カルデアのカウンセラー、サーヴァントをNTRたい。   作:榎田 健也

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244分かかりました。……結構掛かったな。


……というわけで、頑張ったので出来ればお気に入り、感想、評価等々お願いします。

忙しいので不定期になってしまいそうです。


今回は、リア友からのリクエストでカーマさんです。

うちのカルデアにいないサーヴァントさんは色々調べるので時間がかかるなぁ……


カウンセリング⑤「寝かせて! カーマさん」

 今日は午前中に自由時間、午後はその分八時半まで雑用がある。まあ、調理担当のサーヴァントは七時から九時まで常駐しているし、最悪の場合、時間が過ぎても十一時までは台所が使える。ある程度料理ができて混雑が苦手なサーヴァントが料理作っている場面を見た事があるし、別にカルデアスタッフが使っても大丈夫のはずだ。

 

 まあ、まだ朝だし今晩御飯の事を考えても仕方がない。生活リズムを保つために一応いつも通り起きたが、折角の午前休みだ。ゆっくり二度寝をするとしよう。

 

 というわけで、朝ではあるけどベッドイン。それじゃ、お・や・す・『ウィーン』…………。

 

「失礼しまぁす」

 

 ……誰だ? 俺の二度寝の邪魔をするのは。……銀髪の、少女? 駄目だ、寝起きだからか見覚えはあるけど名前が思い出せない。確か強力なアサシン。いかにもマスター君が好きそうな体型である……が、少し殺生院キアラさんのような雰囲気がする。気のせいか?

 

「私はカーマ。愛の神ですが、今は仕方なくサーヴァントをやっています。……カウンセリング室はここであっていますか?」

 

 あ、そう、それ。やっぱり寝起きは頭が働かないな。というわけで、また寝るんでお帰りいただこう。

「違います。ここは俺の部屋なのでカウンセラー室ではありません。お帰りください」

「マスターさんからあなたがカウンセラーだとお聞きしました。そしてあなたの部屋がカウンセラー室であることも」

「…………くそぅ」

 

 あとでダ・ヴィンチちゃんに「朝くらい寝かせろ」と愚痴を言うことにして、今はだるい身体を起こして椅子に座る。

 

「あ、あっちの椅子に……ってもう座ってんのかい」

「わたし~、ここまで歩いて疲れちゃって~」

 

 サーヴァントだからそうそう疲れないだろ。……多分、苦手なタイプだこの人。

 

「どうやら二度寝をしようとしていたようですが……ごめんなさいね、私、人の邪魔をするのが大好きなんです」

 

やっぱり、苦手なタイプだ。別の好きな事を早く見る付けるべきだと思う「ドナルドはおしゃべりがだ~いすきなんだ!」お前は帰れ。

 

「……神のクセに良い性格してますね」

「神なんてこんなものですよ?」

 

 マジかよ、もう神に何か祈るのやめるわ。そういえば、まだ日本にいたころは神社に初詣に行った年ほど悪い事が起きていた気もする。やっぱり神なんてロクなもんじゃない。しょせん昔の人が考えた幻想ですよね、とも言い切れないのがサーヴァントって概念ですよね。実際に、ここに神いるし。自称だから本当かどうか知らんけど。

 

「で、その神さまが何の御用ですか?」

「ええ、マスターさんから何か悩みがあればあなたに話すように言われたのですが……」

「マスター君? 宣伝しているのはダ・ヴィンチちゃんのはずなんだけど……あ、この前マスター君とあなたが一緒にいたのを見た気がします! ……もしかしてマスター君のパーティにいます?」

「ええ、ひどいですよねあの人! もう最終再臨しているのにこの姿に戻すし、そのクセ北欧の神と組ませて宝具を連続で撃たせるんです!」

 

 北欧の神……ああ、スカサハ=スカディさんか。ってそれより、きかなきゃいけない事があったんだった。

 

「なんであなたをパーティに入れるかとか、言っていました?」

 

 実際パーティに入れられているカーマさんに聞けば、一昨日ここを訪ねてきたマシュ君の悩み、「マスター君がパーティに入れてくれない」の解決策が見つかるかもしれない。

 

「え~と、メインの時は大体ライダーとかアルターエゴが相手ですね。あと、サブメンバーの時はコストの調節ができた時とか言っていました……どうしてそんなことを?」

 

 なるほど、確かにカーマさんはコストが高いから、礼装によってはサブメンバーに入れるのは難しいかもしれない。って、理由か。守秘義務とかあるんだけど……マスター君ならともかく、マスター君が頼りにしているサーヴァントなら大丈夫か。

 

「いやぁ、実はマシュ君がパーティに入れなくて落ち込んでいるんですよ」

「ふ~ん、そうなんですか、マシュさんが。なぜマスターさんがマシュさんを入れないかは分かりませんけど、私をわざわざこの姿に戻したときは、『やっぱり小さい方が可愛い!』と言っていました」

「……あの、内面については何か――」

「特に何も?」

「……ああ、そうですか」

「あ、あと、マスターさんは『マシュってパーティに入れても特に仲が深まらないしコストかからないのは良いけどだったら幼女と仲良くなりたい』と言っていた気もします。……失礼ですよね、私は幼女じゃないのに」

「…………ハハハ、ソウデスネ」

 

 

マシュ君………………強く生きろ。

 

 

          ㋕

 

 

「パールヴァティーさんに仕返しがしたい?」

 

 そして悩み相談がこれである。もはや悩みでも何でもねえじゃねえか! 寝かせてくれ!

 

「ええ、それはもう。コテンパンに打ちのめしたいんです」

「それはまた……どうして?」

 

 パールヴァティーさんとはあまり話したことはないが、良い人そうではあると思うのだが。もしも彼女が被害者になって知人へのインタビューとして詳しく聞かれたら、「いや~、誰かに恨まれるような人ではありませんでしたよ」とでも答えると思う。

 

「……あなた、インド神話はご存知ですか?」

「すみません、インドはちょっと範囲外です」

「逆に範囲はどこなのでしょう、すこし気になります。……ええと、パールヴァティーはにっくきシヴァの妻で、そのシヴァは修行大好きな変態だったのです」

「ふんふん」

 

 確かにこのカルデアにも似たような人がいるな。フェルグス・マック・ロイさんとか、レオニダスさんとか。……なぜだろう、清少納言さんも加えたい。

 

「で、私が他の神に頼まれて仕方なく、シヴァに情欲の矢を撃つことになりました」

「ああ、なるほど。愛の女神だからですか」

「……私、そう名乗りましたっけ?」

「寝起きですが、覚えていましたよ?」

「…………そうですか」

 

 そういえば、矢を撃つということは文字通りの「恋のキューピッド」ということになるんだな。…………似合わんな。

 

「今何か失礼なこと考えましたね?」

「……そ、そんなこと考えてませんよ……?」

 

 なぜばれたんだ……

 

「続けますよ? ……で、矢を撃った結果、私だけが何故かシヴァに怒られて焼き殺されてしまったわけです、よよよ……」

 

 …………それは、とても、

 

 

「ひどい話ですね!! 許せねえ! パールヴァティー!」

「な、なんであなたが怒っているんですか!?」

「怒りますよ! パールヴァティーのために矢を撃ったのに一人だけ悪者にされて、そのくせ誰も庇わない! 仕返しもしたくなりますよねそりゃあ!!」

 

 カルデアの人たちで例えるなら、こうだ。

 

 

カルデア、廊下

「あ、ドクター・ロマン。どうしました?」

「やあ、ちょっと頼みがあるんだけど」

「どうしました? また医療スタッフが足りないからって雑用ですか?」

「い、いやっ、今日は違うよ。……ダ・ヴィンチが工房に籠っていてね。お茶を差し入れてくれないかな?」

「……はいはい。雑用ですね、行ってきます」

「不満そうな顔をしないでくれよ。所長代理の権限で日給上げておくからさ」

「行ってきます!」

「現金だなぁ」

 

カルデア、ダ・ヴィンチちゃん工房

「ダ・ヴィンチちゃ~ん、います~?」

「ん? どうしたんだい? 装備の催促かい?」

「いや、俺の装備は大体アンタの実験用でしょ……。あ、これお茶です」

「あ、ありがとう。いただくよ。…………あっつ! あ~! 設計図にこぼしてしまった!」

「だ、大丈夫ですか!?」

「よくも私の設計図をォォォ!」

「ガハッ」チーン

 

 

「あの、怒ったと思ったら急に固まって、どうしました?」

「…………な、なんでもないです。それにしても、本当にひどい話だ!」

 

 そのせいで、想像したら少し切なくなってしまった。

 

「……あの、どうして無条件で信じるんですか? ほら、私が嘘を吐いている可能性があるじゃないですか。さっきも言ったとおり、私は人の邪魔をするのが大好きなんですよ? そんな女神の言うこと――」

「信じるさ」

「……え?」

 

「たしかに、さっきは嘘泣きしていたし嘘っぽかった」

「それなら、なんで……?」

「でも、嘘っぽいから嘘、とは限らない。なにせ、俺が住んでいた日本のお偉いさんは、真実っぽい嘘を吐いていたからね。真実っぽい嘘があるのなら、嘘っぽい真実だってあるさ。それに……あなたはマスター君をパーティメンバーとして支えているんでしょう?」

「え、ええ。まあ……」

「俺はマスター君を友達だと思っていますし、マスター君の事を信頼しています。そしてあなたは、そのマスター君に信頼されている。……なら、俺はマスター君が信頼したあなたを信頼します」

 

 俺は、この人のことを苦手なタイプだと思っていた。それは今も変わらない。……でも、信頼はしている。だって、マスター君のサーヴァントなのだから。

 

「……あなたは、変わっていますね。サーヴァントを普通の人間のように扱い、あまつさえ全幅の信頼を寄せる。……そしてその理由は、友達が信頼しているから!? 馬鹿げてますよ、あなた」

「おいアンタ、馬鹿とはなんだ馬鹿とは」

「でも……」

 

……? 何だろう。

 

「やっぱり何でもないです。……あと、あなたのような馬鹿な人間の協力は必要ありません」

「ひでぇ!!」

「という訳で、一人でパールヴァティ―に仕返ししてきます。手始めにあいつが嫌がることをたくさんします! ……神のいたずらに人間は不要です。では」

 

 はいはい、わかったわかった。

 

 

 ……あと、それは悪魔の罠だと思うんですけど。




捻くれカーマさんかわいい。ヒロインかよ。
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