カルデアのカウンセラー、サーヴァントをNTRたい。   作:榎田 健也

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112分かかりました。崇めよ!


……すみません、出来ればお気に入り、感想、評価等々お願いします。

忙しいので不定期になってしまいそうです。


ダ・ヴィンチちゃんのせいで前編・後編に分かれてしまいました。ですが、絆レベルは前編で一つ、後編で一つ上がることとします。

次回はリクエスト? のあったキアラさんです。うちのカルデアにいねえよ……


カウンセリング②「納豆と豆腐と( ゚Д゚)」

「つまり、マスター君は、正確にはロリコンではない! ……小児性愛者の予備軍だッッ!」

「な……なんですって――!!」

「……そういえば、キミはロリコンの定義についてきちんと知っていたね」

 

 とりあえず、落ち着かせるために一時的に話題を変える。これで少し落ち着いてくれれば良いのだが。

 

「え、ええ、まあ。あくまでも知識の範囲で。……先輩が、そのような類の性癖を持っていたのは気づきませんでした」

 

 気づいてなかったのかよ。

 

「いや、ええと、マスター君がよく幼女サーヴァントを連れているのは知っていたんだよね?」

「ええ、でも子どもが好きな方なのかな……と。日本のロリコンの定義は知らなかったので」

 

 仕方ない、しっかり説明しておくとしよう。

 

「まず、『ロリータ・コンプレックス』は和製英語だ。……最近は、外国でも使われる場合もあるけどね。そして、由来は……わかるかい?」

 

 分かっていることを改めて説明されるのも時間の無駄だからな。知らなければざっくり教えた方が良いだろう。この先の説明のために。

 

「主人公が年の離れた少女を愛する、ウラジーミル・ナボコフの小説『ロリータ』に由来しています。コンプレックスは心理学用語ですが……すみません、一言では説明できません」

 

 まあ、ロリータを知っているだけで大したものだ。ところで、俺たちは一体なんの話をしているのか……気にしないようにしよう。

 

「まあ、そこまではいいよ。さっき読んでいた本には『感情複合』と書いてあったけど……感情が合わさったものを一言で、ていうのは無茶だと思う。複雑な感情、とでも思っておけばいいんじゃないかな」

「そんな適当でいいんでしょうか……」

 

 たしかに、適当だ。だが、俺が考えるには――

 

「大丈夫だ、問題ない」

「……何でですか?」

「言葉というのは、間違って作られることだってある。現に納豆と豆腐は逆だ、ていう説もあるくらいだ。豆を納めるためににがりで固めたのが納豆、豆を腐らせたのが豆腐ってな」

「……むずかしいですね」

「あまり深く考えるものじゃない。結局、言葉は今生きる人が使っているんだ。今生きる人が意味を決めていけばいい、と俺は考えているよ。……で、ロリコンと小児性愛の話か」

 

「言葉の意味とは何か」という割と高尚な話から「ロリコンと小児性愛とは何か」という低俗な話にすり替わってしまいました。めでたくないめでたくない。

 

「まず、定義上はロリータ・コンプレックスは12~15歳の少女への性的嗜好・恋愛感情のことだ。つまりマシュ君が言ったことで大体合ってる。で、さらに仲間がいて、アリス・コンプレックスは7~12歳、ハイジ・コンプレックスは5~7歳、ベビー・コンプレックスは0~5歳への性的嗜好・恋愛感情を指す。アリスとハイジは、有名な少女だから由来が分かるだろう。……ここまではいいかい?」

 

 まったく、陰キャにこんなに喋らせやがって。……おい、聞いているのか?

 

「ベビー……コンプレックス……? 赤ちゃんへの……恋愛感情……?」

「あ~、そこか~。……安心しろ、そんな変態は滅多にいない。それに、俺の予想が正しければマスター君はハイコン・アリコンあたりのはずだ」

「そうですか、よかった…………ってよくないですね! それは!」

 

 うん。よくないし、「滅多に」だから少しはいるんだけど、言わない方がいいな。

 

「だが、それらは病気ではない」

「え、違うのですか?」

「ああ、病気としてあるのは13歳以下と、その…………≪自主規制≫してしまう、『小児性愛』というものでね……」

 

 あぁ、病気の説明でなんでこんなに顔が熱くならなきゃならないんだよ。ていうか何で俺こんなに詳しいんだよ。いや、さっき読んでいた本に書いてあったからなんだけどね? あの本どこまで網羅してんだよ。

 

「そ、それが、先輩が予備軍になってしまっている、小児性愛ですか……?」

「うん、まあ簡単に言うとヤらなければセーフなんだよね、病気としては」

「そ、そうですか……ダ・ヴィンチちゃんに治療を依頼しようと思ったんですが……」

「うん、まあカウンセリングならともかく、俺に医療行為はできないからね。……で、治療って何をするの?」

「セイバーの方にも協力していただかなければいけませんね」

「いや、だから何をするのさ……」

 

 

「先輩のアレを斬ります」

「( ゚Д゚)」

 

 

「あの、どうしました? 急に腹部の下部に手を当てて固まって……」

「( ゚Д゚)」

「あの……」

「( ゚Д゚)…………ごめん、ちょっと腹が痛くなって。収まったから大丈夫」

「あ、そうだったんですね。お大事に」

「ああ、ありがとう。……それで、対応策なんだけど――」

「斬るんですか?」

「斬らない斬らない。それは文字通り根本の解決になっちゃうから」

 

 ていうか、「斬る」という言葉に本気を感じるから怖い。マスター君がパーティに入れない気持ちが少しだけ理解できた、気がしないでもない。

 

「性癖の改善をしようと思う」

「せいへ……な、なんですかそれ!」

 

 今言いかけたな。言いかけて恥ずかしくなって顔紅くして言い直したな。かわいい。

 

「女性のヌードとハイヒールを同時に見せ続けていると、しばらく経つと今度はハイヒールを見るだけで興奮してしまうようになった、という実験があるらしい」

「え……?」

「つまり、性癖がいつの間にか『入れ替わっていた』んだ。マスター君がそうなっていれば勝機があるッ!」

「お、教えてください!」

 

 マスター君の性癖を知りながら、彼のパーティに入って助力しようとするマシュ君。なんてすばらしい後輩なんだ! ただ、第三者がこの状況を見た感想は「なんだこれ」だと思うぞマシュ君! 目を覚ませマシュ君!

 まあ、きっとマシュ君は真面目だから何か思うところがあるのだろう。それに俺も、友人が誤った道を進むのを止めてあげたい。この作戦は、そういうものだ。

 

「まず、茨木童子の外見はどんなものかな?」

「ええと、少女のような見た目をしています。小児性愛の対象である13歳以下に見えると思います」

「では、内面はどうだろう?」

「内面は……あっ」

「わかった?」

「ええ、内面は、少女のものではありません。成熟した鬼のものです!」

 

 そう、内面は成熟している。サーヴァントという在り方だからか、見た目に反して中身が成熟しているサーヴァントも多い。そこを突く!

 

「つまり、マスター君は小児性愛の予備軍でありながら、成熟した内面を求めている可能性がある。マシュ君、外見を少女にするのは無茶だと思うが、内面を成熟した女性のものにするのはできない事ではないはずだ。そうすれば、マスター君の症状が軽減する可能性はある」

 

 そう、外見はそうそう変えられないし、変えられたら俺だってこんなに苦労はしない。しかし、内面は少しずつでも変えることができる。経験を積み、人と出会い、成長する。キミたちはレイシフト下でもそれをしているはずなんだ。

 ていうか、俺たち症状症状言って、完全に病気扱いですね。

 

「わかりました、でも、どうすれば……?」

「え? 周りに仲の良い大人な女性サーヴァントがいるだろう? 彼女たちにきけばいいんじゃないか?」

 

 パールヴァティーさん、ブーディカさん、玉藻の前さん、ダ・ヴィンチちゃん、メディアさん、頼光さん――このカルデアには他にも、大人の女性がいるはずだろう。彼女たちにきけばいいだろう。大人の女性とは何かを。……一人変なのが居た気がする。

 

「いや、でも……大人は一人で何かを解決するものではないのでしょうか」

「ん?」

「子どもは大人に頼ることができます。しかし、大人は誰かに頼らず一人で――」

「それは違う」

「……え?」

 

 それは違う。違うんだよ、マシュ君。俺は自分を立派な大人とは言い切れないけど、君が言っていることが違っているとはわかる。

 

「年齢なんて関係ないさ。困ったことがあったら、誰かに頼ればいい。辛かったら誰かに助けてもらえばいい。……俺は頼りないと思うけど、サーヴァントのみんなはもちろんのこと、マスター君とかダ・ヴィンチちゃんとか君の周りには頼りになる人がいるんだ」

 

 そう、頼ればいい。頼れる人が近くにいるなら、頼るべきなんだ。……俺も、そうするべきだったのかもしれない。

 

「そうですね。……わたし、サーヴァントの皆さんにきいてきます!」

「あ、待って。それと一つ」

「?」

 

 廊下に出たマシュ君を引き留めた。……あ、一つじゃねえわ。

 

「あまり気張らない方がいいよ。寝よう寝ようって気張っても眠れないのと一緒。それと、これはカルデアスタッフの一人として――」

 

 

「――マスター君のこと、よろしく頼むよ」

「……はい、ありがとうございます! ……あの、わたし――」

 

 

『ウィーン』

 

 

 ドアが閉まった。おい、何か言いかけてただろ。……まあいいや。頑張れよ、マ――

 

 

『ウィーン』

 

「あのっ、わたし……!」

 

な、なんだい。

 

「わたし……あなたを頼りないとは思いません! またお願いします! ……失礼します!」

 

 そう言うとすぐに出ていった。何だったんだろう。……はぁ。

 

「真面目に勉強してみるか」

 

 妙に嬉しく、すがすがしい気分でベッドに寝転がり、専門的でよくわからないカウンセリングの本を開いた。

 

 

…………うん、やっぱり面白くない。

 




マシュ なすびサーヴァント

ぱーてぃにいれても こすとが ぜろ。 たーげっとしゅうちゅうしながら じぶんに むてきふよを つかって てきのこうげきに たえる。
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