カルデアのカウンセラー、サーヴァントをNTRたい。 作:榎田 健也
……すみません、出来ればお気に入り、感想、評価等々お願いします。
忙しいので不定期になってしまいそうです。
人理保障機関カルデア。名前が長いが、これでもまだ略称で正式には「人理継続保障機関フィニス・カルデア」という。長ぇしフィニスってなんだよ。魔術かじってないとそういうのまったくわかんねえな。
ともかく、カルデアは俺の職場だ。俺はここで雑用のアルバイトをしている。雑用だ。雑用。なかなか手を離せないスタッフの為に茶を沸かしたり、廊下の掃除をしたり、資源の数をチェックしたり、と誰もやりたがらない雑用をやる。
きっかけは、とある求人。バイト先を探しているとたまたま好条件の雑用バイトがあったため即応募し(今思うとすごく怪しかった。そういうのマジで気をつけるべき。)、即面接し(何をきかれたのか全然覚えていない。後できいたら魔術で記憶を操作されたらしい)、即連行(眠らされた)された。そして気づいたらカルデアの中で、雑用スタッフとして働くことになったのだった。
「でも今はこんな素敵な上司の下で働けてとても幸せです!」
「人の感想を勝手にねつ造しないでくれませんかねダ・ヴィンチちゃん」
サーヴァント、レオナルド・ダ・ヴィンチ。俺が初めて出会ったサーヴァントであり、彼? 彼女? のせいで俺は摩訶不思議な存在であるサーヴァントという存在を信じるに至ったのである。あとついでに俺が唯一「ちゃん」付けできる人。目上は「さん」付けで、他は「君」付け。セクハラとかパワハラとかうるさい世の中、これが最適解。女子社員を「ちゃん」付けするから嫌われるんだよ、おっさん共は。
あと、こうやって自分の事を「素敵な上司」っていうのも嫌われる要因となり得る。まあ、別にこの人のことは嫌いではないけど。
「おや? 素敵な上司、ていうのは否定しないんだね」
「給料を引かれちゃたまりませんからね。……まあ、使うアテもないんですけど」
「まあ、そうだね。君はマスター君と同時期にこのカルデアに配属され、そのままアルバイトとして強制的に住み込みで働いている。迎えてくれる家族がいなくなったんだから仕方ないんだけどね」
「あの……そういうことさらっと言うのやめてくれませんかね……」
人理焼却の話はほんとシャレにならない。人類を全員抹殺とか最初聞いたときは頭が真っ白になったからな。
「ごめんごめん。で、仕事はどうだい? そろそろ別の仕事がやりたいとか思わない?」
「さっきも言いましたが、急にどうしたんですか。……給与の分きちんと仕事はしているつもりですが……あれですか、働き方改革ってやつですか」
今日も今日とて広いカルデアを掃除していると、急にダ・ヴィンチちゃんが仕事のやりがいについてきいてきたのである。普段は全く聞いてこないのになぜ……と少し警戒している。何をやらせるんだろうか。また実験と称して変なものを渡すのだろうか。
「ふふっ、警戒はしなくてもいい。それに、君が一般人だからテストをお願いしているのであって、危険な目には合わせていないだろう? それに、私のおかげで君は普通の人間よりはピンチに強いぞ? 私のおかげでね」
確かに俺は、ダ・ヴィンチちゃんが開発した護身用の道具を渡されており、魔術が使えなくとも魔術師とある程度渡り合うことができる。それは確かに、真実だ。
「くそッ! この天才がッ!」
「おや、褒めても何も出ないよ? ……それに、マスター君が今回関わっているんだ」
「……マスター君が?」
マスター君。俺と同時期にカルデアにやって来た同期とも呼べるやつであり、人類最後のマスター。名前はもちろん知っているし同じ日本出身ということもあって仲も良いが、出会った当時は他に覚えることが多かったため名前をなかなか覚えられず「マスター君」と呼んでいたのがそのままになってしまっている。まあ、向こうもあまり気にしていないし急に呼び方を変えるのも変だと思ってそのままにしているだけだ。
「君は、マスター君と出身が同じということもあってよく話すそうじゃないか」
「ええ、まあ」
「そして、君は魔術的素養が皆無で他のカルデアスタッフの仕事を肩代わりできない。だから誰でもできるが誰もやりたがらない雑用ばかりしている」
「バカにしてんのかアンタ」
「話は最後まで聞きなさい」
なぜマスター君の話で俺がバカにされなきゃならないのだろう。まあ、聞けと言われたら聞くしかないが。拷問か。
「君は魔術的素養が皆無だが――」
おう、なんだ。やっぱりバカにしてくんのか。
「君は、マスター君の心の支えになっていた。……ただ、話をするだけでね」
…………は?
「そこで、マスター君からの依頼だ。マスター君は以前からサーヴァントの悩み相談を受けていたそうだが、君にも協力してほしいと」
「……どういうことです?」
そもそもマスター君の助けになっていたなんて知らなかったし、俺にはそんなつもりはなかった。そして協力ったって、何を協力すればいいんだよ!
「まったく……凡人は理解力が無いなぁ……」
「凡人で悪かったな。天才レオナルド・ダ・ヴィンチ」
「仕方ない、はっきり言おうか」
そして、天才レオナルド・ダ・ヴィンチは俺を指差し、こう言った。
「君を、サーヴァント・カウンセラーに任命するっ!」
次回はスタンダードにマシュです。
もちろんその後はリクエストによります。無ければテキトーに決めます。