堵の息を吐いた所だった。

 

「胸揉ませろこらあああああああああ!!!!」

 

「きゃああああああああああああああ!?!?」

 

 かなり緊急性はあったようだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「何!?何だったのあれ!?」

 

 息を切らせながら高町なのはは近くで失神してる荒瀬慎司を指差す。急に襲いかかってきたのでつい杖の形にしたレイジングハートで思いっきり殴打してしまった。

 

「多分……ロストロギアの影響だろうけど…」

 

 フェイトは困ったような顔を浮かべながら床で大きなタンコブを作って気絶してる慎司をチラリと覗き見る。確かに基本的におかしな行動をとる事が多い慎司だけどこんな直接セクハラをしてくるような事は………ないと思う。フェイトは自分の内心に自信がちょっと持てなく苦い顔をした。

 

「と、とりあえず私は急いでコレを解析してきますね!」

 

 シャーリィはロストロギアをケースに入れ直して早足で研究室に向かった。取り残されたなのは達はさてどうするかと各々顔を見合う。

 

「とりあえず……このままじゃ可哀想だし……」

 

 自身が襲われそうにはなったがなのははフェイトと2人がかりで慎司を近くのソファに寝かせてあげる。慈愛に満ちた心の根の持ち主だ。

 

「………一応動けないように縛っておこうか」

 

 気絶したままの慎司の手足にバインドをかける。………慈愛に満ちてるかもしれない心根の持ち主だ。………持ち主だ。

 

 

 

 

 

 

……………………。

 

 

 

 しばらくして、シャーリィからなのは達に通信が入った。数十分ほどしさ経ってないがすぐに解析結果を出したという彼女の優秀さに頭が上がらない。ちなみに談話室ではまだ荒瀬慎司は気絶したままであり、なのは達面々は誰一人欠けていない。

 正直、めんどくさい事に巻き込まれそうなので談話室から逃げ出したかったのだが何だかんだで慎司が皆心配なのだった。症状がめんどくさそうなのが嫌な予感はしているが。

 

「えっと……慎司さんがあの球体のロストロギアを抱えた時に変な煙みたいなのが出てましたよね?あれが特殊な魔力みたいで……」

 

「特殊な魔力?」

 

 皆んなの気持ちを代弁するようにフェイトが首を傾げる。

 

「それを浴びた人はその……人間の3代欲求を刺激されてその欲求の本能のままに行動してしまうらしくて………」

 

 シャーリィの言葉を聞いて全員が手で顔を覆う。なんて奴になんて厄介なもの浴びさせたんだと。先程の言動的にさっきの慎司は性欲のままに動いたという事だろうか。だとしたら勢いが凄い。

 

 初心なフェイトは少し顔を赤く染めた。何も分からないキャロが心配そうに声をかけるともっと顔を赤くした。カワイイ

 

「時間が経てば元に戻るのでそれまで慎司さんが暴走しないように対策しないといけませんね」

 

 シャーリィがそう言い切るとなのはは軽くため息をつきながら

 

「そうだね、慎司君には悪いけど気絶してるうちにバインドで身動き出来ないようにしちゃおうか」

 

 と、何気に容赦ない事を言うなのはが慎司が眠っているソファに振り向く。が、そこに慎司の姿はなかった。

 

「あれ?慎司君はっ!?」

 

 なのはの声に釣られ全員あちこちに視線を回すが広い談話室に慎司の姿はなかった。

 

「お前コラ服脱げコラああああああ!!!」

 

「え?ちょ、慎司さん!?何やって……きやぁああああああ!?!?」

 

 少し遠くからそんな声が聞こえたので慌てて何人か駆け付けるが時すでに遅し、襲われていたのは管制スタッフの女性である。ちなみに上着を剥ぎ取られただけでそれ以外は特に何もされてなさそうだった。

 制服の上着を脱がしただけで満足したのかなのは達の気配を察知したからか慎司は獣のように四足歩行で脱兎の如く逃げる。

 

「あれ?嘘!?追いつかないんだけど!?」

 

 スピードに自信があるフェイトが魔法で身体強化をして追いかけるが何故か追いつけない。仕方なくフェイトは諦めて皆んなの元に戻る。

 

「あれ人間じゃないよ。動物だよ、獣だよ」

 

「それどころか化け物みたいだったけどな」

 

「馬鹿者でもあるがな」

 

 誰が上手い事言えと。

 

「とにかく被害も出てもうたし、化け物じみた慎司君を止めないとあかん!ウチらも全力で事に当たらんとね」

 

 切り替えるようにそう言うはやてに各々頷くのであった。

 

 

 

 

 

………………………。

 

 

 

 

 六課にけたたましく響くアラート音、そのアラート音はそのままに六課の全体放送を使って部隊長のはやては緊迫した様子で言葉を紡いでいた。

 

『先程通達した通り今六課のどこかにロストロギアの影響で暴走しとる荒瀬慎司特別支援隊長捕縛作戦を開始します!なお、この作戦中に限り荒瀬慎司特別支援隊長を『ビースト慎司』と命名し以下これを活用します。戦闘スタッフはただちに2人以上のペアを組んで捜索を、非戦闘員は最短ルートで避難所に向かう事!特に女性スタッフは襲われる前に急いで!』

 

 とんだ大騒動である。実際六課は今緊迫とした雰囲気に包まれている、司令室まで使い管制スタッフも配備されていた。

 

「報告!ペアC班が四足歩行で高速移動しているビースト慎司と遭遇!追跡を開始した模様!」

 

「ペアCのメンバーは?」

 

「シグナム副隊長とヴィータ副隊長です!」

 

 普段慎司なら過剰がすぎる戦力である。頭痛が痛いな構文で失礼。

 

「その2人ならそうそう見失うこともなさそうやね、そのまま誘導して……」

 

「ビースト慎司の反応ロスト!見失った模様です!」

 

「なんでやねんっ!!」

 

 生身で魔法も使って無いくせに隊長クラスの魔導師2人を撒くとか変態か。そう言えば色んな意味で変態だったとはやては思い直す。

 とりあえず追跡隊に通信を繋ぐ。

 

『シグナム副隊長とヴィータ副隊長が追いかけてる最中にビースト慎司がロストした地点……最後に反応してた付近にはペアDのフェイト隊長とエリオとキャロの班や、警戒を怠らないように注意してな』

 

『慎司………ビースト慎司の姿は今の所確認出来ない。捜索を続けます……、ねぇはやて呼び方変えない?呼ぶ方も恥ずかしいんだけど』

 

『フェイトちゃん作戦中や、集中してな?』

 

『うぅ……了解。………なんか大事になっちゃってるなぁ』

 

 フェイトの本音にはやては苦笑しつつも凛とした態度は崩さない。言うなれば慎司自身の為である。こんな事で慎司の名誉が傷付けられるのは友達としては嫌だったからだ………もう既に六課内では本性露呈してるから傷付く名誉が残ってるかは怪しいがとにかくそう言う心情ではあった。

 

 

 

 

……………………………。

 

 

 

 

「慎司さん、ロストロギアの影響とはいえどうしてあんなにいきなり身体能力が上がったんだろう?」

 

「確かにね………元々魔力は無いはずだから理由が本当に検討つかないわね」

 

 所変わって別の地点の捜索中のペアA班であるスバルとティアナはそんな疑問の声を上げる。

 

「慎司君の事だからあんまり深く考えても無駄だよ。そういう概念だと思わないと」

 

 2人の疑問にそう遠い眼で答えるもう1人のA班である高町なのは。A班はこの3人での編成である、既に通信で荒瀬慎………ビースト慎司が複数の捜索班と接触してるのは把握している。

 

「けど不思議だね、慎司さんが暴走して女の人を襲うならどうして私達には襲って来ないんだろう?」

 

「今の慎司君は理性じゃなくて本能で動いてるから……多分自分じゃ相手にならないと思う人は避けてるのかも」

 

 となのははスバルの問いに適当な事を言ったが実はこれが正解かどうかは分からなかった。今の荒瀬慎司はビースト慎司、文字通り獣と化してるから、獣は本能で自身の行動を決定するから本能が自分では相手にならないと叫ぶならビースト慎司はその通りに行動する可能性はあるが。

 

「恐らく慎司さんを見つけても他の班のように逃げられるのがオチです。他の手立てを考えないといけませんね」

 

「そうだね、ティアナの言う通りこのままだと埒が開かないし……別の方法を考えないと。はやてちゃん?聞こえてる?」

 

 なのははそう言いながら通信を起動させて呼びかける。捜索開始から既に1時間ほど経つが進展はない、別の方法を模索する必要があった。そしてそれは勿論皆んなを司令してるはやても理解していた。

 

『バッチリ聞こえてるで、ウチもちょうどどうしようか考えてたんやけどね。なかなかいい案が浮かばへん』

 

 と、司令室で悩ましげに呟くはやての肩をちょんちょんと一部始終を見守っていたリインフォースが優しく叩く。

 

「ん?リインフォースどないしたん?」

 

「主はやて、私に任せてください」

 

 と、若干ドヤ顔なリインフォースが自信ありげにそう言うのではやてはとりあえず何をするかは分からなかったが任せる事にした。

 

 

 

 

…………………………。

 

 

 

 

 

 数十分ほど経って、司令室にははやてだけで無く先程まで慎司を捜索していた捜索班全員も集まっていた。

 

「リインフォースの指示でとりあえず捜索班のみんなは撤収させてこっちに集まってもろたけど……そういえばマックス君とソフィアはどこにおるん?さっきから見かけへんけど」

 

「2人とも最初の捜索開始時に一緒にどこかに移動してたよ。一応ソフィアさんも危ないと思ったから避難するように言ったけど大丈夫だからってそのまま」

 

「大丈夫ってどっちの意味やろか……」

 

 なのはの言葉にはやては苦笑する。はやてから見たソフィアの印象は慎司に懐いてる……と言うかすごく心を開いてる。襲われる事はないという意味の大丈夫か襲われてもいいという意味の大丈夫か。

 顔が赤くなりそうになったのではやては慌てて思考を止める。

 

「さてさて、リインフォースはどうやってビースト慎司を……って……」

 

 頭を切り替えて、一人で任せてくれと言って司令室を出たリインフォースをモニターに写した所ではやては少し頬を赤く染めてからことばを失った。

 

 他の面々も似たような表情とリアクションをする。

 

「な、な、な、何やってるんですかあの子は!?」

 

 シャマルが両手で自身の目を覆い隠して恥ずかしながら声を上げるのも無理はなかった。モニター映るリインフォースは施設の広間の真ん中で……何と言うか……かなり際どい格好をしていた。

 上半身は黒のキャミソール一枚、下半身はヒラヒラの黒のショーツのみ。痴女かな?痴女かも。

 

『………来い、慎司……』

 

モニター越しからリインフォースの声もちゃんと届く。はやて達はさらに頭を抱える。

 当の本人は恥ずかしがる様子は一切なく寧ろ両手を少し広げて自分は丸腰だぞとアピールするかのような振る舞いだ。というか完全に慎司を受け入れるのを待っている。

 

『私はずっとこの時を待っていたんだ………慎司、お前が私の胸を揉んでくれるのを……ようやく私はお前に礼を返せる』

 

 お前本当にいつまでそれ言い続けるつもりなんだと昔からの仲間達一同は思う。本気にしてるのお前だけだぞと。

 

「あかん……リインフォースを慎司君に預けたんは失敗だったかな」

 

 とはやてはぼやくが既に自分達が小学生の頃から手遅れだったのでは?フェイトは訝しんだ。口に出しはしなかった。

 

『さあ慎司、遠慮する事はない!ロストロギアの影響で性欲が増してるなら尚のこと……それを私で発散するんだ!いくらでも胸を触っても構わんぞ!』

 

 本当に痴女ではなかろうか?シグナムは訝しんだ。

 年頃の男の子だしそれだけで済むだろうか?ヴィータは訝しんだ。

 あ、明日そういえばゴブ○ンスレイヤーの新刊発売日だった、シャマルは思い出した。

 

「むむ〜、私もお姉ちゃんと同じ格好した方が慎司さんは喜ぶのでしょうか?」

「やめや、リインのサイズやと犯罪の匂いしかしなくなるで」

「犯罪の匂い!?」

 

 仕方ないね、サイズも雰囲気も幼いもんね。

 

『慎司……我慢する必要はない。私は女の魅力というものに理解は無いが……慎司がこういう格好が好きなのは理解してる。………艦船のお前の部屋に置いてあった本の表紙と同じ格好だからな』

「ぶふぉ」

「ぎゃあああ!目がああああ!」

 

 ここでまさかの暴露である。茶番じみて来てたので油断して飲み物に口をつけていたティアナがつい吹き出し見事にスバルの顔にかかった。コントかな?

 

「うわぁ、聞きたくなかった」

 

 一番の慎司の理解者である高町なのはですらドン引きであった。いや、慎司も男の子だしそう言う欲求があるのも理解はあるが長年の親友のそう言う部分を真正面から直視するような形は嫌だったのである。

 ちなみにフェイトは嫌な予感がして暴露が始まる前に子供組のキャロとエリオの耳を器用に塞いでいた。フェイト自身の顔は真っ赤であった。ウブなんだね、君の耳も塞いであげよっか?

 

『他にいくつか肌が露出してる女性の写真が表紙の本はいくつかあったが……私に用意できたのはこれだけだった、許してくれ』

 

 リインフォースの悪意なき暴露は止まらない。モニターの前の慎司の親友達は地獄の雰囲気である。

 ちなみにだがリインフォースの言っている慎司の部屋で見つけた本の表紙は青年漫画雑誌の表紙である。つまりはその月のグラビアモデルが写っているだけで中身はただの漫画雑誌だし慎司中身が目的で購入していた物である。冤罪である。

 言い方に気をつけないリインフォースが勝手に勘違いを加速させている。しかも何がタチが悪いかってリインフォースはその本が漫画雑誌なのを知っている。どうしてわざわざそういう言い方するのかな?悪意ない?じゃあしょうがない。

 

「何だろう、慎司君は何も悪い事してないけどちょっとお仕置きが必要そうだな」

 

 高町なのはよ、冤罪である。

 

「とりあえずお説教は……した方がいいのかな?」

 

 フェイト•T•ハラウオンよ、冤罪である。

 

「慎司君も男の子やもんねぇ……あ、ビースト付けるの忘れてた。面倒いからええか」

 

 それでいいのか部隊長。

 

『っ!慎司……』

 

 リインフォースの言葉に頭を抱えていた面々は即座にモニターを注視する。相変わらず恥ずかしげなくセクシーな格好をしたリインフォースの前にゆらりと慎司が現れる。

 様子は相変わらずちょっとおかしい……。

 

『グルルっ……』

 

 すごくおかしい。本当に獣である。お前マジで次回からビースト名乗っていいぞ。

 

『来い!慎司!思う存分私を好きにするがいい』

 

 大きく手を広げてリインフォースは言い放つ。それに対して慎司はゆっくり、ゆっくりとリインフォースに近づく。なのは達はそれを固唾を飲んで見守る。

 

『っ!』

 

 リインフォースに近づいた所でそっと右手を伸ばす。モニター前の何人かが生唾飲み込んだ。その手はそっとリインフォースの胸を………触れる事はなく肩に手を置いた。その手は、震えていた。

 

『慎司……お前』

 

 まさか、抗ってるのか慎司。なのは達は内心そう感じた。仲間に手出しはしないと本気でロストロギアの力に抗ってるのかと。やっぱり慎司だ、流石だ。皆んなそう思った。

 

『………肩フェチ…だったのか?』

 

 違うそうじゃない。リインフォースよ、天然も大概にしようね。主人のはやては今日一番頭を抱えた。

  

 天然リインフォースはともかく、震えを抑えられず慎司はリインフォースの肩を掴んだまましばらくそのままだった。リインフォースは再び口を開き

 

『さあ、遠慮はいらない。思う存分触れ』

 

『あっ………ああ……』

 

 苦しそうに呻き声をあげる慎司。そして慎司は…………

 

 

 

 

 

 

 

 

『お腹すいたご飯の時間じゃああああああああああ!!!!』

 

 と、急に叫び出し結局肩以外には一切触れずリインフォースの元からどこかへと走り出していった。

 

『し、慎司……そうか。まだその時じゃなかったのか』

 

 と、orzみたいな体勢で残念がるリインフォース。多分一生その時は来ないからいい加減忘れようね。

 

 

 

 

 

………………………。

 

 

 

「それで、一体どういう事なのシャーリィ?」

 

 と、なのはが疑問の声をあげる。この場にはなのはとシャーリィを含め先程のメンバーは全員集まったままである。

 まず慎司はリインフォースには結局手を出さずどこかへと走り去ってしまい現在ロスト中。シャーリィが行ったロストロギアの解析結果によれば今慎司は人間の3代欲求を大いに刺激されあんな事になっていたはずだが………丸腰で受け入れ体勢万全だったリインフォースは何もされなかった。

 ちなみに今リインフォースは軽くショックを受けたままなのであのまま放置したままである。

 

「最初は性欲が刺激されてあのような行動を取っていたと思われますが……どうやら効果が食欲に切り替わったようですね……ですが……」

 

「ですが?」

 

「一度刺激された欲求は、何かしらの形で解消するまで残るはずなんです。仮にロストロギアの影響が性欲から食欲に変わったとしても両方が刺激され両方を求めてしまう状態になると言うカオス慎司さんが出来上がる筈なんですが……」

 

「カオス慎司………」

 

 真面目な顔して変な事呟かないでねフェイトさん。君も天然かな?

 

「けどよ、事実リインフォースのやつは何もされなかったし完全にアイツお腹すいたとか言ってたぞ?」

「そうなんですよねぇ……考えられるのは私達の包囲網を掻い潜っている間に発散させたとしか」

 

 制約の発散天然 ️あの

 

 ヴィータの言葉にさらに唸る羽目になるシャーリィ。しかしだ

 

「けど、慎司君の被害にあったんは最初に上着を剥ぎ取られたスタッフの子くらいしかおらへんで?ちゃんと確認したから間違いはあらへん」

 

 うーんとシャーリィは首を傾げた。上着をはぎ取られたと言っても普通に下に服を着ているので下着姿や裸を見たわけではないから性欲が解消されたというのは考えづらい。理由がわからないままなのはなんだがシャクだったが仕方なく現状を受け入れてこれからの行動を考える。

 というか、慎司の性欲の有無についてなんで真面目に考えなければならんと冷静になって思ってしまった。

 

「と、とにかく!今は食欲を満たすために行動してると思いますので!とりあえず食堂に向かいましょう」

 

 シャーリィの言う通り六課内で食欲を満たすなら食堂一択だ。特に依存はなく全員で食堂へと向かうのであった。

 

 

 

 

 

 

………………………………。

 

 

 

 

「あら皆さん、遅かったですね?」

 

 と、なのは達を出迎えたのは慎司ではなく部下のソフィアであった。彼女は慣れた手つきでおそらくは誰かが獣ように食べ散らかした食器類片付けてテーブルを綺麗に拭いている所だった。

 

「ソフィアさん!また皿割れちまったっすううう!!」

「力入れすぎですよマックス、あと手洗いではなく軽く水で流してから食器用洗濯機に入れてスイッチを押すだけです」

「ああ!蛇口が外れたっすううう!!?」

「脳筋不器用マックス、貴方一体何が出来るんです?」

 

 食堂の厨房ではソフィアが片付けた食器をマックスが悪戦苦闘しながら洗っている所だった。それにしても何をどうすれば力の入れすぎで皿が割れるのか。

 

「ソフィアさんは……どうしてここに?」

 

 なのはが疑問を投げかけるがソフィアは相変わらずの無表情で手を止めぬまま答える。

 

「ご主人様の為、お食事の用意を。マックスは手伝わせる為に連れてきました。食欲旺盛なようでしたので」

「そうなんだ………て、あれ?」

 

 と、ここでなのはだけでなく全員が引っ掛かりを覚えた。ソフィアとマックスが姿を消したのは最初のビースト慎司捜索隊が編成されてすぐの事だった、その時の慎司はまだ性欲が刺激され増幅してた筈だ。ソフィアの言葉は矛盾しているように思えたのだ。

 

「いや、違うだろ。あん時の慎司はエロ魔人状態だった筈だろ?」

 

 と、疑問の経緯を含めてヴィータが代表して声をあげた。いやエロ魔人て……。

 

「??………シャーリィ様がロストロギアの解析を終えてすぐ……あの女性スタッフの方が襲われ……上着を脱がした時点で性欲は解消されてすぐに食欲にシフトチェンジしていましたが?」

 

 さも当然で何でわからない?みたいな雰囲気を無表情のままソフィアは醸し出した。というか分かるかそんなもん、それと何だその小学生が気になる女子のスカート捲りする以下の性欲の満たし方は。純情か。

 

「えぇ………ていうかソフィアさんなんで分かるの?」

「以前私がご主人様に全裸で誘惑しても適当にあしらわれたからです。恐らく性欲はとうに枯れ果ててると思われるので」

「ちょっ!ちょっ?!爆弾発言やめようね!?ソフィアさんだと本当か冗談か分からないから!」

「………………」

「何か言ってよぉ……」

「冗談です」

「どっちも冗談?どっちもだよね?」

「……さあ、どうでしょうね?」

 

 無表情なのに何だが楽しげな雰囲気なソフィアになのははがっくしとするのであった。流石慎司の部下だ、どことなく慎司にあしらわれた時と同じような感覚に陥る。

 

「………性欲云々に関しては……まあロストロギアのもっと詳しい解析結果を見れば私が言うまでもなく分かりますよ」

 

 なのははそのソフィアの言にいまいちピンと来なかったが深掘りはしなかった。それよりももっと重要な事がある。

 

「それで………その口ぶりだと慎司が食欲の赴くままに食べ散らかしたみたいだけど今どこに?」

 

 厨房の料理の後の痕跡を見るにかなり大量の食材を消費した事は伺えた。そしてマックスが悪戦苦闘してる食器類を見るに全て綺麗に空になってるので慎司はかなりの量を食べたのだろう。フェイトはそんな推測をしつつそんな疑問を投げる。

 

「性欲……食欲……と来ましたら残りは一つです。あちらに」

 

 とソフィアが手で示した方に目を向けるとそこは食堂を出てすぐにある休憩室の方向だった。代表してなのはがゆっくり静かに扉を開けると中には室内のソファを独占して静かに寝ている慎司の姿があった。

 ご丁寧に枕と毛布も被っている。恐らくソフィアが用意したものだろう。

 

「………気持ちよさそうに寝ちゃって……もう」

 

 散々引っ掻き回されたので仕返しにほっぺをつんつんとしてみるが何の反応もなかった。かなり深い眠りについてるようだ。とりあえずこちらの様子を気になってるみんなに慎司はもう眠ちゃったことを説明。

 シャーリィから一応3つの欲求は全て解消されたのでロストロギアの影響も慎司が起きた頃にはすっかりなくなってる事だろうと説明を受けて安堵する。

 

「まぁ、慎司君六課に来てからずっと疲れた様子だったし……いい機会だからゆっくりさせてあげよか?」

 

 部隊長のはやての言葉に全員反対意見は出ず、とりあえず変な感じではあるが今回の騒動はこれで幕引きとなったのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……………ええ、本当に……ご主人様にはいい機会でした………ゆっくりお休みください」

 

 遠巻きになのは達と眠る慎司を視界に捉えながらソフィアは誰に訊かれるまでもなく呟いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うーん………ペちゃんこ……なのはちゃん…………いや、はやて……ちゃんか?………なのはちゃんは……………ノーコメント」

「離してフェイトちゃん!あれ絶対起きてるよ!レイジングハートで一発えいってやらせて!」

「そやでフェイトちゃん!ウチも流石に我慢できへん!」

「お、落ち着いてよ2人とも!バイタルチェックで間違いなく寝てるって結果出たから!悪意のない寝言の筈だから!」

「フェイトちゃんは……デカパ……イ………太った……のかなぁ……そうかな、そうかも」

「2人ともどいて!私がやる!!」

 

 慎司の本当にたまたまの寝言で一悶着があり、副隊長陣とFW陣が死ぬ気で止める羽目になったのは寝ていた慎司は勿論知らない。ちなみにロストロギアの影響で奇行に走っていた時の記憶も都合よく慎司頭には残っていなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

………………………。

 

 

 

 

 

 

「副局長?何故わざわざ解析の済んでいる危険度レベルが低いロストロギアをわざわざあの者に渡したのです?」

「む?不満か?」

「不満というよりは……意図を図りかねます。あれは効果を受けた者の三大欲求を刺激する物………特に体が一番必要だと感じているものを強く刺激しその本能の赴くまま行動させる物です」

 

 つまり、お腹が空いているものが食らえばありえないほど暴食かまし。日々殆ど寝ずに疲れが溜まっているものが食らえば丸一日深い眠りにつくだろうというもの。 

 この2つが揃った健康体なら性欲に強く刺激が発動するかもしれないがそれ以外なら性欲に関しては刺激といっても大したものにはならないだろう。

 

 そう秘書に言われ管理局本局の次元艦隊兵站補給統括局の副局長である慎司の友人は出された紅茶を喉に通してから答える。

 

「ふむ、それもそうなのだろうが不満だというのも顔に出ているぞ」

「………正直に言うならば私は副局長があの荒瀬慎司を懇意にしている事自体が不満です」

「……理由は?」

「荒瀬慎司といえば管理局内でも有名です、史上最年少……管理局入隊からわずか1年というあり得ない期間で提督になった男です。しかしそれはあからさまに両親である本局幹部の荒瀬信治郎と技術開発において第一人者である荒瀬ユリカ口添えであるのはあからさまです。本来あってはならない事です」

 

 副局長は紅茶の入ったカップを置いてから秘書を真っ直ぐに見据える。

 

「ふむ、確かに口添えはあっただろうし前代未聞の珍事だろうな。コネというものはどこの世界にもあるものだが彼の提督就任はコネなんて騒ぎじゃ収まらないものだからね。しかし、その前代未聞が未だにまかり通り彼がずっと提督をしているのは成果を挙げ続けてからだ。君も彼の成果を知らぬわけではあるまい?」

「それは……しかし、荒瀬慎司が指揮する艦隊のメンバーも曲者揃いです。命令違反の常習で処罰を受けた者、碌な仕事もせずサボっているばかりで部隊を追われた者……そのような者達の集まりです。しかも荒瀬慎司がその曲者達をスカウトしたというではありませんか……」

 

 副局長は秘書の心配も理解していた。自分を慕っていてくれているからこそこのような陳言をしてくれているのだ。荒瀬慎司を管理局内ではよく思うものは少ないだろう。側から見ればコネで両親の七光でのしあがっただけの生意気な子供なのだから。

 

「いや、この話はよそう……私もいくら君とはいえ友人でもある彼の悪口は聞きたくない」

「………失礼いたしました。私も配慮が足りなかったです」

 

 秘書は素直に頭下げ謝罪する。意見を変えるつもりはないが確かに少し熱くなりすぎてしまった。

 

「それで?結局なぜあのロストロギアを彼に?」

 

 悪くなった雰囲気を少しでも戻す為先程の気になる疑問を自らの上司にぶつける。

 

「ああ、まだ言っていなかったね。といってもそう難しい理由じゃない、ただ………」

 

 自身の通信端末を覗き見ながら友人に思いを馳せる。彼は荒瀬慎司と顔を合わせて話、行動を共にした事が一度ある。彼の人柄に惚れ込んだ副局長は仕事上の知人ではなく本当に友人だと思い接している。

 通信端末にはその友人の直属の部下……メイド?からだった。どうやらうまく事が運んだようだ、彼女に協力を頼んでよかったと思う。まさかバナナの皮を使ったとは流石の副局長も思わなかった。

 

「そう、ただ………いつも目の下にクマを作ってる彼にたまにはスッキリした顔で会いに来て欲しいと思っただけなのだよ」

 

 

 

 荒瀬慎司は管理局内では確かに厄介者扱いされているだろう。しかし、彼はそれでも色々な友人達によって支えられながら生きているのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 






 書いてて楽しかったけどぐだぐだになった感否めない。精進します
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